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新 ぽんぽこブログおれ日記

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年末北海道 2014 其の40

年が明けた。2014年1月1日。新しい年の幕開けである。結局昨日はローソンでコンビニ弁当とビールとつまみで2013年最後の夕食を済ませた。ほろ酔い気分で紅白を見ていたら大島優子がAKBを卒業するとか言ってた。AKBの主力もアイドル的には結構高齢化してきたからな。今年もいろいろ卒業する人が出てきそうだ。
今日は釧網線の始発で塘路に向かいコッタロ湿原を徘徊する。毎年恒例の行事である。
5時40分、ホテルを出るとまさかの雨。雪ではなくみぞれっぽい雨である。つーか毎年毎年釧路に来ているがこれまでは毎年快晴でいつも青空の広がるコッタロ湿原ばかり見てきた。雨が降ったのは初めてである。
天気予報では9時までは雪でその後は晴れ。塘路に着くまでに何とかやまないかなと祈りながら駅まで濡れながら走る。
 今年もこの列車に乗れる。幸せなことよ。
 





6時06分、列車は網走に向け出発。初めは雨だったのが遠矢辺りまで来ると大雪に変った。あまりの降りっぷりに気持ちが揺らぐ。今はこんな状態だけど天気はこれから好天に向かうはず。しばらくの時間辛抱すれば見事な青空が見れるかもしれない。でも美馬牛ばりの大雪っぷりである。昔ならこんな大雪でも行くと決めたら行ってたんだが、この年になるとちょっと心が弱くなる。塘路まであと20分。どうするか・・・。
結局降りるのやめた。進むほどに雪の降り方が激しくなる。釧路同様この辺りもこれまでの積雪量は少なかったんだろうなと思う。今は一面雪化粧だがこれは今降っている新雪が積もってこうなっているような感じを受ける。こんな中を歩くのは非常に厳しい。そう思うと心が折れた。う~む、年をとったなオレも・・・。
こうなると今日のこれからの予定が空いてしまう。というわけであれこれ代替案を考える。
北浜で降りて撮影するか。しかしあの時間帯は釧路方面の列車が2本あるのみ。僕的には網走方面の列車を撮影したいんだが僕が乗ってきた次に来る列車は網走行きの快速しれとこ。これに乗らないと今日の目的地である札幌まで到着することができないので実質的に撮影は不可能。後追いで撮ろうと思えば撮れるんだがなんだか気が進まん。
一度ホテルに戻って朝飯を食べる。ちょっと心惹かれたが快速しれとこは非常に混み合うのでやめた。
石北線のどこかで撮影するか白滝シリーズのどこかで下車してみるか。手持ちのお立ち台通信で調べてみるとDD51の貨物列車の撮影地がいくつも出てきたがなにぶん運転本数が非常に少ない区間である。車がないと現実的に不可能。駅近のポイントもあったがそれよりも白滝シリーズで下車する方が魅力的に感じた。しかも都合のいいことに下白滝ー旧白滝間に「白滝発祥の地」という有名なお立ち台がありそこが下白滝の駅から徒歩15分。いやーいいじゃない。しかし「豪雪時は公園(←の中にある)自体への進入ができない場合があるので注意」とか書いてある。去年のあの辺りの状況を思い出してみると・・・う~ん、厳しいな。でも何度も来れる場所ではない。ここはひとつ何とか撮影して旧白滝まで歩きぬくことができれば最高である。
 列車は 磯分内に到着。北上するにつれ雪の量が激増した。






あたたかい列車から雪深い景色を眺める。いやー楽でいいわい。幸せだ。4人掛けのボックス席を独占し、足を伸ばしぼーっと外を眺める。とても贅沢な時間。これぞ僕が求める鉄道旅である。コッタロ湿原を歩けなかったのは残念だがこの天気ではやっぱりやめておいたほうがよい。



美留和。





7時45分、列車は川湯温泉に到着。新雪がこんもり降り積もってる。状況から見て一夜で降り積もったのかも。付近に除雪した雪の山もないし。いつも乗ってる快速しれとこならばここでたくさんの人が降りてそれ以上に乗ってくるけど、今日乗っている始発の列車には2人だけが乗ってきた。まぁまだ時間も早いしね。
 
川湯温泉駅付近





さぁこれから緑まではこの路線で一番の豪雪地帯である。川湯温泉を発車するときにまずは軽くトラブル発生。列車はエンジン音を轟かせるが列車は前へ進まない。降り積もった雪が邪魔して動けないのである。何度かトライしてみるも前へ進めない。最終的には保線の人が列車から降りて列車の前の雪をどかして発車した。緑への峠越えでは窓が凍りつく。一昨日の留萌線のような光景である。
厳しい峠を越え緑に到着。(窓の氷を溶かしながら撮影)






その後札弦まで来ると降雪は落ち着き、清里町では凍りついた窓ガラスの氷がすべて溶けた。気温も高いのだろう。
列車は知床斜里に到着。ここでは結構な人が乗ってきた。ここから先はオホーツク海を眺めながらの旅となる。





この風景を見ると北浜とか海沿いの駅で降りたくなった。







止別。






浜小清水。





 
濤沸湖。





北浜に到着。三脚を持った鉄ちゃんが降りて行った。一緒について行きたくなったがぐっとこらえて車内に留まる。






二人の撮り鉄が僕の乗る列車を狙う。






藻琴。






鱒浦。





そして9時18分、終着の網走に到着。天気は快晴である。もしあのまま塘路で下車していたらどうなっていただろうと考える。まぁ「たられば」はないんだけどね。





キハ40と特急オホーツク。









横位置。






オホーツク、先頭車両。





乗り継ぎの石北線遠軽行きまではあと1時間ある。改札を抜けて駅の外へ出た。
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年末北海道 2014 其の39

身軽になり、うまいと評判の回転ずし「まつりや」へと向かう。釧路市内でもなん店舗かあるんだがここはやはり本店・・・つーか一号店に行くべきであろう。まつりや新橋店である。
駅の横にある地下道をくぐり駅の反対側へ出る。何十回と釧路には来ているんだがこの地下道をくぐるのは初めてである。駅の反対側(北口)は一応タクシー乗り場みたいなロータリーになってはいるんだが改札もないのでいまいち盛り上がりに欠ける。
そこから共栄新橋大通というのを北上していく。目指すまつりやは進行方向右手に現れるはずだ。沿道は古い建物に交じって新しいマンションなんかも建ってたりする。そういうのを見ると「場合によっちゃこの辺に住んでいたかもしれんな。」と思い出す。その昔受験生だった頃、どうしても北海道の大学に行きたかった僕は釧路公立大に出願した。本当は小樽商大に行きたかったんだがお頭が全くついていかず箸にも棒にも引っかからない状態であった。それでも北海道の大学ということで受かりそうな学校を探した結果ここをチョイスした。しかし親は大反対。将来の就職の事とか全然考えていなかったので親から「釧路の学校に行って将来どうするんだ!?」と聞かれても「炭鉱夫か漁師になる」とかてきとうに答えていた。「私立は金がかかるので中四国。国公立ならどこに行ってもいい。」と言われていたので「んじゃ釧路」ってことにしたんだが、ここを受ける前にいくつか私大に合格したので結局試験を受けることもなく、最終的には名古屋の私大に行くことにした。今思えばそれでよかったかなと思う。炭鉱も今は閉山し(コールマインが事業を継承)かつては日本一を誇った漁業も衰退。パルプも調子がいいのか悪いのかよくわからん状態。本州の会社に就職しようと思えば金とか時間とかいろんな意味で就職活動も大変だ。北海道以外では知名度も低いだろうし。札幌の会社を受けるにしても釧路からいちいち札幌まで出向かねばならない。公務員でも受ける気がなければ地元志向の人以外だとなかなか厳しいと今では思う。やっぱよそ者で将来は本州に戻りたいのであれば頑張って勉強して北大とか樽商くらいの学校でないと就職のとき困りそうだ。
話を元に戻す。結構歩くもなかなかまつりやの看板は見えてこない。20分くらい歩いて駒場通とクロスするところまでやって来た。駒場通ってなんか東京みたいだな。そういや新橋も東京の地名だ。ふと見るとここの交差点、新橋大通という名前である。まつりやの新橋店、住所は新橋大通だったな。この辺りだと思うんだが・・・。
すると右手前方にまつりやの文字を発見。
 
しかし・・・ 







もしや・・・






うわぁぁぁぁぁ~!!!!!!
 しまっとるやんけー!!!!!!!!

