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新 ぽんぽこブログおれ日記

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年末北海道 2014 其の65

筒石駅に到着。すぐには地上へ上がらずしばしトンネル内に留まる。これから通過する3本の列車を見とどけるのである。ちなみにトンネル内の気温は15度。結構暖かい。
12時35分、まずは下りの直江津行きが到着。




 そして発車。





続いて12時46分、金沢行きのはくたか8号が猛スピードで通過。おっちゃん、あんまり寄ると危ないぞ。
 
そして12時50分、越後湯沢行きのはくたか11号が通過。





3本の通過列車を見送り、満足して地上の駅舎へと向かう。
階段の登って駅舎を目指す。








ちゃんと案内板も出ている。




直江津方面のホームへと続く階段を見下ろす。結構な斜度だな。



これを登るのか。趣味が登山でよかった。ただの鉄ちゃんならかなりの苦行だろう。 



地上の駅舎に到着。写真でしか見たことのない駅舎を生で見れてちょっと感動した。



駅の紹介。




みぞれっぽい雨が降る中、駅の周辺をウロウロ探索。そとからじゃこんなところに駅があるなんて想像もつかんだろうな。
 
 

駅舎の中。こういう特殊な状況だからか駅員氏の数は3人いた。同じモグラ駅でも土合なんかは無人駅である。
列車を待つ間駅ノートを読む。皆さん色々なところから来ていらっしゃる。そして皆さん3セク化を憂いている。駅ノートに書かれた「JRのうちに来れてよかった」との一文を読み僕も思う。「JRのうちに来れてよかった。」 
列車の時刻が近づいてきたのでホームに降りる。
う~む。やっぱこの駅はなかなかの異次元空間だ。




 このドアの向こうがホームである。ちなみにここは直江津方面の乗り場である。
  
 

残り少ない筒石駅での時間を満喫する。
  
  
  


さすがに信越本線。本数はそれなりにある。しかしそれもあとわずか。新幹線ができればここも3セク化される。本数も減るのかな。経費の関係で無人化されるかもしれん。


13時30分。とうとうお迎えの列車がやって来た。筒石駅。期待通りの異次元空間で楽しい時間を過ごすことができた。
  
  
  
   
  

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年末北海道 2014 其の64

  列車は直江津に向け出発。車内は小学生軍団で満員である。これが最後まで続くんだろうか???



六日町で後ろから来るはくたかの通過待ち。その後上越線と別れ正真正銘のほくほく線へと突入する。
 前回来たときは青空の広がるとてもいい天気だったが今回は雪である。その雪も十日町まで来ると随分と雪が減った。こちらの方が暖かいんだろうか?以前乗った時にはここで飯山線に乗り換えたんだがカバンを網棚に置き忘れるという大失態をかましてしまった。それで飯山線の景色を楽しむどころでは無くなってしまい大いに焦りまくってしまった。
今回はこのまま乗り通す。ワイワイガヤガヤ騒がしいまま列車は進み、虫川大杉に到着。雪はほとんど溶けている。ここで小学生軍団が下車した。
車内はずいぶん広々したがそれでもそれなりに乗客が乗っている。今日が正月だからこうなのかわからないけど平均してこれくらいの乗客があれば経営的にはなんとかならんだろうか???赤字はまぬがれんだろうがなんとか鉄道として生き残ってもらいたいもんである。
くびきまで来ると雨が降り始めた。そして犀潟に到着。ここからは再びJR線に乗り入れる。信越本線である。そして列車は終点の直江津に到着した。


 数分遅れて到着したので乗り換え時間が少ない。ブルー一色に塗りつぶされた富山行きの列車に乗り込む。




若干遅れて列車は富山に向け出発。しかし僕は途中下車する。そう、本日のメインイベント筒石駅での途中下車である。いつか下車しようと思っていたがなかなかその機会に恵まれなかった。しかし本日、満を持して筒石駅のホームに降り立つのである。
列車は有間川に到着。







車窓には日本海が広がる。






 そこから走ること9分。ついに・・・

念願の筒石駅のホームに降り立った。ここで降りるやつなんて僕しかいないんじゃないかと思ったけど5,6人が下車した。しかし知内駅とは違い、鉄ちゃんだけでなく普通のお客さんの下車もあった。一応日常的に使ってる人もいるんだな。
到着した上りホームから反対側の下りホームを望む。トンネル内の駅という特殊な状況下にあるせいか上下線のホームが互い違いに設置されている。




トンネルの中の駅なので通過列車があると強風が吹き荒れる。なのでこれくらい頑丈なドアが無きゃダメなんだろうな。
 
  
日常的に使っている人はこれを毎日上り下りするのか。足腰強くなりそうですな。ただしお年寄りにはなかなか厳しい駅である。
今回の滞在時間は1時間余り。十二分に堪能しよう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

年末北海道 2014 其の63

高崎線、新前橋行きに乗りこむ。10両編成でほぼ満席。ロングシートだし周りの景色もつまらないのでiPodをいじる。こういう時には非常に便利だ。そろそろ高崎というところで車内の掲示板を見るとなんと上越線が車両故障で運休しているらしい。おぉ~なんてこった。高崎で大勢降りた。僕もここで下車して弁当を仕入れる。ラッキーなことに車内のアナウンスでは新前橋から水上行きが連絡するらしい。なのでそのまま乗り通す。助かったー。
列車は定刻通りに高崎を7時36分に発車。そして7時47分、終着の新前橋に到着した。
新前橋から水上行きに乗り込む。2両編成である。車内は結構混み合っている。



混んでるし車窓も別段楽しいものではないので寝ることにする。そして8時51分、終着の水上に到着。さすがに水上は雪である。
 跨線橋から。2連だと長いホームを持てあます。




  水上からは新潟色の115系の3連。出発は9時47分と時間があるので改札を出たり車内でくつろいだりのびのび過ごす。すると9時30分、高崎方面からの下り列車が到着。「え???こんなのもあったのか」と時刻表を確認。確かに載っている。こんなことなら新宿で半分パニックになることもなかったな。ただ続々と乗り移ってくる人々を眺めながら窓側の席を余裕で確保できたのは大きいなと無理やり納得した。
9時47分。満員で水上を出発。湯檜曽ー土合間でこの旅2回目の車内改札。土合で数名の登山の人達が下車。谷川岳か???お気をつけて。
「トンネルを抜けると・・・」で有名なあのトンネルを抜けると「わぁ~すごーい!!!」と車内に歓声が上がる。僕も初めてこれを体験した時には大いにびっくりしたもんだ。
土樽に到着。新潟に突入である。






日本有数の豪雪地帯である。






見るからに寒々しい。







まさに「雪国」って感じである。






お次の越後中里で結構な降車があった。ここはスキー場と直結の駅である。
そして岩原スキー場前に到着。ここは昔、日本で一番長い駅名であった。僕も小学生のころからこの駅名前は知っていた。初めてここに来たときには冬だったこともあり清水トンネルに引き続き「ここが岩原スキー場前か」といたく感動したものである。
 
岩原スキー場前を過ぎてからの一コマ。どこまでも雪原が広がる。



越後湯沢に到着。ここで大勢の乗客が下車。




ここで北越急行に乗り換えである。  座席を確保してからお隣に停まっている特急はくたかを撮りに行く。
 
在来線最速の時速160キロを誇る特急はくたか。しかしこの北越急行は北陸新幹線が完成すると「無用の長物」的扱いになることが確実である。このはくたかも当然廃止となり、ほくほく線は完全なる赤字ローカル線に成り下がる。開業から20年足らずで完全に世の中から見放されてしまうのである。現在は首都圏と北陸を結ぶ非常に重要な路線という位置づけで、3セクでは数少ない黒字路線である。今後は細々と地元のローカル輸送に徹していくのだろうが、財政的にいつまで耐えることができるのか非常に心配である。
このホームから金沢行きの特急が出発するという光景も数年後には見れなくなる。




ひとしきり満足したので僕の乗る快速の直江津行きの列車に戻る。すると中は小学生の軍団がひしめいていた。僕の確保したボックス席も残りの3席は小学生で埋まっていた。この軍団、僕が荷物を置いて反対側のホームに向かう途中にすれ違ったのだがこの時期によくわからんのだが修学旅行風の雰囲気が出ていたので当然はくたかに乗るもんだと思っていた。しかしふたを開ければこの状態である。引率の先生や添乗員さんまでいるんだが正月のこの時期にいったいなんの集まりなんだ!?
車内は非常に騒がしい。僕的にはがら空きの列車でのんびり過ごしたかったんだが・・・。以前乗った時には普通列車だったんだがとんでもないスピードですっ飛ばすほくほく線に度肝を抜かれた。ほくほく線の区間はすべて高架で踏切の類は一切ない。そんな徹底した高速路線をもう一度のびのびと体験したかったんだが、この状況では残念ながらそれはかないそうもない・・・。なんとも無念の思いを引きずりながら列車は直江津に向け出発した。

