- 2024/09/20
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若いつもりがとうとう37歳になってしまった。 止まらない体重増加にもうダイエットはあきらめた。 現在は東京で一人寂しく単身赴任生活を満喫中。
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翌朝。4時20分起床。暑いし足も伸ばせないしで1時間に1回は目が覚めてた。でも目を閉じて横になるだけでも体力は回復する。3時過ぎくらいから冷たい風が入ってくるようになって「あ~玄関開けてんだな~」と思っていたら寝床の窓が開いていた。暑くて誰かが開けたようだ。
飯を食い5時35分に小屋を出発。64座目の百名山、五竜岳に向けアタック開始である。
ちょうど太陽が出てきた。
目指すはあの頂。
とりあえずいるものだけをサブザックにつめて残りは小屋にデポした。寒いのでダウンを着たままのスタート。まぁ雨も降らんし暑くなりゃ脱げばいいわい。
体も暖まらんうちからいきなりの登りである。これから先のルートにも鎖場があり山頂付近の下りは滑落注意とガイドに書いてあった。気は抜けない。
山頂は目の前に見えるのでコースタイムの一時間よりもだいぶ早く着きそうに思えたけど前が詰まり始めた。鎖場の通過である。一瞬緊張したけど足場も手がかりもしっかりしているので大丈夫。ただ降りてくる人とすれ違いができないので渋滞が発生する。
上まで上がってくると完全に岩山の様相を呈してくる。ますます登りと下りの離合で渋滞する。
山頂には人影が。その向こうにお月様。
アップ!!!
岩山ですな。
渋滞待ちの時間で辺りを見まわす。鹿島槍へと続く八峰キレットがきれいに見える。恐ろしいまでの威圧感である。去年鹿島槍をやるときにこのルートを選択しようとしたけど鹿島槍の南峰から北峰に向かう途中でビビって引き返したような奴に手に負える代物ではない。あんな計画たてなくてほんとよかった。
そして山頂直下に到着。YouTubeにこの登りをアップしてる人がいてそれを見て「・・・。これを登らにゃならんのか。」と大いにビビったもんだ。そういうのもあって去年は五竜をやめて笠にしたのである。思えば奥穂も槍も剱もやってはいるんだがここ最近岩場が怖くていかん。まぁ六甲山の岩登り教室以来だいぶ改善されてはきた。もうちょっとで何かをつかめそうな感じである。
滑落注意。
山頂直下も手がかり足がかりはしっかりしていた。そんでもって無事通過。「ついたどー!!」って思ったその場所は八峰キレットとの分岐点。五竜の頂上はそこからちょっと入ったところにある。そして頂上目指し最後のウィニングロードを歩く。槍から薬師から水晶から赤牛から立山から剱から・・・。この辺りの主峰という主峰が見渡せた。南を見れば八ヶ岳連峰の向こうに富士山の姿が。苦節丸一年、「超」がつくほどの雨男的には涙が溢れそうになるくらいの景色である。
こちらは剱。
そして、ついについに頂上に到着。6時35分、4座目の百名山、五竜岳の頂に立つ。時刻は6時35分。きっちり1時間かかった。頂上は山名標を先頭に写真まちの渋滞が発生していた。僕とK籐も登頂の証拠写真を撮り、その後頂上からの景色を楽しむ。ただ下りのことを考えるとまだ気が抜けない。
多少の緊張感を持ちながら下りにかかる。まぁ一度通った道なのでどんなもんかはわかっている。基本の三点確保で着実に岩場・鎖場を通過。そういや昔は常に三点確保を意識しながら登ってたな。なんか思い出したわ。
写真で見ると全然大したことないんだよな。
でも実際は結構な下り。
振り返れば青空。
そして岩場。
小屋を見下ろす。
しかしまぁ下りは早い。あれよあれよという間に小屋まで戻ってきた。デポしたザックを回収し休憩がてら荷物をまとめて下山にかかる。
←改めて下ってきた五竜を振り返る。
いったん登って下山に使う遠見尾根を見下ろす。ほぉ~あそこを歩くわけですか。前情報ではこの遠見尾根、わりかし忠実に尾根をたどるのでアップダウンが厳しいとのこと。まぁ昨日みたいな岩場はないので気は楽である。
ここから本格的な下りが始まる。
下り始めるとこれまた結構斜度がきつい。その急な下りをくだっていると右手には先ほど登った五竜がお見送り。ここから見てもあの岩のごつごつ感、豪快ですな。
こんな鎖場も。
写真では急に見えるけど実際は鎖に頼らなくても足だけで下れた。
その後は下っては登り返すというのを繰り返す。しかししつこいんだがこの尾根、斜度がきつい。僕らは延々とその斜度のきつい下りをくだるのだが、登ってくる人たちの顔は一様にきつそうである。こりゃ登りは八方尾根経由にして正解であった。
下り初めは周りの景色もしっかり見えていたのにしばらくするとガスがかかってきた。はっきりと見えていた八方尾根の登山道もガスに隠れて見えなくなった。でもいい。昨日から今まで最高の景色を堪能したから。
←途中からは樹林に入る。やっぱ八方の方が視界も開けていていい。
西遠見から始まり大遠見、中遠見ときて最後の「遠見」シリーズである小遠見山に到着。山頂には休憩してる人たちが大勢いた。そこで意外だったのが小遠見山自体が登山対象となっている山であったことだ。みんな五竜から下ってきたかこれから登る人だと思っていたのだがここで引き返す人たちが結構いた。その先もアルプス平まで下る間に「この人たちは小遠見止まりだろうな」と思わる人々が多数いた。小遠見止まりじゃ何とも消化不良な感じもするけど、そこはまぁ人それぞれ。まぁいろんな形があってもいいかと思う。
こちらは大遠見にて。テレキャビンまで5kmだと。
で、中遠見。西遠見は撮り忘れた。
さぁラストスパートじゃー!!!
地蔵の頭でリフトを左に眺めながらアルプス平に到着。まだまだ山の上なんだが今回の山行はここまで。ここからはテレキャビンのお世話になる。
アルプス平の駅ではラッキーなことに五竜鍋なるものが振る舞われていた。僕も一杯ごちそうになる。う~ん、うまい!!!胃袋にしみわたるねぇ。
おいしい五竜鍋に心も体もほっこりしたところで下界に戻る。テレキャビンでばびゅーんとひとっとび(決して「飛んで」はいないが・・・)である。そして下界に舞い降りた。