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新 ぽんぽこブログおれ日記

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武尊山 其の2


一夜明けて10月25日。日曜日の朝である。しっかり寝坊して飯を食い出発したのは6時20分。天気は上々。今日は雨の心配はなさそうだ。水上インターで高速を降りて登山口の裏見の滝を目指す。インターを降りてからはダム湖みたいなところ(藤原湖)を通り周りの景色はどんどん寂しくなる。関東の百名山とはいえ少々地味な武尊山。谷川岳みたいな華やかさはないし「ホタカに行く」と言えばほとんどの人が「ほぉ〜北アルプスですか」となるだろう。
全く車と出会うこともなく   登山口の裏見の滝が近づいてくる。非常に心細い。以前武尊牧場から登ろうとした時も前日の夕方に駐車場に到着したものの他に一台の車も停まっておらず、全くひと気のない不気味な雰囲気に恐れをなして逃げ帰ってしまった。今日もそんなんだったらどうしよう・・・。
そしてとうとう裏見の滝の駐車場に到着。すると「おぉ〜!!!」

なんと駐車場は車でいっぱいに埋まっていた。「いや〜よかった!!!」うちにクマ鈴も忘れてしまっていたので一人で山の中に入って行くのは大いに心細かった。ただし皆さんすでに出発しているようである。時刻は7時半になろうかとしている。コースタイムは約7時間。僕も早く出発しなければ。
準備をしていると新たに車がやってきた。さすがに関東の百名山。全然心配することなかったな。
と言うわけで7時40分、73座の百名山武尊山へと出陣した。
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武尊山

土曜の夜、73座目の百名山「武尊山」へと向かった。ここのところの残業地獄で土曜日は大体出勤。先月は残業時間が110時間を超えた。ここまでひどいと休みの日に山に行こうという意欲も奪われる。唯一の休みである日曜日には部屋の掃除をしたり台場に散歩に行ったり大井ふ頭でロードで走ってたりしてた。ちなみにこないだリムうちパンクして以来、川西に帰ったり台風が来たり人が遊びに来たりでとロードには乗れていない。
山の方も今年の百名山は終わったなと思っていたんだが奇跡が起こった。なんと今週は土日が休みになったのだ。金曜日、仕事をしながら「よし、山に行くぞ!!!武尊に行くぞー!!!」と決めてからは心がうきうきして仕方がなかった。
22時に三田のニッポンレンタカーへ行き今回の旅の相棒、ヴィッツに乗り込む。とりあえず行先を水上インターに設定し出発。東京に来て5か月たつけどこっちで車を運転するのは初めてである。久々の運転ということに加え初めての東京での運転ということで少々ビビりながらもナビに言われるままに走る。芝公園から首都高に乗る。いやーあの首都高ですよ。名古屋高速、阪神高速と出世してとうとう首都高を走る日がくるとは。しかし首都高、夜の22時を回っているにもかかわらずちょいちょい渋滞している。さすが首都である。
そこからどこをどう走ったのかはわからんが関越道に入った。ここからはひたすら田舎に向けて走っていく。ここら辺まで来ると久々の運転にも慣れて普通に走れるようになった。ところで今回の武尊山、実は少々ビビっている。というのは鎖場が連続するルートだからだ。その昔、谷川岳の帰りにここに登ろとしていたんだがルートは鎖場のない武尊牧場からのルート。しかし車中泊しようとしていた武尊牧場に一台の車も停まっておらず、かつまったくひと気のない場所だったことにビビってしまいそのまま逃げだし赤城山へと変更してしまった。あれから数年、再び武尊山にチャレンジすることとなった。しかし今度は行者転げの鎖場に挑む。当然登りである。下りはやっぱ怖い。(笑)
ネットで収集した情報によると登るぶんには大したことはないらしい。まぁこういう岩場をこなして慣れていこう。ちなみにここを終えたらあとは皇海山が残っている。武尊は岩場が気が重くて残してしまっていたけど皇海山は登山口に至るまで鋭い岩がごろごろ転がる荒れに荒れまくった林道が気が重くて残してしまっている。ほんとは今年の夏にK籐とともに登るはずだったのだがスケジュールが合わずに流れてしまった。来年は皇海山も片付けたい。
関越道を順調に走り時刻は0時に近づいた。というわけで赤城高原のSAで寝ることにした。しかしここでいつもの悪い癖が。「う~む、腹は大して減っていないが何か食べたい」
体重を減らさねばならんのは百も承知なんだがついついこの時間から唐揚げ定食を食べてしまった。これじゃ痩せねーわな。お腹も満たされたので車に戻り寝ることにする。明日は5時50分起きだ。さぁ寝るぞ。   続く

週末 其の1

今週末は期せずして2連休となった。この突然の幸運に「よし、山行くぞ!!!武尊に行くぞー!!!」と心に決めた。
土曜日はゆっくり11時過ぎまで寝てそこからなんやかんやと雑務をこなし気づけば17時半。ここからこの日やろうと思っていたことに取り掛かる。それは①SKINSを買う②フィールドスコープの30倍の接眼レンズを買う③散髪する
とりあえずすべての用事は東京駅から新橋の間で済むので自転車で出かける。まずは東京駅の八重洲口にある大丸の石井スポーツを目指す。にぎやかな銀座の街を駆け抜け走ること20分余り、東京駅は八重洲口に到着。近いもんだ。時間がないので石井スポーツに駆け込む。実はレンタカーを21時から借りて山に向かうことにしている。とっととすべての用事を済ませて帰らねばならぬ。
しかし・・・ここにSKINSは売っておらず。先日、銀座の好日山荘にも行ったのだがこちらもSKINSは取り扱っていなかった。しかし諦めきれない。明日は武尊に登るし来月は六甲の全縦にもでる。翌日の仕事のことを考えると少しでも疲労を回復したいので「着るサプリ」と評判の高いSKINSをぜひとも手に入れたいのだ。
というわけで神田の石井スポーツまで足を延ばすことにした。しかし・・・ここ石井スポーツの総本山にもSKINSの取り扱いはなかった。お隣のスキーの方に取り扱いはあるということだったけどそこにあったのは裏が起毛した冬用モデル。さすがにスキーの店である・・・。ということで購入できなかった。ちなみに店の人に聞いたけど「CWXと大してかわらん。好みの問題だ。」ってことになった。う~む、それはそれでなんか違うような気が・・・。
やむなくSKINSはあきらめて今度は有楽町のビックカメラに向かうことにした。

御岳山噴火

御岳山が突然噴火した。今日も仕事で家に帰ってテレビをつけたらこのニュースをやっていてびっくりした。いきなりすぎて最初はこの映像が一体何なのか理解できなかった。
真っ青な青空に火山の噴煙が湧き上がる映像はとても不気味で異様だった。秋山シーズンまっただ中で山頂には200人以上の登山者がいたらしい。意識不明の人や大けがを負った人、また火山灰に埋もれたままの人もいるようで非常に心が痛い。みんな「今日は最高の天気だな」って楽しい気分で登っていたと思う。それが一転してこんなことになってしまった。広島の土砂災害といい今回の噴火といい何でこんなことが起こってしまうのかとほんとに悲しい気分になる。
御岳山は僕が初めて登った3000m峰で非常に記憶に残っている山だ。大山、石鎚、十勝岳に続き4番目に登った百名山だ。バカなことに雨具なしで登り、降りっぱなしの雨ででびしょ濡れになり、頂上で非常に強い風に吹かれてとても寒かったのは忘れられない。
とても人気のある山だし自分自身も思い出深い山だけにこんな姿を見るのは非常にショックだ。今下山中の人には無事に下りてきてほしいし小屋に避難している人たちも無事でいてほしいと思う。

