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新 ぽんぽこブログおれ日記

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年末北海道 2015 おまけ

羽田まで一気にバビューンとすっ飛ぶ。たった2時間で現実の世界へと強制的に引き戻される。いつもは列車で感傷に浸りながら戻っていくんだが飛行機だとわずか2時間足らずだ。恐ろしいな、飛行機って。旅情もくそもない。ただ移動するための手段である。

預けていた荷物を受け取り

駅へと向かう。モノレールだと浜松町で乗り換えねばならん。それが面倒なので三田線直通の京急で帰ることにした。予定よりも30分遅れでの到着なんだが終電を気にしなくてもいいので我ながらいいところに住んでるなと思った。

モノレールと比べて値段や時間がどれくらい違うのかわからんが特にストレスを感じることもなく三田に到着。(写真は羽田空港の駅だが・・・)今回はどちらも乗れてよかった。
というわけで「年末北海道2015」の旅が幕を閉じた。おしまい!!!
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年末北海道 2015 其の24 ファイナル

釧路駅に戻る。その足で釧路川にかかる釧路川鉄橋へ向かう。釧路発16時05分の網走行きと16時19分発の根室行きの撮影である。


ちんたら歩いたので撮影地に着いたのは15時50分過ぎ。予想はしてたんだが日が暮れてどんどん暗くなってくる。

お月様登場。

チャンスは2回あるのでアングルは2パターンでいこうと思う。しかし2回目は約15分後。この時間帯の15分の破壊力は大きい。

そして網走行きが通過。

う~む、大失敗。構図もわけわからんし被写体ぶれを嫌ってシャッタースピードを速くしたので列車の窓の明かりが全然写ってない。

2回目にチャレンジ。今度は鉄橋に寄ってみる。

2回目~。うーむ、結局何がしたのかわからん構図である。寒い中粘ったけど全然ダメだったな。

敗北感に包まれたまま昨日のお宿、ラッソホテル釧路に向かう。忘れ物を取りに行くのだ。コッタロ湿原を塘路の駅に向かって歩いているときにふとケータイを見ると着信歴があった。見慣れない番号だったけどかけてみるとホテルからで財布の忘れ物を預かっているとのこと。いやー危うく7億円を水に流すところであった。(ちなみに家に帰り当選番号を確認すると見事300円が当たっていた。はぁ・・・まだ会社は辞められないようだ。)

釧路川沿いに南下する。


橋の上から。凍っているのか氷が流れているのか水面はこんな感じになっている。

 忘れ物を回収し釧路駅まで戻ってきた。

コインロッカーの荷物を出して飯へと向かう。もう腹ペコだ。
 豆地蔵なき今、この旅最後の食事はここに決めた。初めて北海道に来た21年前もここでご飯を食べた。それ以来だ。

腹ペコなのでかつ丼とそばのセットを注文。めちゃくちゃうまかった。

その後駅横のバスターミナルで釧路最後の時間を過ごす。終わったな~。また来年もここへ戻ってこられるだろうか。たった4日だったけど楽しかった。飛ぶように時間は過ぎたけど濃厚な時間だった。
 時は満ち空港行きのバスに乗り込む。いつもは2日3日かけて現実の世界へと戻っていくけど今日はワープだ。今夜は家の布団で寝るんだと考えるとなんか変な感じがする。

釧路の街なかを走り市街地が途切れると原野の丘を走る。原野なのか湿原なのかよくわからんが釧路らしいところだ。まぁ真っ暗で周囲はよく見えんが・・・。
 そして空港に到着。


気温は-4.6℃。道内の人は氷点下は当たり前なので「-」を略す。


タンチョウがお出迎え。 
釧路空港には2度目の訪問である。1回目は8年前の2月(3月の頭だったかな???)。流氷を見に来たんだが流氷は着岸しておらずオーロラ号で単なる能取岬クルーズとなってしまった。ちなみにサルボ展望台からSL冬の湿原号を撮影したんだがその後、一緒に撮影した人に細岡の駅まで送ってもらったのを憶えている。
20時10分発の羽田行きは30分の遅れが発生していた。予定よりも30分、北海道に長くいられる。ちなみに僕の席は3人掛けの真ん中。そして最後の最後に残っていた座席。飛行機に乗り慣れていないので今回学んだんだがチケットをとったらすぐさま座席を押さえないといけないな。遅れていた便に無事乗り込み飛行機は無事離陸。今回も夢の時間が終わった。

年末北海道 2015 其の23

塘路の駅に引き返す。すでに時刻は13時。僕の乗る釧路行きの列車は14時47分発。これに乗り遅れると東京へ帰る飛行機に間に合わない。駅までの距離は8キロ以上。頑張ろう。
帰りはそこらじゅうが「シカ」オンリーのサファリパークと化す。


シカ「なんか変なのが近づいてきたぞ」


シカ「見るなよ!!!」

 シカ「逃げろー!!!」


まぁあちらも人間は見慣れてるんだろうがやはりそこは野生の獣。「エサくれー」なんて近づいてくることはない。


見回せば必ずどこかにシカの姿が見える。


肉眼ではこんな感じ。


もう最後なのでシカを撮りまくる。


正直、釧路や根室に行けばいくらでもいるので珍しくはない。


北海道のみならず本州の山でも増えすぎて害獣扱いになってるんだが人間と動物たちとの間で良好なバランスが取れればいいなと思う。

踏切を渡り舗装路に出る。

塘路湖ではワカサギ釣り。

14時41分、駅に到着。


列車が入線。コッタロ湿原の旅が終わった。

年末北海道 2015 其の22

コッタロ湿原展望台に向けて再び歩く。

何山かわからんけどきれいに見える。

こっちは阿寒富士と雌阿寒岳。

今回久々に向かうコッタロ湿原展望台にはこれまで2回行っている。前行ったのは確か・・・憶えてねーや。でも2回ともこの時期である。


遠くの雪山を眺めながら歩く。


川のほとりに降りてみる。川面からはもやが上がっている。


アップ。

いろいろ寄り道しながら歩く。今日は一日ここで過ごす予定だ。ここ最近は朝一の列車でここにきて塘路を9時37分発の快速しれとこで網走に抜けることが多かったので今日は久々にゆっくり過ごせる。

こういう景色を見ながら心の洗濯である。


いつかここをカヌーで下ってみたいと思いながら15年くらい経った。学生時代に働くようになって買いたかったもの。①一眼レフカメラ②車③カヌー 
一眼と車は買った。カヌーだけは買えてない・・・。年老いてそういう意欲が潰されてしまう前に何とかそちらの世界に飛び込みたい。


大学卒業以来、毎年「今年が最後かな」と思いながら15年通い続けている。その間結婚して子供もできた。ということは年末は家族ばらばらで動いているということである。正直これって案あまりよくないとは思ってるんだけどなんかそんなことになってる。3年前は上のチビと二人旅をしたけど家族で来たいとは思ってる。ただ僕が今やってるようなスタイルの旅は無理だ。嫁は鉄ちゃんではないし何時間もこういうところを歩くようなことも嫌いである。

こういう景色を子供に見せてやりたいと思うんだが・・・

こういう景色を眺めながら「いいなぁ~」と心洗われる旅はやっぱ一人で来なきゃならんのか。嫁と価値観が合えばいいんだがまったくかみ合わん。自分の好き勝手できる一人旅が気が楽ではあるんだが、家族でもこういう旅をしたい。

鉄ちゃんの旦那にくっついてくる奥さんや夫婦で山登りしてる方々を見ると「羨ましいなぁ~」と思う。年末年始に北海道へ家族で来るならスキーとか旭山動物園といった「旅」ではなく「旅行」的なものになってしまうな。それはそれで楽しいのかもしれんが・・・。

ところで今回コッタロ湿原展望台に向かうに当たって一つ目的がある。展望台から湿原の中を走る列車を撮影するのだ。列車は塘路駅を12時何分かに発車する。正直何分か忘れてしまったんだが12時10分過ぎだったような気がする。いやー我ながら雑である。とりあえず12時過ぎには展望台の上にいなければならない。
そして雪の積もったコッタロ湿原展望台に到着。つるっと滑ってしまいそうな急な階段を上る。階段を上るとお次は斜面のトラバースとなっている。結構な高度感と斜度である。つーかこんなんだったっけと思いながらトラバースするも「これ以上は厳しい」というところまで行きついてしまった。前来た時は展望台まで行けたんだが来る人がいないとトレースもなくちょっと厳しい。
 上まで行くのはあきらめてこの急な斜面で三脚を構え列車を待ちかまえる。すると列車の「ガタンゴトン」という音が聞こえたので周囲を見回す。
この撮影地、ネットで見つけたんだが正直どこが線路なのかがわからん。距離が遠いので300mm以上のレンズでということだったので相当遠くなはずである。しかし・・・列車の近づく音が消えた。だが列車の姿は見えなかった。「あれ???」 
その後しばらく待つも列車は見えない。幻聴だったのか???ちなみに軽量化のため時刻表を含む余計なものは全部釧路駅のコインロッカーにぶち込んできた。ダイヤを確認しようにもできない・・・。繰り返しになるが雑である。
12時20分を過ぎた。よくわからんが列車は通り過ぎたかまさかの塘路止まりだったのかもしれん。ちょっと寂しい気持ちで三脚を片付け来た道を戻る。そしてふと顔を上げると。

げげっ!!!

