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新 ぽんぽこブログおれ日記

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年末北海道 2014 其の44

よく冷えた室内で酒を飲みながらしみじみ過ごす。件の男はなかなか帰ってこない。
オホーツクの通過時間が近づく。しかし全くもって外に出られる状況ではない。先ほどつけた自分の足跡が早くも消えてしまうほどの吹雪っぷりである。ここはおとなしく待合室の中から撮影しよう。
そして15時47分、列車がやって来た。ばっちり予想通りである。







高速で通過~。
先ほどのキハ40を大きく凌ぐ雪煙を巻き上げてオホーツク6号は札幌目指して駆けぬけていった。
次の通過列車は16時38分頃の通過を予想している特快北見。この時間だととっぷり日も暮れている。流して撮るしかねーな。ただ一つ期待しているのはこの列車が通過する前にDD51の牽く貨物列車が通過するのではないかということ。iPadで調べるとその列車は白滝で特快北見と列車交換すると書かれている。しかしその情報は古い。ここに来るまでにも貨物列車の通過待ちをするんじゃあるまいかと思われる駅がいくつかあったんだが結局1本も来なかった。そのうちの一つが金華駅。時刻表を見る限りすれ違いの列車は無いのに何分か停車するというので「これは来るな」と思い列車を降りてカメラを構えていた。しかし対向列車も後ろからの列車も来ることは無く最終的には運転士氏から「発車するよ~」の合図で運転席の窓を「こんこん」されてあえなく列車に戻った。
次の列車まで別段やることもないので駅ノートでも見てみるかとノートを開く。件の男の書き込みを読んでみると
「おぉ!!オレのことが書いてある!!!」

なんと奴は僕のことを書いていた。どうやら向こうも自分以外でここで下車したやつがいたことに驚いたようであった。しかしその先を読んで戦慄が走った。なんとやつはこの猛吹雪の中、徒歩で上白滝駅を目指しているのである。マジか!?つーか正気か???てっきり駅の周辺を探索してるのかと思っていたんだが奴は僕の想像をはるかに超える行動に出ていたのだ。つーかホントに大丈夫か???遭難とかほんとに勘弁よ。
ところで書かれた文章を読んでみると全くもって普通である。上白滝を徒歩で目指すという行動は置いといて、文章的にとげとげしいところや「????」となるところは全くない。あのぶっきらぼうな対応ぶりにもっと気難しい変な奴かと思っていたが案外普通の人なのかもしれん。ただこの天候である。いくら道路歩きとはいえ厳しいだろう。僕は奴は白滝駅から乗ってくると思う。もし乗ってこなかったらヤバいぞ。その時僕はどうしたらいいのだろう。警察に通報???いやいや遭難したとか確信もてんし国道だから車も多少は通るだろう。なんにしろ白滝駅から乗ってきてもらいたい。他の人の書き込みも読んでみたんだが下白滝の犬のことを書いている人が結構多い。僕がつかんでいた情報では犬は4頭だったんだが「5匹の犬にからまれた」との記載がある。おいおい1頭増えとるやないか~い。
16時を過ぎてだいぶ辺りも暗くなった。しかし室内の電灯は全く点く気配がない。自分でスイッチをかちかちしてみても全く反応がない。うぬぬぅ~、電灯が故障しているのか。つーか利用者が果てしなくゼロに近い駅だから電灯なんかつかなくてもだーれも文句を言うようなやつはいないんだろう。こんなことならヘッデンを持ってくればよかったな。来年の年末年始の旅には忘れずに持っていこう。
日がとっぷり暮れるとぐっと気温が下がってくる。室内が暗くて温度計の数字が見えないが間違いなく室温も下がっている。それまで感じなかった寒さを感じ始めていた。列車の到着まであと40分あまり。頑張ろう。
 寒いし暗いしで少々心細くなり始めたころなんと室内に明かりがともった。
おぉ~やったぞー!!!明かりがついたからと言って別に室内の気温が上がるわけではないんだが気持ち的にもホッとしてなんだか寒さが薄らいだような気がする。
見た目的にも温かみを感じる。

  16時53分、予想から大きく遅れて特快網走行きがやって来た。つーかこの天候でダイヤが乱れているようだ。この時間であれば丸瀬布の手前くらいを走っていなければならない。ちなみに特快網走行きの丸瀬布の発車時刻は16時56分である。ところで「来るかな~」と期待していた貨物列車は結局来なかった。網走からずーっと走り続けてきたが貨物列車とは1本もすれ違わなかった。 
 

はい通過~。
僕が待ってる旭川行きは16時53分発である。おそらく下白滝の駅でこの特快を待ってるんだろうな。 
 というわけで僕が待つ旭川行きは17時02分にやって来た。車内からは「なぜこんなところから!?」という一般人の好奇の視線と「いやいややりましたな」というその筋の人からのニヤニヤした視線を浴びちょっとうれしかった。
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