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本日もグレートトラバース15min

毎日やってるグレートトラバース15min。本編ではすっ飛ばしていたところを丁寧にやってくれるので見ていてほんとにおもしろいし旅の裏側を見てるようで非常に楽しい。朝はいろいろ忙しいので録画して夜に帰宅してから見ている。15分とは思えないほど結構充実いている。1年くらいやってくれるのかな。今年もグレートトラバースで楽しめそうだ。
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グレートトラバース15min

今日からグレートトラバース15minが始まった。見た感想だけどこれまで時間の関係でカットされてたところをふんだんに見せてくれそうな雰囲気だ。これまでのドキュメンタリー的な感じでコンパクトにまとめてくるのかと思いきやこれは結構長い間放送が続きそうだ。(いつからいつまでかでというのは調べてない・・・)
これまで1000時間以上の映像を撮っているらしい。これだけ時間と労力をかけた番組でしかも人気があるんだからNHKさん的にも漁り終えてしまうのはもったいないし、僕自身ももっと見たい。これから毎朝楽しみだ。

グレートトラバース 一筆書き踏破達成スペシャル

今日、昨日録画していた「グレートトラバース 日本百名山一筆書き踏破達成スペシャル」を見た。今回は田中陽希と応援団のお二人を加えた3人でこの旅を振り返るというもの。収録の場所はどういうわけか清里であった。
それはそうと今回も面白い放送であった。これを見ると自分も頑張らにゃならんなと思う。そして来年の初めからは月~金で毎日15分のグレートトラバースが始まるという。時間は朝の7時45分から。こりゃ毎朝楽しみだ。

総括!!!今年の山行

今年もこのシーズンがやってきた。いつもは六甲の全縦をやった後、シーズン終了となるのだが今年は最後の最後で北ヤツの天狗岳に登った。関西にいたらこれはなかったな。

まずは5月。GWに上のチビと北アの横尾にキャンプに行った。上高地からスタートし2泊3日。なか日は雨降りで1日テントの中だったけど楽しかった。しかし印象に残ったのは夜がめちゃくちゃ寒かったこと。シュラフは上のチビに渡して僕はシュラフカバーで寝たんだが・・・いや正直寒くて寝れなかった。持ってきたダウンだの雨具だの着れるものはすべて着てやっとギリギリ寝れるレベル。その昔、夏の白馬でシュラフを忘れるというアホなことをしてしまったんだがその時も寒くて寒くてたまらなかった。季節と場所にもよるけどやっぱシュラフカバーで寝るのは厳しい。ちなみに最終日は無事に晴れて雨の中を歩く羽目にはならなかった。
 

5月には東京へ転勤。来て早々、最初の休みで男体山へと向かった。2014年一発目の百名山である。地図とコースタイムを見て「余裕かな」と思ったもののどうしてどうして。二荒山神社から登り始めたもののこのコース、掛け値なしの直登コースであった。上の方はガレガレのがれ場。このがれ場では下りで転倒した人がいてヘリが出動していた。ここで転倒したら厳しいなというところだった。ちなみに天気は快晴。中禅寺湖がきれいに見下ろせた。
  
その翌週は高尾山へ。東京に来たら一度は行ってみたかった。本当は陣馬山方面へと縦走をしたかったけどこの日はちょうど大井ふ頭でロードのツアーオブジャパンが開催されていた。山も登りたいがTOJも見たい。というわけで大急ぎで山頂へ向かいそのまま下山。登山口から山頂まで1時間かからなかった。あまりのあっけなさに少々物足りなかったけどやむを得ない。その後TOJに向かったけど終盤の残り3周くらいで現場に到着。高尾山とTOJ、両方参加はできたけどどちらも物足りない結果となってしまった。
 

6月は仮住まいだった川崎のマンスリーマンションから今住んでる東京港区のマンションに引っ越し。川西に帰ったりなんだかんだで山行はなし。

そして7月。北アルプスで最後に残っている黒部五郎をやろうとしたけど超大型台風の直撃により行先を東北に変更。黒部五郎の無念を晴らすべく日帰りで登れる山をアホみたいに登り3日で4座稼いだ。
初日。夜行バスで盛岡に向かいまずは八幡平へ。背後から大型台風が追いかけてくるという最悪のシチュエーションの中登山口へ向かう。登山者皆無の駐車場を出発し熊の気配に怯えながら進むと20分ほどで山頂へ。サルでも登れるコースを選択しといてこういうことを言うのはなんだがこれまで登った百名山で一番あっけない山頂だった。


翌日は八甲田へ。台風は温帯低気圧に変わったもののこの日も天気は悪かった。山頂はガスで何にも見えず。自分の雨男・ガス男ぶりにがっくりしたものの下ってる途中から天候が一気に回復。あまり下調べをしていかなかったので突如現れた高層湿原に感動しながらの下山となった。



下山はこの天気。数時間でこの変わりっぷりであった。

下山後はその足で岩木山へと向かう。予想よりも時間がかかってしまいレンタカーの返却時間が迫る。やむを得ずリフトで上まで上がり大急ぎで山頂を往復。劇的に回復した天気も岩木山の頭の部分だけすっぽりとガスに覆われる悪夢のような状況で気温は低いわ風が強いわで非常に寒かった。八甲田も岩木山も完全にピークハントのための山行となり大いに虚しさも感じた。百名山を完登したらもう一度ゆっくり登ってみたいと思った。
 

3日目は出羽三山の月山へ。この山は当初予定していなかったけど数を稼ぐために強引に入れた。ここも完全にピークハントのためだけにやってきた山である。雨降りの中の登山であったがガスがなかったため、周りの景色は良く見えた。これまでの八幡平、八甲田、岩木山とは違い多くの登山者が歩いており、精神的には一番楽だった。山頂からの景色を見るにつけ「東北の山も雄大だなぁ」と実感した山行であった。



なかなか雄大。
 
7月は2週続けて東北の山々へ。再び高速バスで盛岡へ。初日は花の名山早池峰山へ。梅雨時に行くから仕方ないのかもしれんがこの日も雨。コースタイムを見て余裕かと思ったこの山も、登りに使った河原の坊からのコースがなかなかの急登で少々苦しめられた。少なくともハイキング的なルートではなかった。下山後はバスが来るまでの待ち時間がめちゃくちゃ寒くて「早く来てくれ~」と思いながら縮こまってた。


翌日は岩手山へ。この日も朝から天気が悪く全く気が乗らない。駐車場にも車が停まっておらず正直「登りたくねぇなぁ~」と思ってしまった。とはいえここまで来て敵前逃亡するわけにもいかず出発時間を少し遅らせて出発。ガスガスの中を登りたどり着いた山頂もガスで真っ白。おまけに風も強い。お鉢巡りをしようとしたけどホワイトアウトのような状態で歩く意味を見いだせず早々に山頂に引き返してしまった。この山は往復に7時間以上要した。久々の7時間を超える山行に少々疲れた。



8月は最後の最後で日光白根へ。この山は雪のある時期に訪れようと何度か考えたけど結局この時期に訪れることとなった。当初は丸沼からロープウェイで上まで上がり日光湯元温泉まで縦走しようと思ってたけど、まさかの時刻表の見間違えでスタートが大幅に遅延。結局丸沼の往復となってしまった。天候は良くなかったけど雨は降らず山頂からの景色は楽しむことができた。



五色沼を望む。

9月は血ヘドを吐くほど働かされ毎週土曜日が出勤。連休がない地獄の月間であった。とても山どころではなくこの月は山行はなし。

10月も引き続き地獄の日々が続く。しかし最後の最後で奇跡の2連休となり武尊山へ。ここは鎖場にビビってなかなか足が向かなかったけど意を決して出陣。行ってしまえばビビっていた鎖場は大したことなく、天気も快晴で最高の登山日和となった。


11月は恒例の六甲全山縦走大会。最終で東京へ戻らねばならなかったので苦渋の決断でスタートは妙法寺から。しかしひざ痛でペースがどんどん落ちガーデンテラスで涙の途中リタイヤ。途中スタートにもかかわらず屈辱のリタイヤという完全不完全燃焼の大会となってしまった。時期的に仕事が超繁忙期ではあるけど来年はトレーニングをしてリベンジを果たしたい。



そして先日の北ヤツの天狗岳へと続く。今年は百名山9座に登りこれまで登った百名山は73座となった。去年の年末には「70座に乗せたい」と思っていたので今年は目標を達成できた。来年は80座に乗せたいな。頑張ろう。


















2014 登り納め!!!天狗岳 ファイナル

舗装路を歩きバス停に向かう。時刻は11時40分。最終の14時55分の前に確か11時台の便があったはずだ。
バス停が見えると3人ほど登山者の姿を確認できた。おぉ~ラッキー。予定より一本早い便で帰ろう。
しかし・・・

拡大↓








どぉぉぉ~!!!!タッチの差で出発しとるやんけー!!!

