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新 ぽんぽこブログおれ日記

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アウトドアロックンロール

最近金曜日の夜が楽しみである。「アウトドアロックンロール サラリーマン転覆隊が行く」を見るのである。
はじめテレビの番組表を見た時には「サラリーマン転覆隊が出るドキュメンタリーだな」と思っていたんだが実際に見てみると「ん???なにこれ??」
田中要次とかが出てきてドラマ仕立てである。しかもこれが結構グダグダな感じなのだが途中からフィールドに出ると今度はドキュメンタリータッチになる。どこまでがドラマでどこからかドキュメンタリーなのか・・・つーかドラマなのかドキュメンタリーなのかよくわからん番組であった。
しかし「あ~こういう企画なのね」と理解するとなんか安心したというか普通に受け入れることができた。そして「いや~ほのぼのとしてて面白い!!!」と相成ったわけである。
番組内で頻繁に流れるブルーハーツの曲なんかも僕の世代にはぴったりはまる。その他にも懐かしい曲が随所に流れる。番組つくってる人はアラフォー世代か???
しかしさすがBSというか地上波にはない手作り感があふれるシーンがてんこ盛りである。フィールドに出ているときは撮ってるカメラがバラバラなもんだからシーンが変わるごとに画質がばらばらになっちゃってたりする。こないだの奥多摩の沢登りなんかではそれが顕著であった。でもそれがいいんだよね~。
ありがたいことに1時間番組。一週間の仕事の疲れをいやしてくれる楽しい番組なのである。いやー僕的には「水曜どうでしょう」以来の楽しみに待ってるテレビ番組だ。早く来い来い金曜日!!
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皆子山の遭難

皆子山の遭難騒動。全員無事下山ということでよかったよかった。日帰り装備で軽装ということだったので一晩過ごすのは厳しいと思っていただけに下りれてよかった。関係者、責任者の人はこれから大変だろうけどケガなしで全員降りたんだから最悪の事態は何とか回避ということで・・・。まぁ最悪何らかの形で謝って解決できるレベルだと思う。死人を出したら謝ったって済まないからね。まぁ小学生も中学生も高校生も明日は学校あるから早く寝なきゃ・・・ってそれどころじゃないか。まぁ山にしろ海にしろ人を引率して事故を起こしたらその人たちは各方面からつるし上げられる。だからといってこういう活動が世の中から全部消えちゃうとつまらん世の中になる。関係者の人たちは今回の貴重な経験を十分に反省して分析して次の活動に生かしてもらいたい。部外者がえらそうですが・・・。

アルプスランド

今日の夜、猪名川のアルプスランドに行ってきた。正確に言うとアルプスランドにあるアストロピアという天文台に行ってきた。なんとか流星群とかいうのを見に行ったんだけど雲が厚くて見えなかった。しかし僕的には天文台よりもその横にあるキャンプ場の方が気になっていた。
あれは先月のことであった。ここの天文台でアンドロメダ座かなんかを観測しましょうみたいなのがあって家族で行くことになった。ちなみに僕は星座に全く興味がない。つーかわからない。小学生の時の星座のテストの点数は100点中の50点。忘れもしないがあれは小学生生活でのテストの最低点であった。
大野山のアルプスランドの名前は知っていた。ロードで走っている時にも杉生の交差点で何度も看板を見てるし。ただ行ったことはなかった。北摂の山って六甲山とかと比べるとなんか地味でさみしい感じがしてなんか行きにくい。妙見山にしてもロードでは登っても登山として登ったことはない。
そんな大野山を車で登る。真っ暗闇の狭い山道を登って行く。正直気味が悪い。予想はしてたけど辺りに車は一台も走っていない。こんなところに天文台なんかあるんだろうか??という感じの道である。しかし登り口に「アストロピア」って天文台の名前が書いてあったから間違いなくあるんだろう。
心細いわ気味が悪いわで心が折れそうになった頃、突然道路の右端にたくさんの車が停まっているのが目に飛び込んできた。「うおっ!何じゃこりゃー!!」
なんとそこはキャンプ場であった。それまで全くひと気がなく、気味が悪いことこの上なかったところに突如として多くのキャンパー達がテントを張るキャンプ場が現れたのである。これにはホントびっくらこいた。しかも11月の寒空の下でこんなにたくさんのキャンパー達がいることにもびっくらこいた。キャンプって春から秋にかけてするもんであってこんなクソ寒い時期は完全にオフシーズンに突入しているもんだと思っていたからである。さらに進んだところにある駐車場にもたくさんの車が停まっておりキャンパーと天文台に行く人たちでにぎわっていた。つーかこんだけ人がいるならもう少しここまでの道にもひと気があっても良さそうなもんなのだが・・・。ちなみにその駐車場から見上げる星空はびっくりするくらいきれいだった。その日はプラネタリウムを見てでっかい望遠鏡で星も観た。で、このプラネタリウムってのが床に寝っ転がって見るものでなかなかいい感じであった。ただ途中から入ったのでカーテンを開けて入った時に目に飛び込んできたみんなが寝っ転がってる状況にはかなりびっくりした。
その日はそれで帰ったんだが家からわりかし近いところであんないい感じのキャンプ場があるのを知ってちょっとテンションが上がった。さらにあとから知ったんだけどあのキャンプ場、なんと無料なのである。いやー素晴らしい。素晴らしすぎる!!!
で、今日。あれから一月経って気温もグッと低くなった。こんな中でもキャンパーたちはいるんだろうかと思いながら相変わらず気味の悪い山道を登って行くと・・・おおっ!!!普通にキャンパー達がそこにいた。つーかあの人達は年がら年中キャンプをやってるんだろうか。気温は氷点下。僕らが帰る頃には雪まで降ってきた。よくやるわ・・・。とかいいつつみんな楽しそうだ。こう時だと焚き火も楽しいしね。僕も来年はここでキャンプをしよう。近いから気軽に来れるしね。タダだし。いい遊び場見つけたわ。

