2014/01/22 Category : 旅 年末北海道 2014 其の19 深川に向けて折り返す列車を見送り駅舎へと入る。中には誰もいない。荷物をテーブルの上に置き、駅舎の観察。超ローカル線でありながらきちんと整理整頓されたきれいな駅舎である。 昔はこんなのなかったんだけどな。 ひとしきり中を見た後はテーブルの上で荷物の整理。今日はビックダディの最終回をやっている。家を出た時にはそんなこと知らなかったが、iPadでニュースを見た時に知った。いやー情報化社会ですな。嫁は実家に帰っているので自分の実家に電話して録画を頼んだがやっぱり見たい。 出発して丸二日。ケータイの電池も残り少なくなったのでモンベルのモバイルパワーパックにつないで荷物を整理しながら見る。これやるとバッテリーには良くないんだろうな。このモバイルパワーパック、実戦で使うのはこれが初めてである。まぁ普通に使えるし便利ではあるんだが全部使い切ってもフル充電には遠く及ばない。あくまで緊急時なんかの補助で使うものなのなんだろうがもう少し容量が欲しいところである。 駅舎を出て駅前を観察。風待食堂は相変わらず健在。 横から。 腹減ったなーと思っているとラーメン屋的なお店が目に入った。「おぉ~ラーメンか。」しかし一人じゃちょっと入りにくいなーと思ってしまい入ることができなかった。 駅の前には旅館やすし屋なんかもあり僕の記憶の中の増毛駅前のイメージよりもずっと栄えていた。 僕が増毛の町に来るのは3回目だ。初回は大学生の頃。3年か4年の夏だったな。滝川からバスで雄冬岬へ行き、その後バスで増毛の駅まで来たのがはじめである。あの時は猛暑でレールがひん曲がり、予定していた日にはバスに間に合わず、その後予定をやり繰りしてこの工程を組み込んだのを覚えている。今時刻表を開くと滝川からのバス路線が消えている。どうやらバス便は廃止されてしまったようだ。僕の思い出の足跡が消えてしまったようで非常に寂しい。 2回目は10年前の夏。後輩のK籐とやってきた。風待食堂で自転車を借りめちゃくちゃ趣のある増毛湯につかりに行った。番頭のおばあちゃんがこれまたいい味を出しておりお願いして写真を撮らせてもらった。まだ元気かな?あのばあちゃん。 駅に戻り列車が来るまでの時間をブログをしたり駅の周りを歩き回ったりしてのんびりと過ごす。いやいやこういう時間が一番好きである。 帰りに飲むビールを雪にずぼっ。 途中、駅の放送で増毛に向かう列車が特急の連絡待ちで10分遅れで運行されているというアナウンスがあった。無人駅でもこういう情報が聞けるのはいいことである。 大雪の中10分遅れで列車が到着。 列車の前にはもう車止めしかない。終着駅って感じですな。 出発を待つ。 列車に乗り込みキンキンに冷えたビールと鮭とばで乾杯。増毛からは僕のほかにもう一人の乗客がいた。さらに箸別からもう一人乗車。こちらは確実に鉄ちゃんであった。そういや増毛では列車の到着に合わせて車で乗り付けてカメラを構える鉄ちゃんもいた。いい駅だったなぁ。増毛駅の余韻に浸りながらほろ酔い気分で深川へと向かった。 PR