バス停にいた人たちはバスを降りてこれから登るべく出発の準備をしている人たちであった。
しかししくったなぁ~。ちゃんと時刻を把握しとくべきだった。5分、10分の差ならここまでになんとでも調整できた。唐沢鉱泉とかで休憩を短く切り上げてたら・・・。途中ちんたら写真を撮らずにちゃんと歩いていたら・・・。考えたらきりがない。まぁ現実問題出ちゃったものはしょうがない。ここはゆっくり温泉につかって3時間待つとするか。
 

アイゼンだのゴーグルだのの装備を整理して温泉へと向かう。


受付で入浴料を払いいざ浴室へ。先に来てた2人組が「うわぁ~さぶさぶっ!!!」といいながら脱衣所から浴室へと向かっていった。「そんなに寒いか???」と思いながら服を脱ぐ。ふと気づくとなにやら窓にビニールシートのようなものが。
 
なんじゃこりゃ???






どわぁぁぁ~凍っとるやんけー!!!!

なんと窓際とはいえ室内にもかかわらず冷気除けのシートが凍っていた。外からくると実感できないがどうやらこの脱衣所は相当寒いようだ。
素っ裸になり僕も浴室へと向かう。しかし・・・なかなかドアが開かない。「おかしいなぁ~」と思いっきり力を込めるとドアは開いた。だが・・・「うきょー!!!」
なんとドアの開閉部分にはぶ厚い氷が張っていた。なかなかあかないドアはなんと凍り付いていたのであった。麓とはいえ冬の八ヶ岳の破壊力を見せつけられた。

温泉から上がりバスがくるまでの間ロビーで待つ。外で待つにはあまりにも寒すぎる。
しかし・・・

バス停には順番待ちの列ができていた。人よりもザックの方が多い。ザックだけおいて出発間際に戻ってくるのであろう。次の14時55分のバスは最終バスである。登ってる人の数から考えて最終バス目がけて下りてくる人々はさらに増えてくるだろう。ぎゅうぎゅうバスで立ちっぱなしというのは勘弁なのでいやいやながらも僕も並ぶことにした。
バスを待ちつつ周りの人のファッションを観察する。マムートを来た人たちのなんと多いこと!!!いやーみんな金持ちだねぇ~。
じゃんじゃん下りてくる人たちで行列が長くなった14時45分。茅野駅行きのバスがやってきた。


もういっちょ



バスには無事座れた。ひざの上にザックを乗せなければならいので江戸時代の拷問のようになってはいるけど立つことを思えばよっぽどマシだ。
そして定刻通りにバスは出発。わずか一泊二日の山行ではあったけど最高の天気で一年を締めくくる登り納めの登山としては文句なしの山行であった。


ところで・・・茅野駅に到着し待合室で飯を食ってたら見覚えのある人がいた。去年、六甲山の蓬莱峡で岩登り教室で出会った人だ。豊中の人で、帰りの電車が一緒だったのでちょっと話をしたので覚えていた。見た目的にも50代だと思うんだが金髪に近いロングの茶髪なので非常に印象に残っていた。「似てるなぁ~」と思ってその人の話に耳を傾けると名古屋から新幹線で大阪に向かうとか言ってた。おぉ~こりゃ間違いない。この日もパステルツアーのツアー登山だと思われる。声をかけようかと思ったけど話し中だったし、向こうは僕のことを憶えていないかもしれないのでやめといた。
昔、立山で仕事上の知り合いと出会ったことがあったけどこういうこともあるんだな。つーか茅野からだと東京に出るんじゃなくて松本ー名古屋のルートで大阪に帰るんだな。というわけで2014年ラストの山行が幕を閉じた。   終わり。




2014 登り納め!!!天狗岳 其の7

一夜明けて12月28日。本日も晴天なりである。ゆっくり起きだしちんたら飯を食いいつも通りみんなが出発してから一歩も二歩も遅れて出発する。時刻はすでに8時に近い。
今日の行程は昨日に引き続き再び天狗岳に登り西尾根から唐沢鉱泉を経由し渋の湯に至るもの。しかし気が進まない。なんとなく頭が痛いし、体にキレがない。なまじ昨日天狗岳に登ってしまったのでなんかファイトがわかない。それよりも何よりも天狗岳から先のトレースがあるのかないのかがわからないことがさらに気を重くさせる。昨日西天狗岳に登った時にみときゃ良かったんだがすっかり忘れてて、下ってる最中に気がついた。たぶんトレースはついてると思うんだがもしついてなかったときは来た道を引き返す羽目になる。それを考えたら非常に億劫だ。
それでもひとまず東天狗岳へと向かった。みんなが向かっているのでただ何となくという感じである。
中山峠を通り雪の急斜面を乗り越えると今日もアルプスがきれいに見渡せた。

奥穂、涸沢岳、北穂から大キレット、槍まで。雨男かつガス男の僕的には奇跡の光景だ。

東天狗の方を望むと豆粒くらいの大きさの人たちがえっちらおっちら登っている。昨日と同様、天気はいいが風が強い。ここまで来てはみたもののやっぱり「登るぞ!!!」というファイトがわいてこない。これが未踏の百名山なら是が非でも登るんだが・・・。それに加えてピークは昨日登ってる。ピークを越えた向こう側の景色はきれいかもしれんがどうにもこうにも気持ちが乗ってこない。そして決断した。「やっぱ下りよう。」
早めに下りてバスまでの時間、ゆっくり温泉にでもつかってのんびりしよう。そうだそうだそうしよう。結局楽な方へ流れてしまった。
来た道を引き返し小屋まで戻る。その途中にもこれから登る人たちとすれ違う。「行くぞ!!!」というバイタリティあふれる人たちと比べるとなんか人生の落伍者みたいな感覚を覚えるが。でももういいのだ。
多くの人が登ってくる中、重力に任せて下っていく。縦走はあきらめたけど雪道を歩くのは楽しい。
9時20分。唐沢鉱泉との分岐に到着。ここでふと思う。このままの道を下っていくとあっという間に渋の湯に到着してしまう。それもなんだかなぁ。で、決めた。「唐沢鉱泉に下ろう!!!」
ここで進路を唐沢鉱泉にとりそこから先は当初予定していた通りのルートで渋の湯に下山することにした。ただしこのルートは登山計画書には入れていない。縦走をしない場合は登ってきた道をそのまま下山するということにしていた。しかもGPSにこのルートは入れていない。でもまぁトレースはついてるしどうしようもなくなれば登り返せばいい。天気もいいし大丈夫だろ。


唐沢鉱泉へのルート。写真じゃわかりにくいけどトレースはある。

当初のルートを外れ唐沢鉱泉へと向かう。渋の湯からのコースと比べるとトレースも細く雪も多い。しばらく下るも登ってくる人は皆無。やっぱ渋の湯からのルートがメインなんだな。
だーれも来ない道を下っていく。ほんと静かだ。天気が悪かったらきっと不安になるだろうな。
だいぶ下まで降りたところで数人とすれ違ったけどここを歩く人は渋の湯からのルートとは雲泥の差だった。
唐沢鉱泉まで下ると池というか湧き水というかなんかそういうのがあった。





  アップ。ほんときれいな水だった。

10時10分。唐沢鉱泉到着。いや~つららがすごい。

 ここが当初下山する予定だったルートの出口。トレースがついてるか見に行ったら細いながらも一応トレースはあった。ただやはり渋の湯のルートと比べると登山者はだいぶ少ないと思われる。


麓からここまでは車で入れる。駐車場にはたくさん車が停まっていた。登山者だけでなく普通の温泉客もいるような感じだった。

 10時25分、僕の方はここから再び山の中に入っていく。トレースがあるか多少不安だったがこれまた一応トレースはついていた。

渋の湯に向けて登り返す。と、ここでちょっとしたアクシデントが。GPSに落としていたと思っていたルートがうまくダウンロードできていなかった。ただポイントだけはなぜがダウンロードできているのでまぁそれを見ながら進んでいけば大きくルートを外すことはない。
ただやっぱりトレースがついていないとこのルートも厳しい。ラッセルもそうだけどGPSがあるとはいえ自信をもってルートファインディングする術を僕は持ち合わせていない。


11時。パノラマコースとの交差点に到着。
 
黒百合平方面。トレースはない。ただ夏道の面影はある。


八方台方面。下り方面に一人分のトレースがついていた。ここから辰野館に下山したのか???