Berghausのストック

六甲の全縦大会で壊してしまったKohlaのストックの代わりにBerghausのAC130というのを買った。ほんとはブラックダイヤモンド(もう英語で打つのがめんどくさくなった)のZ型に折りたためるやつを買おうとしてたんだけど、長さの調節ができないやつだったり、これまで使ってたやつのようなねじって伸縮させるのではなくポールの外側についてるツメみたいなので調節するやつだったりでそれがどうにも受け入れられなくけっきょくやめた。で、散々迷って件のバーグハウスのやつにしたんだがこれがカーボンとアルミのハイブリットのストックでこれまで使ってたやつよりもだいぶ軽い。正直カーボンのストックなんてここ一番で体重や力がかかった時にポキッといっちゃわないかという不安があったんだが目新しさに(いや、もうすでに目新しくないのかもしれんが)負けて買ってしまった。バーグハウス・・・もちろん名前は知っている。しかしここの製品は何にも持っていない。そもそも僕的にはストックといえばレキかコーラって感じであった。今回買おうとしていたブラックダイヤモンドはピッケルとアイゼン、それにヘッデンを愛用しているので親しみはあった。
そんな中、縁もゆかりもないブランド、バーグハウスの製品を選んだんだが店を出ても「ほんとにこれでよかったの???」と微妙にすっきりしない。長さをツメみたいなので調節するやつは僕が山をやりはじめた時に初めて買ったやつがそれだったのでなんとなく初心者向けの安もんみたいなイメージだったんだけど、店に並んでるのは半数以上がこのツメみたいなやつであった。今のトレンドはこちらなのか???よくよく考えればツメのやつの方が調節するとき簡単である。グローブをしていても簡単にできるし。そもそも今回ストックをぶっ壊した原因というのが使った後にほっときすぎてねじって伸ばせなくなくなってしまったことにある。だったらここは固い頭を柔らかくしてツメのやつを受け入れたほうが良かったんじゃねーの???なんて思うとなんとも釈然としない。Z型のをあきらめるときも「別にストックって折りたたんでザックの中に納められなくても問題ねーよな。これまでもザックの外側のポケットに入れてたわけだし。」って無理やり思い込もうとしたけどやっぱりあれはあれで気になる。でももう買っちまった。今後はこいつとともに峰々を歩こう。

激闘!!六甲全山縦走大会2013 ファイナル

さぁ最終決戦である。最終チェックポイントを制限時間1分前に通過というこれまでで最低のペースで通過した。こんなんでゴールできるのか??過去何度も参加しているけど時間切れでゴールできないなんて考えたことすらない。つーか大して休まずに歩いてるんだけどなぁ。まぁ何度も言うけどこれは残業地獄の影響である。そうに違いない。

いつもはこのトンネルの先が最終チェックポイント。






そして最終決戦の地、塩尾寺への下りへと突入する。
前の人に食らいついて歩いているとさっそく渋滞にはまる。「ほぇ~またかいな」
しかしこの渋滞、全然前に進まない。ただでさえケツに火がついているので「はよ進んでくれや~」と思っていると後ろから「すみませーん」といいながら進んでくる人がいる。「何だ何だ??」と思い振り返るとなんと赤鬼さんであった。その赤鬼さんが「渋滞解除に向かいまーす」といいながら前の方へと進んでいった。
・・・。つーかそんなすぐ後ろにいるのかよ。こりゃほんと一生懸命に歩かないとマジで赤鬼に捕まるぞ。
程なくして前も動きだし、赤鬼の影に怯えながらえっさほいさと歩き続け船坂峠も通過。しかしペースはあがらない。このペースだと塩尾寺到着が21時30分を回りそうだ。なおも懸命に歩くもいろんなところが痛くなる。まずはひざ。リガードのニーガードをつけてはいるけどそれでも無傷ではない。ストックが一本まともに使えていないのでその影響もあるのかもしれない。
そして足の裏。今回の全縦はこれまでの相棒、アルパインクルーザーではなくスペアとして数年間眠っていたタイオガブーツ。大して足慣らしもできなかったんだけど今回起用した。これがまたこんだけ歩いた影響からか足の裏が痛い。もうとっとと次のブーツに買い替えて、ついでにスーパーフィートも買い直すか。
そして事件が起こる。大谷乗越へと続く段差の大きい&足場の悪い下りを下っていた時のこと。ここでは車道を渡るので渋滞していた。おとなしく渋滞待ちをしていると伸びない方のストックがなんとすぽっと抜けた。「ありゃりゃ」と抜けたストックを拾いもう一回締め直そうとしたところ「げげっ!!!」
なんとストックの上の部分がスパッと折れていた。こんなにきれいに折れるもんなのかと感心するくらいの切れっぷりである。「STOP」と書かれたところよりも上で締めて使ってるとこんなことになるんだな。つーか靴だけでなくストックも買い直さねばならんのか~。非常にショックである。とはいえストックは必要なのでとりあえず折れたところを突っ込んでドンドンと地面に打ち付けて何とか使えるようにしておいた。しかし数分後悲劇が起こる。足場がにゅるにゅるのところでスリップしバランスを崩す。すかさずストックで踏ん張ろうとするも折れたストックの先はすぽっと抜けてそのまま転倒。「どわぁ~!!!」と思うも自分では止められない。「こりゃあかん!!!」と思った瞬間。傍らに座っていた人に止めてもらった。この人がいなかったら下まで転がっていただろう。ほんとに命拾いをした。丁重に丁重にお礼を言い先を急ぐ。折れたストックはどうにも使えないということを身をもって学んだのでザックにしまう。

帰宅後、自宅にて撮影。








1本ストックとなり懸命に歩き塩尾寺にたどり着いたのは21時40分。こんな時間に塩尾寺なんて過去に一度たりともない。ボランティアの人も「時間がありませんので休憩は手短にされることをお勧めします」とか言っている。まぁそれは重々承知しているので休まず歩く。しかしここから先が毎年苦しめられる激坂区間である。踏ん張りがきかないところでこの激坂。全然前に進めない。GPSを見ても速度が3キロ台。こりゃマジで1時間かかるぞ。
後ろからはガンガン抜かれるがどうしようもない。一本ストックで亀の如くゆっくりゆっくり進む。ここで焼け石に水成れどもスズカでもらったスーパーアスリートを投入。普通にうまい。リンゴ果汁50%が体に染み入る。つーか甲子園大学。なんちゅう所に建っているんだ。
結局行き倒れ寸前で激坂を下り切り何とかゴール。時刻は22時32分。足切り8分前である。






いつもは感動のゴールなのだが今日は情けなくて何とも言えない気分である。認定証とたてをもらい脇へと座り込む。そして数分後。赤鬼さんがゴール。受付の皆さんとハイタッチで盛り上がりながらのゴールである。それを見て「あ~。オレ、ケツから5位以内だな」。
全縦は競争ではない。でも今回はひどすぎた。ちょっとへこんだわ。
宝塚の駅前ではおもてなし部隊がスタンバイ。はばたんもいて写真も撮ってもらえるんだが今回はやめといた。送られてきた全縦の手拭いも持ってきたんだが去年と同じポーズで撮るほど気持ちが高ぶっていない。「あ~ぁ。オレはこのまま終わっちゃうのかねぇ。」来年で37歳。体力の限界か???なんとも寂しい気分で阪急電車に乗り込んだ。   終わり
本日の記録・・・所要時間16時間10分。消費カロリー・・・9203kcal 脂肪消費率・・・50%   消費カロリーが9200超え。行動時間が長いだけにこりゃすごいわ。摩耶山までは心拍もMAX超えばかりだったけどそこから先はあまり心拍が上がらなかった。これは去年も見ていたからわかってたけど去年はこんなにちゃんと見なかっただけに「なるほどねぇ」と思った。あと、疲れてヘロヘロなのと心拍は全然関係ない。ヘロヘロな体にムチを打ったからといって心拍はあがらない。よってカロリーの消費にも関係ない。以上!!! 