年末北海道 2014 其の62

 新潟に到着。本日最後の乗り換え、ムーンライトえちごの待つホームへと向かう。



 ごた~いめ~ん!!!
おぉ485系ではないか。まだ生きとったのか。 
 

 
23時38分。列車は新宿に向け出発。




新津で日付が変わる。1月4日。今日で旅も最終日となる。三ノ宮を出発したのが12月27日。あっという間に9日目か。社会人になって以来、新婚旅行以外でこんな長期間の旅に出れたのは初めてだ。
そして寝に入る。「次は加茂です」ってアナウンスを最後に目深帽&耳栓で大宮までぐっすり眠った。
ところで今日の予定は北越急行を乗り通して直江津に抜け、そこから筒石駅に向かうのだ。筒石駅・・・以前から一度下車してみたいと思っていた駅である。当初の予定では池袋や新宿まで行ってしまうと上野始発の高崎線に間に合わないので大宮で降りて1時間半ほど時間を潰すか京浜東北線で上野方面に向かい適当なところから高崎線の始発に乗り込もうかと考えていた。しかし時刻表を眺めていたら始発に乗っても、その次のに乗っても結局は直江津で同じ電車に乗ることになることがわかったのでこのまま新宿まで乗り通して、上野発の2本目列車に乗ることにした。
ところがである。このムーンライトえちご、終点の新宿には5時10分である。新宿から上野まで山手線で25分かかる。高崎線の2本目の列車は上野を5時43分に発車する。間に合うのか???それに気づいたのが5時02分に池袋を出た直後。そして調べたところ山手線で上野に向かっても上野着は5時44分。上野に着いた時にはすでに列車の姿は無いのである。中央快速はこの時間まだ動いていない。総武線だと何時に着くのかよくわからん。くそ~、池袋で降りなきゃいけなかったんだがあとの祭りである。とはいえ何とかせねばならん。とりあえず山手線の外回りは5時20分発。ひとまずこれには乗らねばならん。その後どうするか・・・。
 
終点、新宿に到着。
 
 
 
 
 
 
列車を待つ間、どうするかを考える。そして結論が出た。池袋で埼京線に乗り換えて赤羽に先回りすれば上野発5時43分発の列車に乗ることができるのだ。いや~危ねぇ危ねぇ。危うく新幹線に乗らねばならなくところだった。
5時20分発の山手線に乗り込み池袋着が5時28分。埼京線は5時30分発である。ダッシュで階段を駆け下り、そして埼京線のホームを目指して今度は駆け上がる。ふぇ~何とか間に合った。
まだ夜も明けきらぬ東京の外れの街を走り赤羽には5時38分に到着。件の列車がやってくるのは5時54分。なんとか間に合った。
 
 
 
 
 
 

年末北海道 2014 其の61

17時40分、雪の秋田を出発。出発時にはわりかし混んでいたけど新屋で結構降りた。ここまで来ると雪が雨に変わる。ちょっと離れただけだけど気温が高いんだろな。秋田を出て暇なのでiPadをいじっていたんだが新屋を過ぎるとルーターの電波が圏外に。つーかEMOBILEのルーターを使ってるんだが遅いしよく切れるし繋がらない。前に弟からauのルーターを借りていたんだがこんなことはなかった。今のルーターは使ってて時々ストレスを感じる。iPadが使えないので弁当を食べ、元旦に北見で買った新聞を読む。旧白滝の駅で列車待ちをしている間に読もうと思っていたんだが、そんな暇もないくらい旧白滝駅での時間はファンタスティックなものだった。羽後本荘に到着。雨が強い。ここでごっそり降りた。さすがこの辺りの主要駅である。
吹いても拭いても窓は曇り外も暗くて景色は見えない。新聞を読みながらまったり過ごすんだがもはや旅というよりは帰りの電車と言った感じである。目の前では小柄なメガネのおっちゃんが超高速で貧乏ゆすりをしていた。
19時33分、酒田に到着。雨強し。ここは全く雪がない。同じ秋田でも北と南じゃ全然違う。

 
 
ここで村上行きに乗り換え。




キハ40。やっぱいいよね。




先頭車両はタラコである。




キハ40,47,40の3連だったがキハ40は全てロングシートに改造されていた。19時39分、雨の酒田を出発し村上を目指す。車内で壊れたデジイチの修理についてネットで調べると修理の費用はだいたい一万五千円くらいで済みそうである。いくらかかるかめちゃくちゃビビっていたのでちょっと安心した。つーかこんなことならもっと早く調べときゃよかったな。暗闇のなか、エンジンを轟かせ列車は進む。キハ40系のこの感じがたまらなく好きだ。
車内も適度に空いていてボックス席を独り占めしてまったり過ごす。いやーいいね。味気ないロングシートの電車での移動とは大違いだ。やっぱキハ40系だと「旅してるなぁ」って感じる。そんな感じでまったりしていたら西袋ー藤島間でこの旅初めての車内改札が来た。






この辺りの主要駅、鶴岡に到着。ここも雨が強い。五十川では列車に激しく雨が当たった。
 あつみ温泉。人の乗り降りがあるかなと思ったけど動きはなかった。





明日の予定の確認などをしながら車内でのんびりし、22時00分列車は村上に到着。とうとうここまで来たか。
22時21分、列車は新潟に向け出発。村上ー新潟間はぼーっと過ごす。出発から16時間、少々疲れてきた。うつらうつらしていると23時31分、終着新潟へと到着した。





年末北海道 2014 其の60

10分遅れで青森を出発。
住宅地を抜けるとだだっ広い津軽平野。






川部を過ぎるとリンゴ畑が広がる。






弘前にも当然遅れて到着。当たり前だけど乗り継ぐ秋田行きは待っていてくれた。
大鰐温泉を過ぎると雪が深くなってくる。






津軽湯の沢。だいぶ雪深い。






ここから陣場にかけてますます雪が深くなる。
 
陣場に到着。





陣場の先で上下線が離れしばらくしたらまた合流。なんすかね、この離れっぷり。
大館に到着。ここでかなり人が入れ替わる。乗ってくる人の方が多い。下川沿まで来ると雪が解けてきた。はやり陣場がこの辺りでは積雪 MAXであった。早口まで来るとだだっ広い雪原が広がる。全部田んぼか???糠沢で雨が降ってきた。だいぶ気温が高いんだな。
鷹ノ巣まで来ると雪が解けて地面が見える。右も左も広大な田んぼ。このあたりかなぁ???20年前、初めて北海道に行く途中のこと。ムーンライトえちごからえっちらおっちら羽越線と奥羽線を北上していたのだが、その時に見た東北の田んぼの広大さにめちゃくちゃ感動した。その後、何度も北海道に入ったんだがほとんどがムーンライトながらの東北線経由だったのでどこであの景色を見たのか確信できん。あれから何度かここを通っているんだが結構寝てることが多いので今回みたいにまじまじ見ることはなかった。
ロングシートの車両なんだが隣が開いているから体を横に向けて窓の外を見ている。こうすれば味気ないロングシートも多少の旅情が味わえる。
しかしまぁ単線になったり複線になったり奥羽線は複雑だ。二ツ井に到着。ここは白神山地の玄関らしい。ぶっちゃけここがどのへんなのかよくわからん。うちに帰ったら地図で調べてみよう。いつもは寝てる所を今回は起きているのでいつもとは違うものが見えてくる。鶴形まで来ると田んぼにも雪が無くなった。
東能代に到着。だいぶ暗くなってきて外が見えない。さらに人がどかっと乗ってきて車内が曇ってきた。外は相変わらずの雨。
ここから先、車内はどんどん混んでくる。そういや前にこの列車で秋田を目指しているときもこんな感じだったな。秋田に着くころにはぎゅうぎゅう詰めだったな。16時40分、外も見えんので寝る。
列車は追分に到着。車内はぎゅうぎゅう詰めである。土崎でちょっと降りたけど満員のまま秋田に到着。前回と同じパターンだ。結構みんな秋田に行くんだな。秋田に着くと雨は再び雪に変わっていた。

年末北海道 2014 其の59

13時40分、青森に到着。毎度のことながら今回もリゾートしらかみが停まっていた。
 
 



 五能線周りの秋田行き。五能線は一度しか乗ったことがない。2回目はこれに乗って乗り通してみたい。 




今回は時間もあるので近づいて車両を観察する。そして気づく。「ん???」

おぉ~これってキハ48の改造車だったのか!!!全然知らんかった。





 つーか連結部分はそのまんまではないか!!!
ん???キハ48のお顔がここにあるってことはくまげらのお顔は運転台がないところ新たに運転台を作ったんだな。






ひとしきり感動した後今宵の晩飯を確保。そして昼飯としてホームの駅そば「八甲田」で天玉うどんを食べる。いやー体温まるなぁ~。
 
そば処八甲田。名前的に遭難しそうな何とも重々しい感じを受ける。青森の人的には故郷の山って感じなのだろうか???