なんとはるか彼方を列車が通過していた。急いで手持ちで撮影する。

マジでか~。ちょっと前にガタンゴトンと聞こえたんだがこの時間差はなんなんだ。あ、でもこの辺は線路がくねくね曲がってるから列車の音が2度聞こえるんだったな。
ちなみにレンズはズームの300mmで撮影。僕の愛機D300は撮像素子のサイズがAPSサイズなのでトリミングされて見た目は450mmのレンズのような画になるのでわりかし大きく見えるが実際ははるか彼方に見える。

なんとか目的の撮影もできたので駅に戻ることにする。すると「どわ~!!!」
階段まで戻った時になんと僕がトラバースしたのと反対側にまだ普通の道が続いていた。「もしや」と思い進んでみるとそこには展望台へと続く普通の道が続いていた。くそ~完全に見落としだ。つーか観光客にあんな急斜面のトラバースをやらせるわけがないのである。前に2回来てるけどそんな細かいところまでは憶えていなかった。
で、普通に展望台へと上がる。

うむ、これこれ。この眺めである。

地図くらい持ってくりゃよかったな。何山か非常に気になる。

ひとしきり満足して「よし、帰るか。」と思った時・・・

眼下にタンチョウが飛んできていた。 


これはチャンスとフィールドスコープを取出し観察。カメラではこれくらいしか寄れないけどフィールドスコープだと目の前(つーか目の下か)に見える。僕が今の覗いているのは対物レンズが67mmでアイピースは16-48倍のズームレンズ。カメラのレンズでいうと48倍だと35mm換算で2400mmくらい。(だったっけか???) まぁ細かいことは抜きにしてとにかく手を伸ばせば届くそうなところにタンチョウたちが見える。鳴く声や水の中でバシャバシャする音をまじかに聞きながら大迫力のタンチョウをウォッチング。いやーフィールドスコープを持って来てよかった。


引きで撮ってみる。


もっと引きで撮ってみる。


列車も撮れたし鶴も見れたし満足して展望台をあとにした。

年末北海道 2015 其の21

1月2日。旅4日目。今日で旅も終わってしまう。4日間・・・やっぱ短いわ。

6時前に駅に到着。昨日乗った根室行きの姿はすでにない。

網走行き。今年も乗りますよ~。

6時06分、列車は網走に向け出発。去年乗った時は大雪が降ってて塘路で降りる気をなくし、そのまま網走まで乗り通した。その後は秘境駅、旧白滝駅で幸せな時間を過ごした。(詳細は「年末北海道 2014」参照)

6時37分、列車は塘路に到着。
 行き違いの釧路行きがお待ちかね。


「ぶろろろろ~ん!!!」とエンジンを轟かせ煙を噴き上げる。


釧路に向け発車~!!!空気がキンキンに冷え切ってるので噴き上げる排気が蒸気機関車みたいである。

駅の温度計を見ると・・・
 
マイナス18℃。そりゃ排気も吹き上がるわ。

塘路で降りたのは僕ともう一人。撮影道具を持ったおじさんである。毎年ここ塘路では何人かが降りる。で、この人も僕同様にコッタロ湿原方面へと歩いていく。


ここ塘路でも木がバキバキに折れている。これも先日の爆弾低気圧の仕業なんだろう。
 とりあえず阿寒岳。

先を行くおじさんの後ろを歩いているとおじさんがカメラを構え始めた。僕もおじさんの見る方を振り返ると・・・
 塘路湖越しの日の出である。


カメラ任せのPモードでの撮影。太陽の光に引っ張られてシャッタースピードが速くなるのでこんな画になる。シャドウ部分を明るくすれば実際の景色に近づくんだがこっちのほうがきれいだからこれでいいのだ。

 写真って光と影のコントラストが強いほど印象的なものになる。

踏切を渡りコッタロ湿原に入る。この辺りの木々も折れている。恐るべし爆弾低気圧。

いつもは踏切で待ち構える朝2の釧路行きを原野越しに見送る。


木々の隙間からキハ54形


今年は太陽サンサン


もういっちょ

大好きなコッタロ湿原を満喫しながら歩く。今年は久々に二本松の展望地に上がってみようと思う。天気もいいしフィールドスコープも持ってきた。ここならフィールドスコープの威力をいかんなく発揮できるだろう。

二本松の展望地を登っていく。ここはシカのたまり場だ。


「おいおいなんか変なのが来たぞ」的視線を浴びる

 2匹並んだところに


お母さん(?)登場


のしのし歩いて移動

シカたちがどっか行ったのでここからの景色をゆっくり楽しむ。
 釧路川と釣り人。年々増えてるような気がするな。


何度来ても広いなって思う。

 
ふと気づくと太陽の光に照らされてきらきら光るものがある。ダイヤモンドダストだ。写真に撮ろうとするもいまいち上手く撮れない・・・
ダイヤモンドダスト見るのは今回で2回目。前回は塘路の駅の近くで見た。あの時のは「これってもしやダイヤモンドダスト???」って感じで100%の確証は持てなかった。けど今回ので確証が持てた。前に見たのも間違いなくダイヤモンドダストだった。
ここでフィールドスコープを出してその展望を楽しむ。昨日の春国岱がいまいちだったのに対し快晴の釧路湿原ではそのクリアで広々した展望に満足する。

したに降り再び歩き始める。今日はこれまた久々にコッタロ展望台まで歩く。

二本松橋にて

目の前を乱舞するダイヤモンドダストをどうにか撮影できないかと考える。う~む、あれしかないか・・・

それ~フラーッシュ!!!


まったく目で見る感じとは異なるがとりあえず写すことだけはできた。

年末北海道 2015 其の20

最果ての雪道の運転をこなし無事に根室駅に帰還。すると・・・

おぉ~!!!自転車で旅をしてる人がいる!!!

去年の年始も長万部でこういう人いたなぁ。すげぇ~。テンションが上がった僕は駅の中にいたこの自転車の主に話しかけた。その人は大阪から来たおじさん。50代かなぁ。話をしているうちに「俺この人と昔あったかも」と思い始めた。4年くらい前かな。列車で稚内から旭川に戻ってきたときに大阪から来た自転車のおじさんと話をした。この時もこの時期に自転車で旅をしているおじさんにテンションが上がりこっちから話しかけたんだけどなんかその時の人のような気がした。全然別人かもしれんけど・・・。

その後、おじさんと別れコンビニで買い物。焼きそばとビールを仕入れ駅に戻る。

改札の前には行列が。


夕やみ迫るホームで発車を待つ釧路行きキハ54形

16時10分、列車は釧路に向けて出発。間もなく日が暮れ車窓は真っ暗。僕が撮影していたところも通過したけどあまり見えなかった。

ビールと焼そばで自分に「おつかれ!!!」

その後列車はシカぴっぴエリアに突入。何度か警笛とブレーキで線路に侵入するシカに対応しながら運行。僕の方は朝も早かったし撮影だなんだでちょっと疲れて気絶。その後も断続的に気絶してはっきり目が覚めたのは東釧路に着いてから。そしてそそくさと下車の準備にとりかかる。

終点釧路に到着~。


ふと見ると1番線には札幌行きのスーパーおおぞらが


英語表記ヴァージョン


ライト点灯!!!