激闘!!六甲全山縦走大会 2013 其の4

掬星台ではしばし休憩。いや~疲れた。雨が降っているのであずまやで休む。となりでは赤鬼さんが参加者と談笑。去年もここで赤鬼さん見たな。
おにぎりやアミノバイタルでエネルギー補給。そしてこれだけはどうしても外せない。名物のホットレモンを頂く。


「あ”ぁ”~~」冷えた体に温かいホットレモンが染み渡り声にならない声が出る。




15分ほど休憩して再び出発。さぁここからは後半戦に突入する。毎年感じるのがこの掬星台を出発した時の明らかに感じる体の重さ。ここから最終チェックポイントまでが僕的には一番きつい行程である。毎度のことながらここからがスピードがどーんと落ちて後ろからバシバシ抜かれるのだ。今年もご多分にもれずバシバシ抜かれた。
特に嫌なのが舗装路歩き。アゴニー坂を下り終えてから始まる舗装路歩きではさらに後ろからバシバシ抜かれる。舗装から外れ三国池へと向かう山道も体が重くて非常にきつい。休まずに歩くも亀並みのペースである。これも毎年のことながら今年は例年になく遅い。これも日頃の残業の疲れということにしておこう。
三国池から再び舗装路歩き。もぉ~しんどいわ。しかしこの先に毎年楽しみにしているポイントがある。頑張ろう!!!
丁字ヶ辻を過ぎ六甲山ホテルを過ぎると「おぉ~見えてきたぞ!!!」
そのポイントとはそう、六甲山郵便局である。ここで振る舞われる甘酒は世界一うまい。僕が飲んだどこの甘酒よりもうまい!!!間違いなくそう言い切れる。




今年もいただきますよぉ~。






ペースがあまりに遅れすぎててゆっくりしてる暇はないのだがここはどうしても外せない。一杯だけ「ぷはぁ~」っと頂いた。写真を撮るのも忘れるくらいうまい甘酒である。
再出発。記念碑台を過ぎしばらく歩いて道を逸れる。ゴルフ場へと続く道だ。毎年この辺で日が暮れてきてなんとも寂しい気分になってしまう。ガーデンテラスには17時15分に到着。遅いわ、これ。エネルギー補給とトイレ休憩で約10分休憩。もう周囲は真っ暗である。ここまで来るともう集団はバラバラ。暗闇を一人で歩く時間も結構出てくる。それでも後ろから来る人には余裕で抜かれる。頑張って歩いてるんだけどねぇ。極楽茶屋からは舗装路に出る。舗装路歩きが嫌いな僕は舗装路を歩く集団と離れ一人忠実に山道の縦走路を歩く。たとえアップダウンがあろうとも固いアスファルトの道よりは足にやさしい山道の方が断然ましだ。舗装路とクロスしては一人山道へと消えていく。舗装路より歩く距離も短いのでなんでみんなこちらに来ないのかと思うんだが、昔は僕も舗装路を歩いていたのでその気持ちもわからなくはない。
今年は最後まで縦走路を突き抜けて縦走路を左にわけ、急坂を車道に向け下っていく。すると「?????」一軒茶屋の向かいのスペースがやけに明るい。
「何じゃこれ?」と近づいていくとなんとそこが最終チェックポイントになっていた。これまではトンネルをくぐった先だったのに今年から変わったらしい。全縦ニュースとか送られてきた資料を全く見てなかったのでびっくりした。しかも最終チェックポイントの通過時間は18時20分まで。時刻はすでに18時17分。これはいかんと慌ててハンコをついてもらいに行った。時刻は18時19分であった。

激闘!!六甲全山縦走大会 2013 其の3

早々に菊水山をあとにする。いつもならここでエネルギー補給を兼ねて休憩したりもするのだが時刻は11時50分。ここまで約5時間半を要している。僕的に次の目的地に定める市ヶ原までは山と高原地図によるとコースタイムは1時間45分。コースタイム通り歩いても到着時間は13時35分である。これはマズい。
これまで稼いできた高度を一気に下りお次は鍋蓋山へと登り返す。ここの登りも定番の渋滞ポイントである。傍らにはバテてる人もチラホラいる。この辺でバテてたら宝塚までたどり着けるんだろうか??まぁ自分も人のことをどうこう言えた義理ではないが・・・。








鍋蓋山を12時45分通過。さぁ一気に市ヶ原まで向かうぞ。







しかし「ん???」 なんか疲労感を感じる。かれこれスタートから六時間半。そろそろ疲労が出てきてもおかしくはないが例年で考えると少々早いような気がする。う~む、会社に2連泊するほどの激務の影響か???
結局市ヶ原まで持たず手前の大龍寺で休憩。時刻は13時5分。自販機の飲み物はほとんど売り切れのため補充に来ている業者の人から直接買う。10分ほど休憩し、おにぎりやパンでエネルギー補給。雨も降りそうなので再び雨具も装着した。
仕切り直して市ヶ原へと向かう。まだ昼だというのに雲が低く垂れこめていて周囲は薄暗い。市ヶ原には13時35分着。トイレだけ済ませて早々に出発する。