 で、これが僕が向かう渋の湯へのルート。ここから先はそれまで以上に雪の量が多かった。いやーこれでトレースついてなかったら厳しかったな。


こんもり積もった雪の中を渋の湯に向け下っていく。あれ蓼科だな。うん、たぶんそうだ。

 トレースがなかったらあってんのかどうか不安になるようなルートを下って行く。

11時40分。前方にアスファルトの道が出現。


というわけで無事下山。道標もないしこりゃトレースがなかったらここから山に入るなんてわからんな。まぁとりあえず下界に下りてきた。  続く

2014 登り納め!!!天狗岳 其の6

早々に飯を食いとっとと布団にゴロンとなる。なんかちょっと頭も痛い。下から持ってきたPEAKSを読みながら「もう寝るか・・・」と寝ることにした。
ところで僕は山ではどうにも熟睡できない。小屋でもテントでもだ。逆うらしま現象とも呼ぶべく少し寝て時計を見ても全然時間が過ぎていない。この日もそうだった。寝ても寝ても1時間くらいしかたっていない。頭も痛いしなんとも言えない時間である。でも寝るしかない。
夜中の0時過ぎ、トイレに行くことにした。そして「星、出てるかな???」と外に出ると・・・
「うわぁぁぁぁぁ~!!!!」
満天・・・なんて陳腐な言葉じゃ表現できないほどの無数の星が輝いていた。「すげぇぇぇぇ~!!」
コンデジしか持って来ていないのでこの圧巻の景色を写真に撮ることができない。言葉ではとても表現できないのが非常にもどかしい。ちなみに最近では雨ばかりなので山に一眼は持っていかないようにしている。
フィールドスコープを持ってこようかとも思ったけどなんとなく吹雪のイメージしかわかなかったのでやめてしまった。しくったな~。
氷点下の凛とした空気の下、天体の大パノラマを満喫し寝床へと戻った。

2014 登り納め!!!天狗岳 其の5

13時45分。小屋に到着。

魚眼で撮ってみた。


テントの人多し。天候が良ければ混み合う小屋よりこっちの方がいいな。

小屋に入る。

おぉすげー!!!!植村直己の色紙だ!!!

受付を済ますも16時半まで休憩スペースで待機。まだ2時間以上もある。寝床は2階なのだがザックは持ち込み禁止。必要なものだけ抜き出して持っていかねばならん。というわけで荷物をまとめたり飯を食ったりして過ごす。


ザックのポケットに入れてたペットボトルのエビアン。カチンコチンである。そりゃそうだ。ここの小屋の前でさえ気温はマイナス13℃。天狗岳の山頂はマイナス15℃はくだらなかったであろう。上着のポケットの中のおにぎりも半冷凍状態。体に近かった方の米はポロポロ崩れて体に遠かった方は凍ってた。

夕やみ迫る16時半。何回かに分けて寝床への案内が始まる。僕も呼ばれて向かったその先は・・・

 
なんじゃこりゃ~!!!!僕の寝床にはなぜか立派な木が生えていた。なにこれ???柱なのか???


これじゃ足が伸ばせんではないか!!!!寝にくいだろ。つーかなんで小屋の中に木が生えてんの????

自分の置かれた状況に少々戸惑いつつもともかくゴロゴロできるようにはなった。

2014 登り納め!!!天狗岳 其の4

時刻は12時20分。目の前に西天狗岳が鎮座しているのだが行くかどうか考える。

予定では明日もここにきて西天狗岳にも登る。その後は西尾根経由で唐沢鉱泉に下り渋の湯に下山する予定なので別に今日行かなくてもいいんだが・・・。小屋に戻ってゴロゴロしようかなとも思う。しかし「どうしよっかな~」といいながら一人のおっちゃんが向かっていったので僕も行くことにした。どれくらい時間がかかるかわからんけど天気もいいし時間的にやばそうだったら引き返せばいい。

斜面を下り鞍部から登り返す。上の方に行くにつれなかなかの傾斜になる。
あそこまで登ればピークにたどり着く。

 東天狗岳から20分ほどで到着。心配することは何もなく見たまんまの近さであった。


360度の大パノラマが広がる。このド快晴に皆さん「最高だ!!!」


御嶽は噴煙を上げている。あれは雲じゃないと思う。風で噴煙が流されてるんじゃないかと思う。


こちらは浅間山。


東天狗岳方面を振り返る。


山頂に2名確認!!!

東天狗岳は山頂があまり広くなく風も強かったけどここ西天狗岳は山頂は広く風も弱い。東と比べてゆったりできる。

ひとしきり満喫し小屋へと引き返すことにする。東天狗岳に登り返すのが面倒なので手前の斜面についているトレースをたどりトラバースすることにした。


 根石岳山荘方面。向こうに見えるのは左から赤岳、中岳、阿弥陀岳か???


一番手前のトレースをトラバースする。


トラバース中。スゲーなこりゃ。環境の厳しさが痛いほど伝わってくる。


上を見上げる。


時刻は13時過ぎ。この時間でも天狗岳に向かう人はいる。あの時間で西天狗岳に行くかどうか迷ったのがアホらしくなる。


しかしまぁ今日は僕の山人生で3本の指に入るほど視界良好である。蓼科方面。その奥に北アルプス。


 東天狗岳の登りを振り返る。太陽がまぶしい。


 雪の樹林歩きの醍醐味を大いに楽しみ


 小屋へと戻ってきた。  続く
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2014 登り納め!!!天狗岳 其の3


小屋の前で準備を整えいざ天狗岳へ。


あれがまず目指す東天狗岳だ。

 しかしまぁ最高の天気だな。


歩くこと数分。中山峠に到着。

中山峠まで来ると風も出てきた。ここから先は険しくなるだろうからここで目出し帽とピッケルに切り替える。
すぐに現れる雪の急斜面を登ると視界が一気に広がった。


中山方面を振り返る


北アルプスが全部見渡せる。

 
西天狗岳を望む。ミジンコほどの大きさで登ってる人の姿が見える。


東西の天狗岳。いやいやこの天気。ヤマケイとかに出てきそうだ。


東天狗岳に向けクライムオン!!!太陽に向かって登っていく。


御嶽がくっきり見える。あの大惨事以来初めて見る。


後ろを振り返る。いい眺めだ。


あの頂を目指す。


今こうして写真で見ると結構な高度感だ。


そして東天狗岳に登頂。いや~風が強い。まぁ特に難しいところもなく最高の天気のもとまずは東天狗岳の頂に立った。 続く

2014 登り納め!!!天狗岳 其の2

一夜明けて12月27日。6時起床。
渋の湯行きのバス停には6時45分に到着。

6時55分。渋の湯行のバスがやってきた。乗り込む乗客は一人残らず山の人。そして定刻の7時、登山口の渋の湯へと出発した。
今日の天気は晴れるようだ。今年はこれまで12回の山行があったけどそのうち雨が降ったのは8回。最後の最後で山の神様は僕に微笑んでくれた。

 7時55分、渋の湯に到着。ごらんの通りの雪景色。寒い!!!
まずはトイレに向かいその後ちんたら準備をしてたらあっという間に時刻は8時20分。同じバスで来た皆さんはすでに出発していた。


ここで登山計画書を提出・・・するんだが僕は嫁にメールで伝えてあるのでここでは出さない。


ここから先は登山者だけの世界である。
さて僕の今日の計画なんだが調子が良ければ天狗岳まで往復する。悪ければ黒百合ヒュッテで止まって明日の朝、天狗岳へと向かう。夏道ならば黒百合ヒュッテまでのコースタイムは2時間半。積雪期はこれがどうなるのか想像もつかん。(ネットとかで調べればわかるんだろうが・・・)

クライムオン!!!ばっちりトレースはついている。

雪はこんもり積もってる。久々の雪道にちょっと心が躍る。アイゼンはなくても普通に登れるのでつぼ足でずんずん進む。


木々の向こうに太陽が輝く。


9時07分。パノラマコースとの分岐に到着。ここまでの所要時間は50分弱。コースタイムは1時間。なんだ、無雪期のコースタイムで歩けるではないか。つーかトレースもしっかりあるし踏み抜くこともなく適度に雪も締まっているので普通に歩ける。

ここまで来ると木漏れ日がもれてだいぶ明るい。そしてさらに進むと・・・


青空が広がった。





9時25分。唐沢鉱泉との分岐に到着。

 これぞ雪山!!!天気もいいし楽しいわ~。


いやーほんと今日の天気は最高だ。うれしすぎるぞ!!!神様ありがとう!!!イヌにもネコにもありがとう!!!