14時01分発の奥羽線弘前行きに乗りこむ。しかし発車時刻になっても列車は動かない。なんと急病人・・・つーか車内で倒れた人がいた。となりの車両なんだがわざわざ見に行くアホがいる。こういうのを見るとほんと嫌な気分になる。
そんなことがありながらも列車は10分遅れて弘前に向けて出発した。
  

年末北海道 2014 其の58

青森に到着し青い森鉄道のホームを目指す。青森は盛岡と違って改札を出ずに乗り越えができるので便利だ。




701系電車。このカラーリング、結構好きだ。






浅虫温泉に向け出発。久々の青い森鉄道である。去年は行きは東北新幹線で帰りは小樽からフェリー。一昨年は行きが花輪線で帰りは奥羽線であった。昔はこのルートがメインだったんだけどな。
浅虫温泉に到着。





駅前にある道の駅が目指す温泉である。






時間はないんだがちょっと道草。手前は陸奥湾。その奥に下北半島を望む。




そして温泉へと向かう。






中に入りお風呂を目指す。途中、レストランの前を通るのだがこれがまた美味そうで困った。ホタテのメニューがいろいろあるんだがそれがめちゃくちゃ美味しそう。しかしここでホタテをとってしまうと風呂には入れん。どうするかめちゃくちゃ悩んだがやはり風呂に行くことにした。


時間がないのでとっとと入る。入浴料は340円。非常に良心的だ。この値段なので備え付けのシャンプーなどは当然なし。長万部の温泉もそうだったな。次に旅に出る時はお風呂セットを持参しよう。
列車の時間がガンガン迫ってくるので10分程度で慌ただしくあがる。ゆっくり入れればいいんだが列車の時間が決まっている以上仕方が無い。でもさっぱりできたし体もポカポカ温まった。やっぱり風呂はいいですな。帰りもレストランの前を通る。何かを揚げる音といい匂いが周囲に漂う。次は時間にゆとりを持って来たいもんだ。
駅に戻る。大湊からの快速しもきたに乗り込み青森へ戻る。車内はそれなりの混雑。席には座れず青森まで立ったままであった。

年末北海道 2014 其の57

スーパー白鳥に乗り込む。
 
まずは函館行きのスーパー白鳥95号が入線。






そして僕が乗る新青森行きスーパー白鳥26号が入線。




これでいよいよ北海道ともお別れである。いつもなら函館スタートなので「これでお別れだなぁ」と感慨に浸りながら車窓を眺めるのだが、今回はそんな時間はない。あっという間に青函トンネルに突入である。
こんな感じで前衛のトンネルをくぐり
 
 
 
 
 

そして青函トンネルに突入。
  
  
  
 
   
 
青函トンネルに入るまでのワクワク感とトンネルを抜けた時の「来たぞー!」(←北海道に) 若しくは「はぁ〜・・・。戻ってきたな・・・」(←本州に)というような気分を味わえるのもあと少しである。新幹線なら何の感慨もなく突き抜けてしまうだろう。


そんな思いもあったので今回は最深部の青色のライトも見た。ただし直前まで寝てしまい奇跡的に目が覚めたところが最深部であった。これも僕の強い思いが目を開かせたのだろう。うん、そうに違いない。
 



  トンネルを出るともうそこには新幹線が侵食していた。もう駄目だ・・・。
 
 

 
 

この景色を見ると「あぁ津軽線だなぁ」と思う。




  蟹田ー青森間は右手に新幹線の高架と並走する。ずいぶん遠くにあるんだが周囲に何もないのでよく見える。





青森の駅に到着前に乗り換えの案内が流れた。青い森鉄道の浅虫温泉行きというのを聞いて「よし、行くか!!!」と温泉行きを決めた。

年末北海道 2014 其の56

  8時47分、知内を目指すべくスーパー白鳥22号に乗り込む。 知内は竜飛、吉岡の両海底駅とともに3月に廃駅となる。これまでに何十回と通過したはずだけどはっきり言って全然印象に残っていない。
  8時55分、知内に到着。木古内からわずか8分で1日2往復しか列車の停まらない摩訶不思議な世界に到着である。最後の1両がホームから外れるということだったけどきれいにホームから外れている。 
 
 
 
  だーれも降りる奴なんかおらんと思っていたら10人くらいがぞろぞろと下車。もちろん全員鉄ちゃんである。これまでいろいろ秘境駅を巡ってきたがこんなに同士が多い駅は初めてである。なんかちょっと楽しいぞ。

走り去る列車を見送る。






おぉ、保線の皆様。お仕事お疲れ様です。





 
構内は結構広々。






駅名表をバックに写真を撮ってもらったりする。皆さん和気あいあいである。




 時刻表。見ての通りである。
 
 
 
 
 
 
  
駅の外に出る。 はたから見るとあんまり駅っぽくない駅である。









道の駅も併設している。こっちの方が駅っぽくて建物も立派である。






この知内駅、下車するのはこれが最初で最後。わずかな時間だけど存分に知内駅を満喫する。

駅前にはバス停が。バス利用でも来れるんだな。








駅の構内・周辺ともにスッキリしていて見通しがいい。撮影するにも色々なアングルで狙えそうだ。
木古内へと戻るお迎えの列車の時刻が近づくとみんなゾロゾロとホームに集まってきた。これくらいの人数がちょうどいいわ。多すぎるとのんびり楽しめんし。

下りのホームから。この景色、見た覚えがあるわ。この記憶は知内駅からの景色だったんだな。





9時38分。お迎えに来た白鳥93号は485系の3000番台。かっこいい。




9時46分、木古内に帰ってきた。往復60分のミニツアーながらも非常に楽しい時間であった。ここでは1分停車。その時間で皆さんこの485系を撮影。走り去る姿を見送り、改札へと向かっていると「鉄っぽい人が多かったな」という声が聞こえてきた。そりゃそうだ。鉄以外で知内なんて行くやつおらんだろ。でもみんな鉄道が好きなんだな。新幹線についてはどう思っているんだろう???僕と同様によく思っていない人もいるんだろうな。
とりあえずまだ10時前ながらも本日のメインイベントが終了した。あとは現実へと向かう旅となる。

2016年。未来はこうなりました→
http://ponpoko4.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%80%802017%E3%80%80%E5%85%B6%E3%81%AE%EF%BC%93

年末北海道 2014 其の55

木古内に到着。お次は8時47分発のスーパー白鳥で知内へと向かう。




 函館からの江差行きがやって来た。






 ここでの江差線の列車交換を見るのはこれが最後だ。





 海峡線のホームはこの人だかり。8時04分発のスーパー白鳥を待つ人々。





スーパー白鳥入線。






時間があるので木古内駅を探索。
次に来たときにはもうこれはない。






跨線橋から。このアングルだと普通に江差線の木古内駅。





 しかし実際にはすでにこんな姿に。もう完全に新幹線の駅である。




仮設の階段を下りて



仮設の通路を通り




外に出る。





言葉もなし。




何にもなかったところにこんなでかい建てもんが建つんだな。



次に来たときには完全に出来上がってるんだろう。



引きで撮ってみる。




 ただいま木古内は新幹線で大盛り上がり。








新函館の方も。









新幹線で盛り上がってるけど、新幹線ができたからといって木古内に観光客が押し寄せるとは思えんのだがな。町に箔がつくかもしれんがただの通過点になる可能性大じゃないかな。青春18きっぷを使ってるような人はもうここでは降りないだろうし。
時間が来たのでホームでスーパー白鳥を待つ。今後木古内は新幹線と三セクの駅となる。木古内ー函館間は寂れるかもな。運賃も上がるだろうし。
なんともやるせない思いで新青森行きのスーパー白鳥に乗り込んだ。

年末北海道 2014 其の54

 1月3日。今日でとうとう北海道を離れる。今日は二つの大きなイベントがある。一つ目は今から乗る江差線を乗り通すこと。もう一つは知内駅に降り立つことである。この知内駅、3月には廃駅となってしまう。僕的には今回が下車する最後のチャンスである。
一晩お世話になったホテルニュー江差を後にする。列車は6時44分発なのだがチンタラしていて出発が遅れてしまったのですでに入線しているかもしれない。えっさほいさと駅へと急ぐ。しかし無情にも列車はすでに入線していた。