まじでか!?なんでよ!?今日って稼がなきゃいけない日なんじゃないの???つーか今日は従業員一同みんなそろっておうちでご飯ですか???うわぁぁぁぁ~~~!!!!!!
どりあんに続いて今日2発目の空振り。2連続の空振りである。
店の前でしばし呆然と立ち尽くす。


「・・・。」言葉が出ない。 
 
 
  
 
ショックすぎて頭が回らん。今日の昼からの大移動はなんだったんだ???まさかチェーン店の回転ずし屋がやってないなんて思いもしなかった。う~む、認識が甘かったか・・・。大晦日とはいえ、くら寿司もスシローもかっぱ寿司もみんな営業してんじゃないの???調べてはないけど・・・。
完全に肩透かしをくらい大いに落胆する。ガックリと肩を落としとぼとぼとホテルへと引き返した。

年末北海道 2014 其の38

16時00分発の釧路行きで釧路へ戻る。

再び東根室





腹ペコなので早速先ほど買ったカラムーチョとお茶でお腹を満たす。






花咲駅あたりから再びエゾジカゾーンへと突入する。頻繁に鹿ピッピを鳴らし急減速する。そこらじゅうにエゾジカの姿を見渡せる。特に西和田ー昆布盛間は圧巻で冗談抜きでそこらじゅうに群れがいて百頭くらいはいるんじゃなかろうかというくらいである。暗くて写真が撮れないのが残念だが本当にそれくらいいるのである。これはもう釧網線の比ではなく間違いなく日本一のエゾジカ地帯であろう。昼間でもいるんだが暗くなると数が増えてきて線路に出てくる輩も増えてくるので急ブレーキどころか線路上で列車が一時停車するくらいである。シカ自体はこの区間だけでなく厚床あたりまではそこらじゅうにいた。先頭のデッキにかぶりつけば一番いいんだが運転士さんの邪魔になってはいかんので後ろのデッキで逆かぶりつきをする。列車通過した後に脇でぴょんぴょん跳ねる鹿をたくさん見れた。最初は「ほぉ~」っと久々のシカ三昧を楽しんだがあまりにも数が多いので途中で飽きて自分の席へと戻った。
厚床で眠くなったので寝る。次に目が覚めたのは厚岸であった。
そして18時19分、終点釧路に到着。

 
 
 



 最後にもう一度撮影しておく。






列車は18時55分発の厚岸行きとして折り返す。





これから仕切り直しでまつりやに向かうんだがちょっと離れているので一度ホテルに戻り余計な荷物を置いて軽量化。いざまつりやへと向かう。

年末北海道 2014 其の37

根室駅からドリアンを目指す。食べログの記事によると駅から徒歩9分。そんなに近かったっけか?僕の中の記憶では結構歩いたような気がする。 
 
 
 
 
雪は無い・・・と言ってもいいくらいなんだけど日当たりの悪いところでは残った雪がかちこちに凍っている。
帰りの列車は19時10分発。その前は僕が乗ってきた列車の返しで16時発。さすがにこれに乗るのは無理である。テイクアウトならぎりぎり間に合うかもしれんがここはゆったりとお店で味わいたい。
ドリアンへと続く坂を下っていく。右手にはイオン。年末の夕方とあってたくさんの車が出入りしている。
そしてついにドリアンに到着!!!
しかし・・・

 どわぁ~なんということだ!!!お店が閉まっているではないか!!!食べログでは年末年始は営業と書いてあったのに。情報が古かったのか???釧路から遠路はるばる2時間半。こんなオチが待っているとは・・・。つーか電話が繋がらなった時点でやめといたほうがよかったのか???いやいやそれではもやもやしたものが残ってしまう。イチかバチかの勝負に出て負けた。ただそれだけのことである。非常に残念だがこればっかりは仕方がない。よ~し、釧路に戻って回転寿司じゃー!!!まつりやで豪華寿司三昧じゃー!!!
時刻は15時45分。列車の発車まであと15分しかない。16時00分発の釧路行きに乗り遅れたらまつりやで寿司というのも潰れてしまう。ここは何が何でも乗り遅れるわけにはいかない。今来た道を必死に引き返す。
駅前に戻ってきたのは15時51分。ふぅ~間に合った。ところで昼飯を食べていないのでいい加減腹が減った。ドリアンまでの辛抱じゃと思っていたけどドリアンが空振りに終わったのでここで何か補給しなければ19時くらいまで何も食べられん。うまい具合に駅の横っちょにスーパーがあったので迷わずに入店。しかしなんということか弁当や総菜といった類のものが一切売られていない。なんで???仕方がないのでお茶とカラムーチョを買って列車に飛び乗った。


年末北海道 2014 其の36

根室に向け釧路を出発。予想通り座れなかった。ここは開き直ってデッキに陣取る。何気にここが一番の特等席かも知れない。





武佐とか別保でちょいちょい降りていく。でも席は空かない。
列車は厚岸に到着。昔はホームでかきめし売ってたんだけどな。厚岸は僕が初めて北海道を旅した高2の夏にウロウロした駅で、地元の子とちょろっと話しなんかもして、そういう思い出のある駅である。
その厚岸を発車。ここからが根室本線の花咲線区間の核心部へと突入する。進行方向右手には厚岸湾が姿を現す。






太陽サンサン。







漁船です。





↑の景色が途切れ人工物がなくなるとそこからは野鳥の楽園である。
 
白鳥とか普通にいます。






もういっちょ





ここから糸魚沢にかけて湿原(つーか湿地帯)を走る。ここを走る列車を撮ってみたいのだがなにぶん駅から遠い。車か自転車が欲しいところである。

糸魚沢






今日はとってもいい天気。こういう景色が後ろへ流れていく。デッキに居座るものだけの特権である。 しかし現在デッキには3人が居座っている。自由そうに見えて思うほど自由には動けない・・・。






初田牛を過ぎたあたりでこの旅初の鹿ピッピ。別当賀を過ぎたあたりで2度目の鹿ピッピ。つーかこの辺の原野にはそこらじゅうに鹿がいる。

もうすぐ落石。北海道でも東の東なので15時過ぎですでに日が沈みそうである。
 



昆布盛の駅を過ぎたあたりにも鹿の群れ。この辺りでもあっちにもこっちにもエゾジカの姿が見える。  

西和田ー花咲駅間。
この景色を見るともうすぐ根室だなぁと思う。






もういっちょ。





ところで僕の乗るこの列車。なんかルパン三世仕様である。なぜ花咲線でルパン三世???モンキーパンチ先生はこの辺の人なのか???
そして列車は最東端の駅、東根室に到着。
  
ここが終着駅ならもっとドラマチックなんだけどな。








東根室から3分ほどで終点の根室に到着。
 西日を受けて輝くキハ54形。

横から。





2年ぶりの根室である。釧路同様、今年は根室も雪がない。よ~し、ドリアンへ向かうとするか。



年末北海道 2014 其の35

釧路行きの列車に乗り込む。いやーのどが渇いた。釧路に着いたら飲み物買うぞ。
僕が撮った風景の中を走る。なんとも言えない幸福感ですな。
ところでこれからどうするか。この列車の釧路到着は13時06分。そこから釧網線に乗り換えて塘路へ向かえば湿原を走る列車を撮影できる。
釧路からそのまま根室行きに乗り換えて厚岸ー糸魚沢間の湿原を走る列車を撮るか。しかしこちらはポイントを知らない。駅から近いのか遠いのか。車がないだけに行ける場所というのが制限される。
釧路で下りて新釧路川の鉄橋や釧路川の鉄橋でまったり撮影。これならなんとでもなりそうだな。
しかしふとひらめいた。「そうだ!ドリアンに行こう!!!」
ドリアンと言えば根室を代表するソウルフード、エスカロップの超有名店である。僕も一度行ったことがある。あれはかれこれ15年くらい前になるか。季節は夏だったな。時間がなかったので持ち帰りにしてもらったんだがとってもおいしかったのを覚えている。一昨年、上のチビを連れて根室に行った時も一瞬頭をよぎったのだが、夕方で薄暗くなってたし寒かったのでチビ連れでは厳しいということでやめてしまった。
iPadで早速調べる。いやーこういう時にはやっぱり便利だ。年末ということでもしや休みかと思ったが定休日は火曜日。ん???火曜日???本日は年末で火曜日。お~どんぴしゃではないか!!!しかし「祝日の場合は営業 GW・年末年始・盆時期は営業」と書いてある。おぉ~やったぜ。今日は年末。ラッキーである。ちなみドリアンさんのHPは無いようで僕が見たのは食べログに書いてある情報である。
念のためお店に電話してみる。しかし出ない。昼飯時で忙しいのかな???その後も何度もかけてみたがどうしても出ない。電話に出れないくらい激込みなのか???もう一度食べログをチェックするもやはり年末年始は営業と書いてある。これはどうしたことだ???
もしかして休みなのか???念のため釧路市内でめぼしいところはないか調べてみる。すると出てきたのが回転寿司の「まつりや」さん。ん???なんかこれ聞いたことあるぞ。何かで読んだな。数年前、年末の北海道から帰るときに買った本「北海道に暮らす 道東編」(荒木美紀子 著)に出てきたか???はっきりとは覚えていないけどこの名前はどこかで見たことがある。
しかし考える。それでもやっぱりエスカロップ食いてぇなぁ。そして決断を下す。「やっぱりドリアンじゃ!!!」ここはやはりドリアンでしょ。釧路には毎年来るけど根室は毎年というわけではない。先ほどの音別で乗るか尺別で乗るかの時もそうだったけど、迷った時にはいつも冒険する方を選んできたではないか!!!(←ウソ)
よ~し、根室に行くぞ。ドリアンに行くぞー!!!・・・と言いながらも、もう一度だけお店に電話する。やっぱり出ない。電話に出んわ・・・。
大好きな音別ー古瀬間の太平洋を眺めながら好天の中の乗り鉄旅を楽しむ。