英語表記ヴァージョン


札幌に旅立つスーパーおおぞらを見届けホテルへと戻る。明日でこの旅も最終日だ。やっぱ4日は短いな・・・。内容的には充実してるけど。

年末北海道 2015 其の19

車は落石の集落に入る。撮影場所までは車で入れるところまで入ろうと思ったけど、終盤は除雪がされておらずかつ付近に停めようにも人の家の前ばかりだったのでちょっと戻った場所に停めた。道路が終わる所までは徒歩10分ほど。そこからは笹原というか草原というか原野っぽい丘陵地帯を行く。

おっ、なんだあの鳥は???後日ペットショップで似た鳥を見た。その鳥の名はハヤブサ。ただこれがハヤブサなのかはわからん。鳥には詳しくない・・・。


来た道を振り返る。あの地面が切れ落ちたところが所が落石岬である。


どこが道なのかよくわからん丘陵地を歩くこと10分あまり。撮影地に到着。昨年の尺別の丘同様、北海道らしい雄大な景色だ。

撮影する列車は上下1本づつ。その中でも大本命は先にやってくる根室行きの下り列車だ。チャンスは一度きり。失敗は許されない。
都市近郊の路線であれば本命が来る前にやってくる列車でいろいろ試し撮りをするんだが北海道の閑散路線ではそれも許されない。去年の尺別の丘ではなんだかんだで上下2本づつの撮影だった。まぁ4時間くらい粘ったけど。
列車抜きの状態でシャッタースピード、絞り、WB、アングルをいろいろ試す。そして・・・
列車がやって来た。


近づいてくる列車を引き付ける


まだまだ



そして・・・

そりゃー!!!!


あとは横アングルで


あ~らよっと。パシャ!!!

根室線の有名お立ち台。定番の画である。うん、満足。いつかは来たいと思ってたけどわりかし思いたってから早い段階で来ることができた。

次の列車までの間、この雄大なロケーションを楽しむ。



なんじゃあれ???なんかでかいブロックみたいなのが落ちてるな。
 

こんなところで撮りました。


時折太陽が顔を見せる。


お次は上り列車。同じアングルではあと撃ちになるしアングルは変えたいので線路に近いところでカメラを構える。

このアングルで攻めてみようと思う。

列車を待っていると何かが動くのが見えた。「ん???」

おぉ~キタキツネ君ではないか。


線路を渡り・・・


おっ。こっちに気付いたか??? 

寒風吹き荒れる中、列車を待つ。そして・・・

来た!!!


狙ったアングルを無事押さえ


もういっちょ。パシャ!!!

そして
 雪を巻き上げ列車は走り


そして去っていった。

戦い終わって来た道を戻っていく。

こういう景色もあり


雄大だ。


落石岬

車に戻る途中でもキタキツネ君を見かけた。さらに車で根室駅に戻る途中でも。落石エリア、キツネ多いわ。
始めは雪道の運転に大いにビビってたけど今回は天候もよく特にどうってことはなかった。

年末北海道 2015 其の18

春国岱から落石の撮影場所へと車を走らせる。ほんとは風連湖にも寄ってフィールドスコープでいろいろ覗きたかったんだが時間がない。すでに12時10分の列車の撮影は不可能だ。残りの2本の列車にすべてをかけなければならない。
幹線道路を外れると雪の量は多少増える。しかし別段走りにくいということはない。根室線の踏切を渡り落石の集落へと向かう。すると・・・
「なんじゃこりゃー!!!」

なんと木が根っこの部分からなぎ倒されている。


これってこないだの爆弾低気圧の傷跡か???

恐ろしいほどの破壊力だ 


見てて背筋が寒くなった。


昨日列車から見た倒木の景色もこれと同じ爆弾低気圧の仕業だったんだろう

う~む・・・北海道に通い始めて21年。これまでこんな景色は見たことがない。恐ろしいまでの自然の猛威にただただ圧倒されつつも撮影地へと車を走らせた。
ちなみにこの写真は帰りに撮ったもの。行きは時間が迫ってきてたので写真は撮っていない。しかしちびりそうになるほどの圧倒的な自然の破壊力だ。

年末北海道 2015 其の17

駅の窓口氏はレンタカーのカギを渡すとそっこー窓口へと引き返して行った。取り残された僕は「う~む・・・普通のレンタカー屋だと傷の具合とかチェックするんだけどな」と思いながら唖然くらう。まぁいいや。しかしすぐには出発できない。車には雪が積もってフロントガラスは雪の下。まずは雪を払うところから始めねばならん。車に積んであった雪を払うやつ(名前は知らん)で雪をどかして車に乗り込む。よ~し、出発だ・・・しかしここで告白しよう。実は僕は雪道を走ったことがない。今日、初めて雪道を走るのである。それが北海道の東の果て、極寒の根室の町なのである。内陸と比べると雪は少ないけどそれでもそこは北海道。地吹雪やアイスバーンなど不安をあげればきりがない。正直天候がひどければ止めておこうとさえ思っていた。これまでの経験で根室の幹線道路は除雪がされているだろうとは思っていたけどそれでも不安であった。とりあえず四駆にしておいた。ちなみに車種はヴィッツである。
そしておっかなびっくり出発する。国道44号を春国岱へと向かう。初めはビビりながら走るもしばらくすると「なんだ、大したことねーや。」雪は降り続いているが道は除雪されている。とはいえあんまり調子に乗ると罰が当たるのでそこはあくまで慎重に。
しばらく走るとあっけなく春国岱のネイチャーセンターに到着。駐車場には1台の車も停まっていない。風も強いし人もいないしでちょっと気が重くなりとりあえず今日2度目の朝飯を食べる。食べながらこれからの行程を考える。この次は春国岱に行きその後は落石で撮影。時刻表をくると列車の通過時刻は落石を12時10分発の釧路行き、13時04分発の根室行き快速ノサップ、13時54分発の釧路行きの3本だ。時刻はすでに10時前。おぉ~こりゃのんびりしとれんぞ。
車を降り年末年始は休館のビジターセンターの方へ向かう。と、さっそくエゾジカ君と遭遇。



これまであまりオスのシカには出会わなかったけど本日2度目の遭遇だ。


ハーレムなのかオスは一頭であとは全部メスと子供

一通り満足したら再び車に戻り春国岱へと向かう。走ること数分で春国岱へ到着。見れば何やら怪しげな車が1台停まってる。「なんじゃありゃ???」

どうやら無線で交信してる模様。あの釣竿みたいなのがアンテナだ。時々山の上でこういうのやってる人を見る。僕もアマチュア無線にはちょっと興味がある。今年は免許取ってみるか。


天気は悪いし風も強い。


 一瞬だけ国後島が見えた。


情報通り春国岱は先日の低気圧でダメージを受けていた。


通行禁止。封鎖されてる。その先は・・・


どわぁ~木道が落ちとるやんけ!!!


向こう側の木道も通行禁止。ほんと凄まじかったんだな。つーかどんだけ激しい低気圧だったんだよ。


木道越しに渡るはずだった向こう岸を望む。


せっかくここまで来たのに渡れないなんて・・・


まぁ見るだけでもいいか。何度も来てるし。ちなみに今回で4回目。


広角にて
 
潮の満ち引きで凍った地面(雪が積もった?)が水に浸かる。


もういっちょ。

しかしまぁ風が強い。冷たい風に吹かれ続けて顔がこわばる。だがここであれを出す。そう、ここでの景色を見るために持ってきたフィールドスコープだ。しかし・・・三脚が風に吹かれて視界がぶれる。しかも鳥もシカも姿が見えない。わざわざ東京からここまで持ってきたんだが・・・。とにかく風がきつくて観察どころではない。明日のコッタロ湿原との2大メインの一角をなす春国岱でこのざまとは。なんか残念すぎる。
時間が迫ってきているので車に戻ることにする。その途中、撤収中の無線のおじさんと話をした。今日は一番遠くの人で九州の人とも更新したらしい。すげーな。こんな北海道の東の果てから九州まで電波が飛ぶのか。なんかここみたいに水に囲まれたとこだと電波が水面で反射して遠くまで電波が飛ぶらしい。アマチュア無線か~。かっこいいな。山でケータイの電波が届かない時でも無線があったら安心だよな。無線機欲し~い。ちなみにこのおじさん、釧路の人のようなんだが先日の低気圧はほんと風がすごかったらしい。今日も大概冷たい強風が吹き荒れてるけどこんなもんじゃなかったんだろう。

カモメも寒そうだ

おじさんと別れ車に戻る。時刻はすでに11時を回っている。こりゃ12時10分の列車の撮影には間に合わんな。いろいろ残念ではあったけど春国岱をあとにしお次のポイント、落石へと向かった。