グレートトラバース 第四集

今日、楽しみにしていたグレートトラバースの第四集を見た。今回の放送は楽しいだけでなく見てる人も考えなきゃいけないことがてんこ盛りの内容であった。
このグレートトラバース、世間にその名が広まるにつれ大きな問題が発生している。ファンの過剰な行動だ。予定が遅れていて少しでも早く先へ進みたいのに行く先々で待ち伏せ。そこで写真やサインやその他もろもろの対応で時間をとられる。男体山では「遅いな」って言いながら山頂で待ち伏せ。
行く先々での人との触れ合いは旅の醍醐味ではあるけど物事には限度ってものがある。一人二人ならまだしも10人20人となれば待たれる方も負担だ。待ってる方は「本物を見てみたい。」という好奇心で待ってるんだろう。常念の山頂で待ってた人がいたけど、あれくらいなら微笑ましい。でも大挙して待ち伏せして「いや~待ってましたよ」っていうんじゃプレッシャーだ。これじゃ彼が言うように応援してんだかしてないんだかわからん。彼の負担になるようなことはやっちゃいかんと思う。差し入れにしても一人一つとしてもあんなに大人数が菓子袋を渡してたんじゃもらう方はたまったもんじゃない。筑波山では登り始めが遅かったため日が暮れる前に下山したいという思いがあったにもかかわらず山頂で集団で待ち伏せ。散々時間をとらせて自分たちは暗くなる前に下山。残された彼は大量の差し入れの処理に困って「食べないと入らないな」と差し入れをその場で食べる羽目に。これじゃ応援でなくただ邪魔しているだけだ。
天候や自分の体調で「今日はやめとこう」と思っても「山頂で待ってる人がいる」と考えてしまうと無理をして行かざるを得ないようなこともでてくる。これは田中陽希自身の旅であって、山頂で待ってる人のための旅ではない。これでは自分で歩く旅ではなく他人のために歩かされる旅になってしまう。NHKもこの辺のこと考えてあのような場面を番組を放送したんだと思う。
視聴者に対してズバリ「こういうのはやめてね」とは言ってない。でも視聴者はこれを見て考えなければならない。これだけ有名になってしまうとこういうことはどうしても起こってしまうのかもしれない。でも相手のことを考えなきゃならん。自分たちも山に登ってるんだからに途中で荷物が大量に増えるとどんな気持ちかわかるでしょ???自分たちは自分の荷物を1gでも軽くしたいと思ってるでしょ???彼にしても差し入れはその人の善意だから「いりません」とは言えないしスタッフに渡すわけにもいかない。ましては捨てることもできん。いやーこれは相当なストレスだ。水上で体調を崩してしまったのはこれまでの疲労だけではなくこのような精神的なストレスもあったんじゃないかなって思う。
この放送を見た人は、今後は大挙して待ち伏せして差し入れやサインや写真で時間をとらせるようなことはやめよう。山で会ったら「がんばれ~!!」って言うだけで十分じゃない???静かに見守ることも立派な応援だ。無事にゴールしたらNHKはちゃんとファンと交流する機会を設けてくれるはずだ・・・たぶん。特別番組だって放送されるだろう。関口さんの鉄道の旅の時もそうだったし。
実は僕も会いたいなと思って山に行こうかなと思った時もある。でもやめた。ネットのHPをのぞきながら「今日も頑張っとるな」と楽しく応援させてもらう日々である。今は北海道でゴールに向かって頑張っている。ゴールはもう少しだ。頑張れ!!!陽希!!!

もうひとつのグレートトラバース

今日、BSのNHKで放送された「もうひとつのグレートトラバース」を見た。実は僕は思っていた。「田中陽希もすごいがこれを撮影してるスタッフもすごいな。」と。
で、今回はその番組の裏側に迫るというもの。カメラマンなんかは大学の山岳部出身の人がやっているのかと思ったら全然次元の違う人たちがやっていた。世界的に有名な登山家やアドベンチャーレーサーの人たちがカメラマンや機材の持ち運びを担当。ついていくだけでも大変なのにそこへきてあの引き込まれる映像を撮るなんてはやりただ者ではなかった。アスリートなだけではなくカメラマンとしての腕前も一流。神は二物を与えたな。空からの映像はヘリを飛ばしてるのかと思ったらヘリはヘリでもラジコンヘリで撮影した映像であった。いやーすごいな。剱岳の山頂からラジコンヘリを飛ばして撮影。発想がすごいな。そしてあの映像。素晴らしい!!!
さぁ明日はグレートトラバース第4集の放送日だ。最近は朝から晩まで会社でコテンパンにやられてるような毎日だけど、正直これが楽しみで生きてるようなもんだ。明日も仕事だけど早く片付けて夜はグレートトラバースを見よう!!!

日光白根山 其の5

おじさんパーティーと別れて五色沼に向かう。ここからはGPSにルートが入っていない。僕のGPS、ガーミンのe-trexには登山地図が入っていなので自分でルートをダウンロードせねばならんのだ。久々の丸腰状態(地図だけは持っているが・・・)に少々緊張する。周りに登山者はいない。もうみんな山頂駅の付近まで戻ってるんだろうな。
 樹林の中をしばし歩くと五色沼に出た。左手には白根山の山頂が見える。
ここでもシカ君に遭遇。






ふと視線をずらすとこちらにも立派な角のオスのシカもいた。でかい・・・。
北海道でシカは見尽くした感はあるが角の生えたオスはなかなか見ることができない。



しかしまぁこの付近とってもシカが多い。あっちにもこっちにもいる。シカだらけだ。




上から見ても青かったけど近くで見ても青い。しかしこの日光付近、沼だ池だ湖だとやたら水たまりが多い。




ひとしきり五色沼を堪能し山頂駅に向けて再び出発。残り時間もそれほどないので先を急ぐ。
再び樹林に入るとさっそくシカ君が。ほんと多いな。






樹林の中の登りをこなす。しかしこの山は分岐が多い。五色沼からでも前白根に登り返すルートがあるし湖畔を半周すると今度は五色山への分岐が現れる。ちなみに前白根を登り返す分岐では「やっぱり前白根が気になるなぁ」と未練たらたらであった。
 樹林を抜けると再び五色山と向かう分岐が現れる。分岐多し。
樹林を抜けたところはガスで真っ白。雨こそ降らんが視界は悪い・・・。





 ガスガスの道を少し歩くと目の前に阿弥陀池が現れる。ここでも分岐が現れる。菅沼へ下山するルートだ。




阿弥陀池を通過すると今度は白根山と大回りして七色平へ向かう分岐が現れる。ほんと分岐多いわ。
阿弥陀池をパスし白根山への分岐へ向かう途中でお父さんと娘さんの2人パーティーとすれ違う。人のことは言えんがこんな時間にこんなところにいていいんすか???
 再びガスガスの樹林の中へと入っていく。






そして七色平に到着。ちょっとした高層湿原だ。





 目の前には避難小屋。つーか来るときこんなのあったか???こんなのあったら気づきそうなもんだが。しかしまぁ不気味だ。よっぽど困らん限りここへは避難したくねーな・・・なんて思いながら歩いていると行きのルートと合流。この避難小屋は行きのルートから外れたところにあったのだ。そりゃ気づくはずもない・・・。5万分の1の山と高原地図ではそこまで読み取れなかった。
ここが合流点。ここは登るときに通過したのをはっきり覚えている。






少し先に歩いたところにある大日如来。登りの時は全然気づかなかった。





山頂駅に向けて下っていると前方に登山者の姿が。向こうも自分が最後と思っていたのか「え?まだ後ろにいたの???」って感じでこちらを見ていた。
そして16時05分、無事に山頂駅の二荒山神社に到着。五色沼の避難小屋からコースタイム通りの1時間45分がきっちりかかってしまった。ほんと下りはだめだな・・・。




 山頂駅へと向かう。ガスの中の足湯に人々の姿が見える。





その後はすぐさまロープウェイで下山。17時のタクシーまでにひとっ風呂浴びるべく座禅温泉へと向かう。その途中で衝撃の情報が。なんとこの丸沼高原から鎌田まで無料のシャトルバスが運行されていたのだ。うぉぉ~何たるこっちゃ!!!時刻は16時30分。今更遅いかもしれんが関越交通の営業所に電話を掛ける。「17時にロープウェイの駅のところでタクシー予約してたもんですけど今からキャンセルってできますか???」
しかし無情にも「手配したタクシーと無線がつながりません。そちらに向かっているんだと思います。」とのこと。くそ~5000円損したー!!!つーか無線がつながらないってそれはそれで会社としてどうなんだ???
お風呂の方は17時で終わるということで大急ぎで入る。風呂から上がるとタクシーから電話がかかっていた。つーか営業所の方も無線がつながらないならケータイかけたらどうですかって感じである。
その後、タクシーに乗り込み鎌田に向かう。所要時間は20分ほどなんだがメーターはものすごい勢いで上がっていく。まるでテレゴングのごとくものすごい勢いで上がっていく。大体乗車時間が20分で5000円とかって高すぎるだろ。つーか田舎の方はこれくらいじゃないと商売として成り立たないのか???まぁ確かにそこそこの距離はあると思うんだが・・・。結局鎌田まで5300円ほどかかった。う~む、17時30分発のシャトルバスならタダだったのにー。痛すぎる・・・。
そんな感じで最後はなんとも言えない幕切れになったが72座目の百名山、日光白根山を無事登頂した。
 

日光白根山 其の4

さてこれからどうするかを考える。このまま山頂駅まで戻れば余裕で下山でき温泉に入りのんびりできる。しかしここまで来てそれはなぁ。前白根を目指すか???それだと最終のロープウェイが厳しい。というわけで五色沼を経由して山頂駅に戻ることにした。
僕の向かう方向から登ってきた人。湯元から登ってきたんだろうか???