これは東庶路の信号場








新富士では11分停車。後続のスーパーおおぞら3号が3分遅れのため、それにお付き合いして新富士を3分遅れで出発。ちなみにここで追い抜かれたスーパーおおぞらからから大量の乗り換え客が根室行きへとなだれ込む。5分後に到着する僕の乗る列車からだとたぶん座れないだろうな。
釧路にはそのまま3分遅れて到着。根室行きはもう発車寸前。それでものどがカラカラなので自販機でいろはすを買い込み根室行きへと乗り込んだ。

年末北海道 2014 其の34

尺別の丘を下り国道へと出る。時刻はすでに11時半を回っている。列車の尺別駅の発車時刻は12時03分。あと30分しかない。
丘の上から見下ろした原野と太平洋を左に見ながら、走ったり歩いたりを繰り返し懸命に尺別の駅を目指す。

尺別の駅まであと1kmの看板。時刻は11時46分。何とか間に合いそうだ。





あの踏切を渡れば尺別駅はあと少し。ゴールが見えたので気持ちにゆとりが生まれた。





尺別の丘から見えたソーラー施設。わりかし最近できたと思われる。釧路湿原もそうだけど原野を削ってこういういうものを作る。ただの原野じゃ1円にもならんというのはよくわかる。ただよそ者的にはなんか痛々しいというか違和感を感じる。


 
尺別の丘を望む。思ったより近くに見えるな。






先ほどの お二人がいるかなと探してみるも姿は見えず。





ゴールが見えたのでここでスーパーおおぞら6号の通過を待つ。さすがにこれを尺別の丘で待つわけにはいかなかった。


スーパー7おおぞら6号が通過。




人家は全くないものの区画だけはしっかり整っている。そんな原野の中の道路を歩き、11時57分尺別駅に到着。






ででんっ!!!






駅前には廃墟がただ1軒たたずむのみ。






駅舎の中は意外にもかなりきれい。






向かいのホームを望む。






しゃくべつ!!!





 
ホーム。






列車がやって来た。








 
眼下を列車が通りぬける。








無事に12時03分発の乗り込む。朝釧路を出た時には少々不安もあったけど、終わってしまえば夢のような楽しい時間であった。

年末北海道 2014 其の33

スーパーおおぞら1号の撮影に備える。先ほど車のドアをロックする時の「ピピッ!!!」という音が聞こえたような気がしたんだがその後だーれも来ない。同志が車で乗り付けて来たのかと思ったんだがどうやら違ったみたい。斎場の職員さんでもやって来たのかはたまた風音に紛れた空耳か。
そして間もなくスーパーおおぞらがやってくるという頃になって夫婦と思しきおっちゃんとおばちゃんがやって来た。今日ここへきてはや3時間余り。ようやく仲間がやって来た。僕がいる丘のピークで並んで三脚を構える。おっちゃんの方だけでなくおばちゃんの方も鉄ちゃんぽい。趣味が合う夫婦って最高だよな。うちの場合はかすりもしていないので何をするにも苦労する。山に行くにもロードに乗るにも。
そして釧路行きスーパーおおぞら1号が通過。
  札幌からここまで3時間半足らず。釧路まででもたったの4時間。札幌ー釧路間の営業距離は348.5km。表定速度は87km/h。速いなー。
スーパーおおぞら1号が通過するとご夫婦は立ち去って行った。まぁ人の事だからいいんだけどあと1時間待ったら上り列車が通過するんだけどなー。
再び一人になり次の撮影に備える。
 
最後の撮影はここから。





 
 空が広い。海も広い。





三脚のカメラを覗きながらあーでもないこーでもないとやっていると背後に人の気配が。なんと際ほど帰っていったご夫婦が再び登場。どうやら車で来ているようだ。先ほど聞こえた車のドアをロックするときの「ピピッ」という音はこの人たちだったのかもしれない。そして僕の後ろに三脚を構える。
列車まで少し時間があるので話しかけてみる。奥さんの方が関西弁なので関西からかと思ったんだが旦那の方が「彼女は関西ですけど僕は違います。」とか言う。ん???なんか違和感が・・・。少し話をしただけなんだがこの二人、ひょっとしたら夫婦じゃないかもしれん。年の頃50歳くらいか。年齢的に完全に夫婦だと思っていた。
まぁそんなことがありながらも列車を待ち構える。そして11時27分、この尺別の丘での最後の撮影となる普通列車新得行きがやって来た。
 自分で言うのもなんだがこの写真、このアングルで三本目の列車だが一番よく撮れてるんじゃなかろうか。光の当たり具合から背景を含めた構図から一番いいではないか。つーかスーパーおおぞら4号でこれが撮りたかった。
そして後追い!!!
 
  う~む、満足!!!
今回は一つのお立ち台に約4時間半の滞在。ここ最近の一日の睡眠時間くらい滞在したんだがそれほど長くは感じなかった。
ご夫婦っぽいお二人に別れを告げ尺別の駅へと向かう。斎場に前にはお二人のものと思しき車が。なんと八王子ナンバーである。レンタカーじゃなかったんだな。つーか八王子ですか。新潟か大洗からフェリーですかね???いやいや愛車で走る北の大地。いいもんですな。

年末北海道 2014 其の32

スーパーおおぞらが通過し、次の列車は札幌行きのスーパーおおぞら4号。8時50分くらいの通過を予想してる。1時間ほどの待ち時間である。世の中的には1時間待ちというと結構な時間に思えるかもしれんが鉄ちゃん的には全然余裕である。以前大糸線のとあるお立ち台に7時間居座ったことがあった。それと比べても余裕のよっちゃんである。ただし日常生活での1時間待ちは耐えられん。回転寿司とかUSJとかそういうのの1時間待ちにはうんざりする。あくまでも鉄道がらみの待ち時間限定である。
いろいろうろうろしながら構図を考える。ピークで次は丘のピークからの構図はやめて一段下がったところから音別方面を望むところからじっくり狙うことにする。しかしこの列車を待ってる間の時間というのも楽しい。構図を考えたり、この旅で撮った写真を見たり、飯を食ったりしているとあっという間に時間が過ぎる。ただ雨降りだったりするとこの時間が非常につらい。今この瞬間も非常に風が強く吹いている。日が出てるからまだいいけど雪や雨だったらとめちゃくちゃきついだろうな。昨日の美馬牛みたいにとても1時間とか待っていられなかっただろう。
そしてスーパーおおぞら4号がやって来た。

来た来た。





それっと!!!