アングルを変えてもう一枚



列車に乗り込むと昨日の彼も乗車していた。なかなか充実した一夜であったと思う。
6時44分、列車は函館に向け出発。しばらく海沿いを走った列車はやがて内陸へと入っていく。列車は2両編成。前の車両の乗客はすべて鉄ちゃんである。僕は2両目に陣取る。僕の乗る車両に乗客は2人。なんで皆さん1両目なの???何か理由があるんだろうか???
その理由はすぐに分かった。駅名表をとる場合は2両目よりも1両目の方がいいみたいである。僕は2年前にその辺は済ませているのでのんびり過ごす。
天の川駅もしっかり確認して列車は湯ノ岱に到着。この駅はちょっと思い出のある駅である。2年前はここをベースにして動いた。温泉に入ったり撮影をしたり硬券の入場券を買ったりした。


2年前に撮影した写真。

2年前にもこいつはいたな。「青函トンネル工務所」所属ってので覚えている。





江差行きと列車交換。







大雪の中、列車は走る。終着の木古内が近づくと進行方向右手に新幹線の高架が見えてくる。う~ん、複雑な気分である。新幹線嫌いな僕的には北海道に新幹線が走ること自体、非常に違和感を感じるし新幹線のせいで切り捨てられる路線があることにもとっても悲しい気分になる。新幹線ができてもせめて切り捨てられることなく在来線が残されるのであればここまで悲しい気分にはならないのだが・・・。そして列車は木古内の駅に到着した。





年末北海道 2014 其の53

駅を出て宿へと向かう。江差の駅は町の中心から離れているのでどこに行くにも歩かねばならん。しかしまぁ天候は大荒れである。風がビュービュー唸っている。人っ子一人歩いてないし車もあまり通らない。
この道であってるのか不安になり始めた頃、本日のお宿「ホテルニューえさし」に到着。天皇陛下も泊まったことがあるというホテルだが根室の「根室グランドホテル」同様、周囲にまともなホテルがなかったためと思われる。(⬅︎失礼な)
チェックインする前に近くにあるセブンイレブンに夕食やら酒の買い出し。いやー近くにコンビニがあってよかった。部屋に入ってしばしリラックス。夕食をとりテレビを見ながら晩酌。




そして21時半、再び江差の駅を目指し出発。外は風が唸っているし、いい感じに酔いもまわってきたので正直少々億劫ではあったのだがわざわざ高い金を払って江差に泊まる以上、行かない訳にはいかない。
大荒れの天候の中、駅に到着。






21時50分、函館からの最終列車がやって来た。


テールライトが闇夜に光る。

降りた乗客は1人だけ。






 再びサボを撮影。






 ここで朝まで滞泊するのかと思ったら回送列車となり木古内方面に引き返して行った。誰もいなくなったホームで少々佇む。明日の朝、再びここには来るけどこんなにこの駅を独り占めできることはもうない。今年の年末にまた北海道に来るかもしれないけど、その時にはもうこの場所は駅ではなくなっているのだ。
満足したので宿に戻ることにする。電気の消えた駅舎に入ると先ほど列車から降りてきた人がいた。「駅寝ですか?」と声を掛けちょっと話をした。駅寝かぁ。ちょっとそれは思い浮かばなかった。多分朝まで誰も来ないから存分に江差の駅を堪能できるな。羨ましい・・・けどもうようやらんわ。学生の頃はちょいちょいやってたけど。
最後に愛すべき同士と話ができてよかった。まぁ明日また顔を合わせるけど。
なんかほっこりした気持ちで宿へと戻った。

さらば江差駅。また明日。 





年末北海道 2014 其の52

 五稜郭の駅で江差行きの列車を待つ。
ホームでは除雪作業の真っ最中。






そして列車がやってきた。







江差に向けて列車は走る。五稜郭を出た時にはまだ明るかったんだがやはりここは北海道、少し走るととっぷりと日が暮れた。

木古内には定刻の17時38分に到着。ここで13分停車する。そして両目の車両が切り離される。





このサボを見るのも今回の旅で最後だ。






木古内の駅。すっかり新幹線の駅っぽくなってしまった。






僕からも「ありがとう!!!江差線。」






 これが使われるのもあと5か月足らずだ。






江差行き。僕にとってこれが最後の江差行き列車である。





17時57分、6分遅れて列車は江差に向け出発。車内の乗客は8人。「ひょっとして押すな押すなの大盛況か???」と思っていたんだが結果はこの数字。まぁ静かでよかったけどね。正直五稜郭の駅でもたくさんの人が並んでいたし函館から来た列車にもそれなりの乗客がいたから「みんな江差に行くのかな???」と勝手に思っていたんだが結局残ったのはこの人数であった。
しかし残ったこの8人、全員鉄ちゃんであった。さらに途中からマイクを持った音鉄さんまで乗ってきて車内は非常に鉄分が多い状態に。駅に停車するたびに駅名表を撮影すべく皆さん右へ左へと縦横無尽にかけめぐる。

そして19時03分、定刻より若干遅れて終着の江差に到着。増毛、根室に続きこの旅で3駅目の行き止まりの終着駅である。約2年ぶりの江差である。




終着駅。テールライトが寂しく灯る。






 列車は再び木古内へと戻っていく。再び列車に乗り込む者もいればここに留まり列車を見送るものもいる。僕はここに留まり列車を見送った。
列車が見えなくなると残った人々も三々五々に散っていく。駅の待合室に残る人は21時50分着の列車を待つのだろう。まだ2時間半以上も先の話である。宿をとっている僕は今宵のお宿へと向かうことにした。






 



年末北海道 2014 其の51

改札をくぐる。ここからは函館をめざし、函館からは江差線へと乗り継ぐ。江差線へと乗り継ぐ。世の中的には江差線と言えば木古内ー江差間だけど戸籍上は五稜郭から江差までが江差線である。




函館行きのキハ40。明るい時間にこの区間を乗り通すのは何年ぶりだろう。






13時28分、列車は函館に向け出発。さっそくかにめし弁当を広げる。いや~久々のご対面である。
そしてぺろっと完食。うまかったー。 





ところで車内には25,6人の乗客が。結構乗っているな。単行の列車とはいえさすが函館本線である。
 車内にはありがとう江差線」のメモリアル的なものが。いろんな幸運が重なって今の今まで生き延びてきたけどとうとうその歴史に幕を閉じる。




黒岩から森までは太平洋沿いを走る。







太平洋に沿って走る列車を撮影できる。この辺はいろいろお立ち台が点在してるんだろうな。列車に乗ってるとわからないが・・・。
 
 



 14時45分、列車は森に到着。大雪が降っている。昨日は「いかめし食うぞ~」なんて意気込んでいたが 発車時間も14時45分。いかめしを食べる夢ははかなく消えた。




冬の北の海って感じがするなぁ。






列車は函館を目指しているがこの列車は大沼公園は経由しない。久々に通っていたかったんだが・・・。大沼に到着。ほんとはここから先に現れる駒ヶ岳の雄姿を撮りたかったんだが車内がそこそこ混み合っていて見るだけで撮れなかった。上の方はガスがかかっていてあのとんがった姿を拝むことはできなかったが小沼越しに見えるその姿は今回もきれいだった。大沼を7分遅れて15時43分に出発したんだが昨日よりも今日の方が日が長い。天気の影響もあるのかもしれんが白滝よりもこちらの方がだいぶ西であるということも大いに影響があるんじゃないかと思う。
仁山まで来るとさらに人が増えた。40人以上は乗っている。
列車は渡島大野に到着。ここまで来るとちょっと気がめいる。






そう、ここは北海道新幹線の新函館となる駅である。






もうこんなもんまでできている。マジかよ~。
北海道に新幹線なんている?つーか在来線を切り離すならもうこれ以上新幹線つくらんといてくれ~。まぁ旅行者がこんなこと言っても仕方ないんだが旅人殺しというかなんというか18きっぷや北海道&東日本パスなんかを使う旅人的には非常に影響が大きい。地元的にも言うほど経済効果ってあるのかね???新幹線のルートから外れたり鉄道が廃止された地域なんかはもう寂れる一方である。だいたい鉄道がとおっていなかったら我々鉄ちゃんもそこに行かなくなる。それって結構寂しいことだと思う。
こんなもんもできてる。こういうの見ると「とうとう来るんだな」とブルーな気分になってしまう。ついにここまで侵食してきたか・・・。





七飯に到着。結構乗ってきた。大中山でついに車内は50人以上。桔梗で60人を超えた。ところで遅れが広がってきている。大中山を12分遅れの16時08分に発車。このまま遅れていたら函館到着が16時23分。江差行きの函館発が16時21分である。う~む、これは五稜郭で降りておいた方がよさそうだ。
列車は五稜郭に到着しここで下車。しかし江差行きの函館発が5分遅れ。結果的に函館まで行っても江差行きには乗れていた。しかしこれに乗り遅れるという失敗は許されないからこれでよし。始発から乗れなかったのはちょっと残念だったが函館ー五稜郭間なんてそんなに意味はないしな。うむ、これでいいのだ。