道の脇では「名物」のイノシシ君たちがまったりと日曜の昼下がりを楽しむ。





さぁ前半戦の最大の関門、摩耶山の登りにさしかかる。ここから掬星台までは当然ながら登り基調である。ただしここのいやらしさは時折混じるアップダウンである。今でこそルートを体が覚えているのでまだましだが初めの頃は「えー、また登るの???」「掬星台まだか~???」と結構精神的にくるものがあった。
ここは休まずに一気に進まねばならん。気合を入れる為にこないだのスズカでもらったメイタンの「こってりミネラルタブレット」(2粒入り)を口の中に放り込む。はっきり言おう。ただの塩である。2粒一気に放り込んで非常に辛い。しかしこれまで甘いものばっかり口に入れてきたのである意味新鮮ではある。ただし2粒一気は失敗である。
話を戻す。前の人に食らいついて一気に登る。毎度のことながらやっぱりきつい。市ヶ原から掬星台までのコースタイムは1時間半。「ひーひー」言いながら必死に前の人について行く。山道を抜けアスファルトの道に出る。「ほえ~。やっとこさ抜けた。」
掬星台には15時05分に到着。全くのコースタイム通りである。結構頑張って歩いてるんだけどな~。全然タイムを縮められない。とりあえずチェックポイントでハンコをついてもらった。

激闘!!六甲全山縦走大会 2013 其の2

スタート地点へと向かう。雨こそ小康状態だが風が強い。歩きながらストックを出そうとした時にトラブル発生。なんと片方のストックが固く締まっていて三段目が伸ばせない。それでは困るので立ち止まり「うおりゃ〜!!!」と本気でねじるもどうにもダメ。「おいおいどーするよ?」
片方しかストックが使えないとなると非常に困る。とはいえこの状況はどうしようもない。9月に五竜に行ってからそのまま放ったらかしにしていた。本来はばらして保管なんだがそのままにしていた。自分のミスである。
とりあえず二段目を最大限に伸ばして使う。それでもどうにも短いので「STOP」と書かれた線よりも若干上のところまで伸ばす。それでも短いけどこれ以上はやりようがない。
そんなことをしていたのでスタートはは6時22分。風が強いのでスタートの横断幕は道路わきの柵に取り付けられていた。
 
ぶれてます。






 ストックの件でテンションは上がりきらない。それでも気持ちを切り替え旗振山への登りにかかる。 スタートが遅いので人は少なめ。スイスイ歩けるが何だか置いてけぼりをくったような感じで若干焦りを感じる。予想ゴール時間は22時。頑張って歩こう。


旗振山



 
 
鉄拐山を下り高倉台の団地へとやって来た。「静かに!」の団地である。前方の山を見ると「お〜おるおる!」栂尾山名物の階段の渋滞である。今年もきちんと渋滞している。




もういっちょ。





しかしやはり時間が遅いため渋滞は短い。いつもの時間帯なら道路をまたぐ橋あたりから渋滞するのだが今回は階段まですんなり行けた。階段も数珠つなぎにこそなってはいるけど一定のスピードで進んでいて立ち止まることはない。
このままどこまで行けるかなと思っていたらやはりすんなりとはいかなかった。横尾山の先を先頭にしばし渋滞とお付き合い。しかし横尾山の先の若干足場の悪い下りを越えると渋滞は解消。その後もスイスイ進み高取山も難なく通過。そして鵯越の駅へと歩を進めた。





鵯越近辺というのは住んでる人には怒られるがなんとなく陰気臭い。道は狭いし傾斜地だし古い建物が多いし。なんか窮屈さを感じる。商店も潰れているところが多く、今年はとうとうコンビニ(ヤマザキ?)までもが潰れていて陰気臭さに輪をかけていた。
鵯越の駅の横から山道へと入る。えっさほいさと進み鈴蘭台下水処理場に到着。腹下し現象にやられているときはここで必ずトイレに駆け込んでいたが今回はスルー。ストッパが絶妙に効いてる。ちなみになんとなくおなかの調子が下りにさしかかりそうだったので縦走をスタートしてから2発目のストッパを投入している。
菊水山へ向かっていると雲の切れ間から日が差してきた。いい加減暑くなっていたのでここで雨具を脱ぐ。あ~涼しい!!!
身も心も快適になり菊水山に挑む。全縦前半の関門の一つではあるけどまぁ別にどうということはない。スタートが遅い分渋滞も少なく上の方までホイホイ進めた。それでも傍らでバテてる人もいる。普段山に登っていない人達であろう。






さすがに頂上付近では渋滞したけどそれでも例年と比べれば大したことはない。









そして11時47分、菊水山のチェックポイントに到着した。
 

激闘!!六甲全山縦走大会 2013

11月10日、午前4時10分。目覚ましの音で起こされる。「あれ?こんな時間になんだっけ??」
寝ぼけ眼で状況がつかめない。「スズカはもう終わったし昨日も会社行ったから今日は日曜でしょ。休みじゃん」
二度寝しようとして気づいた。「そうだ、今日は全縦だ!!」
ここのところ仕事がめちゃくちゃになっている。今週は火曜日が23時上がりで水曜日は朝「行ってきまーす!!」と出かけ帰宅したのは金曜日の21時半。なんと会社に2泊するという事態に陥っていた。文句なしのブラックっぷりである。そして土曜日も出勤。こんな状態だったので全縦の準備もまったくできておらず・・・。
土曜日は三宮のビジネスホテルに泊まるつもりだったけど昼休みにネットで空室を調べるもめぼしいところはすべて満室。出発の準備もできていなかったので前泊をあきらめて当日の朝出発することにした。ここ数年は前日に和田岬の弟の家に泊めてもらっていたので何年かぶりの当日スタートである。
飯を食い荷物をまとめているとどんどん時間がせまってくる。僕が乗る電車は4時48分発なのだがすでに時刻は4時40分をまわっている。これはマズいと玄関を飛び出し雲雀ヶ丘花屋敷の駅へと走る。寝起き同然の体には駅までの坂道がきつい・・・。
はぁはぁ言いながら改札をくぐり電車に乗り込む。全部の車両を見たわけではないがおそらく乗客は僕一人だったと思う。

ホームには全くひと気なし。






電車宝塚に向け定刻に出発。お次の山本から山の格好をした人が一人乗ってきた。間違いなく全縦の参加者だろう。宝塚までは普通の格好の人の中にぼちぼち山に格好の人達が混じっている。
車内では適当につっこんできた荷物の整理をしたり下痢止めの薬を飲む。毎年この全縦では腹下し現象に悩まされる。(昔のブログ参照)
今年も先週までは何ともなかったんだが今週の激務のおかげでお腹が弱くなっていた。去年までは正露丸を飲んでこの全縦に参戦していたのだが効果はいまいち。そこで今年は新型兵器、水なし一錠の「ストッパ」を導入することにした。文字通り水なしで飲めるという利点とCMでみた即効性に期待したのである。ちなみに前日に試してみたのだが確かに効果は実感できた。プラシーボかもしれんが効くのであれば何でもいい。

