2014/02/15 Category : 旅 年末北海道 2014 其の43 旧白滝のホームに降り立つ。しかしここで予想外の事態が。 なんと僕以外にも下車した者がいたのである。これまでいくつかの秘境駅に降りたってきたが同志がいたのはこれが初めてである。 走り去る列車を見送る。 列車が出発し静寂に包まれるホーム。 次の列車まで2時間45分。その間お供することになるであろうこの同志に「こんちは~」とあいさつする。しかーし目も合わせずぶっきらぼうな「こんにちは」が返ってきた。おいおい何だ!?人間嫌いか???この男、待合室に入るや否や一心不乱に駅ノートを書き綴る。そして待合室を出ると駅の周辺を探索しに出て行った。まぁ世の中いろんな人がいるけどこれまで撮影地や列車内で話をした人はみんなフレンドリーな人達ばかりだったのであの手の人は初めてだ。まぁ気は楽だからいいけど。 僕の方も駅の観察に移る。この旧白滝、一つ手前の下白滝よりもだいぶ秘境度は高い。あちらは駅の前が牧場みたいになってて(つーか牧場か)建物がいろいろ建ってたけどこちらはそんなことはない。 しかし全くの無人地帯ではなくすぐ近くに人家は見える。 ちなみにこの旧白滝のホームもちゃんと除雪されていた。待合室には除雪用と思われるショベルとほうきもある。こんな駅でも駅という性格上、毎日保持する人がいるんだな。ほんとにありがたい。全くもって頭の下がる思いである。 国道側の踏切。先ほどの男の足跡がくっきり。 向かいの踏切は封鎖。 いつものようにビールをずぼっ!!! アップ。これは次の列車に乗り込んでから飲む。それまでは氷点下の屋外でキンキンに冷やす。 14時38分大雪の中、白滝からの返しの列車がやって来た。 踏切の警報機は鳴らないし他の駅のように「列車が来ます。通路を渡らないでください。」のアナウンスもない。列車の音も雪に吸収されて接近するも音がしない。この駅も上白滝、下白滝と同様停車する下り列車は1日1本。始発兼最終列車は7時16分に通過済みである。 というわけでこの列車もピーっと警笛を鳴らしながら猛スピードで通過。 雪煙を巻き上げながら列車は大雪の中へと消えていく。巻き上がる雪煙で何にも見えない&オートフォーカスのピントが合わないのでこのざま。 この次の通過列車は網走からのオホーツク6号。通過時間は15時47分頃を予想している。 雪が激しいので待合室に入る。中はきれいに整理されていて天井から釣り下がる電球がいい味を出している。 縦位置で。 男が真っ先に向かって行った駅ノート。なんか汚ねーな。(おっと失礼!!) 時刻表。遠軽方面へは朝出かけて昼、夕方、夜に帰ってこれる。白滝方面へは一度出かけたら翌朝にしか戻れない。 室温は氷点下。ただし風は防いでくれているのでまだ温かい。本州と比べて湿度も低いんだろうな。温度計の気温ほどの寒さは感じない。 待合室から。 外は吹雪。時折風がビュービューうなって待合室をギシギシときしませる。こんな中を下白滝からここまで歩くのは無謀だ。我ながらナイス判断である。 一通り落ち着いたのでここらでいっちょ飲み始める。冷蔵庫のような待合室の中で飲むよく冷えたストロングゼロ。いやーいいね。いろんなことから追われまくっている日常生活から完全にドロップアウトして過ごす至福の時間である。件の男が戻ってくるまでの間たっぷりと一人の時間を楽しむことにした。 PR