山頂横の神社越しにそびえるあの山は何山だ???錫ヶ岳とか笠ヶ岳か???





青い青い 五色沼を見下ろしながら歩く。






 眼下の人が豆粒みたいに見える。





急なザレザレな道を下る。一人は嫌だなと思っていたらはるか下に歩いているパーティーを発見。よかった。僕だけじゃなかった。
苦手の下りを行く。山頂から五色沼の避難小屋まではコースタイムで40分。30分くらいで行けるかと思っていたけどこのザレ場の下りはほんとに40分くらいかかってしまそうだ。
急な下りをこなし樹林帯まで下りてきた。はるか下に見えたパーティーの姿はすでに見えない。急げや急げ!!!





おっ、先行パーティー発見!!!






よかった~と思いながら追いつこうとすると・・・
シカ発見。






ひとしきり眺めた後、パーティーを追いかける。おじさん3人組である。





小屋の前でおじさんたちに追いついた。時刻は14時20分。山頂からしっかり40分かかってしまった。おじさんたちは地図を見ながら「40分、40分、50分、25分。ここから2時間半か。」と話している。僕にはすぐにその意味が理解できた。これはここから前白根を経由して湯元に下りるコースタイムである。このおじさんたちは湯元に向かっているのだ。うぉ~なんてこった。こんな時間でも湯元に向かうパーティーがいたとは。この状況に当初湯元に下山するはずであった僕は大いに困惑する。この人たちが行くならば僕も湯元に下りたい。歩く速度はあきらから僕の方が早い。後ろからついてくる人がいるとわかっているならば精神的にも安心できる。しかし僕は17時にロープウェイの駅にタクシーを呼んでいるのだ。
とりあえずキャンセルすべくケータイを取り出す。が、、、圏外・・・。まぁそんな気はしてた。それでも湯元に進むべきか???登り返して前白根の稜線に出れば電波が入るかもしれない。もしだめなら本気で歩いて電波が入るところまで下って電話すればどうだろうか。つーかこのままドロンする???いやいやそれは人として許されん。仮にも36歳のいい大人である。つーかこんなこと二十歳の若造でもやってはいかん。う~む、非常に悩ましい・・・。
そして結論を出す。「やっぱ山頂駅に戻ろう。」
そもそもバスの時間を間違えたのは自分のミスである。バスの営業所でタクシーを予約したのもあの状況では正しい判断だ。今となっては正直「はやまったな~」と思うけど、それでもあの状況ならばあそこで予約しておくのが正解だったと思う。お盆の日曜日の夕方。山から下りてタクシーを呼ぼうにもタクシー会社が電話に出なかったら終わりである。営業所のおばちゃんも「この時期はみんな尾瀬に出払ってるからね~」って言ってたし。
念のためおじさん達に「湯元ですか???」と聞いてみるとその通りであった。うぉ~無念!!!無念すぎるぞー!!!
小屋の前でおじさんたちと別れる。おじさんたちは前白根の方へ。僕は五色沼へと向かった。

日光白根山 其の3

11時55分、出発である。こんな遅い時間から山に入るなんて通常はあり得ない。山と高原地図のコースタイムによると山頂までは3時間。コースタイム通りだと15時前の到着となる。まぁコースタイム通りになることはないと思うがもし山頂まで3時間かけてしまうとロープウェイの最終が非常に厳しくなる。つーか無理だな。目標は2時間。14時には山頂に着いていたい。もしそれよりも早く着くようならその先へと歩を進めたい。無理だとは思うが前白根まで行ければ縦走できなくてもいい。つーか前白根まで行ったんならそのまま湯元温泉に下った方が早いのか??まぁ頑張ろう。
はじめは樹林の中を進む。この時間からのスタートなので周りには誰もいない。まぁ途中からすれ違うことになるのだろう。ほぼ平坦な道をえっちらおっちら歩いて行く。う〜む、体が重い。睡眠時間4時間。朝起きた時も眠くて一瞬来週に延期しようかと思ったくらいである。コンディションは良くない・・・。
何人かとすれ違い、七色平の分岐を過ぎそろそろ本格的な登りに入ろうかというところで靴ひもを締め直す。スタートから20分ほどのところである。そりゃーと結び直していると上から来た人に「今からですか?」と聞かれた。う~む、もうそんな時間帯に突入していることを改めて認識させられる。
そこから先はそこそこの登りが続く。大汗をかきながら登る。うひぃ〜しんどい。時折足が止まる。行動食のおにぎりを食べる。東京に来て3ヶ月。その間一度もロードに乗っていない。体重も増え体脂肪率も上がっている。もともとブーちゃんだがここにきて肉体崩壊が進んでいる。
ひーこらいいながら登り、手元のGPSと地図とを見比べる。するとなんともう一踏ん張りで山頂というところまで来ているではないか!!!地図だと七色平への分岐のところまでのコースタイムが60分。しかし僕は1時間足らずで地図で言うところの進路を北向きにひょろっと転換する手前のところまで来ていた。これなら13時半までには山頂に立てるのではあるまいか。つーかどこかで避難小屋の前を通ったはずなんだがまったく記憶にない。気づかずに通過したか???
出発から1時間ちょっとで樹林を抜けた。






 ピークはガスに覆われている。






 下ってくる人とすれ違いながらピークへの急登をこなす。
後ろを振り返る。ガスってはいるけど近くは良く見える。






稜線に出る。向こう側へ続くのが前白根への縦走路だ。
 
 
 
 

ピークが見えた。

 





山頂直下。五色沼が見える。
 
 
 

 
 

青い。






13時33分、山頂に到着。目標よりも30分早い到着だ。






周囲を見渡すとあちらこちらに人の姿は見えるもののピークにいるのは僕一人である。しばらくやってくる様子もないので今回も自分撮りで記念撮影。ちなみに今回はこの山行のために新カメラを購入した。オリンパスのTG850というやつである。オリンパスのカメラは初めての購入だ。このカメラの購入の決め手は防水、耐衝撃に加えてカメラそのものの性能である。レンズは35mm換算で広角が21mmでテレ側が105mm。しかし超解像ズームというのが10倍ついている。これはデジタルズームとは異なりトリミングで引き延ばすわけではないので画質が劣化しない。つーかここのところ愛機のD300も撮像素子がAPSサイズということもあり画角の広い写真が撮れなかったんだが久々に21mmという広角レンズでの撮影。自我撮りも余裕である。少々寂しい山頂ではあるが予定よりも早く山頂を踏むことができた。

日光白根山 其の2

11:25分、丸山高原に到着。






雪はないけどスキーをしている。草スキーっていうやつか???





う~む、最終は16:30分か・・・。ちょっとプレッシャーを感じる。






登山バッチを購入しゴンドラ乗り場へ。






よぉ~し、行くぜ。






横を見ればスキーの人々が。






あれは丸沼だな。たぶん・・・。






いやー快適快適。





終点の山頂駅が見えてきた。その奥には目指す日光白根山。





山頂駅を出るとなんとそこには足湯があった。帰りはほっこりして帰るか。まぁ時間的にそんな余裕はないかもしれんが・・・。





ガスってるあのピークを目指す。






こういうの見ると「ついに来たな」と思う。





今回の山行も無事でありますように。






さぁ行くぞ!!!






 
 

日光白根山

今日日光白根山に行ってきた。しかし最初に言う。救い用のない凡ミスをかましてしまい大いにモヤモヤの残る山行となってしまった。バスの時刻表を思い込みで勘違いしてしまいスタートが約1時間半遅れてしまったのだ。これは致命的だった・・・。
まずは朝5時過ぎに起床。で、6時過ぎの京浜東北線に乗り込み上野に向かう。今回のルートは沼田からバスに乗り、丸沼高原のロープウェイで上まで担ぎ上げてもらってから日光の湯元温泉に下山するという今シーズン初のワンウェイの縦走である。上野発6時26分発の高崎線で高崎に向かいそこから水上行きに乗り換えて沼田で降りる。
高崎に到着。