 五稜郭でこの列車ともお別れ。久々にこの区間を昼間に乗った。それまでに乗った線区の列車と比べると人が多くてちょっと落着けなかったけどそれでも楽しかった。

2016年。未来はこうなりました。→
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年末北海道 2014 其の50

改札を抜け駅舎の外で昨夜壊した一眼の件で保険会社に電話。必死に説明してとりあえず届け出だけは済ませた。しかし担当の部署が正月明けまで休みのため最終的な結論は正月明けまで持ち越しとなった。一眼で撮影できないという事実は変わらない。しかし保険で修理できるということがはっきりすればまだ気持ちも晴れるんだが・・・。つーかこんな形で山岳保険を使うことになろうとは思いもしなかった。

 長万部に来たらここに来なければなりますまい。長万部名物、かにめし弁当で有名なかなやのかにめし本舗である。温泉に入った後で立ち寄ろう。



 今やれることは全てやったので風呂に行くことにする。ネットで調べて目をつけた長万部温泉ホテルさんに電話して行き方を確認。「長万部駅など近郊にお越しの際には送迎いたします。」とかHPに書いてあったので淡い期待を抱いたんだがさすがに日帰り入浴(¥420)の客に対しては送迎の「そ」の字も出なかった。
というわけで歩いて温泉へと向かう。駅から歩くと線路をまたぐ歩道橋があるからそれを渡れと言っていた。
ほぉ〜これだな。






おぉ~あれか。






なかなかノスタルジックな歩道橋から駅を望むと特急列車が停まっている。「おぉあれはノースレインボーではないか!!!」
保険会社に電話とかしていたのであまり時間に余裕はないんだがせっかくなんで撮影する。

考えても仕方がないんだが「もしD300が健在ならば・・・」という思いは非常に強い。せめて保険がきかんかなぁ。
去り際もパチリ。左側が函館線の山線である。






間髪置かずに今度は室蘭からの普通列車がやって来た。





さらに今度は僕が乗ってきた列車が小樽へと引き返していった。





がんばれよ~。






 短時間で3本の列車を見送り温泉へと向かう。とはいえだいぶ時間を使ってしまった。急げ急げ!!!
 長万部温泉発祥の地。






 その横に建つのが目指す長万部温泉ホテルである。鄙びた趣の昭和を感じる佇まいである。






いや~こういう感じ、好きです。







中に入るとなんとなく雑然としてて僕好みである。お風呂の方はこじんまりとしてるけどこれはこれでいい。旅に出てはや1週間。その間シャワーばかりだったので1週間ぶりの湯船である。いやー気持ちがいい。昼間っから温泉につかるって本当に贅沢なことである。
身も心もさっぱり&ほっこりしあそこへ向かう。そう、非常に楽しみにしているかにめし弁当のかにめし本舗である。大晦日から食べ物関連では空振りばかりなので少々不安が頭をよぎる。時間的には昼飯どきを少々過ぎている。もしや売り切れじゃあるまいか。
しかしかなやさんは裏切らなかった。名物かにめし弁当を無事に購入。いやー久しぶりだな。列車の中でゆっくり食べよう。楽しみだー。空振りが続いていただけに大いに気分が盛り上がる。ワクワクしながら駅へと戻った。
駅ではこんな光景が。いや~すごいね。この時期に自転車で北海道ですか。頭が下がりますわい。





ちなみに帰りの跨線橋からも入れ替えのキハ40の通過を見送った。

年末北海道 2014 其の49

8時07分、列車は長万部に向けて出発。乗客にはボーダー多し。函館線の山線はスキーやボードを持った人が普通に乗っている。






小樽を出ると積もる雪が激増。となりの塩谷に行くまでにもドカッと増える。空も雪雲に覆わる。
ぶれてるけどこんな感じ。




塩谷に到着。雪が深い。つーか埋もれてるな・・・。たった一駅でここまで積雪量が変わる。



蘭島






 
余市まで来ると太陽が顔を出した。






雪雲の谷間から青空がのぞく。





然別。あのまま乗り続けていたらこの駅で今僕が乗る列車を待つことになっていた。まぁそれもおもしろかったのかもしれんが小樽まで行ったら運河にご挨拶せねばならん。
然別を過ぎると再び空は雪雲に覆われる。列車はぐんぐん標高を上げていく。そして銀山に到着。標高高し。町がはるか下に見える。
小沢では大雪。倶知安に近づくにつれ積雪量も増える。車内を見渡すと通路を挟んで隣の席には鉄ちゃん風の親子が座っている。子供の方はDSに夢中。最近こういうのが多いな。うちのもそのうちこうなりそうだ。
9時20分。倶知安に到着。ここでどかっと降りる。乗り込んでくる人も多い。





 
しばらく停車するのでホームに出る。






 前から。





 
羊蹄山を望む。上の方はガスの中。
 
 
 
 
 
9時28分、倶知安を出発。左手に羊蹄山が迫ってくる。
 
  
  
  
  
比羅夫に到着。







駅の宿比羅夫。来年はまた泊まりたいな。





9時45分、ニセコに到着。ここでも結構人が降りた。気づけば再び太陽が顔を出している。






 蘭越に到着。この沿線には「蘭島」も「蘭越」もある。北海道らしい地名だ。蘭越ではまた雪。風が強くて吹雪いている。
  




 去年もこの区間は乗ったんだが大雪の影響で昼間に乗れず乗ってたのは夜。真っ暗で何も見えなかった区間なんだがこんな感じで一面雪が積もってたんだろうな。





雪原です。





熱郛。地元の人でなければ鉄ちゃん以外は読めますまい。






熱郛では再びお日様が。天気の移りかわりが目まぐるしい。




黒松内。重厚というかなんというか「本線」らしい立派な駅。





秘境駅蕨岱。いい天気である。






そして終点長万部。






北海道にも着実に新幹線の影が近づいてきている。この駅もいつまでこの姿を保てるか。そしてその時にこの路線は存続しているのか。「函館本線」が函館までつながっていない時代が来るんだろうか???非常に不安である。とりあえず明るい時間帯に函館線の山線を乗り通した。これがお別れ乗車にならないことを切に願う次第である。
   

年末北海道 2014 其の48

 1月2日。カメラのショックで寝てても1時間おきくらいに目が覚める。おかげで睡眠時間3時間でも何の苦もなく起きられた。
地下道を歩き札幌駅へ。地上に出ると何やら人だかりができている。何事かと思えば大丸の初売りに並ぶ人々であった。
 
まだ6時前だというのにご苦労さんなことである。まぁ僕も人の事は言えんが・・・。





家に帰るまであと3日。今後はパナのコンデジで戦わなければならない。
6時前にホームに上がる。はまなすは6時07分に3番線に入線する。機関車はホームのきわきわまで行くのでホームに停まっている姿は撮影できない。2番線に陣取り入線してくる姿を撮影しようと思う。しかし・・・

2番線に6時08分発の苫小牧行きが入線。かぶられてしまった・・・。

下調べをしてなかったので仕方がないんだがこれはもうどうしようもない。
はまなすは時刻通りやって来たんだがしょうもない動画しか撮れなかった。ホームの端に陣取り入線してくる姿を撮影するべきだったな。
デジイチでまともな撮影ができるのなら6時51分発の小樽行きで小樽に向かう予定だったんだがそれもかなわくなったので6時12分発の然別行きに飛び乗った。そのまま然別まで乗り通してもそこから先が繋がらないので小樽で下車。

然別まで乗っても結局8時07分発の長万部行きに乗ることになる。





 
 雪多し。




 
 
1時間ほど時間があるので運河まで往復する。 ここのところ夜にばかり来ていたんだが久々に明るい時間帯にやって来た。まだ7時なので観光客はいない。


いつもと趣を変えてあえて道路側の建物も入れてみた。

駅へと戻る。

北海道新幹線。夢とか希望なんてあるのかねぇ・・・。


岩見沢で車両のブレーキが凍結してるらしく列車の運休や行先変更が発生している。ほんと北海道の冬というのは鉄道に対しても厳しい。







長万部行きの表示。新幹線ができた時、この表示は残っているのか。






 
長万部行きが入線。






2両目はキハ40。




 

このサボがいつまで見られるのか。僕的にこれを見るのはこれが最後になるかも。




初めは車内に2人しかおらず「おぉ~やったぜ。」とか思っていたけど札幌からの8時03分着の列車が到着すると20人以上の乗客が乗ってきた。ローカル線としてはそれなりの乗客数である。そして8時07分、列車は長万部に向け出発した。