年末北海道 2015 其の16

改札を出てレンタカーを借りるため窓口へ。9時からなんだけど早めに貸してくんねーかなと思ったけどやっぱダメだった。というわけで9時まで時間をつぶす。

いや~これのおかげで今年は飛行機での往復となった。でもたった4日で往復せねばならんとなるとどのみちそうせざるを得なかったのかもな。






駅を出て駅前の観光案内所に向かう。なんかよさげな土産とかないかななんて見ていると・・・
  閉鎖」???
なにぃ~!!!春国岱が閉鎖!!??つーかこれから何年かぶりの春国岱だというのに閉鎖???つーか施設でもないのに閉鎖ってどういうことだ???
案内所のおじさんに聞いてみると先日の爆弾低気圧で春国岱が潮に浸かったらしい。その時にいたるところで橋や木道が落ちて入れないとのことだった。マジでか・・・。どうにもならないのかと聞いてみたら陸地に近いところは入れるらしい。まぁいけるとこまで行ってみるか・・・。そういやネットのニュースで出てたな。高潮で根室の市街地が潮に浸かったって。春国岱の方でも被害が出たんだな。おじさんにその辺のことも聞いてみると根室の街で浸かったところはそんなに広いエリアではないとのこと。その日は高潮もそうだけどとにかく風がひどかったらしい。台風ばりに暴風が吹き荒れたそうだ。僕が思ってたよりもひどい被害が出ていたことにちょっと言葉を失った。


駅に戻る。8時20分の列車が出た後なので駅には誰もいない。電光掲示板全盛の時代にあってこの手の列車案内の駅も減ってきた。根室の駅にはいつまでもこの姿で頑張ってもらいたい。

時間にはちょっと早いけど駅の窓口氏が出てきて若干早めに車を貸してくれた。よし。いざ出発だ。

 

年末北海道 2015 其の15

一夜明けて年も明けた。旅三日目、2015年の元旦である。今日は根室でレンタカーを借りていろいろまわる。
五時過ぎに起床。途中ローソンで食料を調達し駅へと向かう。ここ数年乗ることのなかった5時55分発の根室行き快速はなさきに乗り込む。
いつもは向かいのホームに停車中の釧網線網走行きの中からこの列車の出発を見送っていた。

5時55分、網走行きより一足お先に出発する。根室は一年振りだ。去年はドリアンにエスカロップを食べに行ったがお店はお休み。片道2時間かけて見事に空振りしてしまった。

厚岸を越え周囲もだいぶ明るくなってきた。ここから先は厚岸湖沿いの風光明媚なところを走る。
  凍ってますなぁ。


この辺りからシカシカゾーンに入る。 


もういっちょ厚岸湖。


おぉ~こんなところでキャンプですか。相当な猛者である。

そして・・・

出た!!!

脇に逃げればいいものの

奴らは線路沿いに逃げる。


シカ「逃げろ~!!!」

 
シカ「よぉ~し、脇へ!!!」


シカ「助かった~!!!」

まぁ逃げるだけマシである。中には逃げずに線路の真ん中に立ちすくむ奴もいる。そんなとき列車は警笛を鳴らしながら急ブレーキ。いったん停まることもしばしばである。

中には・・・

どわぁぁぁ~!!!

 轢かれるぞぉぉぉ~!!!


シカ「あらよっと」


シカ「急げや急げ!!!」

こんな感じで列車が迫る間際を横切る特攻野郎も多数いる。はねられるのは大概こういう奴らだろう。実際線路際で息絶えてるのもよく見る。今回も見た。列車の前方にカラスが群がってたら間違いなく★になったシカ君が横たわっているはずである。

列車は 茶内に入線


前方から行き違いの釧路行きが接近


雪の中ご苦労さん!!!

茶内を出発し・・・

お次の停車駅は浜中


ここはモンキーパンチ先生の出身地である。昔は有人駅だったんだけどね。今はルパンしかいない。


しばらく走って落石付近。今日はこの辺りで撮影する。


昆布森の駅


この線に乗ると必ずここの写真を撮ってる。ここのお馬さんを見ると「根室だねぇ」と思う。


日本最東端の駅、東根室が近づくと車窓に住宅が見え始める。しかしここは北海道・・・


家の裏庭に普通にシカがいたりする。

道民は「シカなんて珍しくもなんともねーべや。家の裏にいつもいる。飼ってるようなもんだべ。」って言う。最初は「そんなオーバーな・・・」と思ったけど紛れもない事実である。


東根室駅

 8時13分、終点根室に到着。今日はここから旅が始まる。

年末北海道 2015 其の14

チェックインし一休みしてからセイコーマートへ晩飯&明日の朝飯&昼飯を買いに行った。その後は紅白を見ながら飯を食い軽く飲む。こんなにまじまじと紅白を見るのは初めてかもしれん。もうすぐ2014年も終わる。今年はいろんなことがあったな。3月に東京に飛ばされるという話が出て五月に東京へ単身赴任。今住んでるマンションがまだ空いてなかったので最初のひと月は川崎駅近くのマンスリーマンションへ。その後晴れて現在の芝浦のマンションへと引っ越し。東京の支店は残業地獄と聞いていたので会社に近いところ、電車には一駅も乗りたくないということで会社まで10分というところに住んでるけどこの選択は正しかった。22時だ23時だという時間にヘロヘロになって仕事が終わり(いや終わってねーな。翌日の朝に持越し)ぎゅうぎゅう電車に乗って30分も40分もかけて帰るなんて考えられん。通勤時間が10分だからこんな毎日でも少しは自分の時間を持てた。しかし東京にいる間はこれがず~っと続くわけだな。うぉ~考えたくねー!!!!!来年はいい年になるのか???いや、ならんな・・・。そんなことを考えながら2014年は幕を閉じた。

年末北海道 2015 其の13

2429Dの完全乗車証明書をもらい改札を出る。一年ぶりの釧路駅をパトロールしていると 「なにぃ~!!!」
いつもこの時間に値引きされた弁当を買っていた豆地蔵さんが閉店してた。マジでか~。いつからあったのか憶えてないけどここ数年は釧路に来るたびに弁当を買ってた。う~む、なんかさみしいな。

駅を出て今宵のお宿「ホテルラッソ釧路」を目指す。これまでの定宿、スーパーホテルから去年コンフォートホテルに浮気して今年は初めて泊まるホテルラッソ釧路である。貧乏旅なので一円でも安いところへと流れていくのである。今回は駅から多少歩くけど2泊で7000円。財布にやさしい宿である。今日気づいたことだがネット予約の場合1000円引きのクーポンがあった。しかしそれに気づかないまま予約してしまった。昨夜のホテルに続きショックなことである・・・。しかし気を取り直し地面が凍ってボコボコの街なかを歩きホテルを目指す。

今日の釧路は激しく雪が降っている。


フラッシュ!!!

ホテルに向かいつつ途中で何か食べようと思うも店はない。「こりゃ今日はコンビニ弁当だな」と思いながらホテル方面へと歩を進める。すると「おぉ~!!!」

なんか飲み屋街に出くわした。


こういうとこがあるのは本(荒木美紀子さんの「北海道に暮らす 道東編」)で読んだことはあったけどこれほどの規模のものだとは思っていなかった。


釧路に通って20年。恥ずかしながらこれまで用事がなかったのでここは初めての訪問である。


残念ながら大晦日のためほぼ全部が閉まってる。もし開いてたとしても一人居酒屋はちょっと厳しい・・・。


ぐるっと一周したけどほぼ飲み屋ばかりで(しかも開いてない)めし屋らしきものは皆無。唯一ラーメン屋があったけど閉まってた。


しかし釧路にこんな歓楽街があったとはねぇ。


札幌や旭川の歓楽街と比べたらそりゃ規模は小さいけどそれなりの規模である。

ちなみに目指すホテルラッソ釧路さんはどこにあるのかわからず散々近辺を歩き回り、目前のところで見つけられず散々迷った末に到着した。

年末北海道 2015 其の12

帯広を出発。旅は後半戦に突入する。秘境駅、稲士別とかに停車しながら列車は幕別へ。

ここで特急の通過待ち。外では兵庫の鉄ちゃんが徘徊してた。


はい通過。


通過~。


いや~かっこいい。

15時11分、池田に到着。かつてはふるさと銀河線との乗換駅。ふるさと銀河線が廃止されて8年。かぁ~8年か。もうそんなになるのか・・・。廃止の1年前の夏に北見から全線乗り通した思い出がある。今年は木古内ー江差間の江差線が廃止されそのうち残りの区間も3セク化される。昨日乗った日高線も含めその他の区間も存続が危うそうなところが散見される。ちょっと心配だ。
池田を過ぎてちょっと退屈してきたのでコンデジで遊んでみる。ちなみに今使ってるのは今年買ったオリンパスのTG-850。これまで使ってたフジの防水のコンデジを嫁に取られたので新調した。