水上行き。東京・大阪近郊では絶滅してるけどこちらではオリジナルカラーでまだまだ活躍中。




そして9:14分、沼田に到着。いやー沼田で下車するのは久しぶりだ。もう5,6年ぶりになるか?谷川岳に登った後に赤城山に登った時以来である。
で、鎌田に向かうべくバスに乗り込む。しかし・・・予想に反して登山者が全くいない。そもそも沼田駅で下車した登山者は僕だけだ。なんかおかしいな〜と思いながらバスに揺られる。そして「ん?こんなに長くバスに乗るっけ?」と思うほどになかなか鎌田に到着しない。すでに時刻は10時になろうかとしている。予定だと10時半くらいには縦走をスタートするような気がするのだが・・・。7
そしてやっとこさ鎌田に到着。丸沼高原行きのバスが待ってるはずだと思っていたがそんなものはどこにも見当たらない。「ん?」と思いバス停の時刻表を見ると「なんじゃこりゃー!!!!」
次の丸沼高原行きのバスは11時となっていた。只今の時刻10時20分である。何かおかしいとは思っていたが全く意味がわからん。ちなみに軽量化のためJTBの時刻表は家に置いてきた。iPadもWi-Fiが圏外である。しかし営業所の中にある時刻表をみて「うわぁ〜やっちまった!!!」と気がついた。今回の山行は鎌田でバスを乗り換える。僕が乗るつもりだった丸沼高原行きのバスは鎌田を9時40分に発車する。しかし僕は沼田に9時40分まで行けばいいと勘違いしてしまったのである。このバスに乗ろうと思えば沼田に8時40分にはついていなけばならずそうなると上野発5時43分の列車に乗らねばらん。こりゃ5時に家を出なけりゃ間に合わんな・・・。
それはさておきこれはもう凡ミスの極みである。そもそもこの山行も日光白根にいくということだけ決めてろくに調べずに来た。交通機関を調べたのも昨日の寝る前である。ルートも昨日の夜に決めて山と高原地図のガイドを読んだのも今日沼田に来る電車の中である。そこで湯元温泉への下りがガレ場で木が倒れてたりして大変足場が悪いとか下りにこのルートを使う際には落石に注意とか気が重くなるようなことが書いてあったのでこの後に及んでちょっとビビっていた。
そんな全然準備ができていない中でのこの凡ミス。で、どうする???今日はこのまま帰って来週出直すか???いやーそれをすると精神的なダメージがでかそうだ。なら遅くなっても予定通り進むか???う〜む、それはそれで不安だ。特に最後の下りが不安だ。しかもネットで調べたところによると夕方になるとシカとかクマが出てくるらしい。いやいやそれって恐ろしすぎるじゃないですか。結局丸沼高原まで戻ってタクシーで鎌田まで戻ることにした。日曜日は丸沼高原から鎌田に向かう最終バスは14時20分発。こんなの乗れるワケねぇ・・・。営業所の窓口のおばちゃんに値段を聞くと5千円くらいとの返事が返ってきた。ショーック!!!バスなら何百円で行けるところを5千円も払わにゃならんのか・・・。でも背に腹は変えられない。
17時にロープウェイの駅ということでタクシーの予約をし、11時発の丸沼高原行きのバスに乗り込んだ。

グレートトラバース

昨日久々に心躍るテレビ番組をみた。BSのNHKでやってるグレートトラバースである。今回で第3回目。そういえば実家のおかんが「今度こういうのやるよ」って教えてくれたんだがよくある旅番組の類と思って気にもとめていなかった。それが第1回目の放送だったんだと思う。調べてみたら再放送があるようなので絶対見るぞ。
百名山を人力だけで一筆書きで登っていくという胸踊る冒険にチャレンジしているのは田中陽希という人。アドベンチャーレーサーとのことである。この人が次々登って行くのだがそのスピードの速いこと。昨日の放送で出てきた山は僕もほとんど登っているからわかるんだけどもう速い速い。空身で勝負したって到底太刀打ちできない速さで登って行く。
木曽駒からの下りでは雪で夏道が隠れててルートを外しちゃうんだけどそこを読図と高度とコンパスで突き進んで行くあたりはさすがアドベンチャーレーサー。凡人ならばわかるところまで戻るというのが鉄則である。
ルール的には全て人力で屋久島から九州本島に渡る時もカヤックで渡っていたんだが黒部湖を渡る時にはやむを得ず船で渡った。これは仕方が無い。苦渋の選択で本人も悔しそうだったけど、先のことも考慮すれば正しい選択だったと思う。
今回の放送でアルプスまで終わった。現在は水上駅の手前まで進んでいるようだ。次は谷川岳かな。最近アウトドアロックンロールが今ひとつパンチが効いていないのでこういう番組を見つけたことは非常に嬉しい。しかも今この瞬間も旅の途中であるというライブ感もワクワクする。いやーいいね。次の放送とこれまでの再放送が楽しみだ。

2014 夏山山行第2弾 岩手山 ファイナル

盛岡まで戻りレンタカーを返す。これからは23時45分の東京行きのバスまで自由時間である。
とりあえず会社向けのお土産を買いに行く。一番数が多くて安いビスケットでごまかすことにした。
そしてこんなおいしそうなものを発見した。めちゃくちゃうまそう。しかしお値段も素晴らしい。もちろん 手は出せない。





駅を出て駅前をぶらぶら歩く。いいねぇ、盛岡も。なんかホッとするな。これくらいの街がなんか気持ち的に落ち着く。今住んでる東京の港区は少々やりすぎだ。
ひとしきりぶらついたらこれからバスまでの時間を過ごす駅前サウナ、グランドサウナ盛岡へと向かう。ここのサウナ、学生時代にも一度来たことがある。旅の途中で何日か風呂に入っておらず、乗り換え時間を利用しての入浴だったんだがそれで1000円以上のお金を払うのになんともいえない気持ちになったのを憶えている。しかし今回はたっぷり4時間以上滞在する。非常に楽しみだ。
受付を済ませ、さっそく入浴。そして大好物のサウナ→水風呂→サウナ→水風呂を繰り返す。いやー幸せだ。サウナでは鉄腕ダッシュを見ながら汗を流し水風呂ではトドのようにザブーンと頭までつかる。周りに人はいない。非常にのびのび過ごすことができた。その後は休憩室で寝ころんで漫画を読みそのうち眠くなったので仮眠室で寝る。熟睡してバスに乗り遅れると大変なのでそれなりの緊張感をもって横になる。
40分ほど仮眠して再び起き上がる。「今このまま寝てしまえたら幸せなんだけどなぁ~」と思いながら起き上り準備をする。明日は仕事だ。まぁ自分の好きの時間に出て自分の仕事が終われば帰れるから多少は気は楽なんだがそれでも世間は3連休。ちょっと自分がかわいそうになる。
サウナを出ると駅前という一等地に立地ながら人の姿がまったく見えない。時刻は23時半前なんだがなんか終電が終わった後のような雰囲気だ。
まったくひと気のない駅を通り抜け反対側の西口へと向かう。






そしてバスがやってきた。あ~終わっちゃったな。先週も今週も雨、ガスの山行だったけどこの2週間で八幡平、八甲田、岩木山、月山、早池峰山、岩手山と一気に7座に登頂した。いや~稼いだね。去年の海の日の連休はこれまた雨とガスの中、吾妻山、磐梯山、蔵王に登頂した。1年で東北の百名山を10座片付けた。来年は鳥海山をやっとくか。東京にいる間に東日本の百名山を一つでも片付けておこう。



2014 夏山山行第2弾 岩手山 其の3

ガスガスの中、下山にかかる。
これから頂上へ向かうパーティー。ガスの中へと消えていった。






平笠不動の避難小屋へと下っていく。ここで見覚えのあるお二人とすれ違う。登山口で写真を撮ってあげたご夫婦であった。しかしいいよね。夫婦で山に登れるなんて。うちは子供を介さないと絶対ついて来ないわ。
ガスガスなんだがお花はきれい。東北の山々ではたくさんのきれいな花が咲いていた。そろそろ花の名前を覚えようかな。





登ってる時よりもガスが下まで降りてきたな。






登るときにも気になったあの緑のエリア。






 拡大。ほんとなんだろね、あれ。






火山灰エリアを越え再び樹林へと入る。時刻は13時半。出発から6時間を迎えようとしている。久々に7時間を越えようかという登山。少々疲れてきたぞ。
第2噴出口跡まで下りてきた。登るときはガスで何にも見えなかったがこの時間になると普通に周りが見える。こうなってたんですな。





出発してからの時間が6時間を超える。今年に入って一番行程の長い登山である。東京に来て仕事ばかりで体がなまっているということもあり正直疲労がみなぎってきた。
樹林の下りをこなしながら「疲れたび~」と心の中でぼやきながらやっとこさ下山。時刻は14時45分。スタートから下山までちょうど7時間。久々の7時間登山である。そして下山早々、待ち構えていた人に声をかけられる。「お疲れ様です。ちょっとお時間よろしいでしょうか???」
聞くと岩手大学の学生で岩手山登山の調査のためアンケートを取っているとのこと。もちろん協力する。

駐車場に戻る途中で焼走り溶岩流の文字が目に入る。ついでなので階段を登ってみると・・・

うぉ~これはすごい!!!見渡す限りの溶岩である。こんなところがあったのか。朝、登るときには余裕でスルーしたんだが焼走り口から登るのにこれを見ずに帰っていたら悔やむに悔やみきれないところであった。
 