年末北海道 2014 其の47

23時50分、ホテルすみれにチェックイン。釧路のコンフォートホテルもそうだけどこんな立派なホテルに2900円で泊まれるとは価格破壊も甚だしいな。
部屋に入るとなんとベットが二つある。おいおい、シングルをとったはずなのにツインではないか。これはえらいこっちゃ。そっこーでフロントに電話をするとシングルの空きがなかったからツインにしたとのこと。料金はシングルの料金ということだったので一安心。つーかラッキーである。明日は札幌駅ではまなすの撮影をする。6時前には駅に着きたいので5時起きである。
0時になると「ゴーンゴーン」と鐘の音が聞こえた。時計台である。結構でかい音なんだがこんな夜中でも容赦ねーんだな。
明日も早い。とっととシャワーを浴びて寝なければならん。
と、ここでこの旅・・・いや僕の一人旅史上最悪の事件が勃発する。とっととシャワーを浴びに行けばいいもののベットに座りこの旅で撮った写真を見ようとしてCFカードを交換する。今となっては「何であんなことしたんだろう???」と思うのだがCFカードの向きを間違えてカメラに挿入。裏と表を間違えたのなら挿入できない。しかしぼーっとしてた僕は縦と横を間違えて挿入してしまったのだ。当然うまく入らない。そこでぐいっと押し込んではっと我に返る。
「どわぁ~!!!!」
ほんとになんでそんなことをしたのか自分でもわからん。疲れていたのか???顔面蒼白で急いで正しい向きにカードを入れる。しかし入らない。当然だ。カードの読み取り挿入部分のピンが曲がっているのである。「うぉ~なんてこった!!!!」
ほんとにアホの極みである。1年で一番大事な年末年始の旅の途中でカメラをぶっ壊してしまったのである。爪楊枝とかで触ってみるももうどうにもならない。いろんな思いが頭の中をかけめぐる。明日からどうする???明日は函館線の山線と江差線のお別れ乗車である。そこへきて一眼が使えない。それに加えてこれって修理代はどれくらいかかるんだ???愛機のD300の購入価格は16万ほど。これを修理に出して「ピンだけ修理はできないので全部分解してカードの読み取り部分も基板ごと取り換えるので10万円で~す。」とか言われたらどうしよう。うわぁぁぁぁ~もう駄目だー!!!!
ショックすぎて顔の表情が固まる。ここ数年で3本の指に入るほどのショックである。明日から一眼で撮影できない現実と修理にいくらかかるかわからない不安が襲い掛かってくる。もう一度爪楊枝で修理を試みるもやっぱりダメ。「・・・。」言葉が出ない。
時刻はすでに1時過ぎ。もう寝なければならない・・・。なんとか気持ちを落ち着けようとする。ひとまずこの旅のメインの撮影は無事に終わらせている。これは不幸中の幸いとしなければならない。あとは修理代だ。これは旅行中の携行品の破損である。これをなんとか山岳保険で修理できないだろうか???山岳保険とはいえ基本は損害保険である。以前の山行で携行品をぶっ壊してしまい(何を壊したのかは忘れた。カメラ関係の何かだったと思う。)それ以来、特約で携行品の補償も付けている。山岳事故に特化した保険ではあるがあくまでも損害保険なのでならば別にどこで携行品を壊そうが補償の対象になるんじゃなかろうか???つーかなってほしい・・・。いや、なってくれー!!!
今回のは完全に僕の不注意だが、物を壊す時なんて大体不注意に起因するものである。転んだ拍子に壊そうがボーっとしてカードの挿入の向きを間違えて壊そうがどちらも不注意なのが原因である。必死に泣きついて何とか直してもらえるようにお願いしよう。
最高に気分が落ち込んだままシャワーを浴び、ガックリと眠りにつく。「ゴーンゴーンゴーン!!!」 2時を告げる時計台の鐘の音が聞こえた。

年末北海道 2014 其の46

旭川に到着。おっ、あの特徴的なカラーリングのキハ40系は・・・
キハ400。なぜこんなところに???Nゲージでは見たことあるけど実物を見るのは初めてである。

時間があるので改札を出る。すると20時30分発の稚内からのスーパー宗谷4号が大雪で遅れているとの放送が。そして僕が乗る20時46分発の岩見沢行きがこれを待つという。改札氏に「今日中に普通列車で札幌まで行きたいんだが間に合う???」と確認すると「岩見沢から先は本数が多いから大丈夫です。」と即答。「つーか言うほど本数多いか???」と思いつつも間に合うということだったのでその言葉を信じる。今日のお宿は札幌のすみれホテルというところ。なんとしても札幌までたどり着かねばならん。
しばらくして再び放送がかかる。スーパー宗谷4号、なんと1時間遅れとのこと。この大幅の遅れを受けて当初は出発を見合わせると言っていた岩見沢行きの普通列車はダイヤ通りに出発するとのこと。とりあえず良かった。
ほんとは20時30分発の札幌行きのスーパー宗谷があるんだがここでは表示されていない。

 というわけで岩見沢行きに乗りこむ。顔が雪まみれである。

20時46分、岩見沢に向けて出発。時刻表を開いてみると岩見沢到着は22時24分。そこから乗り継ぐ手稲行きは22時32分発。ただこれを逃すと次の普通列車は23時05分発の札幌行き。ちなみにこれは特急も含めて上りの最終列車である。先ほどの改札氏の「岩見沢から先は本数が多いから~」ってのはやっぱりそんなことはなかった。
周りを見ると通路の反対側のおっちゃんが蝦夷わっぱを食べている。うらやましいなぁ~。今回の旅では北海道らしいものを何一つ食べていない。帯広では豚丼を食べられなかったし根室ではどりあんのエスカロップが食べれず。さらに釧路ではまつりやがお休み。あっ、苫小牧で母恋めし食ったな。あれだけだわ、今んとこ。明日は食べるぞ。長万部でかにめし食って森でいかめしじゃ!!!
滝川では網走からのオホーツク8号に追い抜かれる。この列車、網走発が17時18分。やっぱ特急は速いわ。


僕の乗る711系。老朽化していてだいぶ淘汰が進んでいる。初めて北海道に来たときに「おぉ~かっこいい!!!」と感激して早20年。去年はNゲージもGETした。あとから知ったんだが204年度を持って引退らしい。寂しくなるな。

ところで窓の外は大雪である。これまでの沿線も大雪だったけどやっぱ内陸だと雪が多い。滝川を越えると列車が巻き上げる雪で外が全然見えなくなる。茶志内で眠くなって寝る。岩見沢には定刻の22時06分に到着した。
 お疲れさん!!!もう一度乗るチャンスはあるのかな???今年の年末に再び来ることが出来なければこれが最後のお別れである。

 
手稲行きに乗り換える。





手稲行きの721系。ロングシートの731系だの733系だのと思っていたのでうれしい誤算。









ここで遅れていたスーパー宗谷4号が追いつく。22時33分の到着。定刻より1時間9分の遅れであった。

岩見沢まで来ると「あ~着いちゃったなー」的な気持ちになる。ここまで来ると札幌近郊って感じがして車窓の景色は味気ない。これまでと違って道路に街灯が多くて明るい。去年は建設中だった野幌の高架が完成していた。なんつーか都市の駅って感じである。ここまで来ると沿線にマンションが増えてくる。



 森林公園。大雪が降っている。


23時18分、定刻より若干遅れて札幌に到着。う~ん、終わったな。あとはどんどん現実へ向かう旅となる・・・とかいいつつも今年はちょっと違う。例年ならここからは事務的に列車を乗り継いで帰るだけなんだが今年はいろいろ寄り道しながら帰るのだ。
 改札を出てホテルに向かう。上は雪なので地下を通ってホテルへと向かう。いや~久々の札幌の地下街である。基本的に札幌は乗り換えとか通過するだけなのでここ最近は地下街を歩いていない。何年ぶりだ???15年ぶりくらいか???