というわけで4時58分、宝塚に到着。西宮北口行きの電車に乗り換える。西北での乗り換えのことを考えて先頭車両へと乗り込む。山の格好の人多し。半分弱はそれっぽい。




5時03分、西北へ向けて出発。ここでアミノバイタル、スーパーヴァームなどを注入。おっさんなのでドーピングをせんと戦えない。
西北で新開地行きに乗り換え。車内は6割方がたが全縦軍団である。気付くと窓をたたく雨音が聞こえる。もう降ってきやがったか・・・。去年は大雨だったが今年も雨降りになる模様。気が重い・・・。
そして5時47分、新開地に到着。ここまで来ると周りが全縦軍団に包囲されてる。
乗り継ぎの5時51分発の姫路行きの車内は9割方が  全縦軍団である。事情のわかっていない普通の格好をした人なんかはこの異様な光景に「なにこれ???」みたいな顔をしている。外は雨が降っているのでとりあえずこの段階で雨具を着ることにした。





そして6時10分、須磨浦公園に到着。改札は全縦軍団であふれかえっている。ついでにトイレも軍団であふれかえっている。







 改札を抜けると待ち合わせや準備運動をしている軍団が。とりあえず今年もここへやってきたぞ。そしてスタート地点めざし歩き始めた。








六甲全縦

今六甲の全縦から帰ってきた。いや〜今回も疲れた。いろいろトラブルも発生したし。まぁその辺のところはまた明日。今日は疲れた。

CWX

今日、修繕をお願いしていたCWXを取りに行った。好日さんからは先週連絡をもらってたんだけどなかなか店が開いてる時間に仕事が終わらなくて行けなかったのだ。今回もお代はタダ。さすが天下のワコールさんである。今回の修繕も自分が岩場でガリっとやったのが悪いんだけどそれでも無償で修繕してくれるワコールさんの面倒見の良さには感激である。こういう対応をしてもらうと「次はskinsにしようかな」なんて思っちゃってた気持ちが「やっぱ次もCWXでしょ。」となってしまうのである。これで今度の全縦も安心だ。

全縦

鈴鹿のエンデューロに続き全縦の書類も手元に届いた。スズカの方はズタボロだけどこちらの方は普通にこなせるような気がする。かれこれ7回目の参加である。去年までは前日に和田岬の弟くんのところに泊めてもらってたけど、奴が広島に転勤になってしまったので今年はそれができない。少しでも早くスタートしたいのでホテルをとろうか考え中だけどまだ結論を出していない。三宮に泊まれば川西から行くよりも1時間早くスタートできる。山の・・・いや全縦の1時間は非常に大きい。前半の渋滞具合がだいぶ違う。金で1時間を買うと思って泊まろうかな。ちなみに前日の土曜日は出勤日である。なんとしても早く終わってほしい。

手拭い

先日、毎度おなじみの全縦の手引きが届き今年も参加賞の手拭いが入っていた。
去年のものとは色違いである。いや~いいね。個人的には今年の色の方が好きだ。今年もこれを持って参加して最後に去年と同じポーズで記念撮影だ。

2013 秋山行 ゆったりまったり五竜岳 ファイナル

下山後はエスカルプラザの竜神の湯に入浴。登山者でいっぱいかと思いきやがらがらでゆっくりできた。大好物の水風呂もあり、水風呂→サウナ→水風呂のパターンも堪能できた。

入浴後はエスカルプラザで土産を買いタクシーで八方の無料駐車場まで戻った。当初は駅まで歩き白馬まで電車、そこからまた歩きorバスで行こうかと考えていたがめんどくさくなったのでタクシーにした。料金二千百円也。



その後飯を食い安曇野インターから高速へ。しかし中津川辺りで19キロの渋滞にはまる。通過に二時間とか言うので下道に逃げる。その後はいったいどこを走ってるのか全くわからなかったけどとにかく山道を延々走り(ダムもあったな)瀬戸を抜け長久手へ。万博の跡地の横を走るがらがらのリニモを横目に再び有料道路(グリーンロード?)に入り、小刻みに各種高速を乗り継ぎ名駅へ。
時はすでに20時を回っていた。結局帰りも特急に乗るはめになってしまった。つーか疲れがどっと出てきて眠い。急行を乗り継いで帰れる時間帯でも特急にしてたかもしれん。車内で飯を食い四日市辺りから寝た。その後は鶴橋、大阪で乗り換えて家に着いたときには日付が変わっていた。こうして64座目の百名山、五竜の山行が幕を閉じた。今年の遠征はこれで終わり。山の方は六甲の全縦を残すのみだ。来年は70座にのせたいなぁ。
 


ビスタカー。これ、僕が子供のころから走ってる。








で、僕が乗るのはこっち。








車内ではエビスとちくわ。つーか眠い・・・。









四日市。ここから鶴橋まで意識なし・・・。




おしまい  

2013 秋山行 ゆったりまったり五竜岳 其の4

 

翌朝。4時20分起床。暑いし足も伸ばせないしで1時間に1回は目が覚めてた。でも目を閉じて横になるだけでも体力は回復する。3時過ぎくらいから冷たい風が入ってくるようになって「あ~玄関開けてんだな~」と思っていたら寝床の窓が開いていた。暑くて誰かが開けたようだ。

飯を食い5時35分に小屋を出発。64座目の百名山、五竜岳に向けアタック開始である。

ちょうど太陽が出てきた。







 
目指すはあの頂。







とりあえずいるものだけをサブザックにつめて残りは小屋にデポした。寒いのでダウンを着たままのスタート。まぁ雨も降らんし暑くなりゃ脱げばいいわい。
体も暖まらんうちからいきなりの登りである。これから先のルートにも鎖場があり山頂付近の下りは滑落注意とガイドに書いてあった。気は抜けない。






山頂は目の前に見えるのでコースタイムの一時間よりもだいぶ早く着きそうに思えたけど前が詰まり始めた。鎖場の通過である。一瞬緊張したけど足場も手がかりもしっかりしているので大丈夫。ただ降りてくる人とすれ違いができないので渋滞が発生する。






上まで上がってくると完全に岩山の様相を呈してくる。ますます登りと下りの離合で渋滞する。








山頂には人影が。その向こうにお月様。








アップ!!!