そんな感じで楽しく歩いていると黒百合ヒュッテに到着。時刻は10時02分。コースタイム2時間半を1時間40分で歩いた。コースタイムの約7掛け。いい感じである。


まだ10時なのでこのまま天狗岳まで行くことにする。その前にここでトイレに行ったりしてしばし休憩。ここから先は本格的な雪山ゾーンに突入するのでここでアイゼンをつけた。 続く

2014 登り納め!!! 天狗岳

2014年も終わりである。いつもならば「総括!!!今年の山行」というタイトルで今年の山行を振り返るのだが今年の山行はまだ終わらない!
12/26から八ヶ岳へと出発した。とはいえ主峰の赤岳は敷居が高い。というわけで北ヤツの天狗岳に登ることにした。
世間は27日から1月4日までの9連休である。しかし僕は29日が出勤である。本来であれば26日の夜から北海道というパターンなんだがここ東京支店ではそれが許されない。とはいえ土日で自宅待機なんて悲しすぎる。月曜の出勤はどうしようもないけどそれでもこの年末年始を存分に楽しみたい。というわけで前半の土日で山、月曜の出勤を挟んで後半は北海道ということにした。月曜の出勤日で分断されるけどこれはこれで充実した年末年始になるだろう。
26日は会社の納会である。が、僕は17時50分で抜け出し会社で山の格好へと変身する。そしていざ田町の駅へと脱出を試みようとしたところでトラブル発生。なんと仕事で使う大事な書類が行方不明との電話が入った。うぉ~なんというタイミング!!!同じ部署の人間を動員し捜索するも見つからない。実際ないんだからこのままずるずる引きずられると電車に乗り遅れてしまう。というわけで「ここにはないからお前んとこでもう一回探せ!!!」とぶった切りいざ出陣。若干後ろ髪を引かれる思いではあるがここはもう振り向かない。お酒が入った会社の人々に絡まれながらも18時20分、事務所を脱出し田町の駅へと向かった。
本日の予定は茅野まで行きホテルに泊まる。そうしないと朝一のバスで登山口である渋の湯に向かえない。明日の朝一であずさに飛び乗っても茅野発7時のバスには到底間に合わないのだ。
京浜東北線の列車に乗ると神田で体調不良の乗客の対応でしばらく止まるという。「もぉ~マジかよ!!!」
トラブルに巻き込まれたせいですでに時間はぎりぎり。幸い山手線は動くみたいなので山手線の列車に乗り込み東京駅へ。立川方面から通ってる人の情報では中央線は東京からなら座れるらしい。ただそれ以降、特に新宿からの乗ろうもんなら地獄絵図のような激混み具合になるらしい。山のでかい荷物持ってそんな電車には乗れない。
東京で18時55分発の中央線通勤快速大月行きへと乗り込む。情報通り座ることができた。で、これまた情報通りなんだが神田以降からはじゃんじゃん人が乗ってきてほんとに地獄絵図のようなぎゅうぎゅう電車となっていた。ひと、ひと、ひとでひとしか見えないので寝ることにした。ただこの激混みぶりも高尾でひと段落し高尾からはローカル線のようなガラガラ電車となり定刻から若干遅れて大月に到着した。
大月からは小淵沢行きの列車に乗り換え。ここまでくれば都会の雑踏とは無縁で余裕で座れる。
今回の山行に使った切符は北海道&東日本パス。これをこのまま後半戦の北海道にも使うのである。各駅停車の旅、やっぱこれでこそ僕の旅である。

甲斐大和で後続のあずさにばびゅ~んと抜かされる。


 小淵沢で松本行きに乗り換え。松本行きはこれが最終。


だそうです。

 
22時53分、茅野に到着。ちょうど上り列車も到着し駅はにぎやかになる。

改札を抜け今宵の宿に向かう。今夜お世話になるのはビジネス旅館わかみず旅館さん。駅を出ると「ホテルわかみず」のネオンが見えた。あそこに向かって歩けばいいんだな。

ホテルわかみずの向かいにあるのが

 めざすビジネス旅館わかみずである。


正面から。

チェックインはホテルわかみずでするシステムなっている。料金は1泊4000円。安いっ!!!

フロントには立派なアロワナが。
しかしみんなこういうところをピンポイントで狙ってくるんだろうな。山の格好をした人たちが一人、二人とやってくる。上下線が同時に駅に到着してたから各方面から普通列車でやってきた貧乏登山者達である。(笑)
フロントのお兄さんにコンビニの場所を聞く。駅の近くのコンビニ(デイリーっぽいやつ)はすでに閉まっていた。徒歩10分圏内にサークルKとセブンイレブンがあり僕はセブンイレブンへと向かった。晩飯と明日の朝飯&昼飯を購入。

ホテルに入ると値段相応というか「あとは自由にやってください」的な雰囲気が漂う。まずスリッパがない。靴下でホテル内をうろうろするのであるがまぁ別にこれくらいは気にしない。
部屋に入ると・・・

テレビの位置、高っ!!!首が疲れそうである。部屋を少しでも広くしようと壁掛けにしたんだな。まぁお部屋自体はきれいでこれで4000円なら全然ありである。
なんだかんだで時刻は0時を回った。風呂に入って眠りについたのはすでに1時半を回っていた。   続く

リベンジ!!グレートトラバース 第5集

今日、先週地震の影響で途中で放送が打ち切りになったグレートトラバースの第5集を見た。幌尻岳の避難小屋ところからが先週からの続きである。先週も思ったけどさすがの陽希ももう体がボロボロである。そのボロボロの体で幌尻岳を乗り切ってやっとの思いでその日の宿に到着。すでに日はとうに暮れていた。その後富良野まで移動。途中、富良野の子供たちに応援されながらも全般的に歩く姿が痛々しい。
富良野の実家に戻ったところはHPでリアルタイムで見ていた。十勝岳ではこの旅初の途中で引き返すほど足の具合が悪かった。医者には1週間の安静が必要って言われてたんだな。プロのアドベンチャーレーサーでもこんなことになるんだがらこの旅は普通の人間にできるようなものではない。
その後は十勝岳、トムラウシ、斜里岳と登っていき99座目の羅臼岳に登頂した際には「きゅ~じゅ~きゅ~!!!」と絶叫していた。僕は今73座だけど99座目の山に登った時に真似してやってみよう。
そして残るは利尻岳のみ。しかしこの利尻岳が大きく陽希の前に立ちふさがる。利尻島へとカヤックで渡るんだがこれが非常に厳しい行程であった。今後の行程を考えるとどうしても渡らざるを得ない状況であったため波・風ともに非常に強い状況で強行することとなった。風と波に翻弄される中、途中で転覆した時には見てるこちらも「うわぁぁぁ~!!!」となった。ゴールしたのは知っているのでこれも乗り越えてるはずというのは頭では分かっているものの、カヤックに再度乗ったもののの再び転覆した場面には「大丈夫か、これ!?」と本気で心配してしまった。カヤックには乗り込むことに成功し再び漕ぎ始めたけど、波・強風にあおられ続けた中での長時間のパドリングに疲労困憊。島には日が暮れてからのなんとか到着。泣いてる姿を見てこちらも涙が出そうになった。手が激しく震える姿を見て三歩じゃないけど「よく頑張った!!!!」と心から思った。小泉さんじゃないけど「感動した!!!!」
翌日、このままゴールを迎えるのかと思ったらそう簡単にゴールはさせてもらえない。体が飛ばされそうなくらいの強風の中で山頂を目指したものの避難小屋の中で撤退を決める。山頂までもう少しだったんだがこの強風での細い稜線歩きは危険との判断であった。しかしこの判断は正しかったと思う。ゴールはすぐそこであったけど「怖いから帰ります。」というのは冷静で勇気ある判断だっと思う。そしてその翌日、風が弱まるわずかな時間をついてついに100座目の利尻岳に登頂。ついについに百名山一筆書きがゴールを迎えたのである。頂上で「ありがとうございましたー!!!!」と叫ぶ陽希の姿を見て鉄道乗りつくしの旅で関口さんも同じように叫んでいるシーンを思い出した。
いや~しかし終わっちゃったな。僕がこのグレートトラバースを初めて見たのは第3集から。それ以来その魅力に取りつかれてしまった。以来約4か月。ほんとにワクワクするような楽しい時間を過ごさせてくれた。こちらの方こそ言わせて欲しい。
「 ありがとうございました~!!!!!!!」

阿蘇山噴火

今日ニュースで知ったんだが知らん間に阿蘇山が噴火していた。つーかしょっちゅう噴火しているから知らん間にとかいうわけでもないんだけど噴煙が1000mにまで達してるとか少々目立つ噴火である。こないだの御嶽にしろいつぞやの霧島の新燃岳とかここのところ各地で火山活動が活発化しているな。蔵王でも要注意な感じのようだし火山活動で登れなくなる百名山が増えてきている。僕的にはリアルな浅間山の頂上に立ちたいと思っているので各地で起こっている火山活動を見るにつけ「この状況じゃ浅間山の規制解除もまだ先の話かのぅ」と思ってしまう。まぁ今でも煙をシューシュー出してる百名山をざっとあげてみても十勝岳、吾妻山、焼岳などなど結構あるのでこういうのを見ても「日本は火山大国よのぅ」と思う。阿蘇山の方は農作物に影響が出たりしてるので早いとこ収まってもらいたいもんだ。