アートフィルターのラフモノクローム。手前のガラスにピントがあったな。ピンボケでトイカメラみたいになった。


 きれいに撮るのとは一味違った味のある画ですな。


昔はカラーとモノクロを一つのカメラで撮ろうと思うとフィルムを交換しなけりゃなかった。こういう画をとろうと思ったらトイカメラで撮らなきゃならなかった。便利な世の中になったもんだ。


で、豊頃に到着。車窓を眺めていて思ったんだが、なんか不自然に木が倒れてるところがポロポロあった。中には重機が入ってるところも。何だろね。切り開いてなんか造るのか???僕的にはこのまま原野であり続けてほしいんだけど。


時刻は15時半。今日も日暮れだ。ぎんぎんぎらぎら日が沈む~♪♪♪
厚内を過ぎ車窓には太平洋が。ずっと内陸を走ってきてここで見える太平洋というのは何度見ても新鮮だ。

直別にて。上り列車と行き違い。

そして列車は尺別へ。ちょうど一年前の今日、尺別の丘でがっつり撮影した。1年ぶりに帰ってきたぞ。ここで特急の通過待ち。
 スーパーおおぞら10号が進入。皆さんお出迎え。


ほんとはレリーズでバルブ撮影しようと思ったんだが久々に登場のレリーズがまさかの不調。セルフタイマーでマニュアルで撮ったんだがシャッタースピードを2秒と間違えて20秒にしてしまった。真っ白に飛ぶかと思ったけど一応画は残っていた。

再び列車は釧路に向け出発。去年じっくり腰を据えて撮影したこの湿原を再び眺めようと目を凝らすも暗くてまったく見えず・・・。
白糠まで来るともうすぐ釧路だという感じで降りる準備とかで気持ち的に落ち着かなくなる。まだ30分以上あるんだけどね。フェリーで北海道から帰るときもそうだけど何時間も乗ってると最後の30分とかもう着いたも同然的な感じで落ち着かない。通勤電車の30分なんて余裕で寝てるんだけどね。


18時03分。ついに釧路に到着。今年も2429Dの旅を乗り通した。ん???「今年は」だな。去年は富良野から乗ったから。今年も幸せな時間を過ごすことができた。

ちなみに・・・ふと見ると兵庫の鉄ちゃんの荷物を滝川で話しかけられてた2人組の鉄ちゃんが持って歩いていた。「あれ???」って思って見ていたら改札氏に「連絡をもらってます」とか言われてる。何じゃこりゃと思ったらなんとあの兵庫からの鉄、池田で下車して2429Dに乗り遅れたらしい。つーか池田では1分も停車しないのに何であそこで降りたんだ???勘違い???まさかの展開に唖然くらってしまったが後からの特急でこちらに向かっているらしい。う~む、アホだな・・・。改札氏と2人組の話を聞いていると兵庫の鉄がお礼がしたいから2人組の連絡先を教えてほしいと言っているらしく2人組が了承していた。つーか池田で降りようとしたときにあの二人組は止めんかったんかいな???つーかその後は別々に動いていたのか???まぁオレ関係ないからいいや。というわけで釧路に到着。2429Dの旅が終わった。

年末北海道 2015 其の11

列車は釧路目指して走り始めた。お次のポイントは新得である。
落合を出るといくつかの信号場に停まりながら新狩勝トンネルを目指す。
そして列車は狩勝トンネルに突入。一人の鉄ちゃんが(つーか乗ってる人のほとんどが鉄ちゃんだが)「この中で石勝線と合流するんだ」と一人でブツブツつぶやいている。悪い人ではなさそうだけど友達になるにはちょっと勇気がいる人である。
狩勝トンネルを越え右へ左へとカーブしながら新得の町まで峠を一気に下る。毎度のことながらこの景色、言葉では言い表せないなんとも言えない寂しい風景である。


広内信号場。


そして列車は新得に到着。石狩から十勝に入った。12分停車するので改札を抜けてプラプラする。
キオスクでは例の兵庫からの鉄ちゃんが売り子のおばちゃん相手にそば饅頭がどうだのこうだの話をしている。

13時03分、列車は新得の駅を後にする。ここまで来ると僕の頭の中では帯広の影がちらちらする。帯広といえばあれである。今年もあれを食べるのだ。


列車は十勝清水、羽帯、御影と通過し列車は上芽室信号場に停車。ここで2本の列車の通過を待つ。

雪 煙を巻き上げながらまずは滝川行きの普通列車が通過。

 続いて札幌行きのスーパーとかちがやってきた。


通過~。

2本の列車を見送って列車は再び走り始める。帯広の市街地に入り帯広貨物駅で停車。ここで乗務員の交代を行う。



お疲れ様でした~。


そして14時13分、列車は帯広に到着。ここでは22分停車する。

列車を降り改札を抜けあれを買いに行く。あれとはそう、帯広名物ぶた丼である。

帯広に来たらこれしかないでしょ。傍らには黒ラベル。北海道にいる間はサッポロのビールしか飲まない。
22分の停車時間はあっという間に過ぎ列車は出発。そして僕は弁当の紐を引き「しゅ~!!!」という音とともに熱せられる弁当を眺めてニヤニヤする。

 おぉ~うまそう!!!アツアツの炭焼ぶた丼。で、「うまーい!!!」あっという間に平らげる。黒ラベルもうまい。アルコールも入り「楽しいな~」って感じで2429Dの旅はまだまだ続く。

年末北海道 2015 其の10

富良野を出発した列車は雪景色の中を走る。そして12時05分、列車は落合に到着。ここで20分停車する。
落合はこの2429Dの旅ではとっても思い入れのある駅だ。つーか落合駅・・・ストレスまみれの日常でこの駅のことを思い出すと思わず遠い目になってしまう。


 みんな列車から降りて思い思いの時間を過ごす。以前この2429Dの旅で一緒になった人が「定点観測」といいながら写真を撮っていたのが印象深い。僕もほぼ毎年、この落合駅で「定点観測」をおこなっている。


跨線橋から。他の人にはわからんだろうけど僕的には心に染み入る風景だ。

幸せな気持ちで定点観測をしてると「え???えぇ~!!!」
 なんと反対方向から列車がやってきた。

 もう十回くらいはこの列車で旅をしてると思うんだがここで列車交換したという記憶がない。実際はあったかもしれないけど憶えていない。「ここでは来ない」という思いしかないのでこの予想外の展開に正直焦った。

 上り列車はこの雪原を行く。写っているのは2429D。


行ってらっしゃい。頑張れよー。


上り列車が発車して静かになったホームでのんびり過ごす。ほかのみんなは車内に戻った。


いやーいいわ。来年の年末年始にもまたここに戻ってきたい。

発車の時刻が近づき僕も列車に戻る。わずか20分であったけど幸せな時間だった。つーか今度はここで途中下車して思う存分満喫しようかな。つーかそれいいな。うん、それいい。そして列車は再び走り始めた。

年末北海道 2015 其の9

釧路に向け滝川を出発。

東滝川に到着。ここで快速とすれ違うかと思いきやそのまま出発。時刻表で調べればわかることなんだけどいちいちそこまではしない。


その快速とは赤平ですれ違い。


毎年ちょいちょいダイヤが変わるんだな。

 野花南。去年はここで立ち往生してたな。

島ノ下。富良野が近づく。

そして富良野に到着。


ラッセル車がお休み中。


お約束のサボをパチリ。


 富良野といえばこの連結作業。

 函館同様、富良野ではこの作業に立ち会わなければならない。


 こんな感じでガッチャン。

ところで僕は席を移動することにした。2両目のボックス席だ。もといた車両にもボックス席の空きはあった。しかし・・・どうしても移動したい理由があったのである。それは滝川駅から始まった。一人の饒舌の鉄ちゃんがいた。その男は兵庫から来たという。「兵庫」といういい方から神戸ではないと思われる。(神戸なら「神戸から来た」というと思う)
で、枕崎から稚内まで向かうというその鉄ちゃんは非常に声が大きいので話し声が全部聞こえる。一人旅なんだがひょんなことから通路を挟んだ隣の別の鉄ちゃん二人組と話し始めた。ちなみにこちらの鉄ちゃんはネットつながりらしく40代と20代で非常に常識的な人たちであった。で、この兵庫からの鉄ちゃんは枕崎からこれまでのことをでかい声で饒舌に話す。最初は聞いてて楽しかったのだが(広島から新潟まで一日乗り通したとか)そのうちやれJR九州のコンパニオン(客室乗務員のことだと思われる)はブスばっかりだのワゴンサービスのない特急のことをエサなし特急と呼んであーだのこーだのもう聞くに堪えないことばかり言っていた。「こんな奴と同じ車両にいたらせっかくの旅情がぶち壊される」というわけで増結された車両に移動したのだ。ちなみに僕と同じ気分になった人は他にもいて「あれは強烈だ。」「ついていけない。」と移った車両の僕の前の席後ろに座ったご夫婦は苦笑いで話していた。富良野で19分停車した列車は釧路に向けて再び走り出す。ここから先は車内もゆったりして僕が求める旅らしい旅となる。うるさい鉄ちゃんとも離れて幸せな時間が始まった。 
   

