2014/07/20 Category : 登山 2014 夏山山行 東北シリーズ其の11 岩木山を目指し弘前方面に車を走らせる。とにかく時間がない。岩木山から下りたら弘前でレンタカーを返し今度は山形の鶴岡まで行かねばならん。明日は月山である。完全なるピークハンターと化している。 しかし車を走らせて思うんだけど青森っていいなー。なんか素朴と言うか風景が優しい。もちろん冬になれば大雪が積もって自然環境的には厳しんだけどでもなんか好きだ。 急いではいるんだけど腹は減る。ちょうどいいタイミングで現れたスマイルキッチンというチェーン店ではないコンビニで手作り弁当とでっかいおにぎりを買う。これがまた安くてうまかった。 再び車を走らせると前方に目的地の岩木山が見えてきた。おぉ〜でかいな。津軽富士の名に恥じない立派な独立峰である。すかっと晴れて上から下まで見渡せる。これはいいぞ。ちょっとテンションが上がった。 しかーし近づくに連れ頭がすっぽりとガスに包まれてしまった。 着く頃には晴れておくれと祈りながら車を走らせる。 周りは青空が見えている。ガスってるのは肝心なあそこだけなのだ。頼む!晴れてくれ〜!!! 頼むよぉぉぉ〜!!!!! しかし願いも虚しく頭がガスに覆われた岩木山目指して津軽岩木スカイラインに突入。途中からガスで真っ白になった。「・・・」 言葉も無し。 8合目の駐車場に到着。時刻は13時をまわっている。時間がない!!! 売店で先に登山バッチを買いリフトにケツを滑らせる。え?リフト???そうですリフトです。八合目までズルした上に九合目までリフトを使う。もはやこれを「登った」と呼べるのかどうか甚だ怪しく後ろめたい気持ちもあるのだがウソはついてない。間違いなく自分の足で頂上に登るのだ。岩木山を、百名山を登るのだー!!! 上から下りてくる登山者とすれ違う。なんか恥ずかしい。 上まで来るとこの有様。ガス真っ盛りである。 リフトを降りて山頂を目指す。八幡平、八甲田に引き続き岩木山も五里霧中登山である。神様なんていねーな。いたらこんなことにはならんだろ・・・。 ほぉ~。あれが山頂かな。ガスで真っ白だが・・・。 歩き始めてちょっとビビる。この岩木山、ゴツゴツの岩山である。これまでの2座と違ってなんだかえらくアルペンチックである。八幡平や八甲田が高層湿原の優しい山容だったのに対しなんだかえらく挑発的な山である。 山頂まではコースタイムで往復50分。ツールドフランスのテレビ中継で例えるならば残り10キロくらいから見始めるようなもんだがなかなかどうして。サンダル履きやハイヒールの観光客などはねつけてしまいそうな荒々しさを感じる。この時間に加えてこの天気。前を行く登山者は皆無ですれ違う登山者もほとんどいない。 山頂直下のがれ場をえっちらおっちら登り、山頂に到着。コースタイム通りきっちり30分かかった。 写真を撮ってもらおうとしばらく山頂で待っていたが結局誰も来なかった。 時間的な余裕がないので下山を決意する。梅雨時に来るのが悪いのかもしれんが去年から東北の山では頂上で一人というのが多い。西吾妻山、東吾妻山、蔵王、八幡平に続きこの岩木山もたった一人の山頂であった。よく考えたら去年の夏は水晶も鷲羽も誰もいなかったな。最近は一人山頂が多いわ。 下山を始めて少しするとこの時間からでも登ってくるパーティーがあった。あと10分早かったら写真撮ってもらえたんだけどな~。まぁ仕方がない。 もう少しでリフトというところでちょっとガスが晴れた。う~む、荒々しい。 苦手な下りではやっぱり時間がかかる。コースタイム20分に対し30分もかかってしまった。 リフトに揺られて下界を目指す。 そして無事下山。お山のほうは来た時よりもさらに濃いガスに包まれていた。 PR