今度は海もしっかり入れてみた。
そして後追い!!!!
  空が青い。いや~いいお立ち台ですな。


お次の列車は釧路行きのスーパーおおぞら1号。10時25分ごろの通過を予想している。1時間半ほどの待ちである。しかしこの尺別の丘。お立ち台としてだけでなく普通に観光地としても十分成りたちそうなくらいの雄大な景色である。北海道らしいというか日本離れしているというかとにかく雄大である。でも観光地化はしてほしくない。展望台とかつくって売店なんかができたらこの雰囲気は台無しである。今くらいでちょうどいいのだ。

 いや~北海道のスケールのでかさを感じる眺めである。

 太陽サンサン。
 丘の上から望む釧路の街。なんか海の上に浮かんでいるみたいだ。
 

 街は海に沿って西へ西へと延びている。






 足元の線路を見下ろす。





丘のピークから尺別方面を見ていてふと気づいた。あれってもしや・・・
 
 
 
 


 
 おぉ~あれは紛れもなく尺別の駅ではないか!!!
釧路への帰りも音別の駅から列車に乗るつもりであったが、目で見えるところに尺別の駅があったということでどうするか考える。釧路に戻る列車は音別発12時08分。釧路からやってくる新得行きの普通列車を撮影してから移動するのだがこのお立ち台の通過予想時間は11時27分ごろ。音別の駅なら所要時間は20分ちょっとなので悠々戻れる。しかし尺別駅の存在を見てしまったからにはぜひともあちらから列車に乗り、僕が撮影した景色の中を走る列車に乗ってみたい。この区間自体は何十回と乗っているのだが、今こうして何時間も留まって撮影しているわけである。これまではただ「おぉ~湿原だなー。この景色を見るともうすぐ太平洋が見えるぞー。」と思うだけだったが、今日この地に立ってみてこの場所に対する思い入れは非常に強くなった。しかし尺別の列車の発車時間は音別よりも5分早い12時03分。しかもここからだと音別の方が近いのか尺別の方が近いのか判断がつかない。もし乗り遅れるようなことになってしまえば次の列車は14時45分発。2時間42分もの待ち時間が発生してしまう。つーかその時点で今日一日の予定が終わってしまう。今日のこの後の予定はまだはっきりとは決めていない。釧路湿原方面へ行くか糸魚沢方面に行くかはたまた釧路市内に留まり釧路川や新釧路川を渡る列車を撮るか。まだはっきり決めてないけど完全に日が暮れるのでそれらの予定はすべて潰れる。なんとしても音別を12時08分に発車する列車に乗らねばならんのである。
どうしたもんかと考える。確実な道を選ぶか冒険するか。う~む、難しいところだ。
そして結論を出した。尺別から乗る。そして雄大な原野をいつもとは違う思いで眺めるのだ。時間が読めんだけに乗り遅れるかもしれんという不安は付きまとうが、二者択一で迷った時にはいつも冒険する方を選んでいたじゃないか!!!(←ウソ)
というわけで乗れるかどうかはわからんが撮影後は尺別に向かうことにした。

年末北海道 2014 其の30

時刻は7時08分。スーパーおおぞら2号までは十分に時間がある。いろんなアングルを試してどう撮ろうかと考える。僕以外だーれもいないのであっちに行ったりこっちに行ったり自由自在に動き回りシャッターを押す。
 眼下を丹頂鶴が飛んでいく。 いつも見あげてるものを上から見る機会ってのはあんまりない。丘のてっぺんならでは光景である。
 
 

  
 
いろいろ試し撮りした画像を確認していてふと顔を上げると

「げげっ!!!」


なんと眼下にはキハ40が朝日を浴びながら走って来るではないか!!!「なんじゃこりゃー!!!」
正直行き当たりばったりなのでここを通る列車を調べたのは昨日の夜である。ここまで来て無計画にもほどがあるんだが、僕的には下り列車は10時半くらいにスーパーおおぞら1号が通過するだけだと思っていた。しかしこの時間に下り列車があったのである。あとから時刻表で確認すると池田始発の列車で尺別を7時19分に発車する列車がしっかり載っていた。完全に見落としである。
  慌ててシャッターを切る。まぁ何とか間に合った。気づくのがあと10秒遅かったら何もできなかっただろう。寝こみを襲われるようなもんで唖然呆然で立ち尽くしていたに違いない。改めて「ずさんすぎるなー」とほんの少しだけ反省した。

年末北海道  2014  其の29

12月31日。今年も今日でおしまいである。今日は5時45分発の根室線の始発で音別へと向かう。宿泊してるコンフォートホテルでは朝食無料のサービスがあるんだが今日も明日も始発に乗るので朝飯は食えない。スーパーホテルでも朝食無料なんだが大概始発で出掛けるので朝飯は食えない。惜しいなぁ〜と思うんだがこればっかりは仕方が無い。
ホテルを出て駅へと向かう。今年の釧路は雪がない。美瑛なんかはいつも通りの大雪だったんだが太平洋沿岸は暖冬なのか???
 
今日はここから始まる。








列車は定刻に発車した。この列車は帯広から快速狩勝に姿を変えて滝川まで向かう。2429Dの逆パターンなんだが所要時間は約6時間40分。あちらよりも約1時間50分も短い。
ところで今日は尺別の丘というところに向かう。これは初めから決めていたものではない。今回の旅は細かいところは全く考えておらず結構行き当たりばったりである。昨日2429Dの中で今日の予定を考えていた。釧網線でいつものごとく塘路に向かい湿原を走る列車を撮るか、花咲線の厚岸ー糸魚沢間の湿原を走る列車を撮るか・・・。で、持参していたお立ち台通信とネット版のお立ち台通信を見ながら考えた結果、尺別の原野を走り抜ける列車の姿に心をひかれこちらへと向かうことにしたのである。しかしお立ち台通信の撮影地へのアクセスというのは結構いい加減なもんである。まぁ個人の投稿型の情報なのでその人次第のところはあるんだが持参した本の方には国土地理院の地図が載っている。しかしそれを見る限りその場所は尺別の丘ではなく音別の丘を示している。ネットの他の人のブログなんかで確認したんだがその地図はどう見ても音別の丘なのである。昨日のすり鉢までの所要時間にしろ参考程度に考える方が無難である。
古瀬を越え夜明けの太平洋沿いを走る。寂寥感あふれる景観で僕が北海道で一番好きな区間である。





6時36分、列車は音別に到着。






 
これからはるか先の滝川を目指す。






こちらは行き違いの釧路行き。





列車を見送り駅舎へとはいる。駅員さんが掃除をしていた。朝早くからご苦労様です。
国道へ出てお立ち台へと急ぐ。場所はわかるがどれくらい時間がかかるかわからない。僕の予想では7時45分ごろに札幌行きのスーパーおおぞら2号が通過する。列車の本数が少ないのでなんとかこれに間に合いたい。
今日も同じホテルに泊まるので余計な荷物は置いてきた。できる限りの軽量化を図っている。走ったり歩いたりを繰り返し尺別の丘を目指す。川を渡り音別の丘と思われる丘を通過する。そして尺別の丘っぽいのが見えてきた。そして目印の斎場(火葬場)の看板を確認。国道を逸れ坂道を登っていく。ゴールが斎場ということで少々気は重いがこの辺りでは有名なお立ち台なので先客がいるかもしれない。
そしてとりあえずのゴールである斎場に到着した。しかしだーれもいない。斎場ではあるけども辺りは開けていて寂寥感にはあふれているが気味の悪さというものはそれほど感じられない。音別の駅からここまで20分ちょっと。無事にスーパーおおぞら2号の通過に間に合った。

年末北海道 2014 其の28

18時43分、ビルが立ち並びネオンがまばゆい帯広の駅を後にする。相変わらず帯広は沿線随一の大都会であった。 

ところで 2両目の車内の乗客は僕ただ一人となっている。よく見えないが1両目も姿が見えるのは2,3人である。





真っ暗の中を列車は進む。iPadをいじったり写真を見たり貸し切りの車内の中で悠々と過ごす。いい時間である。しかし列車本数の少ない根室線だがちょっと進めばすぐに列車通過待ちで停まる。
 
幕別で2本の列車待ち。11分停車。





新吉野でも札幌行きのスーパーおおぞら12号の通過待ち。
 厚内でも23分の長時間停車。いやいやいいね、こういうの。忙しない平成の世の中でなんだか昭和に戻ったような感じだ。
厚内駅にて。釧路行きスーパーおおぞら9号が通過。この列車が件の帯広駅での救済列車である。






そして前方からは新得行きがやってきた。






到着!!!





列車は釧路を目指し再び走り始める。ちなみに先ほどすれ違った新得行きは厚内発の最終上り列車である。

西庶路にて。音別行きキハ54形が到着。






発車~!!