年末北海道 2015 其の8

 12月31日。旅2日目である。朝6時過ぎに起床。今日は鉄旅のメインイベント、2429Dを滝川から釧路まで乗り通す。去年は富良野からの乗車だったけど今年は始発から終点まで乗り通すのだ。
出発が遅くなったので雪&信号のある地上ではなく地下を行く。


 地下鉄の札幌駅。都市の風景って感じだな。

JRの札幌駅に到着。僕が乗るのはおなじみの7時01分発の滝川行き。


むむむ~。そう来たか。いつもの711系ではなく721系。711系は2014年度をもって引退。すでに車両の入れ替えが始まっていると思われる。

7時01分、列車は滝川に向け出発。しかしまぁ毎年のことながら札幌から滝川方面って雪が多い。函館線だけでなく石北線も宗谷線も留萌線も富良野線も・・・とにかく道南や太平洋岸の路線以外全部だな。まぁ北海道なんだから当たり前か。

まぁ昨日の日高線なんかの太平洋側の路線と比べちゃいかんけど。


毎年こんな感じだな。


江別駅。

 昨日は雪が少ないところの旅だったから1年ぶりのこの景色に「北海道だねぇ」と感じる。

 
岩見沢に到着。


向こう側には室蘭線のキハ40が停車中。


いいねぇ。


後ろから来た網走行きオホーツク1号が到着。


おっ、向こうにも2連のキハ40。

7時56分、列車は再び滝川に向け走り始めた。滝川に近づくにつれどんどん雪深くなる。

美唄も雪深い。 
  
8時34分、列車は定刻通りに滝川に到着。


ここも雪が多い。

2429Dの発車する9時36分までは撮影タイム。 

まずは稚内行きのスーパー宗谷1号。


発車~。


気をつけて~。


お次は新得からの普通列車。終着駅に到着する場面をパシャ。


到着!!! 


そしていざ奴を待ち構える。

 と、その前に腹ごしらえ。初めて北海道に来た21年前からここのお店にはお世話になっている。

 9時36分発、釧路行き。列車番号2429D・・・ん???おぉぉぉぉ~!!! 
 
なんとここで711系とご対面。実は岩見沢の駅でもこいつを見かけた。しかし・・・ちんたらしてたらいつの間にか姿を消していた。今度はどこか行く前に確実にカメラに収める。

そして1番ホームへ。2429Dは富良野までは単行で進む。富良野へ向かう乗客が多くいつも混み合うため早めに並ぶ。

発車間際になると後部のドアはこれくらいの待ち客。


 全部もそこそこ多い。僕の前の人、完全冬山武装である。芦別岳かな???


 そして釧路行き2429Dが入線。今年も楽しい長旅が始まる。

年末北海道 2015 其の7

時間短縮のため一区間だけ特急で移動する。17時56分発、函館からのスーパー北斗11号である。
で、走ることわずか15分で南千歳に到着。
 お次は18時22分発の快速エアポートである。


おなじみの南千歳。


エアポート入線。733系ではなく789系のスーパーカムイであった。
このエアポート、年末のこの時間帯ということもありデッキまで人があふれていた。こりゃたまらんということで次の千歳でホームに降り他の車両に移動する。しかしそこもぎゅうぎゅう詰め。逃げ場を求めてデッキから通路に移動するとそこには普通にスペースが。何だろね。あんな狭いところに閉じこもらなくてもみんな通路に移動すればいいのに。そうすりゃみんなハッピーだ。
18時40分。列車は札幌に到着。

北海道一、いや東京以北最大の大都会である。
さて、まずは今宵のお宿札幌すみれホテルへと向かう。去年は地下道を通って行ったけど地下はつまらんので今年は地上を歩いていく。


札幌駅。正面から。

 ところどころ雪でボコボコになった道を歩きすみれホテルに到着。

チェックインをすると禁煙のシングルに空きがないということで今年も去年に引き続きツインの部屋に泊まれることとなった。いやーラッキーである。ちなみにフロントのカウンターにJAFの優待のお知らせがあったのでJAFの会員カードを見せるとどうなるかと聞いてみるとなんと10%引きになるらしい。くそ~持って来てりゃ一泊2880円になってたのに・・・。
部屋に入りi-Padで晩飯の店探し。ラーメンな気分なのでラーメン屋を検索。当初は久々に味の時計台に行こうと思ったけどホテルの近くにあるお店を見つけた。ここから150mとかって書いてある。つーかネットってスゲーな。今いる場所とかわかるんだな。


で、そのホテルから150mというのがこのお店。久楽さんである。ここが本店らしい。

中に入ると椅子に座って待ってる人が4人。店内を見ると余裕で席は空いているんだがなんか待たされた。でもっておひとり様席に案内されメニューを見る。ここもよそのお店同様ラーメンの種類が多い。スープが塩、味噌、醤油と北海道の3台ラーメンがすべてラインナップされている。北海道のラーメン屋って味噌なら味噌、醤油なら醤油って1種類で勝負しないんだな。去年旭川のラーメン屋で初めて知ったんだけどここ札幌でもそうだった。サンプリングした件数は少ないんだがほかの店でもそうに違いない。たぶん・・・。


で、僕は味噌を選択。正直味噌ラーメンはそんなに好きじゃないんだけど札幌で塩とか醤油はいかんだろうということで頑張って味噌にしてみた。
そしてそのお味は・・・うん、うまい!!!普通にうまい。スープもあつあつで美味しかった。

お腹も心も満たされて店を出る。まだ時刻は20時過ぎ。ホテルに直帰するのも物足りないので札幌の街を徘徊して帰ることにした。

まずは大通公園へ。


札幌のシンボル、テレビ塔である。

手前の木のイルミネーションがくるくるっときて。







はい全開。テレビ塔自体も色がころころ変わる。


もういっちょ。

そしてすすきの方面へと向かう。

狸小路。広島でいうところの本通みたいなもんである。


で、すすきのに到着。「お~いお~い北海道~♪♪♪」の音楽が流れてるビルである。


こっちの角度から。


そしてもう一つのすすきのの顔、ニッカのビル。


これぞ札幌。すすきの交差点の主って感じですな。

ここでUターンしてホテルへと向かう。

狸小路4丁目。2丁目よりもちょっと華やかだ。


2丁目方面を望む。


で、締めは時計台。


 夜中でも容赦なくゴンゴン鐘が鳴り響く。近所の人はうるさいだろうな~・・・ってまぁ慣れるか。つーかそもそもこの辺に一般の住居はないか。

ホテルに戻る。今日はほとんど寝てないし明日の早い。とっとと寝よう。

ちなみに先ほどのラーメン店、久楽さんはこの部屋からも見える。さすが150m。近い。

年末北海道 2015 其の6

改札を抜ける。ここ様似駅に来るのは18年ぶりである。あの時は襟裳岬に行き、その後広尾駅へ。そのあとまたここへ帰ってきた。

委託だけど有人駅。前来た時の記憶とかはあんまりない。駅の横が農協か地元の物産店だったのは憶えてる。腹が減ってたんで弁当かなんかを買おうとしたんだけど売ってなくてなんか違うもん(お菓子かなんか???憶えてねーや。)を買ったと思う。その後静内まで腹減ってたのを我慢したような気がする。

札幌まで4千円か。大阪から名古屋に行くよりも遠いな。

 駅舎全景。隣は観光案内所か。何かのお店だったような記憶だったんだけど・・・。


バス乗り場。今日も襟裳岬に行こうかと思ったんだけど出発前にざっと調べたところ岬には行けるけどここまで戻ってこれないようだったのであきらめた。


あれがアポイ岳か??? 前に来た時には山にまったく興味がなかったので名前も知らんかった。変な名前だったんでうっすら記憶に残ったけど山をやるようになってあの山があんなにメジャーな山だと初めて知った。いつかは登るつもりである。


車止めから。これぞ終着駅って感じである。


もういっちょ。


画的にはこちらからのアングルの方がしっくりくるんだけど右側の車たちがうるさい。まぁそんなことは一旅人の僕がどうこう言う話ではない。この町、この駅はここに住んでる人たちのものである。

折り返しまで小一時間あるのでのんびり過ごす。

よこがお。


もう一回車止めから。国鉄時代は今よりももっと利用客がいて車掌も乗務してたんだろうな。正直「ワンマン」の表示ってバスっぽくてあんまり好きじゃない。


出発の時間が近づいた。日高の山々と太平洋に囲まれた様似の駅ともお別れである。次はいつ来られるのだろう。その時までこの日高線は残っていてくれるんだろうか???