グレートトラバース 第5集

本日、やっとこさグレートトラバースの第5集を見た。今週末は嫁と子供が来ていて土曜日はディズニーランドだったのでリアルタイムでは見れず。日曜日も出かけてて見れず。昨日は嫁たちは夕方に帰ったけど東京駅で見送った帰りに銀座をぶらぶらしていて家に帰ったら疲れて眠くて見れず。で、今日になってしまった。
最終回の今回は後半戦の東北&北海道の百名山だったんだがさすがにこのころになると疲労がみなぎるというか体はボロボロ。それでも登り続ける。いや~すごいわ。
その中でも非常にインパクトがあったのが岩木山での落雷のシーン。いや~目の前で落雷ってあんな感じになるんだな。恐ろしすぎるわ。
ところで関東周辺の山では山頂で待ち構える大勢の人たちに辟易していた田中陽希も腹を決めたというか受け入れられるようになったというかだいぶそういう人たちの対応に慣れていた。
で、見てて思ったのが蔵王とか八幡平とか簡単に行けるところにはそういう人たちがわさっと集まっていてその光景にはなんか苦笑してしまった。みんな楽(らく)しすぎだろって。
そういや月山では頂上までカメラが入っていた。たしかあそこは撮影禁止だったと思うんだけど、特別に許可をもらったんだろうな。
今年僕も登った東北の山々を登る姿を見ながら「お~そうそう。山頂はこうだったな。」とか思いながら楽しく見ているとついに北海道に突入。旅もいよいよ残りわずか。僕自身も非常に気になっている幌尻岳に差し掛かってたところで予想外のことが起こる。突如緊急地震速報の音楽が流れた。「おぉ~地震だ。」 
揺れに備えて身構えるも「おぉ~これ、ビデオだった。」
己の間抜けぶりに苦笑しつつも「そういや土曜の夜、地震あったな。」
長野で大きな被害があったあの地震である。その後、画面は報道番組へと切り替わりそのままグレートトラバース第5集は打ち切りになってしまった。不謹慎ながらも「マジでか~」と思ってしまった。
やり直しの放送は今週の土曜日に放送される模様。今度はしっかりリアルタイムの放送を見ることにしよう。

岳人

今日、京橋の東京スクエアガーデンにあるモンベルに行ってきた。来年のヤマケイの百名山カレンダーを買いに行ったんだが残念ながら売っておらず・・・。で、代わりと言ってはなんだがモンベルの社長、辰野勇さん「モンベル 7つの決断」という本を買ってきた。
そして目次を見ていてびっくりしたのが「山岳雑誌『岳人』発刊」という文字。「えぇ~岳人ってモンベルが出してたの????」と思って読んでみるとなんと岳人は今年の8月号をもって廃刊するという。ちなみに岳人は中日新聞が出していたようだった。ふ~ん、知らんかった。
で、廃刊予定だった岳人をモンベルが受け継いでいくということだった。いやーマジでか。モンベルが岳人を受け継ぐということも「おぉ~!!!」と思ったけどあの「岳人」が廃刊の憂き目にあうとは思ってもみなかった。「岳人」といえば「山と渓谷」と双璧をなす日本を代表する山岳雑誌である。その岳人が廃刊に追い込まれようとは・・・。
僕も山をやり始めた当時は岳人を買って読んでいた。なぜヤマケイではなく岳人だったかというと単純に岳人の方が安かったから。でも岳人はヤマケイよりも地味だった。カラーの写真はヤマケイの方が多かったしあちらの方がなんか華やかで楽しそうだったので途中からヤマケイ派に寝返った。まぁヤマケイも別の会社に買収されたりもしたけど今も山岳雑誌の重鎮として君臨し続けている。
僕の勝手なイメージだけど岳人ってヤマケイよりもちょっと通な感じがする。これまではヤマケイ・岳人の2強って感じだった。しかしこのところの登山ブームに乗って最近ではピークスやランドネとかの新興勢力も登場。若者向けでカラー写真も多く正直僕なんかはそのノリについていけないというかなんというかあんまり読んでいない・・・。岳人はそんな感じの山岳雑誌の勢力図の中で沈んでいっちゃったのかな・・・。
しかし登山用具のメーカーがこんなことやっちゃっていいんだろうか???これまでヤマケイにも色々モンベルの広告や道具の紹介なんかも載ってたけどこうなっちゃうと今後はライバル会社になっちゃうわけだし。これまで岳人に広告載せてた他のメーカーも自分たちのライバル会社が発刊している雑誌に広告載せるかね???逆にモンベルの方も自分たちのライバルである他のメーカーの商品を宣伝したりできるのかね???岳人をモンベルが引き継いでからの号は読んでないけどどうなってるんだろ???今度本屋で立ち読みしてみっか。

勝手に六甲全山縦走 2014 其の5

さぁ後半戦に突入である。妙法寺スタートなので本来ならアドバンテージを感じながらの後半戦のはずなんだが右足痛のおかげでまったくそんなものは感じない。時計とにらめっこしながら「厳しいなぁ~」と思いながらのスタートである。
アゴニー坂を下ると嫌いな舗装路歩きが始まる。一昨年、去年に引き続き今年も雨雨のガスガスである。





そして今年もバシバシ後ろから追い抜かれる。






舗装路を外れ三国池へと続く縦走路へと再び分け入っていく。毎年のことながらここの地味な登りの破壊力には心にも体にもやられてしまう。今年は三国池の舗装路に出るところまで来ると座り込んでしまった。おにぎりを食べながら思う。「足痛ぇ~」
どうにもならんなこの足は。今年はいつもと違い22時40分までにゴールすればいいというわけにはいかない。明日は仕事だ。今日中に東京に戻らなければならない。時刻はすでに14時半を回っている。16時半までに東六甲縦走路の入り口までたどり着けるか・・・。いつもなら17時に入れば十分間に合うけど一応大事をとって16時半としている。そこから4時間あれば少々のことが起こっても宝塚20時37分の列車には間に合うと余裕をもっての計画ではあるがこの足の状態だと4時間でギリギリかもしれん。
再び歩き始める。舗装路が足に響く。毎年ながら舗装路歩きは嫌いだ。14時52分、丁字ケ辻に到着。すると・・・ぎょぎょっ!!!
 
麓へと下る道が通行止めではないか!!!なんと土砂崩れが発生しているようだ。
なんじゃこれ!?いつぞやの台風の影響か???こんなことになってるとは全然知らなかった。宝殿橋のバスが運休しているのもこれのせいか???長年全縦大会には参加しているがこんなことになっているのは初めてである。



何とも言えん気持ちで歩き続ける。正直この辺で気持ちが半分こうなっていた。「リタイヤするか・・・。」
実は掬星台の時点でもリタイヤの文字は頭をよぎっていた。しかしあそこでリタイヤするわけにはどうしても行かなかった。この大会では楽しみにしているものが2つある。ひとつ目は掬星台のホットレモン。そしてもうひとつはそう、六甲郵便局の甘酒である。毎年言っているがここの甘酒は世界一うまい。これを飲まずして東京には戻れん。こうなるともう甘酒しか希望の光はない。とりあえず甘酒を飲んで、その後のことはそれから考えよう。
「甘酒、甘酒ぇ~」と心の中で呟きながらよろよろ歩くこと15分。今年もやってきました、山頂のエイドステーション(と、勝手に名づけた)六甲郵便局に到着。亡者のようにヨロヨロと甘酒をいただきに近寄っていく。そして紙コップの甘酒とご対面。「おぉ~~~~~~。」もう言葉にならない。
パイプ椅子に腰かけてまずはひと口。「あぁぁぁぁぁ~~~~~」  
言葉にならん体に染み渡るこの温かさ。疲れた体がホッとする。「やっぱうまいわ~。」

毎年毎年ありがとうございます。ここの甘酒が飲みたくて足の痛みを我慢してここまでやってきました。ほんとに感謝!!!