 
岩山ですな。








 渋滞待ちの時間で辺りを見まわす。鹿島槍へと続く八峰キレットがきれいに見える。恐ろしいまでの威圧感である。去年鹿島槍をやるときにこのルートを選択しようとしたけど鹿島槍の南峰から北峰に向かう途中でビビって引き返したような奴に手に負える代物ではない。あんな計画たてなくてほんとよかった。
 
そして山頂直下に到着。YouTubeにこの登りをアップしてる人がいてそれを見て「・・・。これを登らにゃならんのか。」と大いにビビったもんだ。そういうのもあって去年は五竜をやめて笠にしたのである。思えば奥穂も槍も剱もやってはいるんだがここ最近岩場が怖くていかん。まぁ六甲山の岩登り教室以来だいぶ改善されてはきた。もうちょっとで何かをつかめそうな感じである。






 
滑落注意。








 

山頂直下も手がかり足がかりはしっかりしていた。そんでもって無事通過。「ついたどー!!」って思ったその場所は八峰キレットとの分岐点。五竜の頂上はそこからちょっと入ったところにある。そして頂上目指し最後のウィニングロードを歩く。槍から薬師から水晶から赤牛から立山から剱から・・・。この辺りの主峰という主峰が見渡せた。南を見れば八ヶ岳連峰の向こうに富士山の姿が。苦節丸一年、「超」がつくほどの雨男的には涙が溢れそうになるくらいの景色である。


こちらは剱。







 

そして、ついについに頂上に到着。6時35分、4座目の百名山、五竜岳の頂に立つ。時刻は6時35分。きっちり1時間かかった。頂上は山名標を先頭に写真まちの渋滞が発生していた。僕とK籐も登頂の証拠写真を撮り、その後頂上からの景色を楽しむ。ただ下りのことを考えるとまだ気が抜けない。








多少の緊張感を持ちながら下りにかかる。まぁ一度通った道なのでどんなもんかはわかっている。基本の三点確保で着実に岩場・鎖場を通過。そういや昔は常に三点確保を意識しながら登ってたな。なんか思い出したわ。










写真で見ると全然大したことないんだよな。
でも実際は結構な下り。










振り返れば青空。











そして岩場。










小屋を見下ろす。  








しかしまぁ下りは早い。あれよあれよという間に小屋まで戻ってきた。デポしたザックを回収し休憩がてら荷物をまとめて下山にかかる。

←改めて下ってきた五竜を振り返る。





いったん登って下山に使う遠見尾根を見下ろす。ほぉ~あそこを歩くわけですか。前情報ではこの遠見尾根、わりかし忠実に尾根をたどるのでアップダウンが厳しいとのこと。まぁ昨日みたいな岩場はないので気は楽である。


ここから本格的な下りが始まる。







下り始めるとこれまた結構斜度がきつい。その急な下りをくだっていると右手には先ほど登った五竜がお見送り。ここから見てもあの岩のごつごつ感、豪快ですな。







こんな鎖場も。
写真では急に見えるけど実際は鎖に頼らなくても足だけで下れた。









その後は下っては登り返すというのを繰り返す。しかししつこいんだがこの尾根、斜度がきつい。僕らは延々とその斜度のきつい下りをくだるのだが、登ってくる人たちの顔は一様にきつそうである。こりゃ登りは八方尾根経由にして正解であった。

下り初めは周りの景色もしっかり見えていたのにしばらくするとガスがかかってきた。はっきりと見えていた八方尾根の登山道もガスに隠れて見えなくなった。でもいい。昨日から今まで最高の景色を堪能したから。
←途中からは樹林に入る。やっぱ八方の方が視界も開けていていい。




西遠見から始まり大遠見、中遠見ときて最後の「遠見」シリーズである小遠見山に到着。山頂には休憩してる人たちが大勢いた。そこで意外だったのが小遠見山自体が登山対象となっている山であったことだ。みんな五竜から下ってきたかこれから登る人だと思っていたのだがここで引き返す人たちが結構いた。その先もアルプス平まで下る間に「この人たちは小遠見止まりだろうな」と思わる人々が多数いた。小遠見止まりじゃ何とも消化不良な感じもするけど、そこはまぁ人それぞれ。まぁいろんな形があってもいいかと思う。

 
こちらは大遠見にて。テレキャビンまで5kmだと。








で、中遠見。西遠見は撮り忘れた。








さぁラストスパートじゃー!!!







地蔵の頭でリフトを左に眺めながらアルプス平に到着。まだまだ山の上なんだが今回の山行はここまで。ここからはテレキャビンのお世話になる。










アルプス平の駅ではラッキーなことに五竜鍋なるものが振る舞われていた。僕も一杯ごちそうになる。う~ん、うまい!!!胃袋にしみわたるねぇ。







 おいしい五竜鍋に心も体もほっこりしたところで下界に戻る。テレキャビンでばびゅーんとひとっとび(決して「飛んで」はいないが・・・)である。そして下界に舞い降りた。

2013 秋山行 ゆったりまったり五竜岳 其の3

小屋の受付を済ませる。やはり今日は布団1つに人間二人だ。K藤は即布団に横になる。僕は荷物を整理したり小屋の周りをうろうろする。

ところでテン場がえらいことになっていた。とうとう登山道にも張れなくなって小屋の裏にもテントが張られている。







小屋に入るとこちらもえらいことに。通路に置かれたザックで通路が埋まっている。あとからあとから到着する人が来て寝るとこもうさぎ小屋どころかタコ部屋と化していた。やはり秋の連休の山小屋は避けるべきだったか…。今回は岩場の通過もあるので軽量化の意味も含めてテント泊はやめた。でも、去年、今年の様子を見るとテントの方がよかったかなとも思う。ただこれは晴れてるから思うことであってこんな状況でも雨なら小屋の方がいい。まぁ何を優先するかだよね。

自炊室で夕食をとり寝床へと向かう。まだ18時過ぎ。眠くないのでiPodで動画を見ながらごろごろする。今日の小屋の夕食は五回戦まであるらしい。五回目は20時20分から。山の20時20分と言えば下界で換算すると深夜である。ざっくり23時20分くらいか。普通ならもう寝るくらいの時間だがそんな時間から食事とは大変である。
iPodの電池もなくなってきたので見るのをやめて目を閉じる。今日は心配してた牛首も無事に通過できた。明日も鎖場があるんだよな。まぁ仕方がない。そこを越えなきゃ登れないわけだし。地図に「危」マークもないし足場さえあれば大丈夫だろ。牛首を通過したことで自信もついた。しかし雨が降ってたらヤバかったよな~。ツルッと滑るかもと考えると恐怖が百倍増しだ。明日も雨は降らない模様。五竜を往復するまではマジで雨は勘弁だ。