 
時間が時間なので人通りも少ない。





大通公園まで地下で繋がってる。





地上に上がる。せっかくなので時計台の前でパチリ。
人通りのないビルの谷間を抜けて23時50分、ホテルへチェックインした。

年末北海道 2014 其の45

到達難易度の高い秘境駅、旧白滝を存分に満喫して暖かい列車に乗り込む。滞在時間は約3時間。のんびりできたな。
列車は注目の白滝に到着。しかしあの男は乗ってこなかった。おいおい大丈夫か???
大いに心配しながらも列車は何事もなく白滝駅を発車。奴は今どこにいるのだ???間に合わなかったのか???
 そして列車は上白滝へ到着。

「おぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!!」
 なんと男はそこにいた。あの猛吹雪の中、約10キロの道のりを歩きぬいていたのである。格好的にも全くもって雪山仕様ではない。普通の格好である。すげ~!!!!
勝手にテンションが上がりきってしまった僕は乗り込んできた男に「いやー歩いたんですね。すごい!!!」と声をかけるもたった一言「はい。」
おいなんだ?やっぱり人間嫌いか???まぁ勝手にテンションの高い僕も僕だが・・・。とりあえず無事に列車に乗り込んできたので安心した。
 上白滝を発車した列車は上越の信号場で交換待ち。旧白滝の駅でキンキンに冷やしたビールをプシュー。きゅうりと砂ずりで一杯やる。列車の中でのびのびと晩酌。こういう時間が一番幸せを感じる。旅してるな~と感じる。





上川に到着。ここで20分停車。毎回思うんだがここまで来ると「あ~戻ってきたなぁ。」と思う。なんか旅の終わりの入り口に入ったというか、ここから先は消化試合というか。



時間があるので駅前に出る。去年お世話になった池乃屋旅館さん。下り列車に乗って上白滝のホームに立ちたいならここに泊まらねばならん。


去年同様、高梨沙羅ののぼりが。オリンピックは残念だったけどよく頑張った。周りが勝手にいろんな重圧かけるから見ていてかわいそうだな~と思う。


列車は再び旭川を目指して発車。東雲を過ぎて少し疲れたので寝る。桜岡で目が覚めた。
旭川には定刻の20時05分に到着。3日ぶりに帰ってきた。




  

年末北海道 2014 其の44

よく冷えた室内で酒を飲みながらしみじみ過ごす。件の男はなかなか帰ってこない。
オホーツクの通過時間が近づく。しかし全くもって外に出られる状況ではない。先ほどつけた自分の足跡が早くも消えてしまうほどの吹雪っぷりである。ここはおとなしく待合室の中から撮影しよう。
そして15時47分、列車がやって来た。ばっちり予想通りである。







高速で通過~。
先ほどのキハ40を大きく凌ぐ雪煙を巻き上げてオホーツク6号は札幌目指して駆けぬけていった。
次の通過列車は16時38分頃の通過を予想している特快北見。この時間だととっぷり日も暮れている。流して撮るしかねーな。ただ一つ期待しているのはこの列車が通過する前にDD51の牽く貨物列車が通過するのではないかということ。iPadで調べるとその列車は白滝で特快北見と列車交換すると書かれている。しかしその情報は古い。ここに来るまでにも貨物列車の通過待ちをするんじゃあるまいかと思われる駅がいくつかあったんだが結局1本も来なかった。そのうちの一つが金華駅。時刻表を見る限りすれ違いの列車は無いのに何分か停車するというので「これは来るな」と思い列車を降りてカメラを構えていた。しかし対向列車も後ろからの列車も来ることは無く最終的には運転士氏から「発車するよ~」の合図で運転席の窓を「こんこん」されてあえなく列車に戻った。
次の列車まで別段やることもないので駅ノートでも見てみるかとノートを開く。件の男の書き込みを読んでみると
「おぉ!!オレのことが書いてある!!!」

なんと奴は僕のことを書いていた。どうやら向こうも自分以外でここで下車したやつがいたことに驚いたようであった。しかしその先を読んで戦慄が走った。なんとやつはこの猛吹雪の中、徒歩で上白滝駅を目指しているのである。マジか!?つーか正気か???てっきり駅の周辺を探索してるのかと思っていたんだが奴は僕の想像をはるかに超える行動に出ていたのだ。つーかホントに大丈夫か???遭難とかほんとに勘弁よ。
ところで書かれた文章を読んでみると全くもって普通である。上白滝を徒歩で目指すという行動は置いといて、文章的にとげとげしいところや「????」となるところは全くない。あのぶっきらぼうな対応ぶりにもっと気難しい変な奴かと思っていたが案外普通の人なのかもしれん。ただこの天候である。いくら道路歩きとはいえ厳しいだろう。僕は奴は白滝駅から乗ってくると思う。もし乗ってこなかったらヤバいぞ。その時僕はどうしたらいいのだろう。警察に通報???いやいや遭難したとか確信もてんし国道だから車も多少は通るだろう。なんにしろ白滝駅から乗ってきてもらいたい。他の人の書き込みも読んでみたんだが下白滝の犬のことを書いている人が結構多い。僕がつかんでいた情報では犬は4頭だったんだが「5匹の犬にからまれた」との記載がある。おいおい1頭増えとるやないか~い。
16時を過ぎてだいぶ辺りも暗くなった。しかし室内の電灯は全く点く気配がない。自分でスイッチをかちかちしてみても全く反応がない。うぬぬぅ~、電灯が故障しているのか。つーか利用者が果てしなくゼロに近い駅だから電灯なんかつかなくてもだーれも文句を言うようなやつはいないんだろう。こんなことならヘッデンを持ってくればよかったな。来年の年末年始の旅には忘れずに持っていこう。
日がとっぷり暮れるとぐっと気温が下がってくる。室内が暗くて温度計の数字が見えないが間違いなく室温も下がっている。それまで感じなかった寒さを感じ始めていた。列車の到着まであと40分あまり。頑張ろう。
 寒いし暗いしで少々心細くなり始めたころなんと室内に明かりがともった。
おぉ~やったぞー!!!明かりがついたからと言って別に室内の気温が上がるわけではないんだが気持ち的にもホッとしてなんだか寒さが薄らいだような気がする。
見た目的にも温かみを感じる。

  16時53分、予想から大きく遅れて特快網走行きがやって来た。つーかこの天候でダイヤが乱れているようだ。この時間であれば丸瀬布の手前くらいを走っていなければならない。ちなみに特快網走行きの丸瀬布の発車時刻は16時56分である。ところで「来るかな~」と期待していた貨物列車は結局来なかった。網走からずーっと走り続けてきたが貨物列車とは1本もすれ違わなかった。 
 

はい通過~。
僕が待ってる旭川行きは16時53分発である。おそらく下白滝の駅でこの特快を待ってるんだろうな。 
 というわけで僕が待つ旭川行きは17時02分にやって来た。車内からは「なぜこんなところから!?」という一般人の好奇の視線と「いやいややりましたな」というその筋の人からのニヤニヤした視線を浴びちょっとうれしかった。

年末北海道 2014 其の43

旧白滝のホームに降り立つ。しかしここで予想外の事態が。
なんと僕以外にも下車した者がいたのである。これまでいくつかの秘境駅に降りたってきたが同志がいたのはこれが初めてである。


走り去る列車を見送る。




  
列車が出発し静寂に包まれるホーム。





次の列車まで2時間45分。その間お供することになるであろうこの同志に「こんちは~」とあいさつする。しかーし目も合わせずぶっきらぼうな「こんにちは」が返ってきた。おいおい何だ!?人間嫌いか???この男、待合室に入るや否や一心不乱に駅ノートを書き綴る。そして待合室を出ると駅の周辺を探索しに出て行った。まぁ世の中いろんな人がいるけどこれまで撮影地や列車内で話をした人はみんなフレンドリーな人達ばかりだったのであの手の人は初めてだ。まぁ気は楽だからいいけど。
僕の方も駅の観察に移る。この旧白滝、一つ手前の下白滝よりもだいぶ秘境度は高い。あちらは駅の前が牧場みたいになってて(つーか牧場か)建物がいろいろ建ってたけどこちらはそんなことはない。
しかし全くの無人地帯ではなくすぐ近くに人家は見える。
ちなみにこの旧白滝のホームもちゃんと除雪されていた。待合室には除雪用と思われるショベルとほうきもある。こんな駅でも駅という性格上、毎日保持する人がいるんだな。ほんとにありがたい。全くもって頭の下がる思いである。
 

国道側の踏切。先ほどの男の足跡がくっきり。






向かいの踏切は封鎖。







いつものようにビールをずぼっ!!!
 
 


 
アップ。これは次の列車に乗り込んでから飲む。それまでは氷点下の屋外でキンキンに冷やす。


 
 
 
 
 
14時38分大雪の中、白滝からの返しの列車がやって来た。





踏切の警報機は鳴らないし他の駅のように「列車が来ます。通路を渡らないでください。」のアナウンスもない。列車の音も雪に吸収されて接近するも音がしない。この駅も上白滝、下白滝と同様停車する下り列車は1日1本。始発兼最終列車は7時16分に通過済みである。


というわけでこの列車もピーっと警笛を鳴らしながら猛スピードで通過。




 雪煙を巻き上げながら列車は大雪の中へと消えていく。巻き上がる雪煙で何にも見えない&オートフォーカスのピントが合わないのでこのざま。
この次の通過列車は網走からのオホーツク6号。通過時間は15時47分頃を予想している。

雪が激しいので待合室に入る。中はきれいに整理されていて天井から釣り下がる電球がいい味を出している。





縦位置で。







男が真っ先に向かって行った駅ノート。なんか汚ねーな。(おっと失礼!!)