いつもなら「よ~し、頑張るぞ!!!」と気合を入れなおして再スタートを切るのだが、なんだか今年はこの甘酒でやり切った感が満たされてしまった。
再び歩き始める。記念碑台を通過し六甲小のわき道をゴルフ場方面へと分け入っていく。ボロボロだった去年はこの辺でヘッドライトをつけたような記憶がある。今年は去年より通過時間は早いけど去年以上に気持ちも体もボロボロだ。例年以上にごぼう抜かれされながらガーデンテラスを目指して歩く。ここでも再び思う。今年は完全に準備不足だ。体ができてない。僕はこれまで全縦に向けてのトレーニングというものは特にしたことがない。つーかそんなんでよくやってこれたなと思う。
「股関節痛ぇ~。ひざの裏も痛ぇ~。」と思いながら歩き続け登山道からアスファルトの道へと出た。ガーデンテラスに到着である。
ここが最後のエスケープ地点である。ここから先は自分が歩く以外に麓まで下りる術はない。そして決断した。「もうここでよか・・・。」
なぜか西郷どんなんだがほんとにもうここでよか。8回目の参加にして 妙法寺スタートにもかかわらず初のリタイヤである。情けないけど少しほっとした。この足の状態では16時半までには到底東六甲の縦走路までたどり着けない。最終の新幹線にも乗らねばならん。冷静に考えればここが潮時だ。
宝塚へと向かう集団からドロップアウトしバス停のベンチに座り込む。ほっとしたけどなんだか寂しい。この大会を全うできなかった寂しさ、情けなさ・・・。うまく言葉で表せない。
15時50分、戦いは終わった。試合終了。コールド負けである。
そして迎えにやってきたケーブル山上行きのバスに乗り込む。走り出したバスの車窓からは頑張ってゴールを目指す集団をぼーっと眺める。あの一員になれなかったこの喪失感・・・。リタイヤという判断は正しいかったと思う。あのまま続けても数時間後に路頭に迷うことは間違いない。ただそういう思いを差し引いてみても余りある喪失感である。



 数分後、ケーブル山上駅に到着。ここから下山するのは初めてである。しかし心がうきうきすること全くなく、なんともせつない気持ちで下山した。




当初は宝塚に電車の時間ぎりぎりにゴールすると思っていたのでそのまま東京に戻るつもりだったのだがリタイヤで早く下山したのでいったん家に帰った。少しの時間だったけど子供と遊びシャワーを浴び晩御飯を食べて新大阪へと向かった。あとから知ったんだが僕が乗ろうとしていた宝塚発20時37分の列車はなんと特急であった。それを知らなかったのでその特急をスルーして快速なり普通なりに乗ろうとしてたら完全に新幹線に乗り遅れるところであった。
東京に向かう最終の新幹線に乗り込み今回の全縦大会を振り返る。一番の敗因はトレーニング不足だ。体重を落とすどころが去年よりも増やした状態でこの大会に突入し、ストレッチもせずにスタート。これまでのようにはまったくいかない大会であった。あと思ったのがシューズのことだ。僕をごぼう抜きにしていった人々はみんな登山靴ではなくスニーカーやトレランシューズを履いていた。そういうのも関係あるのかな。思い靴で何十キロも歩くより軽いほうが有利なのか???確かにこの大会は登山というよりアドベンチャーレースというかそっちよりの大会であるような気がする。来年はメレルのカメレオンストームで参加しようかな。まぁそれをやるにしても高尾山とかその辺の山で試しに実戦で使ってみないとな。いきなり全縦で使って「やっぱあかんわ~」って死ぬほど後悔しても遅いし。カメレオンストーム、持ってるけど実戦で使ったことがない。まぁそんなことをいろいろ考えさせられた今回の六甲全山縦走大会であった。  終わり。



勝手に六甲全山縦走大会 2014 其の4

全縦最大の関門、摩耶山の登りへと差し掛かる。右の股関節とひざ裏の痛みが徐々に強くなっていく。それは差し引いたにしても、今回はひじょ~にきつい。周りのペースについていけず随所で後ろに道を譲る。渋滞は一切ない。理想的な状況なんだが体が全然ついていかない。足も痛いしスタート時の貯金も切り崩しながらの状態に「このままじゃゴール出来んかも・・・」と弱気になる。

 結局掬星台まで1時間40分を要した。なんとこれはコースタイムよりも10分遅い。渋滞もない中でコースタイムよりも遅いとは・・・。

頑張ってはいるんだが・・・





まずはいつものようにホットレモンをいただく。断わっておくが今回は勝手に全山縦走大会である。参加費は払っておりません。しれっともらっているんだがタダ飲みである。スミマセン・・・。でもうま~い!!!ここ数年、毎回雨ばっかりだがここのホットレモンにはいつもホッとさせられる。
時刻は13時10分。16時半には東六甲の縦走路に入りたい。その時間までに入れなければ最終の新幹線に乗り遅れる可能性が高くなる。あと3時間20分か。足が万全なら・・・つーかここまで歩いて来て足が万全ということはないが今みたいなことになってなければ十分間に合う時間である。しかし今日はどうにもやばい。これまでこんなところで足がこんなことになったことはなかった。やっぱ圧倒的なトレーニング不足と準備運動なしでいきなり歩き始めたことも影響してると思う。ショートカットしてるので体力的には問題ないのに非常に悔しい。
するとふとあるものが目に入った。「救護班 足の痛みコーナー」と書かれたテントである。おぉ~いいものがあるではないか!!!スズカのエンデューロでもこういうのがあるんだが恥ずかしがり屋の僕はやってみたいのだがもじもじしてる間にいつも受付が終わってしまう。今回ももじもじしていたんだがこの足の状態ではゴールは厳しい。ここは意を決してマッサージを受けるしかない!!!というわけで勇気を振り絞り、すがる思いで足の痛みコーナーへと向かった。
受付を済ませいざ施術。うつぶせそでひざをぐっと曲げられる。う~む、痛気持ちいい。マッサージをしてもらいながらいろいろ話をする。この痛みの相談コーナー、僕はこれまで気がつかなかったんだが実はけっこう前からやってるらしい。僕のマッサージをしてくれてる人は一昨年から参加してるそうなんだが、ずーっと雨だって言ってた。とすると、僕が参加したのと同じ日に参加していた模様。で、今度はあおむけになって股関節をやってもらう。うぅ~痛気持ちいい。
そして施術終了。「どうですか???」と聞かれるが・・・「・・・。痛い。」口には出さなかったが痛い。
大体こんな数分のマッサージで劇的に治るなんてことはないわな。しかし「いや~少し楽になりました。」とお礼を言って再び出発する。こういうマッサージは歩き終えた後の回復のためにやってもらう方がいいのかもしれん。
時計を見ればすでに13時43分。40分も休憩してしまった。あと3時間で東六甲の下りの分岐まで行かねばならんのか・・・。って行けんのか、これ???
出発しようとしたところで衝撃的な看板を発見!!!なんと

 うぉ~マジでか!?最終的な判断は東六甲の分岐でしようと思っていたんだがこりゃまずい。あそこの分岐で「う~ん、無理っ!!!」となってもそこでエスケープできないではないか。つーかなんでバスが運休してるんだ???
まぁよくわからんが行けるとこまで行こう。というわけで後半戦へと突入していった。

勝手に六甲全山縦走大会 2014 其の3

6時37分、妙法寺駅からスタートする。いつもは準備運動をするんだがあまり時間もないのでそのまま出発だ。まぁ歩いていくうちに体もほぐれるだろ。
 あまり地図を見ていなかったので駅から下っていけば妙法寺小学校のところの交差点のところに出るのかと思っていたけど横尾の住宅地に出た。阪神高速をクロスするあそこである。
 
ここから全縦に合流。向かいから歩いてくる正真正銘の全縦参加者からは「なぜあちらから歩いてくるんだ???」と非常にいぶかしげな視線を浴びる。



駅名の由来となった妙法寺を通り妙法寺小学校を通過して高取山へと取りつく。周囲の人たちはこの時間にすでにこんなところまで来ている人たちだ。さすがに歩くスピードはハンパなく速い。合流した瞬間からバンバン追い抜かされる。まだ足は全然フレッシュなんだがあまりに後ろが速いので折を見て道を譲る。自分で歩くのが遅いと認識してはいるがここまでレベルの差をまざまざと見せつけられるとは思わなかった。

高取山への登りから馬の背を望む。






高取山をパスし丸山へと下る。前方には菊水山が待ち構える。






急坂の住宅地を抜け神鉄の鵯越の駅の横を通過。浄水場を通過し第一の関門、菊水山へと挑む。しかし・・・「う~む、体が重い・・・。」
非常に体が重い。後ろが詰まるので随所で後ろに先を譲る。いつもは一気に登り切り・・・たいところなんだが渋滞で思うように歩けない区間だ。今日は時間が早いのでまったく渋滞はない。しかしどうにも体が重い。そして登りがきつい・・・。菊水山でへばるなんて情けないんだよくよく考えれば今年はまったく体ができていない。年々体重は増加しているんだがそれでもこの時期にはスズカのエンデューロと重なるので毎週のようにロードで走っている。しかし今年は全然運動ができていない。ロードも9月に大井ふ頭でパンクして以来走っていない。ローラー台も回していない。これまで全縦のためのトレーニングはしていないがいかにゆーても今年は何もしなさすぎだ。しかもここ2か月で残業が210時間越えと去年にも増して会社にもやられている。こんな状態で全縦に挑むには少々年を取りすぎたか・・・。つーか経験だけでやれるほど全縦は甘くない。
山頂には9時20分に到着。こんな時間に菊水山にいるなんて初めてである。去年は確か11時過ぎの到着だったと思う。去年のペースだと宝塚にゴールするのは20時20分くらい。20時37分の列車に乗り遅れると東京まで帰れなくなる。非常に微妙なところだけど今年は去年よりも疲労が少ないはずだ。渋滞もないのでもう少し早く下れるだろう。一応目安としては16時半までに東六甲の縦走路に入れなければそこでリタイヤするつもりだ。
疲れもないし時間もないので早々に出発する。しかし・・・なんか左足の甲にわずかな痛みが。右の股関節にも違和感というか軽い痛みが出てきた。う~む、まだこんだけしか歩いていないのに。これまでの経験上、こういうのが出てくるとじわじわと痛みが強くなっていく。なんとかゴールまでもって欲しいんだが・・・。
毎年「なんと無意味なことをやっていることよ」と悲しくなる天王吊橋への下りをこなし鍋蓋山への登りへと取りつく。しかし「し、しんどい・・・」
毎年しんどいのはしんどいんだが今年は何か違う。足が止まる。妙法寺から歩いているというのに・・・。年齢のせいか???それもあるかもしれんがやっぱ体重の増加と運動不足だ。やっぱ40歳に近づくとなんとなしではいかんな。しっかり準備せんと。