夕焼け小焼けでまたあした~♪♪

2013 秋山行 ゆったりまったり五竜岳 其の2

  翌朝。6時5分起床。天気はどかっ晴れである。 SAから常念も大天井も燕もすこーんと見渡せる。いや~今年は雨男ぶりをいかんなく発揮していたのでめちゃくちゃ嬉しい。
  
   
   
  
        
   
   

梓川のSAから望む常念岳。何度もここで夜を明かしたけど初めて見れた。
  

 
 
  
  
 
   
  

豊科インター改め安曇野インターで高速を降り八方のゴンドラ乗り場へと向かう。国道からもピラミダルな常念が見える。
 
 
 
 
 
 
  

無料駐車場に到着。白馬三山がお出迎え。
 
 
 
 
 
 
  
 
 
上を見ればパラグライダーが乱舞。
 
 
 
 
 

  
 
    
そしてゴンドラ乗り場へ。ここでオリンピックやったんですな。
 
 
 
 
 
  
 
 
   
ゴンドラ「アダム」で一気に上まで。
 
 
 
 
 
 
 
 
   
その後はリフト。
 
 
 
 
 
  
 
  

リフトの終点。
白馬三山が素晴らしい!!!
 
 
 
 
 

 
 
    
その後2つ目のリフトへ乗り継ぐ。
  
  
  
 
  
  
  
   
    
リフトからの景色。五竜と鹿島槍がお出迎え。明日下山に使う遠見尾根も見渡せる。
  
  
  
 
 
 
   
   
 
スタート地点の八方池山荘に到着。登山者と観光客が入り交じり非常に賑やかである。
 
 
 
 
 

 

 9時55分、まず唐松山荘を目指す。今日は唐松岳を往復し五竜山荘まで行く。まぁ見事な秋晴れである。白馬三山から不帰キレット、その先も鹿島槍まできれいに見渡せる。これだけきれいに晴れた山行は去年の笠からの下り以来、一年ぶりである。このところ人が少ない山行ばかりだったので周りにこんだけ大勢の人がいるとなんか楽しくなってくる。
 
 
   
       
  
  
白馬三山。きれいだから何枚でも撮っちゃう。
  
  
  
  
 
 
 
   
後ろを振り返る。
  
  
  
 
  
   
  雨もガスの心配もないにこにこハイキングである。いや~こりゃいいわい。






楽しく歩く。眼下に八方池。
  
 
 
 
 
 
  
   
すげーな、この威圧感。
  
  
  
 
   
  
   
左手には五竜と鹿島槍。
 
 
 
 
 
 
  ぐいぐいと標高を稼いでいるとK藤がバテてきた。K藤名物、初日病の兆しが見える。このK藤、どこへ行っても初日はバテバテ。それどころか頭痛などの高度障害が出る。なので初日は小屋やテン場に着くなりバタンきゅ~が常である。ただし二日目には復活しアグレッシブな動きを見せる。一方、僕のほうは先週の六甲山行の時の靴擦れ(くるぶしのあたり)が治らず、「このままでは歩けん!!」ということでタイオガブーツの起用を見送り先日引退させたアルパインクルーザーを復活させた。今回の山行では雨は降らないだろうということと、もし降ったにしても足になじんでいないブーツで歩くことと比べたら濡れることなんて問題ではないという判断によるものである。ただしいくら長年履き続け足になじんだブーツとはいえ、靴ひもを全部結ぶと若干靴連れの部分が痛い。というわけで上から2つ目の部分を飛ばして靴ひもを結んだ。足首あたりのホールド感が弱いけどこうすることで靴連れの部分の痛みは全くなくなった。この辺は長年連れ添って僕の足に完全になじんだブーツのなせる業である。改めて「アッパーさえダメにならなかったらな~」と悔やまれる。

 丸山ケルン。大勢の人たちが休憩中。
 
 
 
 
 
 
 
  
不帰キレット。すげーな、こりゃ。
 
 
 
 
 
 

 
   
こんなところも通る。
 
 
 
 
 
 
 
   
まぁ問題なく歩けますが。
 
 
 
 
 
 
 
   
上の方まで来ると荒々しいですな。
 
 
 
 
 
 
  
時折K籐の休憩に付き合いながら1219分、唐松山荘に到着。コースタイム3時間半に対し所要時間は2時間24分。まずまずのペースである。

小屋に到着する前に、「オレ、唐松岳往復してくるけどその間休んどくか??」と聞くと「休む!!」と言っていた初日病のK籐もいざ唐松岳のピークを目にすると「やっぱ行く!!」と言った。というわけで小休憩をはさんで唐松岳を目指す。ちなみに小休憩の間に小屋で登山バッチを購入した。

 
    
  
山荘の前にザックをデポし唐松岳を目指す。、
 
 
 
 
  
 
 
   
おぉ、あんなところに剱が。
 
 
 
  
 
 
 
   
唐松山荘。あんなとこに建ってたのね。
 
 
 
 
  
 
 
   
山並みの向こうに槍が。
 
 
 
 
 
  
 
ひと登りで唐松岳に到着。ピークからはキレット越しの白馬三山はもとより剱岳から立山、槍も見えた。こんなどかっ晴れの日にピークに立ててほんと幸せである。
 
 
 
 
  
 
   
剱から立山。
 
 
 
 
 
  
 
   
小屋を見下ろす。
 
  
 
  

 
 
 存分にピークからの景色を楽しみ再び唐松山荘に戻る。再びザックを背負いお次は今宵のお宿、五竜山荘を目指す。
 
 
 
 
 
  
 

さぁここからが今日の核心部分である。岩場嫌いの僕が最も懸念していた岩場・鎖場が始まるのである。 分岐の道標を過ぎるといきなりその核心部分が始まる。牛首である。
早速渋滞が発生していた。「ここめっちゃ怖いや~ん」という関西なまりの女の子の声が聞こえた。「う~む、やっぱり怖いのか・・・」

しかしここを通過しなくては何ともならない。この岩場を避けて遠見尾根をピストンという手もあった。しかしそれだと完全に岩場から逃げることになる。それじゃだめだということで今回このコースを選択した。
   
  
  
  
渋滞を少しずつ進むと鎖場の全容が見えた。いや~紛うことなく鎖場である(笑)。ヤマレコで「高度感はない」とか書かれてたけどそれなりに高度感はある。ただし今日の僕は前回の裏銀座の山行でなんとなく岩場の通過に自信が持ててた。まぁ足場さえしっかりしてれば大丈夫でしょ、みたいな。
 
  
 