14時34分、列車は苫小牧に向けて出発。まだ丸々片道の旅が残ってるけど今日は日高線に乗ってよかった。様似に来てよかった。室蘭線のどこかで撮影をしようかとも思ったんだけど今回はこの選択でよかった。北海道にはもう何十回と来てるけどやりたいことはいくらでもある。来年は石勝線の滝ノ下信号場で撮影したいななんて思いながら車窓を眺める。

貯木場のような西様似


帰りも当然海沿いを走るんだが、来るときはさんさんと輝いていた太陽も西に傾き少々物悲しい。


まだ15時前だが冬の北海道での日暮れは早い。


昆布を干す浜から。

絵笛に到着。ここは山の陰に入って日が当たらない。

寒々しい景色なんだが何食わぬでお食事中の馬君たち。

時々見送ってくれる奴もいる。 

 再び日のあたるエリアへ。牧場の夕景。

 荻伏。ぎんぎんぎらぎら夕日が沈む。
  帰りも本桐で列車交換。

  様似を出発して走ること1時間23分。静内に到着。 


ここで列車交換をして16時10分発。停車時間は13分だ。


様似行きの列車が到着。


 腹が減ったので駅ナカのおそば屋さんへ。

車内持込み用の容器で購入。車窓を眺めながらの温かいそば。最高にうまかった。

窓の外ではお日様が完全に姿を消した。

来るときはけっこう混み合っていたこの区間も帰りはのびのびと過ごせた。旅人的には快適なんだがこの路線を維持するためにも地元の方々には積極的に利用してほしい。
そして定刻の17時53分。北海道の旅初日のメインイベント 、日高線の旅が終わった。


 
 
 
 
 
 
 

年末北海道 2015 其の5

10時18分、列車は様似に向けて出発。しばらくは勇払原野を走る。鉄橋をいくつもわたるけど下を流れる川は凍ってる。このあたりは雪は少ないけどその代りに気温は低いんだろうか。
車窓からの写真を撮りたいんだが席が通路側なので撮れない。隣の親子のお母さんの方が気を使ってくれて子供を自分の隣に座らせて僕に窓側の席を譲ろうとしてくれるけど「いいですよ。ここからでも十分見えます。」とやせ我慢的なことを言ってしまった。
ところでこのちびっ子。3歳くらいかな。いろいろ僕に話しかけてくる。うちの下の子と同じくらいの子だ。
浜厚真の手前で大きなフェリーが現れた。苫小牧東港である。だだっ広い原野の中にいきなりこんなのが現れるとものすごいインパクトだ。ただ写真が取れないのが残念。
しかし・・・もう我慢はやめた。カメラを取出し写真を撮ることにした。

日高門別の手前。原野の向こうに太平洋が広がる。

そんでもってここまで何度か遠慮し続けた窓側の席もここにきて「すみませんねぇ。んじゃ遠慮なく。」と向こうのご好意に甘えさせてもらことにした。

厚賀付近。海がキラキラ輝いている。


太陽サンサン。

判官館を突き抜けて列車は新冠へ。前来た時はここらで列車が高校生軍団に占拠された記憶がある。11時51分、列車は沿線最大の町、静内に到着。多くのお客がここで下車。向かいに座っていた親子もここで下車。お礼を言ってここでお別れ。
 

いや~いいお顔。やっぱりいいわキハ40形の旅。

静内の駅に来るのは2回目。前も思ったけどこの沿線ではずば抜けて大きな駅だ。唯一といっていいほどの町らしい町である。
時刻はちょうどお昼。車内に戻って楽しみなあれを取り出す。

そう、苫小牧の駅で買ったほっきめしの登場だ。


おぉ~!!!これは素晴らしい!!!食べ応えのある厚めのほっき貝の炊き込みごはんである。うまそ~。
去年は室蘭で母恋飯、そして今年は苫小牧のほっきめし。2年連続でほっき貝の駅弁だ。いや~前からこれを食べてみたかった。お味の方は文句なくうまい!!!見た目通りとても食べ応えのあるほっき。炊き込みご飯もうまいし脇を固めるお漬物もいい仕事をしている。大好きなキハ40のボックス席を独り占めして食べる駅弁。最高である。

 12時10分、列車は再び走り始める。随分とゆとりができた車内。ボックス席を独り占めしてぼーっと車窓を眺める。いや~いいね。「旅しているなぁ」って感じる。


 列車は海から離れてお馬さんエリアへ。
 

 牛もいるけど


 圧倒的にお馬さんの数が多い。

 本桐で列車交換して列車この旅のクライマックス、絵笛へと入っていく。


広~い放牧地が現れ始めると

 いよいよ核心部分に入っていく。

 あっちにも


こっちにも


ここにも


あそこにも


もうお馬さんだらけである。


根室線の根室付近や釧網線の釧路湿原の中なんかは


シカばっかりだけど


 ここは馬ばっかりである。

初めてこの日高線に乗ったとき、自分の旅ノートに「日高線の沿線は人の数よりも馬の数の方が絶対に多い」と書いたことを思い出した。

 そして絵笛に到着。昔ドラマでやってた「天国への階段」の舞台となったところである。正直僕的には浦川は印象に残っていたけどこの絵笛駅の印象はなかった。この辺りの風景は強く印象に残っていたけどそれは「絵笛」ではなく「浦川」という認識だったのでドラマで「絵笛」という言葉が出てきたときは初めはピンとこなかった。


 列車は再び海沿いを走る。


 ここ憶えてるなぁ。前に来た時はここらで昆布を干してた。間違いない!!!たぶん・・・。


そして列車は終点の様似に到着。


この先にレールはない。終着駅である。

5月に江差線が廃止になってこの手の味のある終着駅が一つ姿を消した。北海道だと増毛と新十津川くらいかなぁ、この雰囲気を醸し出すのは。
函館は華やかすぎるし、稚内も今やきれいになりすぎた。室蘭は特急が乗り入れてくるし・・・。根室はまぁまぁかな。
駅の横に駐車場があって車がいっぱい止まってる。う~む、前来た時にこんなのあったっけ???まぁなにはともあれ17年ぶりの様似駅再訪である。

年末北海道 2015 其の4

9時13分、終点の苫小牧に到着。乗り換える日高線の様似行きは10時18分発。その間は駅構内での撮影タイムである。
さっそく目についたキハ40を撮りに行く。向かっているとキハ40の運転士に「お客様が向かっているので待つように」との業務放送が入る。この時はまったく気にしていなかったんだがホームに着くとこの「お客様」というのが僕のことであることがわかった。

のんびりカメラを構え撮影しようとすると運転士さんの姿が見えた。ようやく業務案内が自分のことであることに気づく。「わわわぁ~」
「僕、乗りません!!!」の意思をはっきり示すと列車は発車。すんません。ご迷惑おかけしました。

ちょっとタイミングが悪かったな・・・。こちらは撮らせてもらってる側なので運行に支障が出るようなことはやっちゃいけない。ほんと悪気はなかったんですけど・・・。
 

いきなりやってしまったが気を取り直し撮影続行。お次は函館行きの北斗6号。

 いずれ新幹線が札幌まで開通すればこの列車もなくなる。


引き続いて札幌行きすずらん3号選手の入場!!!


