2015/01/02 Category : 旅 年末北海道 2015 其の5 10時18分、列車は様似に向けて出発。しばらくは勇払原野を走る。鉄橋をいくつもわたるけど下を流れる川は凍ってる。このあたりは雪は少ないけどその代りに気温は低いんだろうか。 車窓からの写真を撮りたいんだが席が通路側なので撮れない。隣の親子のお母さんの方が気を使ってくれて子供を自分の隣に座らせて僕に窓側の席を譲ろうとしてくれるけど「いいですよ。ここからでも十分見えます。」とやせ我慢的なことを言ってしまった。 ところでこのちびっ子。3歳くらいかな。いろいろ僕に話しかけてくる。うちの下の子と同じくらいの子だ。 浜厚真の手前で大きなフェリーが現れた。苫小牧東港である。だだっ広い原野の中にいきなりこんなのが現れるとものすごいインパクトだ。ただ写真が取れないのが残念。 しかし・・・もう我慢はやめた。カメラを取出し写真を撮ることにした。 日高門別の手前。原野の向こうに太平洋が広がる。 そんでもってここまで何度か遠慮し続けた窓側の席もここにきて「すみませんねぇ。んじゃ遠慮なく。」と向こうのご好意に甘えさせてもらことにした。 厚賀付近。海がキラキラ輝いている。 太陽サンサン。 判官館を突き抜けて列車は新冠へ。前来た時はここらで列車が高校生軍団に占拠された記憶がある。11時51分、列車は沿線最大の町、静内に到着。多くのお客がここで下車。向かいに座っていた親子もここで下車。お礼を言ってここでお別れ。 いや~いいお顔。やっぱりいいわキハ40形の旅。 静内の駅に来るのは2回目。前も思ったけどこの沿線ではずば抜けて大きな駅だ。唯一といっていいほどの町らしい町である。 時刻はちょうどお昼。車内に戻って楽しみなあれを取り出す。 そう、苫小牧の駅で買ったほっきめしの登場だ。 おぉ~!!!これは素晴らしい!!!食べ応えのある厚めのほっき貝の炊き込みごはんである。うまそ~。 去年は室蘭で母恋飯、そして今年は苫小牧のほっきめし。2年連続でほっき貝の駅弁だ。いや~前からこれを食べてみたかった。お味の方は文句なくうまい!!!見た目通りとても食べ応えのあるほっき。炊き込みご飯もうまいし脇を固めるお漬物もいい仕事をしている。大好きなキハ40のボックス席を独り占めして食べる駅弁。最高である。 12時10分、列車は再び走り始める。随分とゆとりができた車内。ボックス席を独り占めしてぼーっと車窓を眺める。いや~いいね。「旅しているなぁ」って感じる。 列車は海から離れてお馬さんエリアへ。 牛もいるけど 圧倒的にお馬さんの数が多い。 本桐で列車交換して列車この旅のクライマックス、絵笛へと入っていく。 広~い放牧地が現れ始めると いよいよ核心部分に入っていく。 あっちにも こっちにも ここにも あそこにも もうお馬さんだらけである。 根室線の根室付近や釧網線の釧路湿原の中なんかは シカばっかりだけど ここは馬ばっかりである。 初めてこの日高線に乗ったとき、自分の旅ノートに「日高線の沿線は人の数よりも馬の数の方が絶対に多い」と書いたことを思い出した。 そして絵笛に到着。昔ドラマでやってた「天国への階段」の舞台となったところである。正直僕的には浦川は印象に残っていたけどこの絵笛駅の印象はなかった。この辺りの風景は強く印象に残っていたけどそれは「絵笛」ではなく「浦川」という認識だったのでドラマで「絵笛」という言葉が出てきたときは初めはピンとこなかった。 列車は再び海沿いを走る。 ここ憶えてるなぁ。前に来た時はここらで昆布を干してた。間違いない!!!たぶん・・・。 そして列車は終点の様似に到着。 この先にレールはない。終着駅である。 5月に江差線が廃止になってこの手の味のある終着駅が一つ姿を消した。北海道だと増毛と新十津川くらいかなぁ、この雰囲気を醸し出すのは。 函館は華やかすぎるし、稚内も今やきれいになりすぎた。室蘭は特急が乗り入れてくるし・・・。根室はまぁまぁかな。 駅の横に駐車場があって車がいっぱい止まってる。う~む、前来た時にこんなのあったっけ???まぁなにはともあれ17年ぶりの様似駅再訪である。 PR