終着の釧路には21時40分に到着。富良野を約4時間40分遅れて発車して釧路に約3時間40分遅れで到着。あんだけ停まったにもかかわらず遅れを1時間回復していた。乗車時間は約5時間。これくらいの乗車時間だともはや長いとは感じない体になってしまった。体が完全に長距離仕様となっているのである。今回は富良野ー釧路間の乗車ということでいつもより乗車区間は短かったけど楽しい時間を過ごすことができた。



こんな時間に到着する2429D列車に乗車できたのはいい思い出になるだろう。





帯広で弁当を買いそびれたのでまずは食料の調達へと向かう。そして新発見。なんと前までキヨスクだったところがセブンイレブンになっていた。つーか駅の中にセブンイレブンができたというのは今年の年始に知っていたんだがキヨスクの場所にセブンイレブンが入ったということは知らなかった。ただし元のキヨスクのスペースをそのまま使っているので非常に狭い。つーかセブンイレブンの看板こそあれど、キヨスクっぽいセブンイレブンというかとにかくコンビニっぽくないセブンイレブンである。ただ売ってるものは普通にセブンイレブンと同じなので別段文句はない。明日は5時45分発の列車で音別に向かうのだがここの店は開店が6時ということで明日の分の弁当も合わせて買っておく。あとビールも購入。こちらは晩酌用である。
駅を出てホテルに向かう。今年は例年定宿としているスーパーホテルからコンフォートホテルに浮気してしまった。こちらの方は1泊3500円。スーパーホテルの方は年に1回しか泊まらないのにフロントの人に顔と名前を覚えられてしまうほど毎年通ったんだが、わずかながら値段が安かったのでこちらに乗り換えてしまった。すまん、スーパーホテル。
 
今日、明日とお世話になるコンフォートホテル。






 
「元」定宿スーパーホテル。






 
この両ホテル、1つの画面に収まるほどの近いところにある。スーパーホテルの方が駅には近いんだがコンフォートホテルも負けずに近い。





 いやー1泊3500円とは思えんほどの立派なホテルである。部屋もきれいで非常に満足度の高いホテルである。スーパーホテルのような温泉は無いけど値段を考えれば全然問題ではない。今日の旅を振り返りながら飯を食いビールを飲み風呂に入って眠りについた。


年末北海道 2014 其の27

15時48分・・・本来なら浦幌辺りを走っている時間である。2429Dの旅は始まったばかりだがすでに薄暗い。今回は外の景色はなしだな。


いつもなら「いよいよ始まったな~」ってところなんだが。とりあえず「おい!じゅ~ん!!!」と心の中で叫ぶ。




16時24分、金山湖を通過。ここでとっぷり日が暮れた。毎年定点観測的に写真を撮ってる落合は寝てる間に通過していた。通常運転なら列車行き違いで10分以上停車するんだが今日は遅れているうえに対向列車があったかどうかも分からんので下車できるほどの停車時間がなかったのかもしれん。
新狩勝トンネルの中で列車は停車。ここでスーパーとかち10号とすれ違う。こういう瞬間に「あ~根室線ですなー」と感じる。
トンネルを出て新得の町へと降りていく。しかし真っ暗なのでいつもの景色は全く見えない。
新得を出ると車内アナウンス。最終目的地が釧路・根室・網走方面の人は乗車券のみで帯広から特急に乗れるとのこと。雪害の救済措置である。もちろん18きっぷの人も乗車可能。そして車内を車掌氏が回り乗客一人一人の目的地を確認していった。しかし僕はこのまま2429Dで行く。この列車に乗ることが目的なので当然である。
18時02分、西帯広に到着。ここで新得方面の列車3本と行き違い待ち。18時25分まで23分も停車する。時刻表によるとそれっぽいのが2本あるがもう1本はなんなんだろ。ダイヤが乱れてるからよくわからん。つーか夜だからすいすい行くのかと思ってたけど全然そんなことはない。ちなみに停車時間が長いところではみんなホームに出てくる。



対向列車が到着。





帯広を目前にして足踏みしてたけどやっとこさ帯広に到着。ここで2429Dの同志が大量に下車。みんなマジかよ・・・。全員が鉄ちゃんじゃないというのはわかっているんだがここまで減るのか。まぁガラガラ列車は大好きだからいいけどね。「あ~旅してるなぁ~」って感じがするし。
ぼちぼち腹が減ってきたので停車時間を利用して豚丼を買いに行きたい。運転士に発車は何時かと聞くと「準備が整い次第」との返答が。「弁当買いに行きたいんすけど」っていうと困った顔で「う~ん、できたら車内で待っていてほしいんですけど」と言われた。まぁそうですな。しかししばらく停まったままなので「いけるんじゃねーの???」という気になりダッシュで改札へ向かう。その隙に発車されてはかなわんので改札氏に発車時間を確認すると「もう発車します」とのお答えが。これはいかんと急いで引き返す。結局弁当は買えずじまい・・・。ホームに上がると発車のアナウンスが流れ、僕が乗りこむとすぐに「プシュー!!!」とドアが閉まった。

年末北海道 2014 其の26

めし屋 あきらを後にし駅へと戻る。列車はまだ来ない。待合室でしばらく過ごす。そして駅の放送が入る。列車は野花南で先行のラッセル待ちとの事。こりゃまだまだかかるな。 やることがないので再び駅の周りを散歩する。

駅の近くの跨線橋から。除雪の作業員さん、ご苦労様です。





再び駅へと戻る。列車は15時過ぎに来るとの放送が入る。やっと来るか~。列車は先行のラッセル車が入ってきた後に到着するとのこと。ふぅ~やっとこさ到着か。4時間遅れだよ。つーかこの列車から降りてくる人たちはどうなっているのか。疲労困憊かイライラがピークに達しているのか。4時間遅れの列車に乗ったことなどないので、もし僕が乗っていたらそれはそれでいい経験だったかもしれん。しんどいだろうけど・・・。
 再び放送が入り列車の到着が予定よりさらに遅れるとのこと。それに伴い本日に限り15時20分発の落合行きが先に発車することになった。

あんまりこういう案内表示板を見ることはないな。ちなみに歩いてくる人たちは旭川からの富良野線の乗客たち。こちらは平常運転である。






ホームに降りる。まだ列車は来ない。







まだ来ない・・・。

 




 
落合行きが待機。これは本来釧路発5時45分の快速狩勝の滝川折り返しの列車である。本日は列車が富良野で運行取り止めになっため富良野が始発駅となる。




ここでまた放送が入る。先ほど15時20分発の落合行きが先の発車となるということであったが変更で釧路行きが先の発車となるそうだ。こういう状況なので現場の方も情報が二転三転する。大変だなぁ。アホな利用者がかみつかないことを祈る。

15時17分。ラッセル車が到着。ホームで待ちわびた乗客たちから軽く歓声が上がる。
 
 
 
 
 

ここまで実に50キロ以上のラッセルである。本当にお疲れ様でした。
 
 
 
 
 
 

そして15時28分、釧路行きが到着。4時間40分遅れでの到着である。






列車から乗客が続々と降りてくる。みんなお疲れの様相成れど怒号なんかは聞こえてこない。もう怒号の声すら出ないのかもしれないけどとりあえず良かった。
到着した列車に我先に乗り込もうとする人々。まぁ僕から言わせればこの車両に乗り込もうと必死な人は素人である。玄人の僕は悠々と写真を撮り列車の後方に並ぶ。

最近はこの文句を売りにしている。それはそうとさすが環境の厳しい北海道。車両の傷みも激しい。






そして増結の2両目がやってきた。







 連結。がちゃーん!!!








暖かい車内に入る。そこそこの乗客もあるが僕は4人掛けのボックス席を悠々GET。




15時48分、列車は釧路に向け出発。実に4時間42分遅れでの出発である。単純にこの遅れをダイヤに当てはめると釧路への到着は22時44分である。まぁ回復運転をするだろうし長時間停車するところでは停車時間を削るだろうからそんなことにはならんだろうが滝川から乗ってりゃ12時間以上の乗車時間となっていた。いや~それはそれでおいしかったな。 というわけで夕闇の迫る富良野を出発した。


 

年末北海道 2014 其の25

先ほど駅の立ち食いそばを座って食べたばかりだが12時を過ぎると普通に昼ご飯が食べたくなった。我ながら自分の胃袋の異次元ぶりには驚かされる。
駅の周辺にコンビニやスーパーがないのは先ほどの散歩でわかっている。キヨスクでも食料は買えるがまともな食料といえば菓子パンや駅弁である。米が食べたいんだが駅弁は値が張るし満腹感は満たされない。となればここは飯屋に行くしかない。
ご飯屋さんを探すべく再び駅前へと出る。すると「ローストビーフ丼」なるのぼりを発見。「牛さんか。いいですな。」
そのローストビーフ丼を食べさせてくれるお店の名は「くまげら」。店の前に立ってみると「うぅ。なんか高そうなお店だぞ。」
ロースト丼がいくらするのかわからんがなんとなく雰囲気にやられてしまい二の足を踏んでいた。そして「他も当ってみよう」
次に目に入ったのが黄色い看板が目を引くその名も「めし屋 あきら」。めし屋・・・いい響きで ある。