この取りつき。毎年しんどいんだが今年は何か違う・・・。





休み休み登りながらやっとこさ鍋蓋山に到着。時刻は10時27分。菊水山からコースタイム通りの所要時間である。ちなみに去年は12時過ぎにここを通過。渋滞はないのに去年と同じペースである。ちなみに右足の股関節とひざ裏の痛みがだんだん大きくなってきていた。

残り時間を考えたら少々焦ってきた。焦ったからと言ってペースは上がらない。この右足の痛みでどこまで持つのやら。

写真では伝わらないけど実際には結構なガス。後ろから来た人が軽々と僕を追い越していく。




 
大龍寺の自販機。今年はこちら側にもできていた。今年もここで水分チャージ!!!




右足の痛みはどんどん大きくなってくる。ペースは上がるどころか落ちてるような気がする。時間を計ってはいないが妙法寺からの貯金を食いつぶし始めたような気がする。やばいな。

そして市ケ原に到着。後ろからはバンバン追い抜かれていく。





 今年も雨の市ケ原。去年も一昨年も雨。ここのところスズカのエンデューロもそうだけど六甲の全縦も雨ばっかだな。




市ケ原のお茶屋の前で小休憩。時刻は13時14分。ほぼコースタイム通り。う~ん、これは微妙だ。このままペースが上がらなかったら 16
時半までに東六甲の下山口に間に合わない。足は痛いし非常に微妙・・・。でもいけるところまで行こう。次はこの大会の最難関、摩耶山への登りである。 
 
 
 
 
 
 
 
 

勝手に六甲全山縦走大会 2014 其の2

11月9日。トイレに起きた嫁の気配で目が覚める。時刻は4時半。「ひょえー寝坊じゃ!!!」
昨夜は家に帰り金魚ちゃんの水替えをし、嫁に髪を切ってもらいなんだかんだで寝たのは0時過ぎ。目覚ましは4時と4時15分に確かに鳴った。でも「もうちょっと・・・」
嫁がトイレに起きなければ完全に終わっていた。
予定では4時48分の電車で妙法寺に向かう予定だった。妙法寺に到着するのは6時11分。しかしいろいろ準備があるのでこの時間ではもう無理。その後は4時55分、5時08分と遅れるごとに妙法寺への到着が10分ずつ遅れていく。
そして5時。やっとこさ出発。5時8分の電車で妙法寺を目指す。
 

いざ出陣!!!





で、まずは宝塚で乗り換え。いつもなら宝塚で全縦と思われる人たちがいっぱいいるんだがこの時間なので姿が見えない。隣に座ってたおっちゃんから「六甲山?」と話かけられる。西北に着くまでずーっと話しかけられた。
で、西北に到着。運よく1本前の特急に乗り込むことができた。車内には全縦の人たちの姿がちらほら。この時間の電車に乗ってるだけあってどの人も見るからに猛者って感じである。
そして僕は三宮で下車。周りの全縦の人たちは「ん???お前は全縦じゃないのか???」って感じに映っただろう。「いや、僕も全縦なんです(勝手に)。歩くの遅いんでスタートが妙法寺なんです。」
そして地下鉄に乗り換え妙法寺には6時22分に到着。天気は雨。雨具を出しスパッツを着けているとまたもやおっちゃんに話しかけられる。「どこまで行くの?へぇ~宝塚。雨なのに行くの?いや~すごいね。」  いやいや僕は全然すごくない。みんな須磨からスタートするんだから。
駅横のローソンが6時半にオープンするのでそれまで待った。エネルギージェル以外の行動食を持っていないのでどこかで買う必要があった。まぁルート上では記念碑台の手前あたりの商店までは無理かなと思っていたので非常にラッキーだった。
行動食のおにぎりを購入し準備は万全。ショートカットしてはいるけどここ妙法寺駅より8回目の六甲全縦がスタートした。

勝手に六甲全山縦走大会 2014

今年も六甲の全縦に参加してきた。ただし正式にエントリーはしていない。2011年以来、4年ぶりの「勝手に」全山縦走大会である。今回の全縦にあたってはいろいろ考えるところがあった。当初は11月23日に開催予定の2回目のに参加しようと思っていた。3連休のなか日である。月曜日は仕事になるかもしれなかったが休日出勤なのでわりかし自由がきく。これはなんとも都合のいい日に開催してくれることよと思っていたが蓋を開けてみると24日の月曜日に変更されてしまった。24日は仕事の可能性があるので無理。というわけで本日の大会へとこちらも変更せざるを得なくなったのである。ただし翌日は仕事。夜行バスだと疲れが残るしサンライズでも翌日きつそうだ。となれば最終の新幹線で東京に戻らねばならん。調べてみると最終の新幹線に乗るには宝塚発20時37分というのに乗らねばならん。ちなみに過去最悪の結果となった前回の全縦はゴールしたのが22時半。こりゃまともに歩いたのでは到底間に合わん。そこで考えた。「こりゃ途中から乱入するしかねーな」と。 当初は鵯越から乱入しようと思っていたんだが始発で出かけるとさすがに着くのが早すぎてだーれも歩いていなさそうである。「んじゃ出発時間を遅らせればいいじゃねーか」言われそうだがとりあえず全縦の日は始発で出かけたい。そういう気分なのである。 というわけで出発は妙法寺からということにした。できるだけシュートカットする距離は短くして少しでも本来の全縦の姿に近づけさせたい。 昨日は奇跡的に仕事に行かなくてもよかった。早起きして掃除と洗濯をして午前中には出発したかったんだがちんたらしているうちにあっという間に昼をまわり新幹線に乗ったのは15時過ぎ。掃除も出来ずじまいであった。本来ならモンベルで防水グローブを買ってから出かけるつもりだったんだがそれも叶わなくなり結局梅田のモンベルに行くことにした。新幹線の車内では寝たりネットしたりでリラックスして過ごしていたんだが文字ニュースの天気予報を見るとなんと天気は雨となっていた。うぉーマジかよ。数日前までは曇り、前日はそれが曇り時々雨になり17時に更新された天気予報では雨。降水確率80%。どうしていつもこうなるかな・・・。 大阪には18時40分過ぎに到着。その足でモンベルに向かったのだがなんと目当てのOutDryレイングローブの手袋は在庫なし。天気予報で明日は雨とゆーとるので防水のグローブは是非欲しい。ということでその流れでグランフロントの好日へと向かう。何気に初グランフロントである。そこでイスカのウェザーテックライトオーバーグローブを入手し家族の待つ自宅へと帰った。


 

田部井さん

今日、録画していたNHKの番組「100年インタビュー 田部井淳子」を見た。田部井さん、僕が知らない間に大きな病気をしていたようだ。数年前、梅田の石井スポーツで講演を聞いたときに乳がんになったというとこまでは知ってたけどあの後そんなことになってたんだな。でも74歳であの元気。今年も福島の子供らと富士山に登っていた。いつまでもあの元気で山に登り続けていただいて楽しいお話を聞かせていただきたいものだ。

祝!!!ゴール

本日、ついについに田中陽希がグレートトラバースをゴールした。
スタートした時は自由な感じでやってたけど、やってるうちに有名になり外野からの行動や声にいろいろ翻弄されながらもついにゴール。三歩じゃないけどよく頑張った!!!
このグレートトラバースを見始めて3か月、ほんとにワクワクするような毎日であった。「もう終わりかぁ」と思うと寂しくもある。でもやってる本人はだいぶお疲れのようだから無事にゴールできてほんとによかったと思う。あとは11月22日放送の第5集の放送が非常に楽しみだ。明日からはこれまで放送されなかった場面を集めた「グレートトラバース15min」が始まる。これを見ながら11月22日に向けて気持ちを盛り上げていこう。

武尊山 其の4

山頂に到着。

いや~天気もいいし気持ちがいい。周りの人たちも食事をしたり写真を撮ったり思い思いに山頂での時間を過ごしている。

青い空、白い雲、緑の山々。いや~最高だねぇ。
周りの声に耳を傾ければあちこちから先日の御岳山の噴火の話が聞こえてくる。山をやってる人間的には非常に衝撃的なことであった。自分が登ってる山が突然噴火するなんて一生、いや二生、三生あっても遭遇することはないであろう。
名残惜しいが帰りの高速道路の渋滞のこともあるので下山することにする。次に目指すのはあのとんがり山だ。
 「あれかな???」とは思っていたがやっぱりあれが剣ヶ峰であった。
気持ちのいい尾根筋の高度を下げていく。
しばし歩いて剣ヶ峰との分岐に到着。休憩ポイントになってるみたいで皆さん休憩したり飯を食ったりしている。





思ったほどではなかったけどもそれなりの急登をこなし剣ヶ峰のてっぺんに到着。ここで行き止まりかと思ったら結構奥まで道が続いている。あとから地図で確認したらこの道は武尊高原キャンプ場へと続く高手新道という名のれっきとした登山道であった。
 山頂からの眺め。奥に見える水たまりは玉原湖か???