すごいな。こういうの初めて見た。






駐車場に戻り濡れた服を着替える。レンタカーの返却時間も迫ってくるので時間はないんだがここで本日も焼走りの湯に向かうことにする。体も濡れてぐっしょりなのでひとっ風呂浴びたかったのだ。ちなみに盛岡に戻ったらサウナに行くんだがそれでも風呂に入りたかった。
おかげで時間が無くなって帰りは盛岡まで高速に乗った。しかし思う。2週連続で東北の山に登ったけど東北の街ってなんかいいな。盛岡もいい。でも一番好きなのは青森だ。今度は山抜きでまったりしに来よう。


2014 夏山山行第2弾 岩手山 其の2

 7月19日。朝4時過ぎである。目が覚めて「う~む、眠い・・・」と思いながらも焼走りの駐車場がいっぱいになったら困るということでや焼走りの駐車場へと向かう。
しかし「・・・。」
海の日の連休の百名山だというのに皆無と言っていいほどの閑散ぶりである。しかも天気は下り坂。山と高原地図のコースタイムは往復で8時間50分。はっきり言って気が重い・・・。正直「このまま登らず温泉にでもつかって帰ろうか・・・」なんて思ったりもする。
時刻は4時53分。岩木山はすっぽりとガスに覆われている。






気は重いし熊は怖いし何より眠いのでもう一眠りすることにした。
7時過ぎ。やっとこさ2度寝から目覚める。周囲には数台の車が停まっており皆さん続々と出発しておられる。「やべぇ、出遅れた。」
飯を食い準備を整えスタートしたのは7時45分。大遅刻である。これで山と高原地図のコースタイム通りだったら下山は16時半を回っている。レンタカーの返却時間に間に合わんではないか・・・。山の方を見ると5時前には見えていたところまでガスに覆われている。こりゃ今日もガスガスの山行は必至だ。


よーいどんでスタートする。前方にはいいペースのおじさんが歩いているのでペースメーカーとして使わせてもらう。最初は樹林の歩きやすい道から始まる。



おじさんがガシガシ歩いていくのでその背中に必死に食らいつく。しかしおじさんはしばらくして力尽きる。僕が後ろからついてくるので結構無理してとばしていたようだ。
休憩しているおじさんを追い越してからは一人旅が始まる。周囲には人はいない。
樹林の登りをこなしていると第2噴火口跡に到着。






周囲はガスで真っ白。何も見えない・・・。






ここまでのコースタイムは2時間。それに対し僕の所要時間は1時間10分。我ながらいいペースである。
ガスガスの樹林を登っていくと周囲が開けた。下は火山灰の道へと変わる。





晴れていれば見晴らしがいいんだろうがあいにくの天気である。ただうっすらと下界が望める。なんか湿原ぽいのが見える。なんだろね、あれは。



登りながら後ろを振り返る。やっぱり気になるな、あの緑のところ。




火山灰の斜面にはきれいなお花畑。ガスに吹かれてしっとり濡れている。これはこれできれいだ。




しかしまぁこの火山灰の登り道。ズリズリ滑るので歩き心地は良くない。その後再び樹林へと入る。ツルハシ別れで休憩中のパーティーとすれ違う。この天候のせいかすれ違う登山者は少ない。
平笠不動の避難小屋に到着。時刻は10時46分。コースタイムは4時間半。僕の所要時間は3時間。先ほどと比べるとペースが落ちてきた。日頃の疲れというか東京に来てからの残業地獄でここのところ体のキレがない。まだ出発して3時間だがなんだか疲労感を感じる。



目指す山頂はガスに覆われている。ここから頂上の薬師岳までのコースタイムは40分。しかしここからは見上げるほどの急登が控えている。小屋の前で行動食のアミノバイタルで一息入れる。さぁ行くぞ。
急登の途中から避難小屋を見下ろす。






ひーこら言いながら急登をこなし稜線に出る。ここが馬返しなどその他各方面との合流点である。




本来なら噴火口を眺めながらのお鉢めぐりとなるのだが真っ白でなーんにも見えない。




死後の世界のような稜線を歩き71座目の百名山、岩木山に登頂。各方面から登ってきた山のぼらーたちでそれなりに賑わう。
ひとしきり写真を撮り何にも見えない山頂を満喫してお鉢めぐりを再開する。



しかし・・・まったくもって何にも見えない。死後の世界もいいところである。こんなのを一周したところで歩いたという満足感は得られるかもしれんがまったくもって楽しくない。すれ違う人も皆無である。「う~む、時間の無駄かな・・・。」
そう思い引き返すことにした。
相変わらず足元に咲く花はきれいなんだが真っ白で風の強い稜線は不気味である。少しだけ下った道を再び登り返し、下山することにした。

2014 夏山山行 第2弾 岩手山

16時55分、盛岡に戻る。小田越は寒かったけど盛岡は初夏の夕方という感じで涼しい風が吹いて心地よい。
まずは腹ごしらえ。駅の前にあるラーメン屋「マトヤ中華」さんへと向かう。地方だと思ってなめていたがなかなかいいお値段である。だが腹ペコなので気にしない。



出てきたラーメンを見てびっくり。スープが真っ黒である。京都が発祥のラーメン屋だとのことだが横綱や魁力屋とはかすりもしないスープである。でもうまかった。ぺろっと平らげ店を出る。


駅に戻りコインロッカーに預けていた荷物を取り出す。そしてトイレで着替えを済ませる。 乾いた服に着替えてさっぱりしたらお次は駅前のニッポンレンタカーへ。手続きを済ませ明日登る岩手山の登山口へと向かう。 その途中で高速バスの手続き。実は明後日は海の日で世間は休みなんだが僕は出勤なのである。ただ昼からでいいということになったので値段の安い夜行バスで帰ることにした。日曜日に下山してそのまま在来線で帰るには時間的に非常に厳しくどうしても新幹線を使わねばならない。「金がかかるなぁ」と嘆いていたけどうまい具合に交通費を浮かすことができた。しかしいつでもどこでもネットに繋いでバスでも飛行機でも予約ができる。便利な世の中になったものだ。ただ連休中日の前日ということもあり安くて快適な便は全て満席。来る時と同様にオリオンツアーの4列席しか取れなかった。
さて明日の岩手山登山。登山口についてはいろいろ迷った。選択肢的には馬返しか焼走りなんだがどちらにするか・・・。散々迷って焼走りにした。火口跡を眺めながらの登山でかつ登山口に温泉がある。そこがポイントであった。本当は馬返しから焼走りに縦走したいんだが車だとどうにもならん。今年の登山はピストンばっかりだ。
経費節減のため高速ではなく一般道で焼走りを目指す。西根のインターを越え国道からそれると全くひと気のない道となる。気味が悪いなぁと思いながら走っていると目的地の岩手山焼走り温泉へと到着した。
時刻は20時05分。21時の閉館時間まであまり時間がない。急いで入浴。その後すぐそばの登山口の駐車場へと向かったが僕以外に停まっている車は皆無。真っ暗だしこないだの八甲田ばりに気味が悪い。Wi-Fiの電波でも入ればツールを見ようかと思ったが当然圏外。なので西根のインター近くの道の駅で寝ることにした。ちなみにここもWi-Fiの電波は圏外。近くのローソンで買った酒を飲みながらガレッジセールのゴリとNEWSの加藤シゲアキがやってるwktkラヂオ学園というAMラジオを聴いていた。NHKなんだがあんまりNHKらしくなく面白い。最近こういういうの多いな。ゴールデンウイークに上高地から帰る途中に聴いた麒麟の川島がやってたハガキ職人の宴という番組もめちゃくちゃ面白かったがそれもNHKであった。いやーいいねNHK。相撲とニュースと高校野球だけじゃないぞって思った。

2014 夏山山行第2弾 早池峰山 其の3

さぁ~て下山だ。下山は小田越に向けて下りていく。こちらの小田越へのルートは高層湿原チックな景観を見せる。





お花畑。さすが花の百名山。






と思ったのも束の間。再び登山道はガレガレの道へと変貌する。





ハシゴも出てくる。これ、ネットで見たやつだな。ここだったのね。 






下から見上げてみる。







時刻は12時30分。こんな時間でも山頂を目指す人たちがいる。






なんだか知らんが渋滞が発生。この先に危ないところでもあるのかと思いきや特に何もなかった。




ガレガレが終わって樹林へと入っていく。河原の坊のルートほどではないがここも歩きやすいルートではない。 特に雨の日は。




というわけで13時35分、無事下山。70座目の百名山、早池峰山を登頂した。所要時間は4時間20分。 山と高原地図だとコースタイムは5時間20分。百名山地図帳だと5時間5分。 百名山地図帳の方が現実的なコースタイムのようである。5時間20分もかからんとは思っていたけど本当に5時間20分かかってしまったら帰りのバスがヤバかった。