僕的にはこういう店の方が惹かれる。






そして入店。カウンターに腰を掛けメニューを見る。しかし「げっ!!!」
正直値段に驚いた。見た目の雰囲気から庶民的なお店だと信じて疑っていなかったが値段が高い。1000円オーバーの定食がごろごろしてるのである。しかし一度入ってしまった以上いまさら「まちがえました~」と出ていくわけにもいかんのでここは覚悟を決めてカキフライ定食(1000円也)を注文。内心「ローストビーフ丼はいくらだったのかな・・・」等と若干割り切れない思いながらもカキフライ定食を待つ。しかしこのカキフライ定食はいい意味で期待を裏切る逸品であった。街の定食屋さん的な「あいよ~」と注文してから5分くらいで運ばれてくるものではなくしっかり待たされる。カキを揚げる油の音が何とも本格的で非常に丁寧なお仕事をされている。これは予想に反し(←失礼過ぎ)大いに期待が持てるぞ。
そして運ばれたカキフライ定食を見て「おぉ~!!!」
ご飯が大盛り。これは腹ペコ君にはなんともうれしい。そして丁寧に揚げられた大振りでアツアツのカキフライが5つ。「うまそ~!!!」
そしてカキフライをパクっ。「うん、うまーい!!!!」
これはうまい。1000円は安くはないが値段と釣り合う味とボリュームである。この旅初のお店で食べるあたたかいご飯が大当たりで「あぁ~幸せだー」とひとかみひとかみじっくり味わう。完食した時には「うまかったー」と心も胃袋も大満足であった。メニューを見た時には「やっちまったー!!!」と思ったものの結果としてはもう最高。富良野に来たらまた来たい。鹿児島の赤とんぼ食堂以来の大当たりの定食屋さんであった。

年末北海道 2014 其の24

改札をくぐりとりあえず待合室へと向かう。そして荷物を置いて立ち食いそばを食す。


あったかくてうまい。







けっこう気さくなおばさんのお店である。





おしながき。







まだ来ません・・・。





 
本日富良野ー滝川間が運休との放送が。
去年の悪夢がよみがえる。





列車はまだまだくる気配はない。腹も満たされ体も温まったので散歩がてら富良野の町へと出てみる。
富良野にはもう何十回と来ている。しかし駅前をちょろちょろするくらいで富良野の町を歩いたことはこれまでなかった。







雪多し。






 
とってもレトロな医院。






 
大雪の美瑛と違い天気はいい。







すずらん通り。








町の中心を一周して駅に戻る。待合室でブログをしたり撮った写真を見たり駅舎の中をウロウロするもいっこうに列車は来ない。滝川ー富良野間はもう完全に止まっていてその後も続々と列車の運休が決まった。新得方面から来た人たちは富良野で足止めをくらい札幌方面へは旭川経由で行くようにと駅員氏から説明を受けている。18きっぷの利用者と思われる乗客からは札幌へは特急を使わねばならなくなるが特急料金は払わねばならんのかという不満の声も上がっている。駅員氏も申し訳さなそうに説明しているけどこればっかりは仕方がない。そういうルールだ。ただ最近はギャーギャーわめく奴が多いのでその場その場の現場の判断で救済措置が図られることがある。僕も以前架線にビニールが絡まった影響で列車が遅れ、郡山ー仙台間を新幹線に乗せてもらったことがある。
とりあえず今日は釧路に向かうだけなので今日中に釧路につければそれでいい。だけど満員列車は嫌だなぁ。
12時前に芦別ー上芦別間を除雪中との放送が入った。富良野から25キロ以上も手前である。こりゃダメだ。毎年の傾向で滝川ー富良野間の2429D列車はかなり込み合う。立ち往生している列車の中がどうなっているかと想像するだけで恐ろしい。とりあえず今日は予定を入れてなくてよかった。

年末北海道 2014 其の23

9時55分に駅へ到着。待合室ではストーブが焚かれていて暖かい。濡れてしまったグローブを乾かす。駅の放送では旭川行きの列車がこの大雪で遅れているとのアナウンスがあった。





これなんて言うの???わからんけどこんだけの雪が乗っかっている。






 
上りホームを望む。





旭川行きは遅れているけど僕が乗る富良野行きは普通にやってきた。







雪がすごい。ラッセルしながらの運行である。





これからの僕の予定だが富良野で釧路行きの2429D列車に乗り継ぐ。本来なら襟を正して滝川から乗るのが鉄ちゃんとしての礼儀なんだろうが滝川ー富良野間というのは単行で運転されるうえに乗客が多く非常に混み合う。ゆえに落ち着いて車窓を楽しむこともできないので何度も乗り通している者的には富良野からで十分でしょって思う。滝川からの乗客の多くは富良野で下車する。にもかかわらずここから1両増結されて2両編成となる。だったら初めから2両編成で運行すればいいと思うのだがなぜかこういうふうになっている。
列車は遅れている旭川行きにお付き合いして10分遅れで富良野に向け出発。車内は混み合ってて座ることができなかった。この中のどれくらいが釧路行きに乗り継ぐのか少々不安になる。JR北海道の繁栄は願っているが今日に限っては釧路までゆったりとした旅がしたい。混み混みすぎる列車だと気持ち的にもゆったりできないのでほどほどになることを願う。

そして富良野に到着。と、ここでトラブル発生。滝川付近の大雪の影響で釧路行きの列車が到着していないのだ。







 
 本来待っているはずの釧路行き2429Dの姿がない。 
 
 
 
 
  
滝川駅を出発はしたけれど除雪をしながら向かっているため何時に到着するのかわからないとのこと。おいおいマジかよ。待合室で待てとのことなので改札を抜け待合室へと向かった。

年末北海道 2014 其の22

すり鉢の踏切をめざしえっさほいさと歩いていく。ここは丘のまち美瑛。アップダウンが多い。しかしお立ち台通信の美馬牛駅から徒歩15分というのはどう考えても無理な数字である。こんなの夏道でも無理である。
大雪で視界のない中を懸命に歩き8時48分、ようやく踏切に到着。
 
おぉ、やっと踏切マークが見えてきた。







要した時間は55分。帯広行きの快速狩勝はとっくの昔に通過している。つーかそろそろ富良野に到着するころか。
つーか大雪過ぎて撮影場所に困る。前回来たときも雪をラッセルしながら足場を作ったけど今回は腰までのラッセルである。「うりゃー」と雪の中へと突っ込んでいく。スパッツは持っているがこの天候、ザックの中から探し出して着ける余裕はない。容赦なく雪が靴の中に入ってくる。はっきり言って踏切の遮断棒の中が一番のベストポイントかと思われる。しかしレールファンとして、そして人としてその一線を越えてはならない。つーか昨日の岩田前踏切でも思ったけど北海道の踏切って遮断棒から線路までの距離がなんか離れすぎなような気がする。そんなことを思いながら警報機の横から雪まみれになりながら足場を作る。
ファインダーを覗くも雪で視界が悪く、どこが線路なのかさっぱりわからん。つーか線路は完全に雪の下である。つい30分間に列車が通過してるんだが・・・。
 

こんな感じ。







ただでさえオートフォーカスでピントが合いにくい雪景色。しかもこんな状況なのでここはマニュアルで撮影する。
そして警報機が鳴り始める。踏切での撮影だとこれがあるので助かる。

 おっ!!来た来た。








 
ヘイ、カモーン!!








  

パシャ!!!







そして雪煙を巻き上げながら列車は通過。しかし視界が悪くてレールも全然見えんので全然すり鉢っぽくないな~。まぁしょうがない。
そしてまた1時間弱かけて駅へと戻った。途中、美馬牛小学校を撮ろうかなとも思ったけどこの天候。気持ちが折れてやめてしまった。


帰り道。針葉樹の林を撮るもぜーんぜん写らない。





美馬牛の町の中。看板の文字が見えないくらいのどかっ降りである。







美馬牛駅に到着。
 
 
 

年末北海道 2014 其の21

12月30日。旅4日目の朝である。5時50分起床で6時半前に出発。途中セブンイレブンで食料を買い6時44分発の富良野線富良野行きに乗りこむ。
列車は富良野に向けて発車。これから美馬牛で下車し、すり鉢での撮影に臨む。
旭川でもそこそこ積雪は多いが美瑛に近づくにつれますますこんもり積もってくる。そして大粒の雪が吹き荒れる。





