- 2024/09/20
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若いつもりがとうとう37歳になってしまった。 止まらない体重増加にもうダイエットはあきらめた。 現在は東京で一人寂しく単身赴任生活を満喫中。
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9時55分、まず唐松山荘を目指す。今日は唐松岳を往復し五竜山荘まで行く。まぁ見事な秋晴れである。白馬三山から不帰キレット、その先も鹿島槍まできれいに見渡せる。これだけきれいに晴れた山行は去年の笠からの下り以来、一年ぶりである。このところ人が少ない山行ばかりだったので周りにこんだけ大勢の人がいるとなんか楽しくなってくる。
白馬三山。きれいだから何枚でも撮っちゃう。
後ろを振り返る。
雨もガスの心配もないにこにこハイキングである。いや~こりゃいいわい。
楽しく歩く。眼下に八方池。
すげーな、この威圧感。
左手には五竜と鹿島槍。
ぐいぐいと標高を稼いでいるとK藤がバテてきた。K藤名物、初日病の兆しが見える。このK藤、どこへ行っても初日はバテバテ。それどころか頭痛などの高度障害が出る。なので初日は小屋やテン場に着くなりバタンきゅ~が常である。ただし二日目には復活しアグレッシブな動きを見せる。一方、僕のほうは先週の六甲山行の時の靴擦れ(くるぶしのあたり)が治らず、「このままでは歩けん!!」ということでタイオガブーツの起用を見送り先日引退させたアルパインクルーザーを復活させた。今回の山行では雨は降らないだろうということと、もし降ったにしても足になじんでいないブーツで歩くことと比べたら濡れることなんて問題ではないという判断によるものである。ただしいくら長年履き続け足になじんだブーツとはいえ、靴ひもを全部結ぶと若干靴連れの部分が痛い。というわけで上から2つ目の部分を飛ばして靴ひもを結んだ。足首あたりのホールド感が弱いけどこうすることで靴連れの部分の痛みは全くなくなった。この辺は長年連れ添って僕の足に完全になじんだブーツのなせる業である。改めて「アッパーさえダメにならなかったらな~」と悔やまれる。
丸山ケルン。大勢の人たちが休憩中。
不帰キレット。すげーな、こりゃ。
こんなところも通る。
まぁ問題なく歩けますが。
上の方まで来ると荒々しいですな。
時折K籐の休憩に付き合いながら12時19分、唐松山荘に到着。コースタイム3時間半に対し所要時間は2時間24分。まずまずのペースである。
小屋に到着する前に、「オレ、唐松岳往復してくるけどその間休んどくか??」と聞くと「休む!!」と言っていた初日病のK籐もいざ唐松岳のピークを目にすると「やっぱ行く!!」と言った。というわけで小休憩をはさんで唐松岳を目指す。ちなみに小休憩の間に小屋で登山バッチを購入した。
山荘の前にザックをデポし唐松岳を目指す。、
おぉ、あんなところに剱が。
唐松山荘。あんなとこに建ってたのね。
山並みの向こうに槍が。
ひと登りで唐松岳に到着。ピークからはキレット越しの白馬三山はもとより剱岳から立山、槍も見えた。こんなどかっ晴れの日にピークに立ててほんと幸せである。
剱から立山。
小屋を見下ろす。
存分にピークからの景色を楽しみ再び唐松山荘に戻る。再びザックを背負いお次は今宵のお宿、五竜山荘を目指す。
さぁここからが今日の核心部分である。岩場嫌いの僕が最も懸念していた岩場・鎖場が始まるのである。 分岐の道標を過ぎるといきなりその核心部分が始まる。牛首である。
早速渋滞が発生していた。「ここめっちゃ怖いや~ん」という関西なまりの女の子の声が聞こえた。「う~む、やっぱり怖いのか・・・」
しかしここを通過しなくては何ともならない。この岩場を避けて遠見尾根をピストンという手もあった。しかしそれだと完全に岩場から逃げることになる。それじゃだめだということで今回このコースを選択した。
渋滞を少しずつ進むと鎖場の全容が見えた。いや~紛うことなく鎖場である(笑)。ヤマレコで「高度感はない」とか書かれてたけどそれなりに高度感はある。ただし今日の僕は前回の裏銀座の山行でなんとなく岩場の通過に自信が持ててた。まぁ足場さえしっかりしてれば大丈夫でしょ、みたいな。
そのなんとなくの自信で鎖場に挑む。地図上ではここの鎖場には「危」マークはついていない。その程度の岩場なので手がかりもあるし足場もある。岩場の基本である三点確保で鎖場を通過する。鎖を持とうとすると逆に不安定になるのでやはり手で岩をつかむに限る。そして初めの鎖場を通過。ここで自信が確信に変わった。槍とか奥穂、剱に登った時とかちゃんと意識して三点確保してたよなってのを思い出した。それもこれも3月の六甲山の岩登り教室のおかげである。ありがとう、岩登り教室。
振り返るとこんな感じ。
その後もしばらく鎖のかかる岩場が続いた。最後の辺では鎖のない岩場の登りもあった。でも三点確保で問題なくクリア。気は抜けなかったけどビビッて足がすくむとかいうことはなかった。
トラバースもあり。
そしてあとは山荘までなだらかな道が続く。しかしここでK籐の初日病が悪化する。「頭がガンガンする」と言い始めた。毎度のことなれど高度障害である。吐き気はないけど頭が痛い、これがK籐の高度障害である。その後はペースが大いに落ちる。ただ危ないところは通過したしあとは小屋まで惰性で歩けばいいだけだ。
K籐が休んでいる間、自分が歩いてきたトレイルを振り返る。
しかしここらあたりでK籐だけでなくバテて座り込んでる人たちがぽつぽつ現れるようになった。みなさん、もうちょっとですよ~。
そして眼下に五竜の山荘が見えてきた。とうとう着いたぜ。しかし小屋の裏まで来て異変に気付く。「ん??」
どう見ても登山道というところにテントが張ってある。しかも何張りも。「なんじゃこれ??」
しかしすぐに悟った。「こりゃ、小屋もぎゅーぎゅーだな。」
そう、登山者殺到でテン場に収まりきらなくなったのである。
小屋の表に回ると小屋の前にも無数のテントが。こりゃすごいなぁ~。こんなの初めて見たわ。小屋に入ると受付待ちの人達でごった返している。「こりゃマジで布団1つに2人だな。」 去年の笠もそうだった。9月の3連休の北アルプス。こりゃ腹くくるしかねーな。ちなみに到着時刻は15時46分。唐松山荘出発したのが13時17分。コースタイムは2時間半。コースタイムどおりである。渋滞もしてたしK籐も初日病で休み休み歩いてたからこんなもんか。まぁ無事についてよかった。