小田越バス停。ここにもボランティア(?)の人がいた。盛岡へと戻るバスの時刻は。時間が余ったので薬師岳にも登ろうかと思ったけどコースタイムで往復2時間半。バスの時間が15時12分。さすがに厳しいな。さらに案内図のコースの途中に「クマ注意」と書かれてある。よ~し、やめだ。



 というわけで登山バッチを求めて小田越山荘へと向かう。
普通の山小屋かと思ったら無人の避難小屋であった。





う~む、ここにもクマが出るのか。長居は不要だ。






小田越のバス停へ向けて歩く。途中でボランティア(?)の人に「登山バッチってどこかで売ってますかね?」と聞くとバス停近くの監視小屋で売っているという。お礼を言って向かおうとするとそのボランティアの人(おばちゃん)もついてくる。「たぶんわかると思うんで大丈夫ですよ」というとなんと「いえ、私が売る係りですから」との答えが返ってきた。バス停や山頂で見かけるボランティアっぽい人たちはボランティアの人ではなく監視員ということも判明。まぁ監視員だけどボランティアなのかもしれんが。歩きながら「ここら辺はクマが多いんですか?」と聞くと「しょっちゅう出ますよ。今朝は河原の坊で出て昨日は8合目あたりで出た。」とのこと。おいおい河原の坊って・・・。まぁクマが「出る」のではなくてクマがいるところに人間が入っていくんだな。まぁどちらにしても出会いたくないもんだ。
監視小屋で無事に登山バッチを購入。バスまではまだ時間がある。雨も降るし辺りはガスで覆われていて気温も低い。つーか寒い。バスの時刻までまだ時間があるのでしばらく監視小屋の軒下で待たせてもらう。発車時刻が近づいたのでバス停で待っていると薬師岳に登ってきた人が来た。いやー健脚なだけでなくクマも恐れぬ勇敢な人である。こんな雨降りのガスガスの全然人が入っていないような日にはあんなところよう行かんわ。
寒さでぶるぶる震えながら待っているとようやくバスがやって来た。「盛岡に帰ったら何かあったかいものを食べよう」
そう思いながらバスへと乗り込んだ。

さらば!!!早池峰山。








2014夏山山行第2弾 早池峰山 其の2

9時16分。さぁスタートだ。雨の中をビリっけつで山へと入っていく。






 いきなり渡渉から始まる。






もういっちょ。








最初のほんのちょっとだけが樹林で、すぐにこんなガレガレの急登が始まる。





いや~急だ。しかもかなりのガレガレ。






  想像と全然違うな。コースタイムが5時間ほどで花の百名山ってことでもっとちょろい山だと思っていた。ほぼノープランでやってきて現場であまりのギャップに驚く。






上まで上がってくるとガスで真っ白。先週の山行とまったく同じである。





 標高が上がるごとに険しさが増す。う~む、こんなのとは思っていなかった。







ここでストックをしまう。もうストックをついて登る山ではなくなった。両手両足を総動員である。



上を見上げる。完全に岩山である。






下を見下ろす。やっぱり完全に岩山である。






荒々しい・・・。傾斜もきついし落石注意だ。








鎖場も出てきた。う~む、完全になめてた。コースタイムが短いからってなめちゃいけないな、ここは。




鎖場の上から。短い鎖場だけど雨の日の鎖場はいつも以上に嫌いだ。





途中までは「こりゃ2時間くらいで登っちゃうな」とか思っていたけど完全に目論見が外れる。きつい斜度のガレガレ山にてこずる。 
11時45分。頂上に到着。途中まではすいすい行けたけど後半戦で思った以上に時間がかかった。





頂上にはこれまたボランティアっぽい人がいた。けっこう手厚く見守ってくれる山だ。しかし登りにこのルートをつかって正解だった。もしあのまま小田越までバスに乗ってたらと思うとガクガクブルブルである。雨の日にこのルートを下山に使うのは下りが苦手な僕には厳しい。
しかし思いもしないガレガレ山だった。全然ちょろい山じゃなかったな。やっぱどんな山でも下調べをしとかなきゃだめだ。
 頂上の避難小屋。あたりはガスで真っ白。







2014 夏山山行第2弾  早池峰山

今週も週末に山に行った。先週に引き続き東北に山である。今回は早池峰山と岩手山。この夏は東北の山をガツガツ攻めている。
金曜日、盛岡行きの夜行バスに乗るべく鍛冶屋橋のツアーバス乗り場へと向かう。とは言うもののこの便を押さえたのは昨日のことで正直この山行はほぼノープランである。とりあえず百名山地図帳でコースタイムの短い山をピックアップしたらこの早池峰山が浮かんできただけである。で、必然的に岩手山もセットで登るということになったのである。なので決めたはいいが盛岡行きのバスはどこも満席。やっと見つけたのが今回乗るオリオンツアーの盛岡行きである。ちなみに終着は北里大学である。しかし東京ってすごいな。同じ行き先でも違うバス会社からバンバン運行されている。おかげで今回は助かった。
バスに乗り込むと「うわぁ〜・・・」僕の席の隣には力士並みの巨漢の男が乗っていた。この圧迫感、厳しいわ・・・。
時折、手と手が触れ合ったりもしながらなんとか盛岡まで寝ることができた。しかし途中目が覚めた時には外は雨がザーザー降りであった。
盛岡に着くと雨は止んでいた。トイレで着替えを済ませ待合室で朝食をとる。





そして早池峰山バス行きのバス乗り場へ向かう。バスに乗り込むと「満席ですので次の便でお願いします」と係の人に言われ降ろされる。一瞬「それだとスタートが遅れるではないか」と思ったけど先行のバスのすぐ後に来るらしい。なのでそのバスを待っていると花巻空港行きのバスがやってきた。それに乗り込み大追というところで下車。そこから改めて早池峰山行きに乗り込んだ。雲行きが怪しかったけど早池峰山の懐に入るころには雨が降り始めた。う~ん、やっぱりか。今回も前回同様、雨の中の山行になりそうだ。河原の坊でバスを降りる。ボランティアの人なのか地元っぽい人たちが何やらやっている。
小田越まで乗り通す人も多いけど今回の山行は人が多い。それだけでも精神的にだいぶ楽だ。ビジターセンターで雨を避けながら準備をする。ちんたらしてたら僕はみんな出発してしまって僕が一番最後になった。

2014 夏山山行 東北シリーズ ファイナル

羽黒山頂行きという名の鶴岡行きのバスに乗り込む。車内の乗客は僕一人。あとは運行の補助をする人っぽいおじいさんが一人である。
13時10分、まずは羽黒山頂に向けて出発。結局僕以外に乗ってきたのは観光客の2人のみ。来るときに乗ってきた登山者はいったいどこへ行ってしまったのか???縦走したのかはたまた次(16時10分発)のバスに乗って帰るのか???う~む、なんかさみしいな。
下まで降りてきた。目の前に鳥居が見える。






羽黒山に登り返すとそこには多くの観光客が。出羽三山のなかでは羽黒山が一番の中心なんだろうか。観光地化されてるようで多くの人がバスに乗ってきた。
そして鶴岡行きに変身したバスはたくさんの観光客を乗せて出発した。
バスは鶴岡の街の中へ。途中の赤川を渡るとこんな感じに。結構降ったんだねぇ。





そして15時10分、鶴岡駅に到着。ホテルで預けていた荷物を受け取りぐっしょり濡れた衣服を着替える。




 そして駅へと戻る。次に僕が乗るのは新潟行きのいなほ12号。その後はそのまま上越新幹線で東京まで一直線だ。みどりの窓口で特急券を買う。「新潟行き、座れますかね??」と聞くと「大丈夫だと思います」との答えだったので新潟までは自由席にした。新幹線は座れなかったらいやなので指定席に。「窓側で」というと「2階席の窓側は満席です。窓側だと1階席になりますがよろしいですか???」との返答が。1階席でも窓側がいいに決まっているので1階席の窓側の席を押さえた。鶴岡から新潟まで特急を乗り通し新潟から新幹線に乗り継ぐ。こうするといなほの特急料金が半額になるのである。
しかしいなほ12号の入線時間が近づくにつれどんどん人が集まってきた。嫌な予感がしたのでいなほ12号も指定席に変更した。





 入線時間が近づき改札をくぐるとホームはこんな感じ。写真は自由席軍団なんだがこれはやはり指定席にしといて正解だった。つーかこんなに乗客がいるのか。いいことだ。



しばらくすると16時18分発の新津行きが入線。ここで後ろからくるいなほ12号の待ち合わせ。




しかし羽越線は全線電化されているのになんで酒田ー村上間はディーゼルカーなんだろう???僕的にはこっちの方が好きだからいいけど。




 そして16時15分発のいなほ12号が入線。

 