 
すり鉢を通過。雪、非常に多し。








7時27分、列車は美馬牛に到着。ここで旭川行きと行き違いである。






 
僕が乗ってきた富良野行きが雪の中に消えていく。





富良野行きを見送り、いざすり鉢を目指す。すり鉢へは今回で2回目の訪問である。前回は何年前だったか・・・。確か静岡空港が開港した年の年末だったと思う。美瑛からタクシーで向かった。
今回はすり鉢の踏切まで徒歩で向かう。お立ち台通信によると美馬牛から徒歩15分とある。そんなに近かったか???前回は踏切から美馬牛まで歩いたが15分どころじゃなかったような気がする。夏だとそれくらいで行ってしまうのか???
狙いの列車は上下3本。まずは美馬牛発7時53分の旭川行き。しかしこれは時間的に微妙である。踏切の通過時間はざっくり7時56分くらいを予想している。ということは28分以内に踏切に到着していなくてはならない。こりゃ一生懸命歩かないと間に合わない。まぁお立ち台通信の「徒歩15分」が本当ならば十分間に合うんだが正直非常にまゆつば物である。まぁこれは無理でも8時23分くらいに帯広行の快速狩勝が通過するのでこれを後追いで撮影し、8時50分くらいに通過する旭川行きが大本命となる。
大雪の中、美馬牛駅を出発。本当はiPadの地図を見ながら歩きたいんだがこの大雪での中では無理。あっという間に壊れてしまいそうだ。
記憶の中の地図ですり鉢の踏切を目指して歩く。駅横の踏切を渡り最初の分岐へ。ここは右だな。美馬牛小学校の下まできたらあとはひたすら左へ左へと進めばすり鉢の踏切へと出る。
しかし本当に大雪である。この時期にも何度か美瑛に来たけどどれも大雪であった。カメラを首からかけているんだがあっという間に雪まみれになる。列車の通過時間が迫る。やっぱ徒歩15分なんて大嘘である。「もう間に合わんな」と思った頃踏切が見えた。「やったー!間に合った。」と思ったのも束の間「ん?????」
そして「うわぁー!!!」
なんとその踏切は先ほど渡ってきた駅の横の踏切であった。ショックのあまり目眩がしたが地図で確認すると最初の分岐は右でなく左であった。とにかく左へ左へ行っとけばよかったんだが最初に右へと進んでしまったがためにぐるっと一周して戻ってきてしまった。 大雪が舞い降りるその中でしばし呆然と立ち尽くす・・・。
しばらく思考が停止したもののなんとか気を取り直し、目の前の踏切を通過する列車を撮影することにする。
 
ここでこの列車を撮ることになろうとは・・・。





時刻は7時55分。この時点で8時23分くらいに通過するであろう富良野行きの後追い撮影は事実上不可能になった。というわけで残されたのは大本命の8時50分くらいの旭川行き。大本命を一発勝負で撮影せざるを得なくなった。

るり渓温泉

土曜にるり渓温泉に行ってきた。名前と場所は大体把握していたんだが行くのは初めてである。「るり渓温泉」という温泉地のイメージではなく、深山を登った帰りに立ち寄るお風呂って感じで認識していたんだが、嫁がグルーポンでクーポンを買ったので山抜きで行くことになったのだ。
しかしこれが良かった。家からは片道がちょうど30キロ。時間にして40分ほどで到着。結構近い。寒いってことは知っていたので付近の融け残った雪を見るにつけ「さすがですなぁ」と感心する。
受付を済ませ中に入ると現れるのがドクターフィッシュ。フィッシュテラピーをやっているところは初めて見た。よく見ればなんか金魚の水槽に足つっこむみたいで微妙なんだがしばらく見てたら目が慣れてきて「やってみたい!!!」という気がむくむく湧き上がってくるもこれは別料金のためぐっとこらえる。
更衣室で水着に着替える。ここはプールがあり温泉もある。サウナもいろいろあって僕は塩サウナに入った。初めて入ったんだが水着着用でどちらも入り放題である。もちろん水着不要の普通の温泉もあるし、ごろごろし放題の寝ころびゾーンなんてものもある。そのほかにもカラオケにマッサージに食事にジュースバーにと一日過ごせるくらいいろんなものがある。実際夕方の4時くらいから行ったんだが余裕で閉店の10時までいた。驚くべきことにここは朝7時から営業している。すげーな。ここなら朝7時から来ても十分閉店まで過ごせるぞ。プール→温泉→寝ころびゾーン→飯という無限のサイクルで余裕で一日過ごせる。今度はもっと早い時間に来たいもんだ。

年末北海道 2014 其の20

深川には21時12分に到着。4分遅れである。
 
21時13分発の岩見沢行き。留萌線からの連絡をとって出発した。





ところで今宵のお宿は旭川である。特急があのままの流れで遅れてくれていれば21時06分発のスーパーカムイ41号に間に合うかもしれんなんて思っていたけどすでに出発した後であった。というわけでしばらく待機。駅舎のベンチでこれまで撮った画像を見たりブログしたりでのんびり過ごす。



22時09分発の旭川行きの普通列車が到着。ここで22時06分発のスーパーカムイに43号に先を譲る。スーパーカムイに乗れば普通列車よりも11分早く旭川に着く。まぁこれごときの差であれば特急には乗らない。予算節約で普通列車で旭川を目指す。 空き空きの列車でのびのびと過ごしているとあっという間に旭川に到着。乗車時間は27分。あっという間である。
 


おぉ、去年よりちょっと駅前がきれいになったな。






振り返る。






本日一番の大都会。旭川の買い物公園を抜けて宿へと向かう。





今宵のお宿、旭川サンホテルは旭川の繁華街のまん真ん中にある。ラーメンでも食べに行こうかと思ったけど明日も早いし節約もせねばならんのでシャワーを浴びてとっとと寝ることにした。

周遊きっぷ

3月に泊まり込みで千葉まで研修に行く。交通費は会社持ちなのでこの際そのままどっか行ってやろうと考えた。
はじめは百名山潰しの一環で山に行こうとしたけど積雪期なので気軽に登れるところがない。日光白根山と男体山をダブルケットしようかと思ったが天候が悪いと日光白根山は厳しそうだし男体山は基本的には入山禁止である。(まぁみんな登っているんだが)
で、未踏の百名山は諦めて八ヶ岳にしようとした。赤岳はきつそうなので北八の天狗岳に行こうと思っていたんだが、年末年始の北海道から帰ってきて以来、「あー電車撮りてぇ〜」と思うようになり予定変更。撮影旅行に切り替えることにした。新調した三脚も実戦で使ってみたいし・・・。
最初はおとなしくいすみ鉄道や小湊鉄道なんかを撮ろうかなと思っていた。しかしいろいろ考えていくうちに思考が飛躍してきて「久々に五能線に乗りたいな。18きっぷ使えるし。そうだ、轟駅行きてぇ〜。」なんて考え始めるともうダメで「よしっ。こうなったらいっそのこと北海道まで行くか。北斗星だ。少し早いがお別れ乗車だ!!!」となってしまった。そして「そうと決まれば行きは東京までサンライズだ。周遊きっぷでお得に行くぜ。」
旅というのは計画の段階でも十分に楽しい。大学生の頃なんか時刻表を繰ってあーだこーだとやってるうちに夜が明けたということも日常茶飯事であった。時刻表だけで旅ができる。誌上旅行っちゅう言葉もその頃出始めてたな。
というわけで時刻表のピンクのページを開く。周遊きっぷのページを見るのである。北海道の周遊きっぷなら片道は飛行機が利用できる。行きは北斗星で帰りは飛行機だ。スカイマークとかエアドゥなら1万円くらいで帰ってこれる。しかし「あれ???」
いつもお得なきっぷのわりかしはじめの方に載っているはずの周遊きっぷのページがない。最後まで見てみたけどやっぱり載っていない。「そんなはずは」ともう一度はじめから探してみるもどうしても載っていない。「なんじゃこれ???」
そしてふと嫌な予感が頭をよぎった。「もしやなくなったか???」
ネットで調べてみると嫌な予感は的中。なんと去年の3月末で発売が終了していた。「うお~マジでか!!??」
周遊きっぷの前身、周遊券が姿を消し、その代わりに周遊きっぷが登場したのだが正直鉄ちゃん意外の人にはわかりにくい切符だったと思う。行き券、ゾーン券、帰り券とかに別れちゃってるし、周遊券と比べると値段だけではなく期間的にもお得感がだいぶ薄くなったように感じた。それでも盆暮れ正月問わずに使えるメリットもあり2年前の年末年始の北海道にはこの切符を使って上のチビと二人で北海道を旅した。行きはトワイライトで帰りは北斗星&新幹線。湯水のごとくお金を使った旅行ではあったけどエリア内の特急乗り放題のメリットはとても大きく非常に重宝したのを覚えている。かぁ~、なくなっちゃったか・・・。
なんだかさみしいな。今後は新幹線が各地の在来線を分断する時代がやってくる。18きっぷの旅もやりにくくなるし鉄路自体が引っ剥がされることも出てくると思う。貧乏旅がしにくくなるよな・・・。
その代わりと言っちゃなんだが各方面で乗り放題のフリー切符は発売されている。しかし特急も乗り放題というものは少なく特急料金は払わなきゃならないものが多い。時代の流れですかね・・・。ほんとさみしいわ。

年末北海道 2014 其の19

 深川に向けて折り返す列車を見送り駅舎へと入る。中には誰もいない。荷物をテーブルの上に置き、駅舎の観察。超ローカル線でありながらきちんと整理整頓されたきれいな駅舎である。