いつのころからかこいつがすずらんに充てられるようになったな。


ちょいちょい間隔をあけながら列車はやってくる。今度は静内からのホリデー日高。


 折り返しで様似行きになるのかと思ったらどうやらいったん引き揚げる模様。


サボはない。「日高本線」と直に書かれている。

 昔これのNゲージを買おうと思ったけど正直日高線にそこまでの思い入れがなかったのでやめた。

 
後ろから。


いったん引き込み線に引き揚げる。つーか王子製紙の煙突、すごい存在感だ。


苫小牧のシンボルだな。


お次の登場は倶知安からの列車。この列車、小樽で電車とつながってDC+電車という珍しい編成となる。時刻表をよく調べたらこの列車に乗っても日高線には間に合った。乗ってみたかったな、これ。


そしてさっきご迷惑をかけた糸井行きの折り返しが帰ってきた。


この辺から短い間隔で列車の発着がある。室蘭行きすずらんが到着。   
 

行ってらっしゃい。


最後に10時10分発の東室蘭行きを見送って苫小牧駅での駅撮りは終了。


通路で売ってた駅弁を買い込み日高線のホームへ。撮影しつつここのホームの様子をうかがってたけど車内はそこそこの混み具合。ボックス席を占領できるとか考えてたけど甘かった・・・。立つのは嫌なので4人掛けに向かい合って座ってた親子の隣に座らせてもらうことにした。

年末北海道 2015 其の3

  荷物を受け取り空港を出る。いよいよ旅が始まる。







8時16分発の快速エアポートで南千歳に向かう。


733系。今やこいつが快速エアポートとなってるのか。

列車は札幌に向け出発。南千歳で苫小牧行きを待とうかと思ったけどそのまま千歳まで乗って千歳で撮影することにした。


千歳に到着。まずやってきたのは帯広行きのスーパーとかち。

 通過~!!!


いってらっしゃ~い。


続いてやってきたのは・・・


 夕張からのキハ40


折り返しで追分行きとなる。


お次は単行の赤いくまさんが接近。


猛スピードで通過~!!!


雪煙を上げながら走り去った。つーかピンボケだな。手前の雪にピントが合ってるわ。


じゃんじゃん列車がやってくる。お次は733系。


こういう風景を見ると札幌近郊だなと感じる。

 しかしいいねぇキハ40。毎年言ってるけどいつまでこんな光景が見られるか。今より増えることはない。徐々に減っていく一方だ。

 そのうちサボをつけた列車も絶滅するんだろうな。ぜーんぶ電光掲示板に変わってくんだろうな。

 う~ん、乗りたい。しかしこれよりも先に出る列車で苫小牧に行かねばならん。しかし「いや、待てよ」
時刻表をめくり追分から室蘭線で苫小牧に行けないか調べる。結果は・・・残念。やっぱ無理でした。僕が乗る予定の日高線には全然間に合わない。


そうこうしてるうちに苫小牧行きが接近。


僕の中ではこの721系は快速エアポートなんだけどな。今や各駅停車に格下げだ。


721系とキハ40形。どちらも僕が大好きな列車だ。

721系苫小牧行きに乗り込み終点の苫小牧を目指す。

 物語がはじまる・・・か。その代り江差線、トワイライトエクスプレス、北斗星・・その他もろもろ古き良き時代のものが消えていく。きっとカシオペアやはまなすも。

千歳では激しく降っていた雪も苫小牧に近づくにつれ止み、上空は青空が広がりはじめた。

年末北海道 2015 其の2

空港に到着し搭乗手続きを済ませる。座席を指定しようとしたら窓側は全部うまってた。つーかチケットを予約した時点で座席の指定をしとかなきゃいけなかったな。座席は3列シートの通路側という景色もくそもあったもんじゃないところに座ることとなった。
話は変わるけどまぁさすがは天下の羽田空港。全国各地へひっきりなしに飛行機が飛んでいく。出発案内のモニターは短い間隔でびっしりとうまっている。ここからなら日本全国どこへでも飛んで行けそうだ。

ちなみに僕が乗るのは6時25分発の札幌行き。


搭乗口でしばし待機。

椅子に座って搭乗の案内を待っていたら初めて聞くアナウンスが流れた。僕が乗る便は搭乗予定の人が座席数を上回ってるらしい。で、違う便に変更してもらえる人は申し出てほしいとのこと。つーか座席数より搭乗予定の人が多いってどういうこと???そんな予約の受け方ってあるんかいな???
 そして便の変更に協力した人には7500マイルか1万円をくれるらしい。うひょ~!!!一万円くれるってか。変更後の便は7時発の8時半千歳着。急いで時刻表をめくって千歳からのダイヤを確認する。今日は日高線を往復し札幌に向かう。当初は苫小牧から長万部の間のどこかで撮影をしようと思っていたが検討の結果、のんびり日高線に揺られることに決めた。で、確認の結果到着が30分遅れても今日の行程にはまったく影響がないことが判明。というわけでいそいそと搭乗口のお姉さんに便の変更の協力を申し出る。そして「あの~一万円もらえるんですよね???」
しかしここでよくわからんお返事が。この便変更というのはまだ確定ではなくこのまま6時25分の便に僕が乗っていくこともあるとのこと。ん???なんじゃそりゃ。僕以外に申し出たやつはいないんだけど・・・。
結局便の変更とはならず6時25分の便に搭乗。いや~一万円欲しかったなー。

予定通りに僕の乗った便は羽田を飛び立った。機内では寝たり機関誌やショッピングの本を見たりして過ごす。途中で耳が痛くなる。僕は耳抜きができなくていつも「うぉぉぉ~耳いてぇー!!!」と思いながらも着陸するまで必死に我慢していた。しかし今日は意を決して耳抜きをしてみる。「ばりっ!!!」
生まれて初めて耳抜きができた・・・が、片っぽの耳だけ。その後何度も試みるけどどうしても片っぽしかできない。誰かうまくやれる方法を教えてくれい・・・。


そして我が飛行機はあっという間に千歳に到着。いやーあっけない。あっけなさすぎる。1時間半で北海道へ。新幹線に乗っても1時間半じゃ東京から名古屋にも行けんぞ。
いつもなら関西からではあるが北海道へは二日がかりで入っていく。なのに今回は1時間半。正直旅情も何もあったもんじゃない。しかし今年はどうしようもない。休みが四日しかないのだ。時間をカネで買う・・・やむを得ないことなんだけどやっぱ北海道へは鉄道かフェリーで向かいたいもんだ。

年末北海道 2015

今年の年末年始も恒例の北海道に行ってきた。今年は休みがたったの5日。しかもいろいろあって今年の北海道への旅はたった4日しかなかった。何と悲しことよ・・・。
時間がない&青森ー札幌間の夜行がすべて運休となったため今年は大枚はたいて飛行機で往復することとなった。
12月30日4時35分。最寄りの田町駅より始発の山手線で浜松町へと向かう。昨夜はなんだかんだで遅くなって、寝る時間が夜中の1時となってしまった。この状態で横になって寝たら間違いなく起きれないので電気をつけたまま座椅子で寝た。今日は6時25分発の札幌行きの始発便に乗る。死んでも寝坊するわけにはいかなかったのだ。

浜松町に到着しモノレールの乗り場に向かうもまだ改札が開いていない。初めは閑散としていた改札前も始発の時刻が近づいてくるとだいぶ人が集まってきた。

そして4時50分、改札が開き乗客がなだれ込む。

車内はぎゅうぎゅうになるのかと思いきや全然余裕であった。

定刻の4時58分、モノレールは羽田空港に向け出発。いつも見慣れた風景を上から見下ろすのはちょっと新鮮だ。当初、浜松町ではなく天王洲アイルから乗車しようかとも考えていた。僕の家から見ると浜松町というのは羽田に向かうのとは逆方向なのである。とはいえモノレールの駅間というのはめちゃくちゃ長くて浜松町の次は天王洲アイルまで一つも駅がない。我が家のすぐ近くを通っているにもかかわらず浜松町まで後戻りするか天王洲アイルまで30分以上歩くしかないのである。しかしは浜松町から乗って正解であった。この始発の列車は快速運転で天王洲アイルはすっ飛ばす。必死こいて天王洲アイルまで歩いてもその目の前を猛スピードで通過してしまうのだ。


羽田空港国際線ビル駅に到着。5時過ぎだというのにホームにはたくさんの人たちが。海外から帰ってきた人たちか???


そして列車は終点の羽田空港第2ビルに到着。僕はANAに乗るのでこの駅が最寄となる。
というわけで羽田空港に到着。いよいよ北海道への旅が始まる。  続く

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