いやー今回の旅は豪勢だ。特急乗りまくりである。




指定席はこんな感じ。いやーのびのびできていいわい。指定席にしてよかった。




いやいや広いね。東北の田園は広いよ。






この区間、明るいうちに通るのはほんとに久々である。このところは北海道からの帰りに通るのだがムーンライトえちごに合わせて通過するので当然そのころには真っ暗である。この区間を明るいうちに通るのは新宿からムーンライトえちごでやってくるときである。行先は当然北海道である。
こういう景色を見ると羽越線だね~と思う。






 次はいつ見れるんだろうか。
 






府屋で秋田行きのいなほ7号と行き違い。





久々の昼間の羽越線を走りきり18時05分、終着の新潟に到着。
そのまま上越新幹線のホームへと向かう。僕が乗るのは18時16分発のMAXとき344号。





MAX・・・そうあのオール2階建て車両のMAXである。





うぉぉぉ~まるで壁のようだ。






連結部分。






ひとしきり感動してから車内へと入る。そして列車は東京に向け出発した。上越新幹線は久々のJRの未乗区間である。しか~し出発するなり「どわぁぁ~なんじゃこりゃー!!!」
 壁しか見えんではないか!!!1階席から見える景色は壁だけである。これが東京まで続くのか???うぉぉぉ~!!!
鶴岡駅で窓口氏が確認してきた意味がやっと分かったぞ。つーかこれでは全然景色が楽しめないではないか!!!!ちょっと考えれば想像できそうなものだが僕にそこまでの想像力はなかった。東海道線の2階建てグリーン車を想像していたんだがあちらは在来線なのでこのようなコンクリートの壁に視界がふさがれる区間というのいうのはそんなにないだろう。しかしもっと悲惨なのは通路を挟んだ反対側の窓側の席である。文字通り目の前にコンクリーの壁が迫りそれが東京まで続くのである。もう乗ってるだけでノイローゼになってしまいそうな景色である。もぉ~こんなことなら2階席の通路側の席にすればよかった・・・。
ちなみに駅に到着するとこのような景色が見える。これはこれで新鮮なのだが・・・。





コンクリートの壁と時々その上に見えるビルの頭を見ながら列車は東京に到着。次に乗るときは通路側でもいいから2階席だな。




ここから先は東海道線で新橋へ。田町から歩くのがめんどくさかったのでゆりかもめで家まで帰った。   

 
 

2014 夏山山行 東北シリーズ 其の14

さぁ月山頂上へ向けてのスタートである。




 
八幡平、八甲田同様にここ月山も高層湿原の山であった。




もういっちょ。







来た道を振り返る。レストハウスが小さくなっていく。






この月山、やさしい山容ではあるがごつごつ岩の登山道でなんとも歩きにくい。周囲には登山者だけでなく月山の信者の方々の姿も見受けられる。ここは信仰の山でもあるようだ。






おっ、あれが山頂か???






ところで台風一過で晴れるということだったのに全然晴れ間がない。それどころか今にも雨が降り出しそうな空模様である。下界はいい天気なのに今回はどこへ行ってもこのありさまである。
 しばらく行くと雪面のトラバースが現れる。このお二人、どうもここが怖かったみたい。





 仏生池小屋を振り返る。先ほど「山頂か?」と思ったのは仏生岳であった。





あの先に見えるのが月山の山頂である。






よぉ~し、行くぜ。





雪と岩の間にオコジョ君登場。






 うぉぉぉ~もうひと息じゃー!!!
 
 
 
 
 
そして月山頂上に到着。といってもここは月山神社の神社の入り口。ここから先は撮影禁止なので写真はここが最高峰である。
神社で参拝料を払って祈祷をしてもらう。そして月山の最高峰へお参りした。ここまでの所要時間は約2時間10分。山と高原地図だと所要時間は3時間。百名山地図帳だと所要時間は2時間。山と高原地図は特に遅いおかしいというわけではなく百名山地図帳のほうが実測に近いコースタイムだったようだ。
神社をあとにしてしばし周りの景色を眺める。






見るとここで引き返すだけでなくその向こうへ歩いていく人、またこちらへ歩いてくる人が結構いる。僕も一瞬月山リフトの方向へ下山しようと考えたのだがリフトが休止中ということと下山後の交通事情というのがよくわからなかったのでやめてしまった。つーかこんなにいっぱい人がいるならもっと調べて縦走すればよかったかな。
 しかし東北の山々は懐が深い。アルプスもいいけど東北の山もいいな。






いや~スケールがでかい。






そして下山にかかる。パラパラと降ってはやむというのを繰り返していた雨も本降りになった。


雨は降るし地面はごつごつで歩きにくいしなんとも言えん気分になる。行きはよいよい帰りはなんとやらってやつである。
そんななかでもきれいな花には心癒される。






そろそろ花の名前も覚えようかな。そうすれば雨でも楽しめる山行になるかも。





おぉ~レストハウスが見えてきた。





 
そして駐車場まで戻ってきた。いや~寒い。早く中に入れてくれー!!!
というわけで69座目の百名山、月山を無事に登頂した。







 

2014 夏山山行 東北シリーズ 其の13

夜が明けた。7/13日の朝である。昨夜は部屋に入りツールドフランスを見ながら今日の作戦。荷物はフロントで預かってもらえることが判明したのでお願いすることにした。
5時50分、チェックアウト。フロントで一番近いコンビニを聞いたんだけどうまい具合にNEW DAYSが開いていた。ここで朝食や行動食を購入。食料問題が解決した。
朝6時前の改札。閑散としてます。






バス停の方はというとしっかりと登山者が集結していた。ここのところ寂しい登山が続いていたのでちょっと安心した。
 6時02分、羽黒山行きのバスが到着。終点で月山行に乗り換え。一気に月山まで行ってもらいたいもんだ。





続々と乗り込む。  

 
 
 
 
 
車内はまぁぼちぼちの乗車率。いい感じである。ところで昨日、ホテルで作戦を練っていた時の話。いきなり「うわっ!!なんじゃこりゃ!!!!」となった。
僕の百名山のバイブル、ヤマケイの「日本百名山地図帳」では月山八合目からのピストンだと3時間40分。ところがこの時に初めて広げた山と高原地図では5時間40分となっている。実に2時間の開きがあるのだ。月山へと向かうバスは6時02分の次は7時02分発。3時間40分なら8掛けで3時間ほどで往復できるだろうと読んでいたのだがかたや5時間40分。なんでこんなに開きがるのか???バスが月山8合目に到着するのは8時。そして帰りのバスは13時10分発。単純にコースタイムを加算するとバス停に戻ってくるのは13時40分。おぉ~間に合わんではないか!!!ホテルの部屋に入った時には「うへー疲れた。ツール最後まで見たいから7時02分のバスで行くか」なんて考えていたがこの状況ではそんなこと言ってられない。
そんなわけでこの日は5時起き。さすがに目覚めは体が重かった。
車内でうつらうつらしているとバスが停まった。そこは羽黒センター。全員が終点まで行くと思っていたのに意外にもここで下車する人たちがいた。羽黒山って名前は知ってたけど思った以上に存在感のある山のようだ。



 バスは山道を登り終点の羽黒山頂に到着。ここで乗り換えかと思いきやこのバスがこのまま月山行きへと変身した。事実上、鶴岡発月山行きのバスであった。



とりあえず羽黒山ということでパチリ。






来た道を再び下り走ること55分。バスは終点、月山八合目に到着。うひゃ~、なんじゃこの車の数は。写真は入口の方を写したけど背中側にもたくさんの車が停まっていてたくさんの人でにぎわっている。これまでの八幡平、八甲田、岩木とは全く異なる盛り上がりようである。こりゃ安心して歩けるわい。

戻ってきたときに時間がなかったら困るのでまずはレストハウスでバッチを買う。よしこれで安心して登れるぞ。
かくして69座目の百名山、月山への旅が始まった。


2014 夏山山行 東北シリーズ 其の12

岩木山の8合目からすたこらさっさと退散し弘前駅近くのニッポンレンタカーで車を返す。そして弘前駅へとやってきた。弘前から電車に乗り込むのはほんとに久々である。10年ぶりくらいかな。よく憶えていないくらい久々である。
はじめは各駅停車を乗り継いで今宵のお宿、山形の鶴岡を目指そうかと思っていたけど秋田まで特急に乗ることにした。早く宿についてゆっくりしたいとか思ってしまったのだ。各駅停車を乗り継げば鶴岡到着は23時04分。秋田まで特急を使えば21時25分着となる。千円が大金だった学生時代の僕が今の僕を見たら「旅する心を失った金満おやじ」と嘆いたことだろう。
僕が乗るつがる8号。大枚はたいて通常の乗車券を買ったからには存分にそのメリットを生かしたい。





ホームに降りる。弘南鉄道の列車が静かにたたずんでいた。





そんなわけでつがる8号に乗り込んだ。車内はがらがら。いいねぇ~。ゆとりある車内でのびのびとした時を過ごす。
広々と開けた津軽平野。いやー開放的だ。






発泡酒をプシュっと開けてちびちびやる。いや~いい。特急電車に乗り込み日も明るいうちから酒を飲む。いや~完全におっさんだ。
ここのところ年始に通過する区間である。ここのところ雪のある時ばかりだったのでこの時期にこの路線を通るのは本当に久しぶりだ。
  いやー広い。どこまでも続く田園風景。高2の夏に初めて北海道に行ったときに田んぼの広さに驚いたのはこのあたりか???