再び分岐まで戻る。あとは重力に任せて下るのみよと考えていたんだがここからが非常に厳しい旅路の始まりであった。ネットでもチラッとは見ていたんだがここから先の道というのがひじょ~に歩きにくいいやらしい下りなのである。木の根が張り出した非常に段差の大きなところが延々と続く。しかも足場はにゅるにゅるでとても滑りやすい。しかもかなりの急な下りなのである。ただでさえ下りが苦手な僕的には次々現れる急峻な木の根むき出し足場にゅるにゅるなこの急坂に「もう許してくれ~」と泣きが入りそうなくらい苦しめられた。足だけでは下れないので両手も動員しての下りなのである。なかなか伝わるような写真が取れなかったので写真は載せないがとにかくいやらしい下りが延々と続く。これなら正直あの鎖場を下るほうがよっぽど楽である。途中で2回しりもちをつきながらもなんとか手小屋沢への分岐まで下山。時刻は14時半。ここまで出発から7時間。予定ではもう駐車場に到着してると思ってた時刻である。つーかこないだの岩手山の時もそうだったけど7時間を超える登山になるとだいぶ体が疲れてくる。トレーニング不足だ・・・。
結局駐車場に戻ってきたのは15時。登りにかけたのと同じくらいの時間をかけて下ってきた。裏見ノ滝を見て帰ろうかと思たけど疲れたんでやめた。

今回の山行がフィールドデビューとなった720アーマーのtack。ロードではなく山でのデビューとなった。




そして帰りの道すがら、登山バッチを買おうとキャンプ場やらロッジ武尊やらに寄ってみるもすべて閉まっていた。完全に無人である。う~む、バッチはどこで売っているのだ???i-Padで調べようにもWi-Fiの電波は圏外。途中どこかにないかなと探しながら帰るも商店の類の店は皆無。これは恵那山以来のバッチ買えない登山ではないかと泣きそうになりながら車を走らせる。水上のインターに向かう途中にあった道の駅にダメもとで立ち寄ると「おぉーあった!!!」
なんとそこでは武尊山の登山バッチを販売してくれていた。いや~よかった。これで買えなかったらいつかバッチだけ買いに再びこの辺りまで来なければならなくなるところであった。ちなみにこれまで登った百名山でバッチの買えなかった山は3座。開聞岳、恵那山、赤城山である。このうち開聞岳はバッチを買うためだけ・・・ではないんだがバッチを買うことを目的に数年後に再び訪問した。残りの2座、恵那山は下山後にバッチを売ってそうな山荘まで向かったんだがその山荘は閉まっていて購入できず。赤城山に至ってはどこで売ってるのかもわからん状態で手も足も出ずそのまま退散。いつか買いに行かなきゃなと思っていたところで東京に転勤となったので「おぉ~ある意味ラッキー!!!」と思ったんだがこの情報化時代、いちいちそんなところまで足を運ばなくてもネットで探せば手に入りそうな気もする。
バッチを入手後、水上インターから高速に乗り一路東京を目指す。東京近郊で渋滞にはまるかと思いきや早くも前橋付近で最初の渋滞に突入。その後も要所要所に渋滞にはまり結局港区まで帰ったころには20時半を回っていた。実に行きの2倍の時間がかかったわけである。しかし思ったのが時間もそうだがお金の方も思った以上にかかった。車代が約1万で高速代やガス代を合わせると2万近くの出費である。つーか高速が半額じゃなくなったのって相当痛いわ。とはいえ東京でした道を走っていたらいつまでたっても着かないだろうしそもそも道がよくわからん。レンタカーで百名山というのもそうそうやれることじゃないな。
ともかく今年9座目の百名山、武尊山を登頂。これまで登った百名山は73座となり残りは27座。今回の山行で今年の百名山は打ち止めだ。来年は80座に乗せられるかなぁ。

武尊山 其の3

周りと比べると随分遅れてのスタートな感じがするがともかく出発。それでもちらほらと人の姿が見えるので安心する。やはり関東の百名山である。
程なくして武尊神社の脇を通る。本日の登山の無事を祈ってお参りをする。





アスファルトの道に別れを告げて紅葉のアーチの中を歩く。





しかしまぁ今日はいい天気だ。僕の山行の中では年に少ししかない雨の心配のいらない登山である。しばらく行くと前方でガイドブックをもって立ち止まっているご夫婦に追いついた。なんとも困った顔をして「剣ヶ峰はこの道であってるんでしょうか?」と話しかけられた。もう30分以上歩いているんだが手小屋沢の避難小屋との分岐が現れないので道があっているのか不安になっているらしい。GPSを取出し現在地を確認し「あってますよ~」と教えてあげた。そして僕の後ろから数人ついて来ているのを見て「あ、みんな来てるな。よかった。」
つーか手にしているのは地図でなくガイドブック。格好はちゃんと登山の格好をしていたけどなんとも危なげなご夫婦である。そのご夫婦をパスし少し歩くと分岐が現れた。
僕はここを左にとって手小屋沢の避難小屋方面へと向かう。僕の後ろの人たちも僕に続くのかと思ったら皆さんそのまま直進。「マ、マジでか・・・」
皆さんここでは鎖場を登りで通過するのかと思っていただけになんとも肩透かしをくったような気持ちになる。つーか鎖場回避でこのままピストンなのかな???
例のご夫婦はどうするのかと思ったら分岐を左にとって急登に差し掛かっている僕を見上げながら何やら相談。その後後ろを振り返っても姿が見えなかったところをみるとこのご夫婦も直進した模様。つーかここを歩いていて「武尊山」ではなく「剣ヶ峰」って言ってたな。僕的には剣ヶ峰というのはGPSにルートを落とす時に見たくらいであんまり重要な峰という認識はなかったので、ピンポイントで「剣ヶ峰」って言ってたご夫婦に少々違和感を覚えてしまった。
ところで久々の登山である。ここのところ殺人的に残業が続いていたので正直山どころではなかった。疲れも随分とたまっていたので休日はリアルに「休む日」となっていた。なのでここひと月以上山に登っていない。9月初旬の日光白根山以来の山行である。そんな体にここの急登はなかなかタフであった。
50分ほどかけてやっとこさ尾根まで上がった。さぁここからはこの山行のハイライトともいえる連続する鎖場の通過が待ちかまえている。鎖場恐怖症の僕ではあるがここを避けるわけにはいかない。昨年の蓬莱峡でのクライミング教室で実感した「足場さえしっかりしてれば大丈夫」という理屈を呪文のように心の中で繰り返す。ネットで見た情報では鎖に頼らなくてもホールドが豊富にあるので普通に登れるとのことである。たぶん大丈夫だ・・・と思う。
 そしてついに現れた。

これが最初の鎖場である。なるほど、こんだけボコボコしていたら鎖がなくてもホールドには困らなそうだ。実際高度感もなくネットに書いてあったことにウソ偽りはなかった。

 鎖場を登りきると視界が大きく広がった。上州の山々が見渡せる。
 そしてこれが2番目の岩場。鎖ではなくロープが垂れ下がっている。

で、3番目。

そして4番目。

で、これを登れば岩場は終了。登りに関しては全く問題はない。下りだったらちょっと注意が必要かなというところ。山と高原地図では危険マークがついているけど正直なくてもいいと思う。
ちょっとビビってた連続する岩場もクリアし気分も晴れやか。あとは山頂までもうひと登りである。 眼下にはきれいな紅葉が広がりその向こうには上州の山々。いや~素晴らしい!!!

そして前方には74座目の百名山、武尊山のピークが姿を現した。
 右手にははるか向こう側まで峰々が連なる。ん???なんか手前に印象的なとんがり山があるな。あれが剣ヶ峰???つーかあれって登れるのか???

武尊山のピークへと続く道。天気は快晴、気分は上々。

そして10時58分、73座目の百名山である武尊山に山頂に到着。所要時間は約3時間20分。山々を愛で写真を撮りながらの楽しい登りであった。
 

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