 
 そのなんとなくの自信で鎖場に挑む。地図上ではここの鎖場には「危」マークはついていない。その程度の岩場なので手がかりもあるし足場もある。岩場の基本である三点確保で鎖場を通過する。鎖を持とうとすると逆に不安定になるのでやはり手で岩をつかむに限る。そして初めの鎖場を通過。ここで自信が確信に変わった。槍とか奥穂、剱に登った時とかちゃんと意識して三点確保してたよなってのを思い出した。それもこれも3月の六甲山の岩登り教室のおかげである。ありがとう、岩登り教室。


 
 
 
 
    
振り返るとこんな感じ。
  
  
  
  
    
  
  
その後もしばらく鎖のかかる岩場が続いた。最後の辺では鎖のない岩場の登りもあった。でも三点確保で問題なくクリア。気は抜けなかったけどビビッて足がすくむとかいうことはなかった。
 
 
 
 
 
 
     
トラバースもあり。
 
 
 
 
 
 
 
 
そしてあとは山荘までなだらかな道が続く。しかしここでK籐の初日病が悪化する。「頭がガンガンする」と言い始めた。毎度のことなれど高度障害である。吐き気はないけど頭が痛い、これがK籐の高度障害である。その後はペースが大いに落ちる。ただ危ないところは通過したしあとは小屋まで惰性で歩けばいいだけだ。
 
  
 
 
 K籐が休んでいる間、自分が歩いてきたトレイルを振り返る。
 
 






  しかしここらあたりでK籐だけでなくバテて座り込んでる人たちがぽつぽつ現れるようになった。みなさん、もうちょっとですよ~。
 
 
 
 
 
  

  そして眼下に五竜の山荘が見えてきた。とうとう着いたぜ。しかし小屋の裏まで来て異変に気付く。「ん??」

どう見ても登山道というところにテントが張ってある。しかも何張りも。「なんじゃこれ??」

しかしすぐに悟った。「こりゃ、小屋もぎゅーぎゅーだな。」

そう、登山者殺到でテン場に収まりきらなくなったのである。
  
   



  

小屋の表に回ると小屋の前にも無数のテントが。こりゃすごいなぁ~。こんなの初めて見たわ。小屋に入ると受付待ちの人達でごった返している。「こりゃマジで布団1つに2人だな。」 去年の笠もそうだった。9月の3連休の北アルプス。こりゃ腹くくるしかねーな。ちなみに到着時刻は1546分。唐松山荘出発したのが1317分。コースタイムは2時間半。コースタイムどおりである。渋滞もしてたしK籐も初日病で休み休み歩いてたからこんなもんか。まぁ無事についてよかった。

2013  秋山行 ゆったりまったり五竜岳 

この三連休、金曜日の夜から五竜へ行ってきた。
金曜日、17時に会社を脱出。ほんとは15時ころに脱出する予定であったが、ふと考えて2時間遅らせた。今回僕は近鉄で名古屋に向かい相方のK籐と合流する。近鉄の株主優待券を購入していたのだが急行(快速急行)を乗り継いで名古屋まで行くつもりであった。しかし15時に会社を出るとこれまでの残業から定時までの2時間半が削られてしまう。名古屋までの特急料金は1850円。ぶっちゃけこれなら1時間余計に働いて特急で行った方がお財布的には賢い。←せこい
しかし特急で行くなら別に定時に出たっていいじゃんと思い、一瞬定時ダッシュを考えたが定時間際にめんどくさい案件が飛び込んできてはたまらないので余裕を持って17時で脱出することにした三ノ宮発17時36分発の新快速に乗り込み大阪で関空快速へと乗り継ぐ。

 鶴橋には18時20分に到着。ここで近鉄に乗り換え。







お次の特急は18時36分発である。









この隙に売店で弁当と発泡酒を購入。旅の準備は万全である。やることもないので少々早いがホームへと下りる。う~む、さすがに帰宅ラッシュの時間帯。この時間帯の列車にでかい山のザックを持って乗るのはちょっと嫌だな。 


ラッシュです。




特急ならゆったり構えていられるので気が楽だ・・・と思っていたんだがここで少し目論見が外れる。これまで近鉄特急で満席なんてことがなかったので「この時間でもノビノビいけるだろ」なんて思っていたんだがこれが少し甘かった。特急券を買う際に「窓側で」と指定すると「通路側しか残っていません」との返答が。これにはちょっとびっくりした。結構いるんだねぇ。近鉄特急に乗る人。

 列車を待っていると向かいのホームにダブルデッカーのビスタカーが入線。かっこいいなぁ。いつかチビを連れて乗ってみたいな。








ホームの電光掲示板を見ると僕の乗る列車の前に「通過」の文字が。鶴橋はすべての列車が停車するので何か回送電車でも通過するのかなと思っていたら前方から見覚えのある列車が。






なんと最近話題のしまかぜであった。おぉ~、初めて見たぞ。(写真は間に合わなかった・・・。)








去り際をパチリ。







そして我が名古屋行きの特急が入線。車内はやはり窓側はすべて満席。それ以外にもほとんどの席が埋まっており乗車率は90%以上。恐れ入りました。




列車は名古屋に向け出発。全席指定なので当然座席は確保されているんだがやはり隣に人がいると圧迫間がある。網だなもすでに埋まっている。仕方なく通路のすみにザックを置く。特急なので頻繁に人の乗り降りがあるわけではないからいいけどこの状態の新快速なり急行だったりすると結構きついな。早速弁当を開き発泡酒をプシュ~。今日は自分で運転しないからアルコールだって飲めるのだ。


20時56分、名古屋到着。









これに乗って来ました。








K藤に電話するとスーパーで買い物中とか言うので地上に出て駅前をぷらぷらする。名古屋自体には何度も通過してたけどこうして下車して駅の周りを歩くのはほんとに久しぶりである。目の前には噂には聞いてたミッドなんとかスクエアってビルがそびえている。情報としては知ってたけど大名古屋ビルが取り壊され松坂屋も取り壊されて駅の前がすこーんと空いてて少し寂しい。名鉄セブンもなくなってヤマダ電機になっていた。

大名古屋ビルは跡形もなし






松坂屋もなくなった。







久々にタワーズを見上げる。改めて見るとでけーな。









ナナちゃん







K藤と合流し21時20分、梓川のSAに向け出発。車が新しくなりホンダのNボックスになっていた。軽ながら天井も高く、なんか広く感じる。

名古屋高速から東名、中央とひた走り梓川のSAには23時40分に到着。なかなかいい感じである。その後SAの中をうろついて明日に向けて眠りについた。

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