昔はこんなのなかったんだけどな。





ひとしきり中を見た後はテーブルの上で荷物の整理。今日はビックダディの最終回をやっている。家を出た時にはそんなこと知らなかったが、iPadでニュースを見た時に知った。いやー情報化社会ですな。嫁は実家に帰っているので自分の実家に電話して録画を頼んだがやっぱり見たい。
出発して丸二日。ケータイの電池も残り少なくなったのでモンベルのモバイルパワーパックにつないで荷物を整理しながら見る。これやるとバッテリーには良くないんだろうな。このモバイルパワーパック、実戦で使うのはこれが初めてである。まぁ普通に使えるし便利ではあるんだが全部使い切ってもフル充電には遠く及ばない。あくまで緊急時なんかの補助で使うものなのなんだろうがもう少し容量が欲しいところである。
 
駅舎を出て駅前を観察。風待食堂は相変わらず健在。







横から。





腹減ったなーと思っているとラーメン屋的なお店が目に入った。「おぉ~ラーメンか。」しかし一人じゃちょっと入りにくいなーと思ってしまい入ることができなかった。




駅の前には旅館やすし屋なんかもあり僕の記憶の中の増毛駅前のイメージよりもずっと栄えていた。





僕が増毛の町に来るのは3回目だ。初回は大学生の頃。3年か4年の夏だったな。滝川からバスで雄冬岬へ行き、その後バスで増毛の駅まで来たのがはじめである。あの時は猛暑でレールがひん曲がり、予定していた日にはバスに間に合わず、その後予定をやり繰りしてこの工程を組み込んだのを覚えている。今時刻表を開くと滝川からのバス路線が消えている。どうやらバス便は廃止されてしまったようだ。僕の思い出の足跡が消えてしまったようで非常に寂しい。
2回目は10年前の夏。後輩のK籐とやってきた。風待食堂で自転車を借りめちゃくちゃ趣のある増毛湯につかりに行った。番頭のおばあちゃんがこれまたいい味を出しておりお願いして写真を撮らせてもらった。まだ元気かな?あのばあちゃん。
駅に戻り列車が来るまでの時間をブログをしたり駅の周りを歩き回ったりしてのんびりと過ごす。いやいやこういう時間が一番好きである。  

帰りに飲むビールを雪にずぼっ。





途中、駅の放送で増毛に向かう列車が特急の連絡待ちで10分遅れで運行されているというアナウンスがあった。無人駅でもこういう情報が聞けるのはいいことである。

大雪の中10分遅れで列車が到着。
 
 






 
  

列車の前にはもう車止めしかない。終着駅って感じですな。






出発を待つ。





列車に乗り込みキンキンに冷えたビールと鮭とばで乾杯。増毛からは僕のほかにもう一人の乗客がいた。さらに箸別からもう一人乗車。こちらは確実に鉄ちゃんであった。そういや増毛では列車の到着に合わせて車で乗り付けてカメラを構える鉄ちゃんもいた。いい駅だったなぁ。増毛駅の余韻に浸りながらほろ酔い気分で深川へと向かった。

年末北海道 2014 其の18

岩見沢からはスーパーカムイ23号で深川へ向かう。しかし列車は4分遅れ。

こちらは遅れていた札幌行きのスーパーカムイ26号。お顔が雪化粧である。





そして旭川行きスーパーカムイ23号が到着。





 さすがに年の瀬、ドル箱路線のスーパーカムイの自由席は満席で僕はデッキで待機となる。
美唄、砂川、滝川と旭川に近づくほどに雪の量は増して行く。
遅れを取り戻し深川には定刻の15時37分に到着。大雪である。

留置されているキハ54。雪まみれである。





増毛行きが来るまでの時間を使って駅近のローソンで食料とビールを調達。その後駅に戻り改札の前でぶらぶら。
 
ほぉ~、昨日は大変だったんですな。








 
増毛行きは16時10分発。





旭川からやってきた増毛行きは6分遅れで到着。







雪の中ご苦労さん!!!





出発は13分遅れの16時23分。今日は僕が乗る列車は降雪で軒並み遅れている。いや~厳しいなー、北海道の気候は。





窓の外はもう薄暗い。まずは腹ごしらえ。コンビニ弁当をおいしくいただく。車窓をおかずに食べようと思ったけどしばらくすると窓が曇って見えなくなった。しかし2重窓の内側を上げて手でこすって見えるようにする。薄暗い窓の向こうは一面の大雪原だ。
列車は北秩父別に到着。何を隠そう僕の乗るこの列車が北秩父別駅に停車する下りの一番列車である。この北秩父別駅、上りは4本の列車が停車するが下りはこの16時23分発の一番列車と次の18時22分発の最終列車、この2本しか停車しない。見た目は「THE 北海道の仮乗降場」といった面持ちの板っきれのホームと掘立小屋のような待合室があるのみので、1両停車するのがやっとのものである。 
いやーいいね。こういう駅がいつまでも残ってくれることを心から願っている。
沿線では大きな駅の石狩沼田を過ぎるとこれまた「THE 北海道の仮乗降場」の真布。そして明日萌駅こと恵比島に停車。ここから先は窓の向こうに雪がついて外が見えなくなった。
 外の景色も見えないまま留萌に到着。するとなんとここで僕以外の全ての乗客が降りてしまった。この路線に乗るようなやつはみんな鉄ちゃんでみんな増毛まで行くのかと思っていたのになんと全員が下車とは意外である。



だーれもおらん。見えるザックは僕のもの。





列車は僕だけを乗せて増毛を目指す。

雪を巻き上げながら走る列車の窓はバリバリに凍りついている。






アップ!!!!






いやー冬の北海道って感じですな。





貸し切り状態の増毛行きの列車だがいよいよ終点増毛に近づく。進行方向左側の窓はすべてバリバリに凍り付いており外は見えない。進行方向右側の窓からはなんとか外を伺い知る事ができたが外は強風が吹き荒れていた。

17分遅れで増毛に到着 。






側面から。






終着駅って感じだな 。






大雪が降っているんだが伝わりにくいのでフラッシュ発光!!!



 
 



というわけで10年ぶりに増毛の駅にやってきた。

年末北海道 2014 其の17

列車は岩見沢に向かう。いや~室蘭線のこの区間、本当に久々だ。前に乗ったのはいつだったか???たぶん大学生の夏だったような気がするからもう20年くらい前か???ん~でも雪が積もってたような気がしないでもない・・・。2回乗ってるのか???要はこれくらい記憶が薄らいでいる。つーかあんまり印象に残ってないってことだな。たぶん前も苫小牧から岩見沢に向けて乗ったような気がする。いや~はっきり覚えてないや。ははは~。
沼ノ端で千歳線を左に分け列車は追分方面へと向かう。これから太平洋を離れ内陸へと分け入っていく。
進むほどに雪が増えてくる。天気も晴れたり曇ったり雪が降ったりと目まぐるしい。
 
早来駅にて。






あなた方のおかげで快適な旅ができるのです。
ありがとう。




早来を過ぎたところで2頭のエゾジカを発見。この旅初めてのエゾジカ君である。道東へ行けばくさるほど見れると思うが約一年ぶりのご対面でやや嬉しい。
列車は追分に到着。石勝線との連絡駅だが休日は無人駅なのが悲しい。石炭が全盛のころの華やかさは今は昔で、だだっ広い構内が哀愁を誘う。
追分を出発しさらに内陸へと入っていく。
雪はどんどん増えていき天気は完全に雪へと変わる。







苫小牧までの室蘭線とは雪の量が全く違う。





 
三川駅に到着。





しかし今でこそこの姿だがこの室蘭線、しっかりと複線である。ところどころで単線区間もあるがほとんどが複線である。この辺もその昔の繁栄ぶりを偲ばせる。筑豊線と同じ性格を持った路線である。

古山






由仁





 
さすがに内陸。雪が多い。





 

栗山






栗沢。栗丘は撮り忘れた。





 栗山、栗丘、栗沢の「くりくり」シリーズを通過し、列車は志文へ。次は終点の岩見沢である。いつしか列車は遅れを取り戻し定時運行となっている。




 そして列車は終点の岩見沢に到着。所要時間は1時間半なんだがあっという間に感じる。まぁ最近は何時間と乗り通してもあっという間に感じるから1時間半程度だとなんてことないな。たださすがに岩見沢。太平洋沿岸の苫小牧とは雪の量が全然違う。とりあえず今回は乗れてよかった。明日必ず乗れるかというと断言できませんからなぁ、豪雪地帯は。というわけで室蘭線を乗り通した僕は深川に向かうため函館線へのホームへと急いだ。

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