時刻表。遠軽方面へは朝出かけて昼、夕方、夜に帰ってこれる。白滝方面へは一度出かけたら翌朝にしか戻れない。






室温は氷点下。ただし風は防いでくれているのでまだ温かい。本州と比べて湿度も低いんだろうな。温度計の気温ほどの寒さは感じない。







待合室から。
外は吹雪。時折風がビュービューうなって待合室をギシギシときしませる。こんな中を下白滝からここまで歩くのは無謀だ。我ながらナイス判断である。



一通り落ち着いたのでここらでいっちょ飲み始める。冷蔵庫のような待合室の中で飲むよく冷えたストロングゼロ。いやーいいね。いろんなことから追われまくっている日常生活から完全にドロップアウトして過ごす至福の時間である。件の男が戻ってくるまでの間たっぷりと一人の時間を楽しむことにした。







年末北海道 2014 其の42

13時28分、列車は白滝に向けて出発。車内の乗客は3人である。発車して間もなく進行方向右手に見える遠軽神社は初詣客でにぎわっていた。
遠軽を離れると再び雪が降り始め瀬戸瀬、丸瀬布は大雪。下白滝で降りて「白滝発祥の地」で撮影して旧白滝まで歩くというプランを実行するかどうか迷っていたんだがこの大雪にだんだん気持ちが折れてきた。下白滝ー旧白滝間の営業距離は4.9km。普通に歩けば1時間もかからない距離である。しかしこの大雪。これは想像なんだがこの辺りはほぼ人口0地帯。国道に歩道なんてもんは無いだろうしあったにしても雪に埋もれているだろう。この天候で背後から高速で迫ってくる車にビビりながら歩くのは嫌だ。そして思う。つーかこんな時にわざわざそんなことしなくてもいいんじゃなかろうかと。つーか冗談抜きでこの状況で無茶をすると遭難しそうな気がする。そんな危険を冒すよりも、下りた秘境駅でのんびり酒を飲みながら次の列車を待つというのもなかなか・・・いや百倍いいんじゃなかろうかと。そして決断する。旧白滝で降りるぞ!!!下白滝はやっぱり犬がこわいのでやめた。
しかしいろいろ心配事もある。この大雪である。駅のホームは除雪されているんだろうか???待合室にはちゃんと入れるんだろうか???そもそも列車の停車本数は上下合わせて1日たったの4本。こんな駅、だれが除雪してくれるのであろうか???つーか待合室なんて使う人もいないだろうから壊れていたってだーれも直してくれないだろう。もし待合室に入れなかったらマジで命に係わるぞ。次の白滝まで歩くにしても営業距離で6.7km。下白滝ー旧白滝間よりも長いではないか・・・。
 
そして列車は下白滝に到着。
 
 
  
 

駅舎。
 
 
 
  

下りホーム。





これが件の牛が入っている箱である。これを守るためにワンちゃんが放し飼いにされていると思われる。




 下白滝は意外にもきちんと除雪されていた。よく考えたら去年上白滝のホームに降り立った時もホームはちゃんと除雪されていた。誰がこんなだーれも使わないような駅の除雪をしてくれるんだろう???何はともあれ感謝感謝である。
 そして14時08分。列車は旧白滝に到着した。

年末北海道 2014 其の41

乗り換える遠軽行きは10時19分発。約1時間の待ち時間である。去年は刑務所を往復したけど1時間ではちょっと厳しい。というわけで駅前の橋で川に雪を落として遊んだり待合室で写真を見たりお土産を買ったりして過ごした。




太陽サンサン網走駅。





 ここのところ毎年のように網走に来ているがここが開いているときに来た覚えがない。ちなみにここを逃すとまともなお土産を買えるところがないので会社用のお土産をキヨスクで購入した。とてもカニを買うほどの財力は無いのでせめてもの思いで「たらばかにせんべい」を買った。
 
 
 
10時19分、遠軽行きは定刻に発車。発車までしばらく車内は僕一人だったので「おおっ!今日も貸し切りか!?」と一人色めきたった。しかし発車前に2人乗ってきて車内は3人に。まぁこれくらいだったらいいか。




 
発車9分前まではこの状況。






一応発車前に撮影。




 
  車内ではこれからの作戦を練る。「白滝発祥の地」での撮影をするにせよしないにせよ白滝シリーズのどこかでは降りる。とはいえ上白滝では降りたら最後、次の列車まで24時間待ちという凄まじさなので上白滝は外す。白滝は特急も停車する立派な駅なので魅力に欠ける。となると下白滝か旧白滝ということになる。ところが何やら心配になる情報を掴む。人のブログから情報を仕入れるのだが下白滝の記載となるとどれもこれも「犬」についての記載が出てくるのだ。なんとこの下白滝駅、駅前に牛の入った小屋が無数に並んでおり、それを守るための番犬なのか犬が放し飼いにされているという。しかも1頭ではなく何頭もいるようだ。そういや牛山さんの書籍にもそのへんのことが書かれていたような気がするぞ。う~む、気が重いな・・・。

北見工大。僕の母校からも何年かに1人はここへ入っている。つーか帰省するだけでもなかなか楽しそう・・・いや大変そうだ。
 
 
 
 
 
列車は北見に到着。天候は晴れである。





列車は再び遠軽を目指す。西留辺蘂の辺りから曇ってきた。雪の量も増える。
そして金華に到着。雪多し・・・。
ここからこの路線のハイライトともいえる常紋越えに挑む。





雪の降る中、 エンジンを轟かせゆっくりゆっくり登っていく。







シェルター。






そして トンネルへ突入。





トンネルをくぐるとさらに激しく雪が降る。しかし標高を下げ生田原に到着すると激しく降っていた雪はやんだ。
12時58分、遠軽に到着。

遠軽のシンボル瞰望岩。





次は13時28分発の白滝行きに乗りつぎだ。この時間を利用してコープへ昼飯&酒を買いに行く。 跨線橋を渡り改札をくぐろうとしてふと気づく。なんと今僕の乗ってきた列車のサボが「白滝ー遠軽」となっているではないか。






アップ!!!






いや~やられた。網走発12時10分発の遠軽行きが実は遠軽で列車番号を変えて旭川まで行くのと同じパターンである。遠軽発13時31分の網走行きというのがあるんだが、てっきり僕は今乗ってきた列車が折り返しその列車になるものだと思っていた。完全に騙されてしまった。
時間が30分しかないのでこのまま荷物を背負ってコープまで往復しようかと思ったが「いやいやこんな重いもんは置いて行くに限るでしょ」と思い直し再び跨線橋を渡り列車の中に荷物を置いてコープへと向かう。ここ最近、遠軽で降りることが多い。たいがい駅を望める歩道橋で撮影し、遠軽神社で初詣をし、コープで食料や酒を買って列車に戻るというパターンであった。しかし今回は乗りつぎ時間がわずか30分。コープの往復で潰れてしまうほどの時間しかない。多少の時間のロスはあったものの身軽になった体でコープを目指す。いやー何を買おうかな。正月だしここはひとつ数の子でもいっとくか。よ~し寿司も買おう。おいしいご飯とおいしいお酒、さらにはおいしい肴で正月気分を盛り上げよう!!!そんな気持ちでわくわくしながらコープへと急ぐ。
しかし・・・・
 どわぁぁぁぁ~!!!!
なんとコープは閉まっていた。マジかよ!!!いつも元旦でも開いてなかったっけ???つーか昨日のどりあん、まつりやに続き3連続で空振りである。うぉーどうなってんだー!!!!!
しかしここで食料を調達せねば20時05分着の旭川までおあずけ状態になってしまう。それだけは意地でも避けねばならない。ふと周りを見ると数百メーター離れたところにセブンイレブンが見えた。時間がないのでひーこら息を切らせながらセブンイレブンを目指し走る。急いで弁当、酒、つまみをかごの中に放り込み会計を済ませたら今度は駅を目指してダッシュする。ちなみにこんな時でも弁当は温めてもらう。せっかくお金を払うんだからおいしくいただくというのが僕のポリシーである。駅に着くと札幌からのオホーツク3号が網走に向けて発車したところであった。列車到着直後で駅の周辺は多くの人でにぎわっている。昼飯・晩飯・酒・つまみ等、両手にパンパンの買い物袋を持つ僕を見て「スゲーな、あの人」とか言われながらもなんとか無事に駅に帰還。ハァハァ言いながら白滝行きの列車に乗り込んだ。

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