前にも後ろにも乗客がいないのでとってもリラックスできる。非常に有意義な時間である。 
田園地帯を眺めながら物思いにふけっているとだんだん日が傾いてきた。秋田まではあと少し。




18時46分、終点の秋田に到着。弘前から2時間余り。いや~やっぱ速いわ。





ここからは各駅停車の乗継である。乗り換え時間6分の間に駅弁をゲット。急いで次の列車、普通酒田行きに乗り込む。車内は予想通りの混雑で空席はなし。いつもそうだ。秋田周辺の普通列車はいつも混み合う。まぁいいことではある。この列車も発車後しばらくは混雑が続くけどそう長くは続かない。程なくして席が空いたので腰を掛け駅弁を広げる。相変わらずのロングシートでは旅情はないがもう慣れた。

 和牛こまち弁当。高かったけどうまかった。





どんどん人が降りていき車内は閑散としてくる。毎度のパターンながら閑散としている方が落ち着くなぁ。
そして20時41分。終着の酒田に到着。






ここからはキハ40系の鶴岡行に乗り換えである。





いざしゅっぱ~つ!!!





ぶるるるる~んと力強いエンジン音を轟かせ列車は発車。いや~いつ乗ってもキハ40はいい。しかしこれも老朽化の波が押し寄せている。あちらこちらで少しずつ姿を消していき最後はどこが残るのだろう???このままずっと残ってほしいけどいつか来るラストランのことを考えてしまう。
そして21時25分、終着の鶴岡に到着。駅前にある明日乗る月山行のバス停を確認し今宵のお宿、ワシントンホテルへと向かう。ちょっと離れたところにあるのかと思いきや駅の真ん前であった。ホテルは目の前にあってよかったのだがコンビニの類がない。NEW DAYSはすでに閉店しており明日の朝飯と昼飯が買えない。う~む。まぁいいや。明日の朝考えよう。一応ガスバーナーと食料は持ってきている。ところでここで一つ問題が。明日も日帰り登山のため余計な荷物はコインロッカーに入れていこうと考えていたのだがコインロッカーの営業時間は朝6時から。僕が乗る月山行のバスは6時02分発である。いくら目と鼻の先とはいえわずか2分で荷物を入れてバスに乗り込むことができるだろうか。う~む、不安である。ならばホテルにチェックインした後、荷物を整理してもう一度荷物を入れにここへ来ればいいではないか。う~む、それはめんどくさい・・・。とりあえずこのままホテルへチェックインすることにした。

 
 
 

銀座の好日山荘

先日の夏山山行のブログも追いついていないのにこの週末も山に行ってきた。行先は早池峰山と岩手山である。で、今朝、夜行バスで盛岡から帰ってきた。帰宅後は洗濯と靴の手入れ。その後は会社で仕事をしてそれが終わってからいったん帰宅。世間は休みだというのに・・・。
そんでもって雨具を洗いたいのだが洗剤を川西に置いてきてしまった。うむむ、買いに行かねばならんではないか・・・。
ネットで調べたら家から一番近い山の店は銀座の好日山荘。田町から有楽町までのJRの営業距離を調べると約4キロ。これならいけるなと自転車で行くことにした。
旧海岸通りを走り途中から第一京浜に合流。銀座5丁目の交差点を左折して進むも好日山荘はない。「ん???」と思い引き返すと「おぉ~ここか」
結構地味な佇まいだったのでスルーしてしまった。三宮や梅田の店とは違い地下の1階と2階が店舗である。ここまでの所要時間は約20分。つーかちゃりんこで片道20分で銀座に来れるようなところに住むようになるとは思わなかった。格好もTシャツに短パン、靴はクロックスもどきという近所のコンビニにでも行くような格好である。でもまぁいいのだ。近所だから。
無事に雨具の洗剤と撥水剤を購入し再び家へと走り出す。これなら田町から電車で行くよりもよっぽど早い。つーかこんなんなら渋谷でも新宿でも余裕で自転車行けそうだな。ど平坦だし。さすが港区。どこに行くにも便利だわ。

2014 夏山山行 東北シリーズ其の11

 岩木山を目指し弘前方面に車を走らせる。とにかく時間がない。岩木山から下りたら弘前でレンタカーを返し今度は山形の鶴岡まで行かねばならん。明日は月山である。完全なるピークハンターと化している。
しかし車を走らせて思うんだけど青森っていいなー。なんか素朴と言うか風景が優しい。もちろん冬になれば大雪が積もって自然環境的には厳しんだけどでもなんか好きだ。
急いではいるんだけど腹は減る。ちょうどいいタイミングで現れたスマイルキッチンというチェーン店ではないコンビニで手作り弁当とでっかいおにぎりを買う。これがまた安くてうまかった。
再び車を走らせると前方に目的地の岩木山が見えてきた。おぉ〜でかいな。津軽富士の名に恥じない立派な独立峰である。すかっと晴れて上から下まで見渡せる。これはいいぞ。ちょっとテンションが上がった。





しかーし近づくに連れ頭がすっぽりとガスに包まれてしまった。





着く頃には晴れておくれと祈りながら車を走らせる。



周りは青空が見えている。ガスってるのは肝心なあそこだけなのだ。頼む!晴れてくれ〜!!!


 

 

頼むよぉぉぉ〜!!!!!






しかし願いも虚しく頭がガスに覆われた岩木山目指して津軽岩木スカイラインに突入。途中からガスで真っ白になった。「・・・」 言葉も無し。
8合目の駐車場に到着。時刻は13時をまわっている。時間がない!!!
売店で先に登山バッチを買いリフトにケツを滑らせる。え?リフト???そうですリフトです。八合目までズルした上に九合目までリフトを使う。もはやこれを「登った」と呼べるのかどうか甚だ怪しく後ろめたい気持ちもあるのだがウソはついてない。間違いなく自分の足で頂上に登るのだ。岩木山を、百名山を登るのだー!!!


上から下りてくる登山者とすれ違う。なんか恥ずかしい。





上まで来るとこの有様。ガス真っ盛りである。




リフトを降りて山頂を目指す。八幡平、八甲田に引き続き岩木山も五里霧中登山である。神様なんていねーな。いたらこんなことにはならんだろ・・・。




ほぉ~。あれが山頂かな。ガスで真っ白だが・・・。





歩き始めてちょっとビビる。この岩木山、ゴツゴツの岩山である。これまでの2座と違ってなんだかえらくアルペンチックである。八幡平や八甲田が高層湿原の優しい山容だったのに対しなんだかえらく挑発的な山である。 
 
 
山頂まではコースタイムで往復50分。ツールドフランスのテレビ中継で例えるならば残り10キロくらいから見始めるようなもんだがなかなかどうして。サンダル履きやハイヒールの観光客などはねつけてしまいそうな荒々しさを感じる。この時間に加えてこの天気。前を行く登山者は皆無ですれ違う登山者もほとんどいない。


山頂直下のがれ場をえっちらおっちら登り、山頂に到着。コースタイム通りきっちり30分かかった。







写真を撮ってもらおうとしばらく山頂で待っていたが結局誰も来なかった。




時間的な余裕がないので下山を決意する。梅雨時に来るのが悪いのかもしれんが去年から東北の山では頂上で一人というのが多い。西吾妻山、東吾妻山、蔵王、八幡平に続きこの岩木山もたった一人の山頂であった。よく考えたら去年の夏は水晶も鷲羽も誰もいなかったな。最近は一人山頂が多いわ。
下山を始めて少しするとこの時間からでも登ってくるパーティーがあった。あと10分早かったら写真撮ってもらえたんだけどな~。まぁ仕方がない。




もう少しでリフトというところでちょっとガスが晴れた。う~む、荒々しい。




 苦手な下りではやっぱり時間がかかる。コースタイム20分に対し30分もかかってしまった。
リフトに揺られて下界を目指す。





そして無事下山。お山のほうは来た時よりもさらに濃いガスに包まれていた。

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