2014/08/20 Category : 登山 日光白根山 其の4 さてこれからどうするかを考える。このまま山頂駅まで戻れば余裕で下山でき温泉に入りのんびりできる。しかしここまで来てそれはなぁ。前白根を目指すか???それだと最終のロープウェイが厳しい。というわけで五色沼を経由して山頂駅に戻ることにした。 僕の向かう方向から登ってきた人。湯元から登ってきたんだろうか??? 山頂横の神社越しにそびえるあの山は何山だ???錫ヶ岳とか笠ヶ岳か??? 青い青い 五色沼を見下ろしながら歩く。 眼下の人が豆粒みたいに見える。 急なザレザレな道を下る。一人は嫌だなと思っていたらはるか下に歩いているパーティーを発見。よかった。僕だけじゃなかった。 苦手の下りを行く。山頂から五色沼の避難小屋まではコースタイムで40分。30分くらいで行けるかと思っていたけどこのザレ場の下りはほんとに40分くらいかかってしまそうだ。 急な下りをこなし樹林帯まで下りてきた。はるか下に見えたパーティーの姿はすでに見えない。急げや急げ!!! おっ、先行パーティー発見!!! よかった~と思いながら追いつこうとすると・・・ シカ発見。 ひとしきり眺めた後、パーティーを追いかける。おじさん3人組である。 小屋の前でおじさんたちに追いついた。時刻は14時20分。山頂からしっかり40分かかってしまった。おじさんたちは地図を見ながら「40分、40分、50分、25分。ここから2時間半か。」と話している。僕にはすぐにその意味が理解できた。これはここから前白根を経由して湯元に下りるコースタイムである。このおじさんたちは湯元に向かっているのだ。うぉ~なんてこった。こんな時間でも湯元に向かうパーティーがいたとは。この状況に当初湯元に下山するはずであった僕は大いに困惑する。この人たちが行くならば僕も湯元に下りたい。歩く速度はあきらから僕の方が早い。後ろからついてくる人がいるとわかっているならば精神的にも安心できる。しかし僕は17時にロープウェイの駅にタクシーを呼んでいるのだ。 とりあえずキャンセルすべくケータイを取り出す。が、、、圏外・・・。まぁそんな気はしてた。それでも湯元に進むべきか???登り返して前白根の稜線に出れば電波が入るかもしれない。もしだめなら本気で歩いて電波が入るところまで下って電話すればどうだろうか。つーかこのままドロンする???いやいやそれは人として許されん。仮にも36歳のいい大人である。つーかこんなこと二十歳の若造でもやってはいかん。う~む、非常に悩ましい・・・。 そして結論を出す。「やっぱ山頂駅に戻ろう。」 そもそもバスの時間を間違えたのは自分のミスである。バスの営業所でタクシーを予約したのもあの状況では正しい判断だ。今となっては正直「はやまったな~」と思うけど、それでもあの状況ならばあそこで予約しておくのが正解だったと思う。お盆の日曜日の夕方。山から下りてタクシーを呼ぼうにもタクシー会社が電話に出なかったら終わりである。営業所のおばちゃんも「この時期はみんな尾瀬に出払ってるからね~」って言ってたし。 念のためおじさん達に「湯元ですか???」と聞いてみるとその通りであった。うぉ~無念!!!無念すぎるぞー!!! 小屋の前でおじさんたちと別れる。おじさんたちは前白根の方へ。僕は五色沼へと向かった。 PR